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- ソフトシンセ
- 音楽ソフト
DTMで使うソフトってなんでこんなにたくさんあるの?全部そろえなきゃだめ?
実は名前が違うだけでそれほど違いはないんだよ!
DTMで使うソフトには色々な呼び名があってDTM初心者には混乱の元です。無駄な混乱はサクッと取り除いて少しでも速く楽しいDTMライフを送ってほしくてDTMソフトの名前等の意味と違いについて解説します。
DTM ソフトの種類について
DTMソフト(ソフトウェア)とはDTM(デスクトップミュージック)パソコンで音楽を作る行為に必要なソフトの総称です。他に音楽ソフトと呼ばれることもありますが基本は同じです。
DTMソフトには作曲/編曲ミックス等をするためのDAW(デジタルオーディオワークステーション)がありその中で使用するエフェクトプラグインを規格名からVSTプラグインと言います。
VSTプラグインは次の3つに分類可能です。
VST e(ブイエスティー エフェクト) | コンプやイコライザーなどのエフェクト |
VST i(ブイエスティーインストゥルメント) | ピアノやギターなどの音源系 |
VST MIDI(ブイエスティーミディ) | DAWで打ち込んだデータのMIDI情報を変化させる |
VST eをDTMソフトと言ってしまったり、DAWをDTMソフトと言ったりとDTMソフトはかなり広義な使われ方をする側面もあります。(おすすめDTM ソフトでDAWが紹介されていたり、プラグインが紹介されていたりするのもそのせいです)
ではどのように認識するのが一番ベターなのかというと「ピアノやギターをソフト化したもの」をソフト音源(ソフトウェア音源)として捉えるのか一番シンプルでわかりやすいように思います。
VSTとはあくまで規格名なのですが、多くのDAWに導入されているもっともポピュラーな規格のためDAWで動作するエフェクトプラグインや音源プラグインの類はVSTプラグインと認識されています。
ちなみにLogic ProはAU(オーディオユニット)ProtoolsはAAX(エーエーエックス)という独自の規格を採用しているためVSTプラグインは動作しません。
しかし、多くのプラグインはAU/VST/AAXに対応しているため問題なく使えるのがほとんどです。
DTM ソフト[DAW]について
「おすすめのDTMソフト」を教えてください。という文脈では上記のように「どの部分のソフトを示しているのか」が重要になります。ここではDTMをするにあたり最も必要なDAWについて説明します。
DAWとは(デジタルオーディオワークステーション)の頭文字をまとめたものです。各メーカーからDAWは出ていますが、有名なのは次の7つ
Apple | Logic Pro |
Avid | Pro tools |
Ableton | Live |
mage-Line | FL Studio |
MOTU | Digital Performer |
Presonus | Studio One |
Steinberg | Cubase/Nuendo |
DAWでできることは次の6つです。
- 作曲/編曲、
- 録音
- 波形編集
- ミックス
- マスタリング
- 譜面作成(一部のDAWを除く)
色々と種類があってどれを使えばいいのかわからないという人もいますが、どのDAWであってもできることは基本同じです。ですが、これらの基本に付加価値をつけているのがメーカーの特色となります。
プロはどんなDTM ソフトを使っているのか?
「プロはどんなDTM ソフトを使っているのか」を気にする人は多いです。できればプロと同じソフトを使えばもっとうまくなる!と思っている人やプロと同じソフトを使うことで親近感を感じたい。という気持ちの人もいるでしょう。
結論から言えばプロとアマチュアが使っているDTM ソフトにはほとんど変わりはありません。む
プロがDTM ソフトを選ぶ基準は色々とありますがざっくりいうと次の2点がもっとも重要視しています。
- 動作は安定しているか
- 自分のやりたいことが少しでも速く形になるのか?
- 業界標準の足並みは揃える
プロは文字通り音楽制作を生業としているので不安定なマシンを使うことはしません。言い換えれば不安定になる要素を1つでも多く省きたいわけです。そのため新製品のプラグイン等であってもそれが仕事上のリスクになると感じたら導入はしません。
また当然のことながら少しでも速くクオリティが高い楽曲をつくるのもプロのスキルなので、操作性が悪いDTM ソフトは好みません。
また多くのプロがProtoolsを使っているのは外部との連携が取りやすいメリットがあります。プロの作曲家であってもミックス等は当然ミックスのプロにお願いするわけですから、ファイルでやり取りできる環境はスピード重視のプロの世界ではあるいみ当然の選択と言えます。
アマチュア界隈ではオワコンと称されるWAVESのプラグインもプロの人は今だに普通に使っているのは音質面で多少今の御時世に合わない部分があってもそれを補うだけの時間を確保できるメリットがあります。もちろんそれだけではなく、そこにプロの道具として価値が認められているというのが大きなポイントです。
DAW以外の音楽ソフトについて
音楽制作のためのDTMソフトがDAWですが、DAWとは別のアプリとして起動させ、音声編集や作曲をアシストしてくれる機能があるソフト/アプリもあります。
izotope RX
おそらくいまDAW以外でもっとも使用されているDTMソフトです。具体的には録音時に入り込んだノイズを消したり、2mix済みのステレオファイルからボーカルやベース、ドラムなどの音量バランスを変更することが可能です。
クオリティの高い音楽制作にはもはや必要不可欠な存在になり、プロがもっとも信頼をおくDTMソフトになっています。
ボーカルリムーバー
上記のRXにも搭載している機能ですが。2mixからボーカルデータだけを抜き出してカラオケ音源を制作できます。
これは単体アプリになっているものからサイト上でできるものでいくつか種類があります。いくつかは無料で使えるものがありカラオケ音源を作って練習したい人たちに人気です。
SOUND ID
部屋の音響を解析し、不必要な定在波をカットしフラットな音響環境を構築できるソフトです。
フラットにした音は音楽的に面白みにかける部分がありますが、部屋の中で不要にブーストされた周波数帯域を気にしなくてよくなるので、ミックスのクオリティが上がります。
まとめ
DTM ソフトとは広義な意味で使われることは理解していただけたでしょうか?言葉に振り回されて何がどれなのかわからないということにならないためにまとめてみたのが今回の記事です。
DTM ソフトを正しく選びより良いDTM ライフのお手伝いができれば嬉しいです。