DTM初心者は曲の完成に拘る必要はないその理由

DTM初心者には「一曲を完成させる」という壁があります。8小節くらいそれっぽいのを作ったけどなんか続けられない。どこかで似たような曲になる。色々と理由をつけて作らなくなる。これ一言で言えば楽しくなくなるということだと思います。「曲は完成させろ。それからだ」と言いたい気持ちもわかりますし、私も完成させるための努力を否定するつもりはありません。

ただ「完成できないからおもしろくない だから辞める」という結果にはなってほしくないです。後述しますが、私は一曲を完成できるようになるまで一年以上かかっています。それでもそれを続けた結果ゲーム会社のサウンドクリエイターになれたり、作曲のお仕事をしていたりします。

完成できないのであれば一つ一つの素材を頑張って作りあげる。これくらいの気持ちで毎日続けていればあるとき、それぞれの素材(音楽の断片)の結びつきが見えるようになりま

はじめは8小節しか作れなかった。

私が作曲をはじめたのは高校1年生音符も読めずに耳コピができなかった典型的な初心者DTMer(当時はシンセだけだったけどね)でした。一年は触ったり触らなかったりで音色作ったりFFのピアノ譜を打ち込んだりそういうことしかできませんでした。

2年生の秋くらいにやっと8小節くらい作曲したような気がします。当時は8トラックシーケンサーに同時発音数24音今の若い子わかる?(おじさんてきな発言だなーw)いまではMIDIトラックは無制限の時代ですが、当時のシーケンサーはどんなに多くても32トラック(MIDIトラック)同時発音吸うも128が限界な時代でした。

で、8トラック同時発音数が24ってことは1トラック4音ちなみに8トラック全部にドミソと打ち込むと音が出なかったりテンポが揺れたりする時代ですwオマケにいみたいなデカイ液晶で打ち込むわけでもなくちっちゃい二行程度しか表示されないディスプレイでちまちま打ち込んでたんですよ。

すんません脱線してました。話戻します。

音楽創作能力ゼロからスタートした私が一曲完成させるなんて誰がどうみても不可能なわけです。私も「1曲完成させるなんて無理だなー」って思ってました。だから8小節くらつくったらやめるそんな作曲の仕方をしていました。

「おっ!これなんかAメロっぽい」「おっこれサビっぽいなー」こんな感じで8小節。長くても16小節で終わりです。だってそれ以上作れなかったんですから、その理由は簡単です。

集中力がなかったからです。ぶっちゃけ作り方も知らない、理論もしらない私からするとそれ以上広げられないから飽きるんです。たぶん初心者DTMerが作れなくなる理由は飽きちゃっているんだと思います。でもそれって普通のことなので何も心配いりません。

そんなことをしていたら高校二年生が終わりましたシンセ初めて二年間で作ったのは8小節〜16小節の曲数十曲です。

小さなパーツを組み合わせたくなる

頭の中では一曲完成させたいなーって思っているわけ状態でちょっとずつ作曲していて小さなパーツが溜まってくると、「あれ?これとこれってつながるかな?」と思うようになりました。当然つながるわけがないコード進行だったりする曲もあるわけですが

つなげてみたら「つながった!」と思ってしまいましたwどうやって聴いてもつながっていないように見えても「繋がったw」と言い聞かせてましたw

今となってはそのときの無知な作曲の方法の方が面白いもんが書ける気がしますがw曲を完成できないDTMerの多くはしっかり作り込むことに意識を傾けすぎているように思います。完成させるのを目的とせずに続けることを目的とした方が楽しくなります。そういった意味でも「8小節でいいやー精神」は楽しくできます。

完成に拘る理由

理由としては発表したい気持ちが強いからだと思います。ある程度1人で続けていても「自分の曲を誰かに聴いてもらいたい」と思うのは自然な気持ちだと思います。

しかし発表するにはやはり形になっていないと駄目なのでは…と思い尻込みしてしまうためにどうしても一曲完成させなければと思っている人いると思います。しかしそれを理由に発表できないと思う必要はありません。最近流行りのNoteでもそうですが、発表してしまったあとに加筆を加えながらどんどん修正(アップデートを繰り返し)てより良いものにしていくプロセスが評価される時代です。

完成した曲もいいですが、8小節の小さな曲が一年かけてどんどん作り込まれていくプロセスは見ていても面白いですし、「こうした方がいいです」というアドバイスももらえるかもしれません。

「とりあえず8小節できたアドバイスくれ」ってだけでも発表の仕方としてはエンターテイメントとして成り立つと思います。そもそもJPOPの歌ものだってサビは16〜32小節程度しかありません。みんなそこに一番感動しているわです。プロの作曲家でも16小節のサビみたいなもんを何百と書いてそれをオーディションに送ってプロになった人もたくさんいます。

楽しく続けていればそのうち一曲は完成しますし、それをずっと続けていればプロにだってなれます

もう一つ旧時代の一つのことを完成させなさいと駄目多分、こういうことを言うのって親とか学校の先生だったりすると思います。「一つのことを続けられないのはろくな人間じゃない」なんて言ってる人知り合いにいませんか?

DTMerにとってそんな考え方に従う必要はありません。そもそも完成したと思っても時間が経てば「もっとこうしておけばよかった」と思う永遠に完成できないジレンマがあるのが作曲の世界です。

だから、「完成できなければ駄目」なんて言葉なんの意味もありません。

ちょっと話はそれますが、私はギターは弾けませんが8小節くらいなら頑張って弾いたりします。なので「8小節ギタリスト」と自分で名乗っていますwいずれ一曲ギターで弾けるようになりたいとは思っていますが、

そう言い続けて十年くらい経った気がします。しかし、8小節しか弾けないことが駄目なんて思ったことはありませんし、8小節ギタリストに誇りをもっていますし、人から「いい感じのギターです!」って言われることもあります。

一曲弾けなければいけないと思っていたら人に感動を与えることはできなかったと思うので8小節ギタリストとして活動していてよかったと思いますw

自分の尺度(解釈)で楽しめるのがDTMの素晴らしさなのになぜそこに他人の価値観で作らなければいけないのかそんなの全然楽しくないです。結果も大事ですが、プロセスを楽しみましょう。これもDTMの楽しみ方の一つです。

さいごに

何ヶ月以内に一曲作り上げるぞ!と意気込む姿勢はとても素晴らしく「頑張ってください!私は応援しますし私でよかったらなんでも聴いてください」という気持ちになります。

でも、「8小節しかかけない一曲完成できない」と思っているDTMerも同じように応援したいですし、力になりたいですね。そもそもDTMを始めるまえに想像できましたか?

自分が8小節を作曲できるようになることを2〜3曲完成して数年でDTMを辞めてしまう人もいますし私みたいに一曲完成できなかったけど続けるうちに年間何百という曲を書いてプロの世界に足をツッコんでいる人もいます。

自分が一番楽しい活動の仕方を続けましょう。作曲や編曲で悩んでいたらその悩み聞かせてください。いつでも力を貸しますよ!