96bit-music https://96bit-music.com DTMに関するセール情報や打ち込みテクニックを紹介する総合サイト Thu, 08 Dec 2022 04:38:55 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.9.5 https://96bit-music.com/wp-content/uploads/2021/03/cropped-96bit-music-icon-32x32.jpg 96bit-music https://96bit-music.com 32 32 Eventide SplitEQレビューEQ&トランジェントでミックスが激変! https://96bit-music.com/eventide-spliteq-review/ Thu, 08 Dec 2022 04:24:55 +0000 https://96bit-music.com/?p=22618

「この音色いいのに、なんかすごい耳障りで硬い音がする」「イコライザーやコンプでもうまく調整できない」「音源のステレオ感がもうちょっと好みになってほしい」こんな悩みありませんか? これらはトランジェントが問題になっているこ […]]]>

「この音色いいのに、なんかすごい耳障りで硬い音がする」「イコライザーやコンプでもうまく調整できない」「音源のステレオ感がもうちょっと好みになってほしい」こんな悩みありませんか?

これらはトランジェントが問題になっていることが多いですが、トランジェントプラグインを使ってもいまいちしっくりこないことも多いです。そんなときにオススメVSTプラグインがEventide SplitEQです。

Eventide SplitEQは今までのイコライザーの価値観を一新するほどのユニークな存在です。特定の周波数のみのトランジェントを調整できたり、それらをパンニングして左右に動かすことが可能です。

「使いにくい音色」と思っていた音が「使える音色」に変わった瞬間、いっきにクリエイティブゾーンに入ることができます。

この記事ではEventide SplitEQの使い方のコツや、メリット・デメリット、オーソライズ方法までかなり詳しく解説しています。

総合評価
音質
操作性
価格 
購入のしやすさ
安定度(CPU負荷)
評価の根拠について
Spliteq
eventide

Eventide SplitEQとは

Eventideの特許技術である “Structural Split テクノロジー” を搭載したクリエィティブなサウンドデザインツールそれSplitEQです。Eventideはギターのエフェクターとして評価が高く、このブログでもいくつかプラグインを紹介しています。

最初は「あのEventideがイコライザー出したの?あれかな?最近流行りのキルヒホッフEQに対抗したかったのかな?」という程度に思いましたが、SplitEQのコンセプトはキルヒホッフEQと違い今までのイコライザーとの決別、新しいイコライザープラグインの可能性を強く押し出したものになりました。

そしてSplitEQを使ったことで今まで使うことをためらっていた音色を使えるようになりました。

SplitEQのレビュー

(これが最強)イコライザーとトランジェントを切り離せる!

特定の周波数の音量を調整できるイコライザーですが、イコライジングすることで音の硬さ的な要素も一緒に増減してしまった音に困惑したことがある人は多いと思います。これはトランジェントと言われる音の輪郭部分になる要素がイコライザーによって変わってしまうためです。

イコライザーをあげればトランジェントが目立ってしまうのは悩ましい問題でした。

しかし、これを解決するのがSplitEQです。「ん?トランジェントだけ解決したいならば、トランジェント専用のプラグインを使えばいいのでは?」と思うかもしれません。

しかし、通常のトランジェントプラグインでは周波数毎に調整できるタイプはあまり見かけません。SplitEQでは特定の周波数のトランジェントだけ、またはトーンだけを調整することでよりピンポイントな音作りが可能になります。

トーナルって何?

トーナルとは次のような意味合いで使われる言葉です。

音色の、音調の

色調の、色の明暗の

《音楽》〔音楽が〕調性の◆【対】atonal

【発音】tóunəl、【@】トウナル、トウノウ、【分節】to・nal

引用:英辞郎 on the webよりトーナルの意味について

ざっくりと輪郭としてのトランジェント、音の明暗としてのトーナル。という覚え方で大丈夫です。

イコライザーで特定の音域をブースト/カットすることで音色としのてカラーが変わるのはトーナルが変化したと言えます。

トーンとトーナルはほぼ同義として捉えても問題はありません公式サイトではトーンで説明していますが、ここでは引用を以外ではトーナルという言葉で説明します。

SplitEQをドラムに使用した例

次のドラムループを聴いてみてください。注目すべきはスネアの音の硬さです。好きなスネアの音なのですが、トランジェントが痛すぎて使うことをためらっている音色です。

これにSplitEQを使ってみます。良いか悪いかは別として、かなり大げさに使ってみました。

画像

そして結果がこちらです。

スネアの「カッ」という音が抑えられて、トランジェントと独立したイコライザー(トーナル部分)によってスナッピー(スネアのシャリ)という音が自然に出ることで。まるで違うサンプルのようになります。

次にハイハットだけに使ってみます。

ハイハットは高域を下手にブーストするとサンプルによってはトランジェントが痛い音になりがちです。しかし、SplitEQを使うと次のようになります。

SplitEQ BYPASS
SplitEQ ON

バイパスでは「チッ」という音が耳についていましたが。SplitEQを使うことで抑えることができています。

SplitEQアコースティックギターに使用した例

今後はアコースティックギターに使ってみます。と言ってもソフト音源のHammingbirdであり、それなりに音は整えられているので、そこまでは変わりません。

MaterialCompで軽く抑えています。少し抜けがほしいので通常のイコライザーを通してみたのがこちらになります。

画像

やはり高域をブーストしているところで耳に痛い音になります。

続いて、ほぼ同じ設定のSplitEQを挿してみます。ブーストカットの値は同じですが、トランジェントを抑える設定を加えています。

画像

設定の良し悪しは覗いても、ブーストした箇所のトランジェントが下げられているため耳の痛さはありません。非常にトラックに馴染みやすい音色になりました。

SplitEQストリングスに使った例

刻むようなストリングスのフレーズに使用しています。ストリングスは音源によってホールの残響感などで音色のカラーやトランジェントが決まっているものもよく見受けられます。いい感じの音なのにもう少し前に出てきてほしいからイコライザーで調整してもうまく行かない。こういうときにもSplitEQは役に立ちます。

