編曲で音がこもらないために守りたい3つの基本テクニック!

  • 編曲(アレンジ)を続けていると音が団子になって何をやっているかわからなくなった。
  • すっきりとしながらもかっこいいアレンジをしたい!

編曲は作曲以上に難しいですが、今から説明する方法を意識すれば「編曲で音がこもる」ということはなくなります。

中音域とはどんな帯域なのか?

実は厳密な意味で何をもって「高域」「中域」「低域」と決まっているわけではありません。しかし大まかな目安として次のように捉えられていることが多いです。

  • 高域は1kh〜20khz
  • 中域は100hz〜1khz
  • 低域は20hz〜100hz

しかし、各メーカーによってこれらの数値は異なります。

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そして最近は中低域、中高域というさらに細分化されています。グラフィックEQ(下記のような特定の周波数をピンポイントで上げ下げできるEQ)を扱う場合はかなり細かく周波数を扱える反面、慣れていない人には難しく見えることもあります。なのでそういう人はスペクトラム・アナライザー等を使って「中域」と思っている周波数「100hz〜1khz」の中で飛び出している部分を目で見ることをオススメします。

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なぜ中域が団子状態になりやすいのか?

これは各楽器がどの音域なのかを考えるとわかりやすいです。

ギターの場合

  • 1弦:330Hz (E4)
  • 2弦:247Hz (B3)
  • 3弦:196Hz (G3)
  • 4弦:147Hz (D3)
  • 5弦:110Hz (A3)
  • 6弦:  82Hz (E2)

エレキベース(4弦)

  • 1弦:98Hz (G2)
  • 2弦:73Hz (D2)
  • 3弦:55Hz (A1)
  • 4弦:41Hz (E1)

6弦E2で刻むことで82hzの波形が出ます。倍音を持たないサイン波ではないので、E2を発音させれば第二倍音であるオクターブ上の164hzの倍音が発生します。ベースでE1の41hzも同じく第二倍音が出て82hzの音が出ます。そこにキックを鳴らした場合これまた60hz〜5khzくらいまでの音が発生しスネアであれば200hzにピークを持った音が出てきます。後はピアノやシンセにボーカルが増えつければどこが一番最初に音の渋滞を起こすかはわかると思います。

低域や中域は大型バスが通りまくっているそんなイメージでもいいかもしれませんね。エンジニアの渡辺紀明さんが周波数について触れています。「何を聞かせたいか」という意図がないままローカットを推奨するものではありません。そのことについて渡辺さんのツイートはわかりやすいと思います。

そこをどうやって住み分けるかが音色作りの要であり、アレンジの領域でもあるのです。

ではどうすれば「中域」をすっきりさせされるのかについて説明します。

周波数帯域に音がかぶるのを防ぐ

音の団子状態を解消しようと思ったら「中音域」をいかにすっきりさせられるか?というのが答えになります。

同じ音域に複数の楽器がいると楽器の輪郭が消えていきます。ベースとドラムがなったときにベースの輪郭が聞こえにくいがまさにそれです。

ギターやピアノで使われるコードの多くは中音域にあります。

これを解消するためには

ギターでコード演奏をしている場合、ピアノをオクターブ上でコードを鳴らすか、ボイシングを変更して、できるだけ同じ構成音にしないことが重要です。

基本的にコード楽器は2つまで!これ以上すると音がこもって輪郭がはっきりしなくなるので注意が必要です。

パンニングによって左右に逃がす

それでもやはり音がこもることはあります。その場合音を左右に逃がすことでスッキリとした印象になります。

音の奥行き感をコントロールする。

楽器の配置を左右に配置するのがパンニングとするならば楽器の奥行き感をコントロールするのはイコライザーやコンプになります。

アタック感である高域を少し下げるだけでも楽器の配置を少し下げることができます。

もちろんこの方法が音のこもりを改善する方法ではありませんが、前後左右の音の配置を意識するだけでも音のこもり状態はかなり改善できます。

この中で最も簡単なのが「EQによって重なっている部分を削る」ということです。とりあえずもスッキリしたことを実感したいという目的であるならばパート毎に中低域をカットしてしまうのが良いかもしれません。結構乱暴な方法と思われるかもしれませんが、こもる原因を知るにはこれが1番やりやすいです。

しかし中EQでがっつり切ることで得られるスッキリした感覚は仮のものです。大切なのはEQなしでもそのすっきり感を感じられるアレンジにすることが大切です。

さいごに

とにかく不用意に音を重ねないことが大切です。スッキリとしたアレンジをできるようになればいくらでも音を重ねた編曲をしても音がこもるとういことはなくなります。

 

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