非常識なイメージトレーニングで作編曲スキルが上達する方法と根拠

イメージトレーニングで作編曲やDTMスキルを伸ばすことができるのを知っていますか?「イメージトレーニングってスポーツとかでやっている出来た自分を想像するあれ??」と思う人。正解です。イメージトレーニング略してイメトレはスポーツの世界に限らずすべてのジャンル使えるスキルです。さて今回紹介するのはちょっと「非常識なイメージトレーニング」です。と言っても技術的に難しい話ではありませんので安心してくださいね。

ただ、この記事ではイメトレについて科学的根拠に基づきイメトレの方法について書いています。なのでゆっくりと正確に最後まで読み進めないと「非常識」の本質について理解することが難しいです。こしかしこれを理解すれば確実に作編曲スキルおよびDTMスキルを上達させるきっかけになります。

イメージトレーニングを推奨する理由

私はいままでイメージトレーニングをしているつもりでしたそれは世間でよく言われている。「出来た自分をイメージするぞー」ってやつです。ところが何年経っても成長を実感できなくて「やっぱり才能ないわー」って思って、作曲が続かない日々に悩んでいました。

作曲するという行為は頭の中でなっている音(イメージ)を形にする。それが作曲です。「えー頭の中で音なんかなってないよー。鍵盤とかギター弾きながらなんとなく出てくるだけだよー」という人も実際はギターやピアノというツールをつかって頭の中のイメージを具体化しているわけです。

イメージとは抽象的なものを具体的にする行為で、イメージトレーニングとはその具体化をスムーズにしてくれるための練習と思ってください。

これを理解できれば作編曲ミキシング/マスタリングに限らずすべてのDTM行為に適用できます。

イメージトレーニングの科学的根拠

①ピアノの練習方法について

ハーバード大学パスカル・レオーネ教授らの実験で「イメージトレーニングによってどれだけピアノがうまくなるか?という実験をしました。内容は次の通りです。
5日間の練習期間の内容を3つのグループにわけてその成果の違いを調べました。
A:2時間の練習をする
B:ピアノを使わずにイメージトレーニングだけで5日間2時間練習する
C:何もしない

結果は、当然Aの上達度が高く、次に高いのがグループBこのグループBはグループAの3日目程度の上達があったという結果でした。

論文サイト (英)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7500130

イメージ・トレーニングだけをしていたグループの結果からわかったのは指を動かすイメージだけでも脳の神経の働きが向上するということでした。イメージ・トレーニングは、それだけよりも、実際のピアノを使った練習と組み合わせたときに、より大きな効果を発揮するという結果からイメージトレーニングの有効性が実証された話です。

イメージトレーニングの科学的根拠②イメージが作り出した火傷

トレーニングではないですが、イメージが身体的に及ぼす一例として次のような話があります。

エヴァンゲリオンの碇シンジ役である声優の緒方恵美さんが劇中で敵(使徒)からの攻撃を受けて心の底より苦しみぬいて叫ぶシーンがありました。このときの演技について監督から「口の中の肺までが沸騰しているようなイメージでやってくれ」という話があり、それをイメージした結果後日体調の不良を感じた緒方さんが病院に行くとアニメの中で碇シンジが攻撃された結果気管に火傷を追っていたという話です。それも火傷は皮膚表面ではなく体の中ということです。

この演技のために緒方恵美さんは一言入魂(いちげんにゅうこん(造語です)するためにまったく声をだして練習することなく頭の中強烈にイメージを作り上げていたという話です。

つまり緒方さんはイメージの力で体の中に本当に痛みとなるもとを作り出してしまったということなります。科学的検証がされたわけではないので他の可能性もありますが、現時点では皮膚表面に火傷を作らずに体内に火傷らしきものを作り出すのは不可能といわれています。

イメージトレーニングの科学的根拠③見えないものを解き明かす

こちらもトレーニングではないですが、「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」と行ったのはフランスの小説家でSFの父と言われたジュール・ヴェルヌです。地球から一歩も出ていないのに宇宙を数学的に解明してくプロセスなどもイメージによって作られるものです。

数式は具体的な検証ツールであっても目視していない以上それが本当に存在するかは私達の想像でしかありません。つまり最初にそれがあるかもしれないというのは「イメージ」の世界です。そのイメージを膨らませ続ける。

この行為もイメージトレーニングの1つと認識できるのではないでしょうか?

イメージトレーニングに重要な視点

さて、ここまでイメージトレーニングの効果についてお話してきましたが、「じゃあイメージするだけでOKなんだね!」と思うかもしれません。しかし重要なのは闇雲なイメージトレーニングではなくイメージの精度です。頭の中という抽象的な世界でどれだけ具体化できるのか?がポイントです。いかに鮮明に描けるか?という視点です。

そうするためにはイメージするための元となる情報が必要ということです。。これは原始人にスマートフォンを見せてもそれが何かわからないという例えにも似ています。

私たちはスマートフォンをスマートフォンとして認識できるのはすでにそれがなんであるかをわかっているからです。つまり私達はイメージするより前に「それが何であるか?」を認識できないとイメージにつながりません。

パスカル・レオーネ教授らの実験においてイメージトレーニングでピアノを触っていないグループが上達したのはすでに「ピアノがどういうものであるのか?」という認識があったからです。見たこともないような楽器を目の前に渡されても前提となる情報がないとイメージトレーニングにはならないでしょう。