SplitEQ BYPASS
SplitEQ ON

かかり方としてはエキサイターをより自然にした感じがします。ステレオのストリングスでチェロだけを少し目立たせたいという場合にも便利です。

トランジェントとトーナルを周波数毎にパンニングを設定できる

SplitEQの最大の特徴となるトランジェントとトーナルの分離は音量だけではなくパンニングも同時に使用できます。

つまりトランジェントはLチャンネルにトーナルはRチャンネルに指定することができるというわけです。またこのパンニングはM/S処理も可能なので力技であり、それが適しているかは別にしても周波数的に応じてモノラル化することも可能です。

このメリットはステレオで収録された音、ギターやピアノステレオ幅を調整するのに便利です。

SplitEQのPanをストリングスに使った例

これは画像の赤く囲った周波数のみをオートメーションを使ってパンを動かしている状態です。

画像

ステレオのストリングス音源などで特定の周波数が偏っている場合などの調整に効果を発揮できそうです。

SplitEQをシンセに使った例

SplitEQは何も補正等ばかりに使う必要はありません。周波数帯域をパンニングできるというのはかなりクリエイティブなことです。シンセなどで使うことでも非常にユニークな効果を作り出すことが可能です。

これはシンセのアルペジオの特定の周波数だけをオートパンさせリバーブで処理したものです。このような使い方は補正目的以外の使い方ができるのもSplitEQの魅力(メリット)と言えます。

他にも、私がプラグインに求める工場出荷時のプリセット(イニシャライズパッチ)や2つの異なった設定を比較できるA/B切り替えボタン、1つ前の設定に戻れて便利「Undo/Redo」ボタン、イコライザーのバンド幅をすぐにゼロに戻せるoption+クリックなど、細かいところですがストレスを感じさせないようになっているのは本当に素晴らしいと思います。

画像
Spliteq
eventide

SplitEQのデメリット

画像(アナライズ画面)が乱れることがある。

これは私の環境のみで起こっていることかどうかわかりませんが、アナライズ画面がために乱れることがあります。

画像

可能性として考えられるのは私の使用マシンであるMacmini2018はGPUを積んでいません。今までも何度か他のアナライズプラグインの処理が重くて画面がカクカクになったりすることもありました。そこが原因と考えています。

しかし、これでLogic Proが落ちたり、操作に著しく支障をきたしているわけではないので、それほど問題にすることはないとは思います。多少の画像の乱れ等よりもSplitEQの機能の素晴らしさの方が圧倒的に便利です。

贅沢すぎてごめんなさい、ダイナミックイコライザー機能があれば嬉しい

SplitEQではトランジェントやトーナルをイコライザー毎に調整可能ですが、可能であればそれらをダイナミック処理できればさらにすごいものになっていように思いますが、流石に高望みしすぎですね。

SplitEQの使い方のコツ

トランジェントだけの音。トーナルだけの音を確認しよう!

SplitEQを使うときにまず確認したいのは対象となる音源がどのようなトランジェント成分を持っているのか、どのようなトーナルを持っているのかです。このときに便利なのが画面右端にあるメーターのヘッドホンボタンです。ヘッドホンボタンはトランジェント用とトーナル用の2つがあり、それぞれ独立しています。

つまり、トランジェントだけを知りたいときはトランジェントの方のヘッドホンボタンをおすことで確認が可能です。

またメーターの真ん中にあるスライダーを上下させることで、トランジェントやトーナルのゲインを調整することができます。このあたりは純粋なトランジェントシェイパー的な使い方になります。

いきなりイコライザーを触りだすのもいいですが、音の特徴を理解するうえでかなり勉強になるボタンなので有効活用することをオススメします。

画像
TRANSIENTのみ再生
TONAL のみ再生

またイコライザー自体にもバンド毎にトランジェントとトーナルを聞くことができるのでより細かい確認をすることが可能ですのでトランジェントがどのあたりにあるのかざっくりとあたりを付けるのに便利です。

画像

イコライザーとパン設定を切り替えて音を調整してみよう!

