近年のDTM本は誰が見てみわかるレベルで書いてあるものが多く理解しやすいです。私がシンセを始めたころは教則本なんて10冊もなかったような気がします。
しかし、多くあれば良いものでもなく逆に選ぶ基準がわからなくなってしまっている人も多いと思います。
みんなが勧めている私が進めるから買うという理由も悪くないですが、大切なのは「何を学びたいか?」です
教則本収集家という中毒にかかっていた私はこれを読んだら上手くなりそう!という安易な気持ちで買い漁っていましたが、当然上手くはなりません。
大切なのは「今自分が1番改善したいこと」を基準選ぶのがベストであって「これもあれば便利かもしれない」という基準の本はあまり読むことはありません。
しかし買ったことで満足するのは本末転倒です。今日私が紹介するのは1番本質の部分に触れている教則本です。
著者のやり方や出来上がったデモ音源のクオリティは別としても確かにそのやり方でいくことの意味はわかる。という「腑に落ちる」教則本を紹介します。
生きたグルーヴでギターが弾ける本
バークリー音楽大学ギター科助教授 トモ藤田著
えーギタリストちゃうしーと思わないでください。この本には生きたグルーヴの演奏方法という視点から「ジャンルとは何か?」について触れられています。
ロックとはなにか?
どこからがロックでなくなるのか?
これらを知ることでアレンジの幅を広げることもできます。
そして何よりグルーヴについて学ぶことができます。DTMerで演奏ができいとしても、グルーヴを理解することで打ち込みクオリティをあげることができます。
音楽の最先端アメリカのバークリー大学のギター科の助教授はグルーヴやジャンルをそう捉えているのか!!という視点を学ぶだけでも価値があります。
音圧アップのためのDTMミキシング入門講座
音楽経営セミナーのパイオアニア石田ごうき 著
本人が何よりも悩み抜いたミックスについて書かれた本です、曲の良し悪しや出来上がった曲のミックスについては賛否両論ありますが、
考え方としてはたしかにこの通りやれば間違いなくほんのタイトル通りになる
といえる本です。
ただ独特の切り口が苦手な人もいるのでそのあたりが気にならないのであれば買いだと思います。少なくても書かれてあることをやれば、ミックスの悩みはかなり解消できるとは思います。
実践アレンジテクニック
外山和彦 著
この本の素晴らしいところは
各ジャンルの相関図が書いてあるところつまりポップスはいつ生まれどの曲がそうなのか?どのように進化して変化してどのようなアーティストがそれを歌っているのか?などの情報が書かれています。
これらを知るということは世界の大衆音楽歴史をしるということ、世界的視野にたったアレンジ視点を身につけられる資料だと思っています。
またアレンジに対する考え方もなぜそうなのか?という視点から見ているので「◯◯すればロックになる」という単純なものではなく著者の考えや捉え方もしっかり書かれているのがいいです。
教則本を読むときのポイントは事実もそうですが、著者の意見が書かれているかが重要です。〇〇だけど私はこういう味方をしているなぜならば◯◯だから個性とは良い意味でその人の偏見になります。
もし教則本に個性がなければ誰が何を書いても同じになってしまいます。
ポピュラー音楽作曲のための旋律法
高山博 著
メロディに特化した教則本ですが、実に充実した内容です。メロディをどう動かせばどんな印象になるのか?歌詞に合うメロディ合わないメロディ
メロディの力学など初心者にはかなり難しい本ではありますが、根気よくよめば理解出来る内容ではあります。
律法の本はクラシックではよくあるのですが、ポピュラーミュージックに特化した旋律法はこの本しか見たことがありません。
人を振り向かせるプロデュースの力
アゲハスプリングス代表 玉井健二 著
DTM教則本ではありませんが、日本のJPOPトップクリエイター集団のアゲハスプリングスの代表玉井健二の思考にについて書かれていますが、この本を読むことでプロデュースがどういうもので
何が大切か、というのが細かく書かれていています。そのレベルの細かさと精度がすごくマーケティング視点も学べます。プロを目指している人は絶対買うべき本です。
さいごに
これ以外にも良い本はたくさんありますが、私が全力で進めるのはこの5冊です。
グルーヴにジャンル
アレンジ
メロディ
プロデュース思考
この5冊をしっかりマスターすれば相当レベルの高いというかほぼプロとしてやっていけるDTMerになれると思います。「他のオススメもあるなら教えてー」という人はメッセージをいただければもっと紹介させていただきます
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