「えっ?期間限定であのプラグイン無料??」
気がついたら作曲をせずにこんな情報ばかり意識してませんか?お得な情報は上手に付き合わないと曲の数よりプラグインの数が増えてしまいます。
私も無駄に情報集めに時間を費やし気がつけば曲を書かなくなったことがある一人の経験者でした。
そこで得た経験のほとんどは「時間も金も浪費しただけ」という悲しい事実日夜、作曲もせずに無料ソフト情報を追いかけ続ける姿は今思うとゾンビでした。そんな自分の姿にタイトルを付けるとしたら
「DTM 無料フリー作曲ソフト オブ ザ デッド!」
私はゾンビ(情報収集)をやめて曲作りに集中するようになってから安定したクオリティの曲を量産できるスキルが身につき、そこから収入を得られるようになりました。
なので私のような情報収集バカ人間にならないために私の経験をベースにお話させていたきます。
これ読んで「は!そうだった自分が本当にやるべきはかっこいい音楽を作ることだった!」と思ってもらい行動のきっかけにしてもらえれば嬉しいです。
なぜ無料フリー作曲ソフトを探すのか?

理由はつぎのような感じですね。
タダで手に入るならもらっておこう
自分がうまくできないのは今の環境のせいだからもっと違うものがあれば出来るはず
みんながオススメしている
私の経験からお得情報やフリーソフトを集めても特に何も変わりませんでした。
そりゃあんたが駄目だからだよ!
という声はごもっともです。
駄目なりに頑張ったのは他人からすればどうでもいい話ですが、やはり、情報集め&収集にかけた時間を作曲を進めていればもっと曲を書けたことは間違いないと言えます。
ちなみに「無料おすすめDTMソフト」を1日1時間を30日探せば30時間一年で360時間、
年間で15日間無料ソフトを探す時間に割り当てることになります。
こんなに時間を浪費したのは廃人レベルです。みなさんはそんなことはないと思いますが、
しかし、純粋に1日1時間だけでは済まず、Youtubeを見たり、他のサイトを見にいたり、そんなことをしてたら2時間〜3時間くらい過ぎてしまいました。そうなると、年間で一ヶ月以上は探し続けていることになります。
これを損と見るか得とみるかはそれぞれの価値観でもありますが、15〜30日間探し続けてそれらのソフトを使って何曲作ったかと言われると、恥ずかしく言えません
「無料ソフトを探すことで大量の時間を浪費している」ということつまり「損をしている」ことになります。
DTMフリーソフトを探す時間でバイトしたらいくら?
1時間850円のバイトで換算すると850円X360時間=309600円の物理的な収入を得られるということです。309600円あれば何が買えるでしょう?SerumやNexusは当然ながら新しいDAW…新しいDTMパソコン…
ソフトではない本物のハードコンプレッサー1176だって買ってもまだお金が余ります。
私が損をしているという理由はその時間があれば「本当にお金を稼ぐことができる」からです。
しかし、それでも
「無料の作曲ソフトでももっといいのがあるはずだ!」
「もっとお得なdtm音源セールに乗り遅れるともったいない」
「DTMはお金をかけずにできるんだからフリーのDTMソフトを探すほうが良い」
こんな意識で年中フリーソフトの情報を探しまくってませんか?DTMerにとっては音源やプラグインのクオリティも重要ですが、何よりも大切なのは生産性が高い時間です。探すという時間は「生産性がたかい時間」とは言えないですよね?
仕事で時間がない。学校で時間がない。制約のある生活のなかで絞り出したDTMをするための時間それってフリーの情報を探すことですか?それとも、めっちゃかっこいい音楽を作って楽しんだり、SNSで配信して「スゴイ!」をもらい気がつけば独自コンテンツとしてストックビジネスやYoutubeで収益を出すことでしょうか?
おすすめ無料フリー作曲ソフトで音楽を作っては駄目?
問題ありません。どんどん作るべきです。
20年以上作曲を続けて無料の音楽制作ソフトもいくつか触った立場から言うと音楽制作は無料ソフトでもできます。
ソフトの改良はどんどん進み、ここ10年でフリーの質は10年前の有料ソフトを凌ぐ勢いです。なのでフリーを使うな!ってことではないです。「作っているのであれば問題ないです」でもそれがいつのまにか「もっと良いフリーを求める」に変わることが問題です。
私が警鐘を鳴らすのは、作曲するための手段がいつのまにか目的に変わっている可能性があるということです。
多くの人はそこから「情報収集」が目的になりがちです。
情報収集を目的としてしまうと、最初にも説明したネットでDTMフリーソフトの情報を集めるゾンビになってしまいます。あなたはそんなゾンビになっていませんか?誰かが作ったかっこいい曲で脳天撃ち抜かれたりしてませんか?やる方とやられる方あなたはどちらを選びますか?
映画ではゾンビは人に戻れませんがDTMの世界では人とゾンビは行き来が可能です。なので私も常に注意をしていますwゾンビ側に落ちないように「フリーの情報」に踊らされることなく作りましょう。
たった一曲からでいいのです。その一曲が人とゾンビの違いです。
フリーのDAWと有料のDAWの違い
細かい機能面では色々と違いますが、「作曲をする」という点においては同じです。
ただフリーはいわば「名もなき会社がとりあえず作った走れるシューズ」と考えてください。一方有料DAWは「専門の靴会社が一分一秒でも速く走るために莫大な予算が注ぎ込まれたランニングシューズ」です。
あなたがアフリカランナーのような脚力だけでフルマラソンを走りきれるならば、それもいいですが、科学の力を借りて少しでも速く走りたいのであれば専用のランニングシューズを履いた方がいいですよね?DAWもまったくこれと同じことがいえます。
そして予算の少ない名もなき会社は突然シューズの開発をやめてしまう可能性もあることは念頭に入れておいてもいいと思います。
今の私ならフリーソフトを探すのに上記の時間を費やすなら有料のDAWを買います。たったそれだけでフリーソフトの情報をかき集める必要はなく作曲に集中できるからです。それは時間をお金で買っているのと同じです。
例えば私が使っているLogicProXは24,000円でプロクオリティの制作環境が手に入ります。