立ち上げた状態ではSplitEQはイコライザーモードとして機能しますが下記の「PAN」と書かれたボタンを押すことでパンモードに変更します。

画像

さらにパンモードは通常のパンモードと〇〇が重なったボタンをおすことでM/Sモードに変更できます。

パンモードでは緑のスライドがトランジェント、青いスライドがトーナルになり、それぞれを独立して動かせますし、矢印をマウスで上下に動かすとで両方が同時に動こすことも可能です。M/Sモードの場合は矢印が上下にかわりますが動かし方は同じになります。

SplitEQ 口コミ

とにかく話題性がすごいです。ミックスを生業としている人からは絶賛する声が多く、多くの人がデモから購入の流れに入っているようです。

ここで紹介しているのはほんの僅かな声でしかありません。とにかく、使った人の感想は「今までのイコライザーの価値観が大きく変わる」というものです。

Spliteq
eventide

SplitEQの特徴

手付かずの音楽フィルターを備えた世界クラスの8バンドパラメトリックEQ。

Eventideの特許取得済みのStructuralSplit™テクノロジーを使用して、サウンドのEQトランジェント部分とトーン部分を別々に使用します。

トランジェントおよびトーン出力レベルを制御します。

連続的なトランジェントおよびトーンパンニングコントロール(L / Rおよびミッド/サイドモード)でステレオフィールドを強化します。

微調整と実験のために、基盤となるスプリットテクノロジーを制御します。

EQカーブを一緒にまたは個別にグローバルにスケーリングします。

ピーク、ノッチ、バンドパス、ハイシェルフ、ローシェルフ、チルトシェルフ、ハイパス、およびローパスフィルタータイプで、勾配は6〜96 dB /オクターブです。

革新的なリアルタイムスペクトラムアナライザは、トランジェントストリームとトーンストリームを個別に表示します。

包括的なプリセットライブラリには、150以上のプリセットが含まれています。

A / Bボタンを使用すると、2つのプリセットまたは設定に加えて、元に戻す/やり直し機能をすばやく試聴できます。

ズームオプション付きのサイズ変更可能なGUI。

引用:Plugin Boutique SplitEQ販売ページの和訳説明より

今までのイコライザーとはまったく次元の違う機能が満載です。その中でも特筆すべきはやはり、イコライザーのトランジェントとトーナルを別々に使用できることです。

抜けを良くしようと高域ブーストしたら「チクチクと痛い音」が目立ってしまう。低音をブーストしたら「単にもこもこが目立つだけになってしまった」このような問題を解決できるのがSplitEQです。

SplitEQのCPU負荷

使用環境は1つの音源にSplitEQを挿した状態でです。負荷はシングルだと30%近くになることもありますが、マルチスレッドで分散させると負荷は抑えれます。

マルチスレッドの分散方式とは

プラグインや音源が何も入っていない(オーディオトラック等)を選択することでCPUの負荷が軽減される方法です。私はこれを勝手に「CPU負荷逃し」と読んでいます。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.15.7 Catalina

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.3

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD

SplitEQのシステム要求環境

ウィンドウズ

  • Windows 8以降 (64ビットのみ)(Windows 11をサポート)
  • AAX、VST2、VST3  (64ビットのみ)

マック

  • macOS 10.9以降 (64ビットのみ)(macOS 12MontereyおよびM1Apple Siliconをサポート)
  • AAX、AU、VST2、VST3  (64ビットのみ)
  • 注意:  AAX形式はIntel Macとのみ互換性があります(AvidがネイティブM1 Apple Siliconサポートを追加するまで)。

オーソライズ方式はiLok認証方式ですが物理的なiLokキーは必要ありません。(もちろん持っていればiLokキーにオーソライズすることも可能です)

具体的なオーソライズ方法について

オーソライズするにはiLokアカウントが必要になります。アカウントの登録ページはこちらから行えます。

画像

User ID:ご希望の登録ID(変更不可)

First Name:名

Last Name:姓

Company:会社(無記名でもOK)

Email Address:メールアドレス

Re-enter Email:上記と同じアドレス(確認用)

Password:希望のパスワード(8-32文字で英語大文字、小文字、数字の組み合わせ)

Re-enter Password:上記と同じパスワード(確認用)

Date of Birth:誕生日

Security Question:パスワードをリセットするための秘密の質問の問い

Security Answer:秘密の質問の答え

続いてトップページからiLok Licence ManagerをDLします。

画像

これでiLokのアカウント登録及び、iLokでの準備は終了です。続いてsplitEQのオーソライズに入ります。

STEP
Plugin Boutiqueで購入した際に発行されるSerialナンバーとキーが必要
画像
STEP
Login画面の下にあるCreate Accountより必要情報を入力
STEP
アカウントページに必要情報を入力
画像

購入サイトで発行してもらったシリアルナンバーとライセンスキーとここで先程登録したiLokアカウントを記入します。pluginを登録するとiLokのアカウントにSplitEQが送られます。

STEP
iLok licence ManagerでSplitEQをアクティベート
画像

左上の人影再婚をクリックしILokにログインし送られたSpitEQを探します。(私は大量に他のプラグインを登録、所持しているので探すのが大変です)見つからない場合は虫眼鏡のウィンドウで名前を入力すれば出てきます。

SplitEQを見つたら右クリックをしてActivateを選択します。

画像
画像

自分のパソコン名が表示されるので選択し、Activateボタンをクリック後にしばらくすれば完了です。

トライアル(デモ)版について

Plugin Boutiqueでは置いてませんが、Eventideの公式サイトでは30日のトライアル版を置いています。トライアル版を使用するにはメールアドレスとiLokアカウントが必要になります。

画像

ただ購入はPlugin Boutiqueでするのが基本的にオススメです。SALE価格は公式も同じ99ドルですがPlugin Boutiqueで購入すればオートレベラーのAutoformerなどのプラグインをプレゼントされます。

SALE期間は1/3日までなのでまだ時間があります。ただプレゼントに関しては月替りになる場合があるのでプレゼントでほしいものがあれば、今月中に購入するのが良いと思います。

