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Logic pro 使い方(Logic ProとLogic Pro X 違いについても解説)– category –

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AppleのLogic Pro(ロジックプロ)はDTM初心者におすすめのDAWです。

この記事ではLogic Proの使い方やよくある疑問や質問をまとめています。

DTMでDAWを選ぶならLogicProXがオススメな5つの理由はこちらの記事にまとめました

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Logic ProとLogic Pro X 違い

Apple Logic proとLogic Pro Xとの違いはバージョンによる名前が変更されただけで違いはありません。

リリース日
Logic 1〜9バージョンがそのまま数字で表記1988〜2013
Logic Pro Xバージョン10.5 までの名称2013年7月16日〜2020年5月12日
Logic Proバージョン10.6以降の名称2021年11月12日〜

Appleの公式サイトでは10.6のリリースをもってすべての表記を「Logic Pro」で統一しましたが、ネットでは「Logic Pro」と

「Logic Pro X」の2つの名義が存在してしまいそれが困惑の原因となっています。バージョンによる機能の違いはありますが、基本的には同じものです。

またLogic Expressという機能制限版のLogic もありましたが今はありません。

Logic Pro XはWindowsでも動くの?

Emagicという会社が作っていた頃のLogic(5.5)くらいまではwindows版がありましたが、それ以降はAppleがEmagicを買収しMacのみで動作するDAWになりました。

仮想OSを使えばWindowsでLogic Pro Xを動かすこともできるかもしれませんが、推奨される環境ではないので、オススメはできません。

Logic Pro X 推奨スペックについて

対応OS
Logic ProBigSur以降
Logic Pro XCatalina 10.15まで

CPUについての言及は公式サイトにもありませんが、Logic Pro XはCatalina(10.15)までしか動作しません。なのでBigSurからMontereyで動かす場合にはLogic Pro(10.6以降)が必要になります。

2022-11-02リリースされた10.7.5ではMontereyだけになりました。最近のOSのアップグレードは少し早すぎる印象があります。

推奨スペックについては他のDAWと比較したもこちらの記事が参考になります。

Logic Pro Xの値段と購入方法

Logic Proはどこで買えるの?

Logic Pro X(ロジックプロ)の値段は2022年の10月に値上がりするまではDAWの中で最安値の¥24,000でしたが、値上がりしてからは¥31,800円(税込)になりました。

購入場所についてはLogic 8くらいまでは大手量販店でも購入できましたが。現在ではApp Storeのみのダウンロード販売しかなくソフトウェアは市販されていません。

DAWの中では機能面で見ても非常にコスパの高いDAWであり、値上げしてとしても最安値には代わりありません。しかし、そのLogic Pro Xの価格を最大で¥5,000近く安く購入する方法があります。

その方法について以下の記事で詳しく解説していますが、ポイントはitunesカードの使い方になります。

¥31,800という値段はCUBASEPROの機能限定バージョンCUABASE Artistより安いです。値段がやすいということは、他の有償音源を買い足しより音質的なクオリティアップを図れます。

logic pro 無料ダウンロード

Logic Proは最大で90日間機能制限なし使えるトライアル版が用意されています。

Logic Pro 旧バージョン ダウンロード方法について

Logic Proは旧バージョン ダウンロードの方法はありません。これに対応する方法は、Logic Proのアプリを別途バックアップしておくことで新バージョンの不具合が出た場合に対応することができます。

Logic Proメリット

音源やプラグインが充実

LogicProXは昔からソフトシンセに力を入れていたので、FMシンセからウェーブシンセ、VAシンセなどのソフトシンセを内蔵していて、そのどれもが非常にクオリティが高いものになります。そして少し前まで市販されていたAlchemyというソフトを内蔵されました。このAlchemyだけでも普通に買いなのに、それが内蔵されているというのはすごいことです。

またエフェクトプラグインの質も量も豊富でLogic Proのエフェクトプラグインを使ってマスタリングすることも可能です。

また頻繁とは言えませんがLogicProXの追加音源がコールされます。もちろんこれも無料です。

アップデートの費用がかからない

ロジックのアップデートはあまり頻繁ではありませんが、0.1単位のマイナーアップデートが他のDAWだと確実にメジャー級で有償になるところがLogic Pro Xは無償でアップグレードできます。

新しいサンプラー機能で、CubaseProに負けないサンプリング機能を搭載EDMや、ダンス系などに使われるカットアップや、リズムをぶつ切りにしてそれをMIDIキーボードで任意にタイミングを読み込む方法などが簡単にでできるようになりました。