作曲で使える具体的なイメージトレーニングの方法について初級編

おまたせしました。ここからやっと作曲で使えるイメージトレーニングについてお話します。

インプットの量

作曲はイメージの産物です。ではそのイメージはどこから来るのか?という話ですが答えは「インプット」です。おそらくゲーム音楽が好きな人がゲーム音楽を何百曲と聞き続ければゲーム音楽というイメージは出来上がります。

しかしゲーム曲を好きでないない演歌歌手の作曲家はゲーム音楽らしらを知らなければ好きな人間より上手に作ることはできなくなります。それゆえにイメージトレーニングにおいて重要なのは1つ目の要素は「インプットの量」といえます。インプットの量が少ないと音楽という抽象的なものを具体的に捉えることができません。

つまり人は数をこなすことで抽象的な世界を具体的に捉えることができるようになります。

プロの作曲家が一日に何百という曲を聞いているのは楽曲分析という側面もありますが、インプットを多くすることでより自分の音楽性の解釈を具体的にするためです。

インプットの幅

例えばゲームの世界で演歌の曲を使いたいとなった場合よりらしさを作るためには頭の中でイメージすることになりますが、当然本当の演歌を聴いたことがる人とそうでない人では音楽のリアリティが違います。

当然ゲームによってはリアルすぎては駄目な場合もあるでしょう。その場合どこまでデフォルメ化できるのかというさじ加減も本当の演歌を知っているからこそできる技術になります。

インプットの質(クオリティ)

ではインプットの質についてはどうでしょうか?例えばクラシック音楽は音楽の体型としてほぼ完璧に近い姿です。ですが、たくさん聴けばクラシックのような響きに関しては身につきます。それは多くの音楽ジャンルで応用が聴きますが、自分のスキルを高めるためのイメージトレーニングという視点から考えるとそれが正解は言えません。

自分が今もっともやりたいと思っているのがラテン音楽なのかゲーム音楽なのか、東方音楽なのか、それらによってインプットする役割がまったく違います。

クラシック音楽が悪いという話ではなく、自分が何をしたいのか?という目的を明確でないとやりたいことにつながらないインプットをたくさんすることになります。昔の人は「それすらも修行」という一言で片付けていましたが、目的から逆算したときに不必要なインプットは目的を遅らせるものになります。

インプットの量は知識量が増えるという認識をしている人が多いですが、正しくインプットが増えることによって情報取捨が可能になる。つまり必要なものと必要でないものを分けることができる。これがインプットの本質です。

作曲で使える具体的なイメージトレーニングの方法について上級編

さてここからは少しだけ高等技術になります。といっても誰でもできます。インプットに対してアウトプットつまり作っているか?と言う話です。多くの人がインプットマニアになってしまいアウトプットをしないため自分の頭の中の抽象的な情報を具体化していません。

教則本買っているのに積本化している人はまさにインプットしていない状態ですね。

そしてそのインプットとアウトプットの関係は常にイコールです。入力したら出力する。人間の体の構造もインプットとアウトプットの繰り返しのバランスがよいからこそ健康でいられるのはみなさんも実感していると思います。

しかし、ことDTM初心者が作曲になると「初心者なんだからすぐにそんなことできるわけがない」ということを訴える人は多いです。

今からの質問はとても重要です。この質問に答えられるかどうかであなたのイメージトレーニングスキルはかなりクオリティの高いものになるでしょう。

「じゃあいつやるの?」

有名になった一言ですよね。多くの人がこの続きの言葉を言えると思います。答えは簡単ですね?

「今でしょ」

作曲初心者の多くは作曲スキル(知識)がないことによって精度の悪い作品を作ってしまうことで自分への評価を恐れています。しかし頭の中で好きな音楽やイメージの元となるものはある程度は整っているはずです。

最初からクオリティを意識する必要はまったくありません。できなくて当然です。これは赤子に「生まれてきたんだろ?だったら立ってあるけよ」というくらいの暴論です。そんなめちゃくちゃ理論に付き合う必要はありません。

イメージトレーニングがうまくいかない理由

ここまで読まれた方はなぜイメージトレーニングが上手く行かないかおわかりいただけたのではないでしょうか?イメージトレーニングがうまくいかない理由は対象にたいしての圧倒的な情報不足が原因です。

目をつぶってひたすら想像する。という安易なイメージトレーニングという言葉だけを汲み取ってしまった結果とも言えます。しかしそれは悪いことではありません。多くの人が誤解から物事の本質を学ぶわけですから、できなかったから「駄目」ではなくできなかった原因をしった「正解」という認識でいれば常に自分をアップデートし続けることが可能です。

さいごに

ここまで読んだ人は「何が非常識だったのか?」と思う人もいるかもしれません。おそらく多くの人が難しい単語と画期的な方法論をもっての説明をイメージしていたのかもしれませんね。実は凄いよう思えることの多くは紐解けばその解はとてもシンプルにものになります。つまり難しいことを簡単な言葉や説明で受けとめるというのは、ある意味で非常識といえるんです。

ですが、そのシンプルな解にたどり着けた人は「なんだ全然難しくないんだこれならできる」と思えるからこそ、成長できるのです。逆を言えばいつまでも物事を複雑にとらえている限り、理解は難しく成長はしにくい状態になります。

イメージとは抽象的なものを具体的にとらえる行為です。イメージトレーニングは結果に対してより具体に何をするべきなのか?という道筋を気付かせてくれるものですが、その対象を理解できていないと効果的なイメージトレーニングにはなりません。

  • インプットの量
  • インプットの幅
  • インプットの質

それらをアウトプットする。そこにクオリティは求めない

これらをすることで「イメージトレーニング」がより効果的になり成長度合いが速くなります。

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