まとめ

イコライザーでトランジェントとトーナルを同時に扱い、それらをパンニングまでできてしまうSplitEQはイコライザーの革命児と言えそうです。しかし、機能や操作性に難解な点はなく触っていくことで理解できるようになっている点が本当に素晴らしいです。

最初は「こういう系のプラグインはDTM初心者にはどうなんだろう?」と思っていたりもしましたが、通常ではない使い方にクリエイティブな結果は生まれるのはよくある話です。そしてそれらはDTM初心者のようなわからない人が偶然生み出すのもよくある話です。

なので、DTM初心者〜ミックスを生業としている人まで多くの人にオススメできるプラグインだと思います。

今回の使い方は私個人の考え方によるものであって「これをすれば間違いない!」というものではありません。「へーこんな使い方もあるんだね」という参考程度に読んでいただければと思っています。

プラグインによっては「DAW付属のものでも十分使える」というものもあるかもしれませんが、ここまでチート的なものはADAW付属にはないので購入する価値が十分に高いエフェクトプラグインと言えます。

SALE価格は1/3日までなのでBF後の購入プラグイン候補に入れるのもありかもしれませんよ。

Spliteq
eventide
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AIR Xpand!2 レビュー M1Macでも使用可能な大人気総合音源 https://96bit-music.com/xpand2/ Tue, 06 Dec 2022 14:33:36 +0000 https://96bit-music.com/?p=528

AIRMusic TechnologyのXpand!2は今でもどれくらい使えるものなのか?気になる人は多いです。そこでこの記事ではDAW付属の音源と比較しながらその良し悪しを徹底的に検証しています。 なのでしっかりとした […]]]>

AIRMusic TechnologyのXpand!2は今でもどれくらい使えるものなのか?気になる人は多いです。そこでこの記事ではDAW付属の音源と比較しながらその良し悪しを徹底的に検証しています。

なのでしっかりとした Xpand!2の情報が知りたいという人は参考になると思います。

AIR Music Technology Xpand! 2
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 音色数が豊富
  • 程よく馴染みやすい音質
  • 三味線はかなり使える
デメリット
  • 価格崩壊で買い時が不明
  • 音色お気に入りボタンがない
  • オケヒは実はそんなに多くない
メリット
・デメリット
  • 音色数が豊富
  • 程よく馴染みやすい音質
  • 三味線はかなり使える
  • 価格崩壊で買い時が不明
  • 音色お気に入りボタンがない
  • オケヒは実はそんなに多くない
Xpand! 2
AIR Music Technology

AIR Music Technology Xpand!2 概要

メーカーAIR Music Technology
製品名Xpand!2
特徴19のカテゴリと2500以上のプリセット
4チャンネルマルチティンバー操作
パッチごとに最大4つのステレオ楽器パーツ
パートあたり最大64ボイス。
モノラルまたはポリボイスモード
スマートノブは直感的なサウンド編集を提供します
Easy Edit Knobsは、パッチ全体を一度に制御します
2つのデジタルエフェクトプロセッサー。
50の編集可能なエフェクトタイプ
各パーツの個別のアルペジエーション制御。
複数のサウンド生成エンジン:減算方式シンセシスとFMシンセシス。
トーンホイール。
サンプルの再生。
システムマック
macOS 10.8.5-12  
macOS Catalina、Big Sur&Monterey互換
M1 Mac対応
Core Duoプロセッサー(Core i5またはi7を推奨)

PC
Windows 10、8、またはWindows 7 Service Pack 1 
(64ビットのみ)
最小デュアルコア2GHz(Intel Core i5またはi7を推奨)
最小RAM1GB(2 GB以上を推奨)

フォーマット
AUおよびVSTとのみ互換性があります。
Mac:VST64は、Cubase 6(64ビット)
およびAbleton Live 9(64ビット)に対応しています。
AU64はLogicX(64ビット)に対応しています。
PC:VST64は、Cubase 6(64ビット)
およびAbleton Live 9(64ビット)に対応しています。
ProToolsAAXおよびRTASバージョンは 
利用できません。
バージョンv2.2.7.2(2022-10-17)
認証方式iLokアカウント(物理USBキー不要)
容量1.65GB
マニュアル日本語マニュアルpdf
(SSLで保護されていないので自己責任でお願います)
価格¥16,450(メーカー価格)
Xpand!2 貸切プラン$8.34/月の 12 回の支払
備考
体験版
2週間使用可能

Xpand!2はAIR社が開発したマルチ音源でProtoolsに付属していた音源ですが、軽さと使いやすさが好評になり他のDAWでも使えるようになりました。

音質的には多少時代性を感じるものになりましたが、「揃わない音はない」「オケヒとして使える」など時代を超えて使い続けられているマルチ音源です。

手軽さが売りのソフトシンセであって操作性はシンプルでありながらもしっかりと音作りもできるので初めてのソフトシンセ購入の一本としても選ぶ人も多いです。

Xpand! 2に限らずAIR Music TechnologyのmacOS 12 Monterey及び、M1Macへの対応が明確にされていませんでしたが、

M1 Macへの対応について

更新日: 2022 年 7 月 22 日 (金) 午前 11:38に公式サイトにてM1 Macへの対応が提示されています。

画像

これによりすべてのAIR Music Technologyの製品はM1 Macで使用することが可能です。ただ、Native動作かどうかは言及されていないのは注意が必要です。

