音作りに大切なのはエンベロープです!なぜなら音の変化は時間によって成り立っているからです。この時間変化を操るパラメーターがエンベロープ(ADSR)です。しかし「具体的なエンベロープの設定」についてどうすればいいかわからない人は多いです。
そこで今回は「何をどうすれば求めている音になるのか?」とうい視点でADSRについてまとめました。エンベロープを理解することであなただけのかっこよくてみんながマネをしたくなるようなオリジナル音色を作ることも簡単にできます。
オシレーターの役目
エンベロープの具体的な設定に行く前に次の3つだけは軽くていいので理解してください。オシレータとはPRGなどで使われる戦士や勇者、魔法使いなどといったジョブ(仕事)です。
- サイン波
- ノコギリ波
- 三角波
- スクエア波
どの波形がどのジョブというわけではないですが、アナログシンセにはこの4種つジョブがいるわけです。どのジョブ(オシレーター)を使うかによって目的とする音色がきまります。これがマルチソフト音源などでサンプリング波形が使えるデジタルサンプリング音源(PCM)になるとよりそのジョブの数が増えていきます。
フィルターの役目
そのジョブの服の色の明暗をつけるのがフィルターです。カットオフを全開にすれば明るい色、閉じることで音が暗くなり曇った音になります。レゾナンスは特定の明るさ(周波数帯域)だけをさらに強調するようなイメージです。
エンベロープとは
音色が時間とともに変化するためのパラメータです。例えばギターをポーンとならしたら、音は時間とともに減衰していきます。ピアノも同じです。ただこの減衰時間は各楽器によって異なります。
逆にバイオリンは弓を動かし続けている限り音は減衰しません。吹奏楽器も息が続く限り減衰はしません。エンベロープを理解すときは楽器の特性を理解することが大切です。どの楽器はどれくらい音が減衰するのか…?
エンベロープのパラメーターはADSR
- Aアタック
- Dディケイ
- Sサスティン
- Rリリース
これがエンベロープのパラメーターです。

縦軸が音量
横軸が時間
つまり音量が時間によってどう変化するかをコントロールできるのがエンベロープということ例えば、バイオリンのようなアタックがないものはアタックが右よりにになる。逆にアタック強い打楽器系は縦軸にピッタリ張り付くような状態になる。つまり音量がマックスになるのが速いが遅いかその部分をコントロールするのがアタックの部分。
またアタックに関してはアナログシンセをエミュレーションしているソフトシンセによってはアタックの数値が変わることがあります。これを理解せずに「ADSR」はすべてのソフトシンセで共通であると捉えて、音作りをしてしまうと楽曲のクオリティに大きく影響が出てしまいます。
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ディケイは最大になった音量がどれくいの時間をかけて減衰するかということEDMなんかで最近言われているプラック(Pluck)音はDecayで作られている昔はプラック音のことをDecayと呼ばれてたりしましたw(これ豆知識w)
サスティンはDecayで減衰したあとどれくらい音を伸ばすかということ、ここを切ってしまうと、ピコピコ音みたいな短い音になる。サスティンあとにどくらい音が残っているかという話し。例えばピアノでは鍵盤を押している間はある程度音が出ているけど、話した瞬間音が減衰する。それがサスティンとリリースの関係と思ってもらえればわかりやすいです。
あの浅倉大介もシンセを買ったらADSRで音を作るというくらいエンベローブパラメータの重要性を説いているから音をしっかりつく込みたい人は絶対無視してはいけないところ
ADSRをコントロールするときに注意したいこと
音楽は時間芸術です。時間とともに変化していくその時間をいかにコントロールできるかで楽曲のクオリティは変わります。Aメロ、Bメロ、サビ といった展開でその箇所毎に役割があります。その箇所で使われているシンセ音が適当に作られていたら楽曲のクオリティはガタ落ちです。
よくシンセの音色について時間変化を持っている人は少ないかもしれませんが、数秒ときに数ミリセカンドの時間で音は変化しているという意識をもつことが重要です。
例えば、パッド系の音を作るとします。パッド系はどちらかといえばふわっとした印象ですが。どこまでふわっとさせるのかで当然ADSRのAの設定が変わります。そしてそこにリバーブをかけたりするともっとアタックが失われます。
ただパッドだからという理由で音色を選んでしまって曲に使っても「イマイチ」な感じになるのは楽曲によって音色のADSRは変更してなければおかしいのです。なぜならテンポが違うからです。
時間変化の要は楽曲のテンポにあります。楽曲のテンポとエンベロープADSRは常に意識することでしっくりくる音色を楽曲に使うことができます。
エンベロープでコントロール時間について
例えばロックなシンセベースを楽曲に入れたいとします。そのときにエンベロープの設定はどうすればよいか考えて見ます。

この状態はサスティンとリリースがゼロの状態なので音が短く発音してすぐに終わります。
こにサスティンを加えます。

するとこんな感じになります。
ちなみにどちらもデータ上ではデュレーションはマックスまでのばしている状態です。

エンベロープはこのデュレーション(音の長さ)の中で起きている音色変化と言い換えればよりわかりやすいかもしれません。データ上ではレガート(伸ばしきっている状態)でも実際発音されているデータはADSRによっては半分以下になっていたりもするわけです。でどちらがロックかという話しですが、サスティンをつけた方が生ベースのミュート奏法のような印象を受けると思います。
さいごに
音色は時間とともに変化する!これを意識すれば、シンセサウンドエディットはかなり身につけたも同然です。当たり前のようでいがに意識されていないことなので、今日から意識すればあなたのサウンドはぐっと良くなりますよ。
コメント
コメント一覧 (1件)
エンベロープが主題のブログかと思ったら、途中からシンセサイザの要素になったり、「かっこいい音」の定義がないまま「ロック」が出てきたりして、よくわかりませんでした。