コンプレッサーってどんな数値にすればよいの?
コンプの数値によって音色ってどんな感じで変わるの?
コンプの音質差を理解できるようになれば自分の曲のミックスに最適なコンプを選ぶことができます。
バスに纏めて迫力を出すバスコンプも最適なものを選べるようになります。
しかし、コンプは数も多いし、何よりも「音質がどう変わった」のかもよくわからないですよね。
でも安心してください。この記事ではコンプの設定によって音がどうかわるのかをまとめています。
コンプの音質差とは一体なにか?結論からいえば倍音の変化です。
しかし、そう言われても「倍音?」とはてなマークが頭にたくさん出る人もいますよね
今回の記事を読んでいただければ誰でも一発でコンプの音質差に気づいてもらうことができます。
コンプの種類について
デジタルタイプ
VCAタイプ
FETタイプ
オプトタイプ
の4種類になります。
特徴についてはこちらで詳しく書いてあるので参考にしてください。
音質差の確認(kick)
Logicに付属しているドラム音に各コンプをさして音質差を確認してみます。
すべて同じプリセットでコンプの種類を変更しているだけです。
何がどのコンプかわかりますか?
正解は写真に並んでいる通り
Digital
StudioVCA
StudioFET
VintageOPT
になります。
なんとなくわかるようなわからないような、という感じがしているかもしれません。
さて、ここで今回の誰でも確認できる方法の登場です。
音質差確認(SINE波)
その方法とはサイン波を使うことです。それではサイン波を使って音質差を確認してみます。パラメーターはまったく同じです。
(大きいサイン波が出力されるので注意してください)
コンプの作動タイミングの違いがわかってきたと思います。次に、コンプ音質差を比較します。パラメーターは次の画像の通りです。
完全に音の違いがわかると思います。面白いのは歪のある状態でアタックやリリースを動かすことで歪みが消えます。それはアタックの作動ポイントとリリースポイントであるのがわかり、これが各コンプによって異なります。
FET比較
LogicのStudioFETは1176のモデリングなのでIKのBlack76と比較してみました。
やはり付属のコンプとはまったく違う音になります。
続いて
Native InstrumentsのVC76
音の傾向はIKのBlack 76と近い雰囲気です。
さいごに
コンプはもともと時間の長さを管理できるものなので確認としては長い音を入れてやった方が音を確認しやすいのです。
そこに入力オーバー気味にいれてやることでコンプ特有の音質になります。サイン波であればその音質差の部分が確認しやすくなります。
IKやNIのエミュレーションと比較した場合LOGICのコンプは非常に大げさに作られていることがわかります。
しかし実機の音で確認していない以上は音質差については「好みで選ぶ」としか言いようがありません。
そして究極のところ実機でさえも好みでない場合はあります。なので自分が1番使いやすいものを「よしとする」この考え方をDTMerはもっておいた方がよいのかもしれません。