関連動画

Omnisphere 2より優れているとまで豪語するAve Mcree氏の解説動画です。

シンセウェイブにも使えることを解説している動画です。

リリースしてから数十年は経っているので音色的には決して新しいものではないにも関わらず、使用ユーザーはその使いやすさとポテンシャルの高さを評価しているようです。

Air Xpand!2 レビュー

音質
機能性(オリジナル性)
操作性(使いやすさ)
安定性(CPU負荷など)
価格((セール情報)
総合評価[review_stars3.4 /5]
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

比較にあたってはLogiciに付属しているマルチ音源「Sampler」を使用します。

なぜならば、購入する目的の多くは「DAW付属のものと比べてどうなのか?」「購入する価値はあるのか?」というところが気になると判断したためです。

音質

Xpand! 2のいくつかの音質を実際聴いて確かめてみます。

ピアノ

Logic Sampler Yamaha Grand Piano
Xpand!2 01Natural Grand Piano

音の輪郭やグランドピアノならではのダイナミックな音像という点において「生々しい雰囲気」を持っているのはLogic Yamaha Grand Pianoだと言えます。

なので、ピアノ主体の曲やバラードなどではLogic Sampler の方がしっくりときますが、程よく加工された感じのあるXpand!2の01Natural Grand Pianoはアニソンやアイドルソングの伴奏としてはうまく混ざってくれそうです。

音質を比較するときにありがちなのが「ハイファイ的」(音がくもらっておらず透き通るような印象)な音質を軸にしてしまうことです。

しかし、ジャンルによっては決して「ハイファイ的」な音が常に高く評価されるわけではありません。ヒップホップなCHILL系などはレトロ感が感じる音色が求められます。

そのような視点から見えれば、Xpand!2のピアノの音質は良い意味でデフォルメされた感があるので、そのような演出が望まれる曲ではマッチすると考えます。

エレクトリック・ピアノ

ローズ系の音で比較してみます。

sampler Electric Stage MkII
Air Xpand!2 01 Basic Suitcase

samplerの方が音がはっきりとした傾向にあります。このあたりは最近のDAWの音質の特徴と言える気がしています。

またLogicにはエレクトリック・ピアノ専用音源が搭載されているので、あまりsamplerのエレピは使うことがありません。

シンセとレイヤーされたデジタルピアノ的なキラキラとした音色はsamplerにはあまりなく、逆にAir Xpand!2はそれなりの数が用意されています。

Air Xpand 2 06 Tiney E Piano

私自身もDTM(当時はハードシンセの時代でしたが…)を始めたころはいかにもリアルなエレピよりシンセとピアノが合わさったシンセピアノ的な音色を好んでよく使っていました。エレピは音が団子になるような印象があり、あまり好きにはなれなかったんです。

スティールギター

sampler Steel-String-Acoustic
Xpand!2 01-Steel-String-Acoustic

samplerの方が軽く乾いた感じがします。一方でXpand!2はしっとりと重い印象、少しアダルトな印象を受けます。

バンド系の中でジャカジャカ弾いているようなニュアンスが欲しい場合はsamplerの方が合いそうです。

しかし、マルチ音源のギターは正直なところ専用のギター音源と比べ、音質、操作性、の差が大きく、マルチ音源のギターでギターパートを打ち込もうとするとかなりの労力と時間を必要とします。しかし、そのかけた時間で出来上がるものは正直なところあまりクオリティの高いものにはなりにくい傾向があります。

画像
タイミングのばらつきや音の長さに強弱を細かく調整する必要がある

それに比べて専用のギター音源も細かい調整は必要ですが、マルチ音源で打ち込み手間と比べると1/10程度の労力で10倍以上のクオリティを出すこともできます。

なのでギターの音色に関してはエレキギターかアコースティックギターはそれぞれ別々になりますが、専用の音源を購入することをおすすめします。

ただ、プロであっても一部にはマルチ音源のギターを使うこともあります。最高の曲を作るためには常にアンテナを広げマルチ音源であっても使える音を探すという気持ちは常に忘れないようにしたいですね。

エレキギター

Xpand!2には歪み系のギターがいくつか用意されています。中にはソロ(単音)で聞く分にはそれなりにいい線を言っている音色もあります。またミュートとロングトーンが1つの音色内に音域で分けられている音色もありますが、カラオケレベルのギターでしかないのが正直な印象です。

画像
Xpand!2 Guitar 42 Short+Long Powerchords

他の音色をレイヤーしていけばかっこいいサウンドもできないことはないのですが、プリセットのディストーションギター系に関してはどうしても弱い印象が拭いきれません。

ただこれはどのマルチ音源でも同じと似たようなレベルです。

ちなみにLogicではVintage Stratというプリセットがモジュレーションを上げるとミュートになり下げるとロングトーンになるタイプのプリセットがあります。これはギター音源でも使われている方式の1つです。

Sampler Vintage Strat(本来はクリーンの音ですが、付属のアンプシミュ等を使って音作りをしています)

余談ですが、モジュレーションを上げると音が揺れてしまいます。それを解除するには

画像

ギターのスライド音の有無について

ギターの定番的な音色として弦をスライドさせるノイジーな音色があります。

Sampler Sunburst Power Chords

Logicのプリセットには通常の音域外にこのようなスライド音が入っているプリセットがありますが、Xpand!2にはそのようなスライド系の音はありません。

Xpand!2はコーラスと空間処理されたクリーンなギターは決してリアルではないものの、弾いていて心地良く思わず曲の中で使ってみたくなるような音があります。

Xpand!2 29 Beauty Strat

リアルでなくても「ちょっと使ってみたいな!」と思わしてくれる1つでもあるとそれだけでラッキー!と思えるのがマルチ音源との正しい向き合い方かもしれません。(決してすべての音が使える(自分の意図)ものではないのですから)