メロダインによるボーカル編集

最近のDAWにはピッチ編集機能が搭載されていますが、プロの定番はやはりメロダインです。

しかしメロダインは3分の曲だと3分間リアルタイムでメロダインに流し込む必要がありました。しかし、ARA機能を持ったLogicProX StudioOne3 Waveformは数秒でメロダインに取り込めるので無駄な待ち時間がなくなり、ストレスフリーなピッチ編集作業が可能になりました。

CPU負荷が年々良くなっている

今までもっさりしていた印象でしたが10.4.2でだいぶ軽くなりました。そしてCPUの分散処理がかなり改善され使えるインストの数が増えました。これに関してはこちらの記事を参考にしてください。

レガシーが読み込める

Logic ProはLogic 5以降で制作したプロジェクトの読み込みが可能です。これは他のDAWと比べるとかなり古いプロジェクトの読み込みが可能ということであり、過去のプロジェクトをリテイクするときに重宝されます。

ただ、あくまでLogic Pro内部のプラグインや音源を使って完結しているプロジェクトに限ります。また最新で追加された音源などの再現はできないので注意が必要です。

LogicProXのデメリット

ミキサー表示が小さい

よい部分もあれば悪い部分も必ずあります。それはどのDAWも同じことです。LOGICの使い勝手でこまるのはミキサーの表示がCUBASEやStudioOneにくらべると小さい部分です。ミキサーの大きい表示になれているとLOGICのミキサーはかなり小さく感じます。

右上のページ見開きのようなアイコンをクリックすると少し拡大できます。

32Bitフロートの録音及びファイルを扱えない

現状では24bitファイルまでしかあつかえません。LogicProX10.5になれば取り込めるようになると思っていましたが、見送られる形になりました。ただ、ほとんどのオーディオインターフェイスは24bitなので正直「32bitフローロ」が扱えないことはさほどデメリットにはなりません。

書き出しには32bit(浮動小数)に対応しています。

最新の10.7.5では32bitファイルの扱いが可能になりました。

オートメーションの融通が効きにくい

音源によってオートメーションの反応がいまいちということがあります。これは音源によるものか、ロジック特有のものかわからないです。ただ、まった使えないわけではありません。少し不便かなーくらいのレベルです。

VSTプラグインが使えない

ラグインの規格であるVSTはCubaseのSteinbergが作ったものです。

しかしAppleはそこに独自の規格であるAUをLogic Proのフォーマットにしました。おそらくライセンス料等を支払いたくないのが理由だと思っていますが、そのため初期の方ではVST版はあるけれどAU版はないみたいなプラグインがたまに見受けられました。

しかし、今はその差がほぼないのであまり気にする必要はないのかもしれません。

logic pro x 使用アーティスト

日本人アーティスト

DTM村長でおなじみの作曲家和田貴史さんや、2018年秋ドラマの「suite」サントラを担当した眞鍋昭大さん

DAこと浅倉大介さん、fripsideの八木沼悟志さん

海外アーティスト

「ボーン3部作」「ハッピー フィート」「ヒックとドラゴン」のJohn Powell。

「アイアンマン」「パシフィック・リム 」のRamin Djawadi。

「ムトゥ 踊るマハラジャ」「スラムドッグ$ミリオネア」のA.R. Rahman。

「エクスペンダブルズ」「アイアンマン3」のBrian Tyler。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ/一期一会 」「アベンジャーズ」のAlan Silvestri。

「ジングル・オール・ザ・ウェイ」「ギャラクシー・クエスト」「アイス・エイジ」のDavid Newman。

「ハングオーバー3部作」「RED/レッド」「アナと雪の女王」のChristophe Beck。

「モンスターVSエイリアン」「リンカーン/秘密の書」「シュガー・ラッシュ」のHenry Jackman。

「インデペンデンス・デイ」「007/カジノ・ロワイヤル」「宇宙人ポール」のDavid Arnold。

「コンフェッション」「ハリウッド的殺人事件」のAlex Wurman。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」「キャットウーマン」「ポセイドン」のKlaus Badelt。PENGUIN LESSONより

まとめ

まとめると

メリット

  • 値段が安い
  • ソフトが充実(Alchemyが最高すぎる)
  • サンプラー機能も搭載
  • アップデートの費用がかからない
  • ARA機能でメロダインの流し込みが数秒で完了
  • CPU負荷が年々良くなっている

デメリット

  • ミキサー表示が小さい
  • 32bitフロートファイルの録音/再生はできない
  • オートメーションが少し書きにくい

DAWも時代もすべて進化し続けます。DTMユーザーもそれに合わせて進化できるところではどんどん進化するべきだと私は考えます。

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