低価格ながら一癖も二癖もある音色と操作性で人気のある
Moaned SoundがカシオCZ-5000をサンプリングした音源
「Cazius」定価19$が24時間限定で半額セール9$ということだったので
購入してみました。
CZ-5000とは
FM音源を採用したヤマハのDXシリーズに牽引された80年代のデジタルシンセサイザー界であったが、独創的なPD音源を搭載したCZシリーズも、デジタルでありながら温かみのある音色で多くのミュージシャンの支持を得た。 DXシリーズよりも低価格なCZシリーズが成功した事によって、ヤマハからはDX21、DX100がリリースされる。 デジタルフィルターが実用化された最初のシンセサイザーでもある。wikiより
PD音源
PD音源(ピーディーおんげん)はPhase Distortion(位相の歪み) を利用して波形をつくりだす音源のこと。 カシオが開発し、CZシリーズの音源として1984年よりリリースした。
正弦波(サイン波)あるいは余弦波(コサイン波)を、書き込んだROMの読み出し位相角を歪ませることによって、様々な倍音を持つ波形を作り出すことが出来る。 従来のADSR(時間軸に沿って5つの点を結ぶ)方式のエンベロープでは無く、マルチステップ のエンベロープが採用されている。サスティン・ポイント(位置可変、設定無しも可)までにアタックを2回、キーオフ後にもアタックを加えるなどの自由度の高い音作りが可能。 wikiより
DX7のFM音源と原理的には近いとものがありますが、微妙に違います。説明は
長くなるのでここでは割愛(っていうか説明できるほどの頭が私にないm(_ _)m)
音はとてもウォームでパッド系が特に人気で今でもファンが多い機種です。
Caziusのスペック
- Original Casio CZ-5000 samples
- 36 different sounds
- Pitch bend and range controls
- Reverb
- 3 voice modes: mono, poly, legato
- Glide control
- LFO hardwired to pitch using a triangle as source
- 32 bit/64 bit VST plugin for Windows
- Universal VST/AU plugin for Mac OSX
- Pure 80s sounds!
音色のカテゴライズは
パッド系、リード系、ベース系、プラック系(ちなみにこの時代はdecay系と言われたりしました)
収録個数は36個
まぁ19$ということですからね。
贅沢は望めませんw
正直に言おう!適当すぎるとw
音は温かみがあり、悪くはないですが…
ADSRがあるのに音色エディットができませんw
アタックを遅くすることでフワッとした音を作ることもできます。
リリースで余韻も調節できます、ですが、
サスティンとディケイは効きませんw
つまみは動きますが何の反応もありませんw
実機の音を取り込んで適当なGUIを作って終わり。
という印象です。
値段が値段とはいえ
音源への愛はまったく感じられませんw
さいごに

バブル時代のど真ん中で生まれたCZ-5000を再現したCaziusにバブルのニオイを求めましたが
崩壊してましたw
夢も希望もありませんでしたw
値段と総合音源ということで比べるものではないかもしれませんが、
CZ-5000の音がほしいならSYNTH ANTHOLOGY2(以下SA2)の中にもたくさんあり、
音のクオリティも圧倒的にSA2の方が高いです。
ただ。SYNTH ANTHOLOGY2はちょっと綺麗すぎる部分も感じるので
もうちょっと実機的な音がほしいなぁと思ってCaziusを試してみましたが、
音の善し悪し以前の部分が多かっただけにちょっと残念な買い物になりました。