ベース

ベースもギター同様にスライドや演奏上で生じる独特のノイズがグルーヴに繋がります。特に多くの人は「ドゥーン」といった音域が連続して変更するような音には興味がそそられると思います。

Sampler Subby Bass slide

Samplerではいくつかのプリセットにはスライド系の音がギターと同じように通常使う音域ではないところにスライド等の音色が入っているプリセットがありますが、Xpand!2には弦をこするような音や弦に触れたときに生じるミュートノイズはありますが、そのようなスライド音はありません

ただ、これらのスライド音も最初は使ってみて「おー」と思うのですが、スライドの醍醐味は時間とともに音のベンド感(音程の変化)ですから、それをコントロールできないと段々と使用頻度は下がります。そうなるとギター音源と同様にベース音源にも手を出したくなるわけです。

音質の違いについて、Xpand!2は良い意味でノイジーな部分が多くそれが味となっています。

sampler Slapped Electric Bass
Xpand!2 Ba05 Slap Bass

音の太さ等についてはそれなりの印象がありますが、良い意味でのノイジーさと音の粗さがあるので、曲に馴染みやすいのはXpand!2の方だと思っています。

ドラム

samplerに限らずDAW付属の音源ではエレクトリックなドラムからアコースティックなドラム音色にこまることはないと言えるほど充実しています。もしアコースティック系に対してsamplerやXpand!2の質感以上にこだわりたいのであれば、専用のドラム音源を購入する必要が出てくるでしょう。

ではドラムに関してはXpand!2に期待するものはないのか??と思うかもしれませんが、私がXpand!2にドラム音源として面白さを見出したのは、Loop機能でした。Xpand!2に様々なジャyンルに対応した149種類のドラムループがあります。これはDAWのテンポに追従するのでかなり柔軟性が聞くループ機能です。

このドラムループ時代を感じる音色やリズムも多々見受けられますが、「とりあえずスケッチ用にかっこいい感じのドラムループが欲しい」ときに役立ちます。

また、それらをフィルター等で簡単に音質を変化させることも可能、そのまま使うもよし、プロがよく使うリズムレイヤー的な使い方もできます。

ループデモ(2小説毎に切り替え)

K-POPなどは昔のループやボイスをうまくサンプリングして使用しています。案外このXpand!2のループはそういう用途としても使えるレベルです。

シンセ

Xpand!2で最も目を引くのはシンセパッドの多さです。サウンドトラック系などで雰囲気を出したいときにはこれだけあれば困ることはないでしょう。

SamplerにはなくてXpand!2にあるもの、それはアルペジエーターです。Xpand!2のアルペジエーターはいくつかパターンを選べるものの自分でプログラム等はできません。しかし、それなりにツボを抑えたリズムを演奏してくれます。

またマルチアルペジエーターになると4つの音色を使いコードを鳴らすだけでもちょっとした伴奏になります。

Xpand!2 03 Toys(EDM系)
Xpand!2 09 Call To War 1(トレイラー系)

Xpand!2はシンセベルも充実しています。JPOPなどで聞かれるキラキラのベルから、グロッケンやチューブラーベル、など一通りのベルは揃えていますし、ベルというカテゴリ以外にもそれらしいキラキラしたベル系の音が見受けられます。アイドル系やアニソン系でシンセベルが欲しいという人には重宝すると思います。

Xpand!2 20 Bruce The Saw

オーケストラヒット

Xpand!2はオケヒ音源で良いじゃない?という巷の声があるほど、オケヒが充実しています。その数は47種類になります。これだけあればオケヒはもう困らない?と思うかもしれませんが、これはあくまで個人的な意見ですが、それだけあっても使えるオケヒは数種類もありません。

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意外と少ないオケヒ パッチ数

ここでいう「使える」というのはしっかりとしたインパクトがあるのは当然ですが、オケヒを鳴らすシーンは曲の中でインパクトをもたせたいところです。その中で埋もれるヒットは使いにくい印象を持ってしまいます。

Xpand!2 Hit(4種類)

上記のデモはいくつかのプリセットですが、リバーブが多くかかっていたり、アタック感が乏しいものがあり、そういう意味では数はあっても戦力になりうるかと聞かれたら私が使う意図の中では「ならない」という答えになります。

もしオケヒを充実させたいのであればローランドクラウドの中にあるJVやXVなどを使用することをおすすめします。パンチがあり埋もれにくい「これぞオケヒ!」が多数搭載れています。

エスニック系

私がXpand!2で一番推したいのは地味にこの三味線です。正直マルチ音源の中では一番クオリティが高く、かなり良い線がいっていて仕事でも使い倒しました。

専用の三味線音源には見劣りするものの、バチが当たった瞬間のノイズ感やピッチの不安定さ感が実に三味線らしさを表しています。私も三味線専用音源を買うまではこれで音楽のお仕事をしていたこともあります。

サンプルデモではすべてXpand!2だけで作っています。尺八はフレーズには使えませんが一発だけの雰囲気ならばなんとかなる質感を持っていますし、太鼓も響きすぎず良い意味で使いやすさがあります。