24,000円は高い?だったらLogicProXの簡易版のガレージバンドを使えばお金は掛かりません。ただそこから凝りたくなってしまったらフリープラグインを探すのとLogicProXを購入するのとどちらがよいかを言われたら私はLogicProXを選びます。
10月以降プロ用DAWで一番格安のLogic Proも値上がりしますが、安く購入できる手段もあるので、そちらを使うと値上げ前と同じくらいで購入できるかもしれません。

おすすめフリーソフトシンセ(プラグイン)が危ない!??
もともとはシェアウェアだったのですが、支払い額をユーザー決めることができるドネーションウェアになりました。しかしその数日後にハッカーによるマルウェアが仕込まれたということで、SNSのTwitter界隈では騒然になりました。
デベロッパーとしてはそれほど大きくないところですが、このような被害が出るということはフリーウェアにも同じことが言えます。もちろんこの記事をもってすべてのフリーウェアも危ないからやめろ。とは言いません。
しかし、フリーウェアの多くはセキュリティもあまいサイトがあるので、いざインストールしてみたらウイルスに汚染されてた。その結果システムのクリーンインストールを余儀なくされた。なんてことになったら悲しすぎますよね?
フリーウェアの多くが「使用にようる一切の不具合は責任は持ちません。自己責任でお願いします」というのはこういう可能性があるからです。
フリープラグインの数より作曲の数を誇る!
DAWの引き出しにたくさんのフリープラグインを入れて肝心の曲は一体どれくらいあるのでしょうか?作曲数は実弾です。使っていないフリープラグインはただの薬莢です。作曲と言う名の実弾とただの薬莢相手のハートをずっきゅんと撃ち抜くことができるのはどちらでしょう?実弾ですよね。
DTM 無料フリー作曲ソフト オブ ザ デッド!にならないために
大事なのは情報です。生き抜く情報です。作曲は正しい知識があればできます。正しい知識から身につくものそれがセンスです。
もっと作曲が上手くなりたい!と真剣に思っているならばフリーソフトを探すのをやめることが一番です。たった一冊のDTM教則本が命綱になってくれるケースもあります。しかし、ここにも「DTM教則本オブ ザ デッド」は存在します。「もっと良い教則本はどこだー」みたいな感じですね。
だからどんな簡単な教則本でもいいです。買ったら一冊を読み潰しましょう。書いてあることをそのままDAW上に再現するそれで十分ゾンビ化は防げます。
まとめ
このブログを書けたことでゾンビ生活も無駄ではなかったわけですが、やはりクリエイターとして成長するためにはできるだけ「確実な行動」をとる方がよいでしょう。
フリーを探すにしてもDTMセールプラグインを買うにしても次のことをしっかりと考えたいところです。
- なぜそれが今必要なのか?
- それがないと駄目なのか?
- 似たようなプラグインは持ってないか?
- それらを穴があくまで使い切ったか?
私も過去にはかなりフリープラグイン&DTMセール情報を漁りました
作曲より多くの時間を情報収集に当てたこともあるれっきとしたDTMerゾンビでしたが今はなんとか人としての生活をしています。
プラグインがあまりなかった時代は一年間に200曲とか書いていた時代と比べて便利になった今の方が作曲が少ないってちょっと自分でも笑えました。
「今年こそはいっぱい曲書くぞ!」と新しい目標をたてて心機一転を誓っている人も多いでしょう。
でもフリー情報難民になっていては今まで変わらない年月になります。その間に多くのDTMerは一曲、また一曲と作曲を続けそれがあるとき日の目をみることになるでしょう。
それを指を咥えて見るのかそれとも当事者になるのかはあなた次第です。フリーソフトを求めるDTMerゾンビになりたいですか?それともファンの心を打ち抜くサウンドクリエイターになりたいですか?
大事なのはシンプルに「作曲する」ことDTMをはじめた(やりたい)理由はフリー情報難民になることではないと思います。