BFD3を使えばパワフルなドラムの音作りを基礎から学べる3つの理由

BFD3を使えば「パワフルなドラムサウンド」を簡単に作れます。もちろんロックだけではなく、ポップなドラムから、ジャジーなドラムもOKです。ではなぜ私がBFD3のドラムサウンドの良さを「パワフル」という視点で説明するかというと、ROOMとOHのAMBIENCEの調整や音のかぶりこみによる音の密度がとても高いからです。

迫力のあるドラムとはドラム全体のサウンドのまとまりから生まれます。簡単に言うと「ドラム+空気感=迫力のある音」です。

一つ一つのキット(キックやスネア)のサウンドがどれほど良くても、それらを混ぜ合わせたときに浮いてしまうようでは迫力のある音は出せません。そして、この空気感はドラムサウンドを作る上でもっとも基礎的な音作りの要素を持ち合わせています。

「でも、なんか調べてみたら結構複雑だったし、なんか難しそう」と思うかもしれません。たしかにかなり複雑な音作りができます。しかし、パワフルなドラムサウンドの音作りはOHを基本に作って行けば誰でも簡単にできます。

なぜOHで作るのか?

OHはドラムの中央に立てた2本ないし1本のマイクだけでドラムサウンド全体を録音します。トップに立てているので収録されるキットはシンバルになり、次にタム、そしてハイハット、スネア、キックの順番になるわけですが、優れたエンジニアはこのOHだけでも聞けるドラムサウンドにします。ある程度バランスが取れているうえに、ドラムサウンド全体の共振音(それぞれの音が響き合う)あるので、ドラム全体の存在感がでます。

これをキック、スネア、ハイハット、という個別に音作りをしていくと、全体のバランスが崩れてしまうケースにもなります。このあたりはDTMではあまり関係ないところではありますが、その全体の共振がしっかり収録されたドラム音がしっかり入っているOHをベースに作ることで初心者であってもパワフルなドラムサウンドは簡単に作れます。

なのでBFD3を使ってドラムサウンドを作るときはまずお気に入りのキットの「OH」の量をコントロールするところから始めると良いでしょう。

OH+キック

全体像を掴んだら、そこから次にキックの音量を増やしていきます。BFD3はキックの外側にマイクを立てた「OUT」キックの中にマイクを入れた「IN」そしてキットにもよりますが、超低域を収録した「SUB」の3つから作られています。

音作りがわからない人は「IN」を増やせばバチバチとアタックのするどい音になる。「OUT」を増やせばふくよかなサウンドになる。とこれだけ覚えてください。SUBに関しては好みによるところもありますし、超低域を必要とする意図がない場合は無理して使う必要はありません。

OH+スネア

キックが決まったら次は、スネアです。スネアは叩く打面を収録した「Top」スネア底面のスナッピーサウンドを収録した「Bottom」スネアの鳴りを収録した「Side」の3つです。

ここでのポイントはジャリジャリした高域が抜けてほしいスネアを作るときは「Bottom」をスネアらしいスコーンという音を強調したいときは「Top」をコントロールします。Sideに関してはウッドタイプのスネアやメタルタイプのスネアで鳴りがことなるので、そういうスネアの特質をより活かしたサウンドを求めいるときに使うと良いでしょう。

OH+ハイハット

ハイハットはOHにもかなりしっかりはいっています。なのでハイハットを足すときはOHのハイハットの輪郭を補佐する程度を目的とします。DTMでドラムの音作りになれない人はとにかくハイハットの音量が大きくしがちです。確かにハイハットは一定のビートを刻むので重要度は高いです。しかし、高域は音が抜けてくるので少しくらい小さくてもビートを感じることはできます。

現状ではタムはOHに収録されている音量で問題ありません。アレンジをしているときに「タムの音が聞こえない」と悩む人はいますが、これは音量ではなく他の楽器がタムのフィルを邪魔しているアレンジにしているのがほとんどです。

なので、タムのフィルを聞かせたいならばそれが目立つアレンジを心がける方が音量より重要です。

ここまで基礎レベルの話です。

OHといかに組み合わせるかだけを意識するだけでも十分すぎるほどドラムサウンドは力強くなります。それでもまだもっと空気感がほしい場合に次に紹介するパラメーターを調整することでさらに音に厚みがだせるようになります。

