Macmini2018で計測したCPU負荷が小さい一番軽いDAWはどれ?

DAWによって立ち上がるプラグインの数に違いがあるのを知っていますか?この記事ではMac mini2018をつかって4つのDAWに同じソフトシンセがいくつ立ち上がるかをチェックしています。

DAW選びに「少しでも多くのプラグインを立ち上げたい」「重いDAWを選びたくない」ということを気にしている人は参考になると思います。

以前、以下の記事で各DAWのCPU負荷について計測しました。その時はMacPro2009の環境でしたので今回はMacmini2018を使って改めて計測してみたいと思います。

5つのDAWを比較してわかったCPU使用率が1番軽いDAWはどれ?

計測方法

今回の計測環境で使われているMac mini (2018CPUはIntelの第8世代Coreプロセッサ「Coffee Lake」です。

  • パソコン        :Macmini2018
  • CPU          :Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
  • メモリ         :32GB
  • システム        :OS10.14.6 Mojave
  • Audio/IF         :Motu896HD

前回の計測環境

  • パソコン  :Macpro2009(改)
  • CPU    :Xeon(5690 ) 6コアX2 HT使用時(24コア)  3.46GHz/ターボブースト(TB)使用時3.73GHz
  • メモリ   :64GB
  • システム     :OS10.12.6 Sierra
  • Audio/IF        :motu896HD

各DAWのバッファは最大の1024。サンプルレートは48.1kHz、ビットは24bitで統一し。MIDIデータは前回と同じようにWavesのVAソフトシンセElement2のパッチCPUKillerを使って2つの3和音のコードを17小節再生し続け、音切れが発生した時点でそれを使用トラックの限界とします。

前回と同じElement2のバージョン(9.2)を使っているので計測の意味ではよいのですが、新しいバージョンは負荷の分散が進んでいる可能性はあります。

なお、CPUスペックがcorei7となっています。この結果のおよそ半分の結果がCorei5による結果になると思って見ていただいても大丈夫だと思います。

ソフトウェアの違い

  • LogicProX10.4.1→  LogicProX10.5.0
  • Cubase Artist9.5→    Cubase10
  • Protools11→      Protools201912
  • StudioOne3.5→   StudioOne4.6

Digital Performe10を持っていないので9の環境では後日計測できれば…と思っています。

LogicProX10.5.0の場合

  • Macmini2018の環境で使用できたトラック数8〜9
  • Macpro2009改の環境で使用できたトラック数5〜6

前回の環境ではLogicProXの負荷の逃し方よくありませんでしたがそれと比べると少しは改善しています。インストルメントが刺さっていない「空トラックによるCPU負荷逃し」での測定結果です。トラック9でもギリギリ再生できるときもありましたが、音が途切れてエラーメッセージが表示されました。

Cubase10の場合

  • Macmini2018の環境で使用できたトラック数9〜10
  • Macpro2009改の環境で使用できたトラック数7〜9

LogicProXだけだと思っていた「空トラックによるCPU負荷逃し」はCubase10でも可能でした。空トラックを使わない場合はReal-time peakがふれまくりになります。Cubase10を使っていて負荷の分散に困っている人は「空トラックによるCPU負荷逃し」を試してみるのはありかもしれません。

また計測して気がついたのはLogiProXの場合はそうでもなかったのですが、Elementの画面を表示すると負荷が上がりました。ひょっとするとグラボを積んでいる環境では変わる可能性もあります。どちらにしても表示する必要のないソフトシンセは非表示にするのが得策かもしれません。

Protools201912

  • Macmini2018の環境で使用できたトラック数11〜12
  • Macpro2009改の環境で使用できたトラック数9〜10

各DAWがコード機能やピッチ編集機能など様々な機能をつけすぎた結果Protoolsが一番シンプルなDAWになってしまいました。前回に引き続き非常にCPU負荷の逃し方が上手なので使用トラックは計測したDAWの中で一番軽いです。またProtools201912も「空トラックによるCPU負荷逃し」によるCPU負荷の分散が見られます。

逃さない場合はシングルCPUに大きな負荷がかかるのと特定のマルチコアが100%に到達します。ただし、「空トラックによるCPU負荷逃し」によって使えるシンセの数が変わるかどうかは微妙なところです。

StudioOne4.6

  • Macmini2018の環境で使用できたトラック数9〜10
  • Macpro2009改の環境で使用できたトラック数7〜8

トラック9は余裕ですが、10ではたまに音切れが発生しますがギリギリ再生できる範囲です。トラック数を11では完全にブツブツノイズによって途切れて再生はできませんでした。

Cubase10にあったElementの表示非表示によるCPU負荷の差はありませんでした。

さいごに

前回の計測順位と比較すると次の結果になりました。

Macpro2009改の環境

  1. DP9.5       10トラック
  2. PT11.3.1       9トラック
  3. StudioOne3.5            7トラック
  4. Cubase Artist9.5       7トラック
  5. Logicpro10.4.1          5トラック

Macmini2018の環境

  1. Protools201912    12トラック
  2. Cubase10       10トラック
  3. StudioOne4.6    10トラック
  4. LogicProX10.5.0  8トラック

ソフトのバージョンアップとマシン環境が変わったので厳密な意味での計測にはなっていませんが、MacPro2009改のCPU3.46GhzX2 6コアX2の24コア環境よりもMacmini2018の12コア環境の方が使用できるトラックが多いのは負荷分散についてはCPUだけではなくマシンスペックが総合的に効いているのだと思われます。