というわけで実はXpand!2は和風音色にも強いマルチ音源なので和風音源を探している人におすすめです。

Xpand! 2
AIR Music Technology

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機能性

Xpand!2は4つの音色をレイヤーできる

4つの音色をABCDのパートにロードすることで1つの音色(プリセット)として使えるのは素早くレイヤーサウンドを作る上でかなり便利な機能です。しかし、それらを個別にマルチアウトすることはできないので、あくまでAir Xpand!2の中で音作りを完結しなければいけません。

エフェクターについて

Xpand!2ならではの特筆すべき機能というわけではありませんが、エフェクターの考え方が少し変わっていて、インサートエフェクト(歪み系)はそのパッチに紐付いている状態です。

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ギターの歪み系にはDrive等のノブ
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それ以外はフィルター等

使える使えないは別としてリリース当初「サクッと決めて使える音源」にするための方法だったのかもしれません。音作りはDAW側ですることが多いと思うのであまり有効な方法とは思えませんし、

なお、リバーブやモジュレーション系は2系統あり下部のウィンドウで選択すると自動的にFX1と2にアサインされます。

画像
エフェクトの内容はFX1と2両方とも同じです。

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操作性

音作りようのパラメーターは上部のウィンドウにあるものだけなので、音作りの幅は広くありません。しかしそれを補うだけのプリセットがあるのであくまで「プレイバックサンプラー(音色を選ぶだけに特化した音源)」として使うのがよいでしょう。そのように割り切ると非常に使いやすいマルチ音源といえます。

画像

ただ残念なのは2500もあるプリセットにお気に入りボタンがないため音色選びの点では操作性が良くないです。

安定性

CPU負荷はほぼなしと言っても過言ではないほど軽いです。

画像

音色の読み込みも速く、とにかくストレスを感じさせないソフトシンセです。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.15.7 Catalina

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.3

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD

10年前のマシンでも問題なく動いてたわけなので現在のPC環境ではなんの問題もなく動きます

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価格(セール情報)

100円になったり、1000円になったり、無料で配られたりとソフト音源の中で一番価格崩壊が起きたことで有名です。

かなり価格変動が大きいソフトなのでサイトにて最新の価格をチェックするのがオススメです。

Xpand! 2
AIR Music Technology
Plugin Boutiqueでの買い方について詳しく知りたい人は

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Xpand!2の使い方のコツ

シンプルな操作性が売りなのでそれほど使い方に迷うことはないと思いますが、ここではこんな使い方もあるよ!的なお話をさせていただきます。

ドラムループの雰囲気を変更する3つのパラメーター

1つ目はXpand!2のドラムループの雰囲気をちょっとしたことで変更できる方法です。使うのは以下の3つです。

Decay

Release

Filter

これらを使うことでループの中で使われている音色(キックやスネア)などを短くすることができ、新しいループを作り出すことが可能です。

Decay等調整前
調整後

オーディオループだと絶対できない芸当の1つです。これを他のループと組み合わせることでオリジナルのループをつくることができます。

まとめ

メリット
・デメリット
  • 音色数が豊富
  • 程よく馴染みやすい音質
  • 三味線はかなり使える
  • 価格崩壊で買い時が不明
  • 音色お気に入りボタンがない
  • オケヒは実はそんなに多くない
音質
機能性(オリジナル性)
操作性(使いやすさ)
安定性(CPU負荷など)
価格((セール情報)
総合評価[review_stars3.4 /5]
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音色も最新のソフト音源と比べると目劣りします。しかしちょっとした工夫で新しいループや音色も作れたりするので、大切なのは「これをどうしてやろうか?」という意欲のようにも思います。そういった意味ではXpand!2は私達のクリエイティブマインドを焚きつける魅力があるように思います。

振り返ってみれば、Xpand!2は私が今まで買った音源で一番の使用頻度となり、SERUMやAVENGERを持ちながらも気がつけば手を伸ばしている音源の1つです。

Xpand! 2
AIR Music Technology
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作曲家とコンポーザー、サウンドクリエイターの違いと意味について https://96bit-music.com/compose-construction-composition/ Sat, 03 Dec 2022 14:10:54 +0000 https://96bit-music.com/?p=11633

なぜ作曲することを英語でComposeと言うか知っていますか?「えっ?そんなの気にしたこともないわ」「ってかサクッと良い曲を作れる方法を教えてよ」と思うかもしれませんね。 しかし、言葉に含まれている意味を理解するというこ […]]]>

なぜ作曲することを英語でComposeと言うか知っていますか?「えっ?そんなの気にしたこともないわ」「ってかサクッと良い曲を作れる方法を教えてよ」と思うかもしれませんね。

しかし、言葉に含まれている意味を理解するということはとても大切です。なぜならばよく使われる言葉には本質が語られているからです。

音楽(作曲)初心者はそんなことを知らなくてもいい?確かに知らなくても音楽は作れますが、これを意識して一年間作曲をするのと適当に作曲するのとでは比べるまでもないほどの音楽的知識とセンスが身につきます。

write musicでもいいはず、Songwriteでもよいはず、そして最近よく耳にするサウンドクリエイターとは何が違うのか?それぞれの違いと意味について解説していきます。

Composeの意味

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作曲のことをComposeと言われていますが、これはラテン語の componereが語源でです。compose 読み方は「コンポーズ」Comとは「一緒に」ponereは「置く」これらを合わせて、「音を置く」「組み合わせる」という作曲的なプロセスをComposeと呼ぶようになったと言われています。