アンビエンスマイクのコントロール

BFD3はアンビエンス(部屋の鳴り)を豊富に収録できる音源です。アンビエンス用のマイクは次の通り

  • ステレオROOM
  • ステレオAMBIENCE
  • モノラル1
  • モノラル2
  • モノラル3
  • コンプ1
  • コンプ2

ルームは部屋の大きさの横幅を決め、アンビエンスはルームよりさらに奥にマイクを配置します。

OHはドラムサウンド全体にフォーカスを当てるものですが、ルームとアンビエンスは部屋全体をドラムサウンドとして捉えていると考えてください。

モノラルはマイク一本で録音することで音の密度が一本のマイクに集中します。タムやシンバルのように左右に分かれている音を強調する目的ではなくセンターにきっちりはまってほしいキックやスネアにハイハットに焦点をあてコントロールするものです。

そしてそのマイクにコンプをかけてより深みのある音を作り出すのがコンプマイクになります。

ステレオチャンネルに関してはwidhでマイクの位置を調整すればモノラルチャンネルにするこも可能です。

最近のドラム音源はアンビエンスの調性ができるものがあるので、マイクの数が多いだけどそれほど驚くことでもないような気がしますが、BFD3の本領はここから

各アンビエンスマイクに入る量を調性できる

どういうことかと言うとOHにはキックはたっぷり入るけど、モノラルマイクに入る量は少なくすることが可能本来楽器が鳴った音をマイクに入る量を調性しようと思ったら楽器との距離を遠ざけるしかありません。

しかしそれでは部屋の鳴りがマイクに入り込んでしまいます。しかしBFD3はあくまで収音される量を調性できます。はっきり言って現実的じゃありませんw

この現実感を無視した設定にリアルさを求める必要はなく。「音が気持ちよくなればそれでOK」という使い方をするのが一番正解だと私は思います。リアルと妄想の世界で作り込むめるドラム音源それがBFD3です。

BFD3の重さ

BFD3は重たいとよく言われます。確かに軽い音源ではないかもしれませんが、「重たくて使えない」というほどでもありません。Core i7 3.2GHzのMacmini2018のDAWはLogic10.4.7の環境でオーディオバッファは256にした状態での負荷は分散も手伝っている様子でそれほど高負荷という印象はありません。

またTools Show Preferencesから

Engineを選択し、 16bitモードにチェックいれるだけでも負荷の軽減が見られます。またSSDから音源のリロードにしておくとストリーミングバッファの設定をいじることでより負荷が軽減されます。

バージョン4に望むこと

セールが続くとDTMerなら誰でも考えることそれは「バージョンアップ」です。これだけBFD3のセールが頻繁に起こると「そろそろかな」と思ってしまいます。私がBFD4に望むのはズバリ各楽器のマイクの選択つまりキックのマイクはRE-20でスネアはSM57タムは421でOHはsony38

って感じで好きなマイクを選べたらかなり楽しい気がします。IRを使えばできそうな気がするのですがどうなんでしょうか?ぜひ搭載してほしいですね

追記2017年6月5日

BFD3 v3.2.0.6のアップデートが発表されていました。

主な追加・変更点

  • OS X 32ビット環境サポートを終了
  • Windows 32ビット環境についてはサポートを継続
  • OS X/Windows共にRTASバージョンのサポートを終了
  • Ableton Live 9.7.1、 Win10においてプリセットが選択できなくなる問題を修正
  • キーボードショートカット設定が再起動時に保存されなくなる問題を修正
  • インストーラーをROLIバージョン対応に更新
  • ベートおよびベロシティレスポンスカーブが奏法の少ないキットで適正に反応しない問題を修正
  • 情報ボタンを繰り返し押した際にデモ版の画像が製品版に重なって表示される問題を修正
  • BLOCKS DashboardとBFD3スタンドアローンを同時に起動した状態でMIDIイベント情報が重複して受信される問題を修正
  • BLOCKS Dashboardが起動した状態でBFD3スタンドアローンがクラッシュする問題を修正

バグフィクスがメインで特に新しい機能はないみたいですね。

さいごに

パワフルなドラムサウンドとは「ドラム+空気感=迫力のある音」です。ここで最後に特別なお話です。BFD3を持っていない場合、ドラムサウンドをまとめてバスでルームリバーブをかけることで擬似的な「ドラム+空気感=迫力のある音」を作り出せます。なおこのルームリバーブにオーバードライブ系を少したすことで荒々しい雰囲気を作れるので、おすすめですし。実際のプロのエンジニアがBFD3などのアンビエンスマイクを多様した音作りがあまりサウンド全体に好ましくない結果を作っている場合、ミックス段階で送られてきた

ドラムのアンビエンストラックを削除してエンジニア側でルーブリバーブをかけて処理することもよくある方法です。

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