そこにerをつけて音楽(Music)を作る人(Composer)のことを「Music Composer」と呼ばれています。

ルールを気にしなければ作曲という行為は誰にでもできます。それを本人が「音楽だ」と認識できれば、それはComposeです。

Composeの本質をを理解する

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Composeには作曲以外に「構成する」という意味があり構成とは次のような意味になります。

各部分を集めて、または各部分が集まって全体を組み立てること。その組立て。

これは「一緒に置く」=「組み合わせる」ことを意味し、作曲も「音を五線譜の上に置く」「音を組み合わせる」という行為はまさに構成と呼べます。

この作曲という行為に欠かせないのが次の2つの表現です。

  • construction(コンストラクション)
  • composition(コンポジション)

constructionとは

「積み上げる(組み上げる)」という意味でラテン語のstruereから来ています。建設関係に詳しい人ならば聞き覚えがあると思いますが、主に「建設」という意味で理解されていることが多いです。

作曲も積み上げていくプロセスは建設的といえます。では何を積み上げているのでしょうか?答えは「モチーフ」です。モチーフとは音楽を作るうえでの最小単位と呼ばれている2小節〜4小節程度の繰り返しのフレーズです。ギターなどのリフもそれにあたります。

音源などでベースやギター、ドラムやピアノのフレーズによる「コンストラクションキット」などはまさにモチーフを使って「積み上げる」「組み立てる」「建設といったプロセスで作曲をしていることになります。

constructionには他にも「解釈」「構成を作ること」「考えを組み合わせる」という考えがあります。

解釈とは次のような意味になります。

文章や物事の意味を、受け手の側から理解すること。また、その理解したところを説明すること。その内容。
 「―のしようで、どうにでもとれる

この解釈というのは作曲をするうえで重要です。解釈とは自分の中で「そう感じた」というだけではなく「それを感じてどう思ったのか?」という説明をするまでが解釈です。つまり「好き勝手に解釈した」というのは正しい使い方ではなく内容を説明できてこその解釈になります。

解釈には必ず自分以外の他人が存在していることになります。

最小単位であるモチーフは「どう解釈されて作られたものなのか?」「それをどう積み上げていくのか?」 「それらをどう考えるのか?」 などを自問することができます。それゆえにconstructionとは作曲の重要なプロセスとも言えます。

compositionとは

compositionとは目的を持って作られたもので、これを日本語にすると「作品」になります。それを構成する人のことをComposer(作曲家)と呼びます。

ではその目的とは何でしょうか?ここにはいろいろな意味があるでしょう。ハーモニーとしての美しさを追求した音楽を作る人、よりリスナーが感動できる音楽を作る人、誰も聴いたことのないような旋律を作る人

文字の意味だけから捉えると「目的=意図のない」ものは作品とは呼べない。ということになります。「あーこういう見ると作曲する気なくすわー」「音楽ってもっと自由だろ?」「なんだよ。エラソーな英語とかわけわかんねー文字ばっか並べて」と思う人いるかもしれません。

確かに音楽は自由です。どんなアカデミックな言葉を並べても音楽創作を楽しむ大前提は自分であるべきだと私は思います。

しかし、音楽を作り続けていると「もっとよくしたい」「もっとうまくなりたい」という願望が出てきます。これは人間は誰でも「探究心」「向上心」といった「今をもっと良いものにしたい」という思考を本能レベルで持ち合わせています。これを心理学用語で優越性の追求と言われています。

つまりまとめると

デタラメに弾いても「これは私が作った音楽!」言ってしまえたそれは作曲Compose

construction「構成を作ること」「考えを組み合わせる」という行為は何かしらの解釈があり、それらによって作られたもの、それは何かしらの目的をもったものがcomposition(作品)と呼ばれる

これが私が常日頃「音楽に明確な目的を持つことた大切」と言い続けている根拠です。

このようにComposeという言葉から見る作曲の本質とは「構成の明確な目的」と捉えることができます。

Composeする上で大切なこと

みなさんは気持ちが集中していない状態でも「作曲」はできますか?私はできません。一人で自分と向き合う環境を必要とします。しかし、そうでない人もいるでしょう。まちなかでヘッドホンをしながら作曲できる人もいます。環境によって作られたものの良し悪しは問題ではありません。

ただ、自分なりに集中とは何かを考え時にその意味もComposeから読み取ることができます。

Composeには「落ち着かせる」という意味があります。英語では「compose one’s mind」「compose oneself」と表現します。作曲するうえで一つ一つの音を構成し、モチーフ作り、それが大きな音楽という形になる。このプロセスが複雑であってもシンプルであっても自分なりの構成の方法を突き詰めている状態は集中している状態なのではないでしょうか?

自分との対話とは「本当にこれで良いのか?」「これが最善なのか?」「これ以上の答えは無いのか?」作曲においてこのような自問自答は音楽に真摯に向かい合うものであり、それを乗りこえるには勇気が問われます。

コンポーザーとサウンドクリエイターとの違い

作曲する人をコンポーザーと呼ぶ理由についてある程度納得していただけかと思います。ではサウンドクリエイターとコンポーザーの違いはどこにあるのでしょうか?

まずCreateの意味から考えるとCreateは以下のような意味があります。

Creatorの動詞形はcreateです。この言葉は元々ラテン語の「creare(産む、作り出す)」という言葉からできたものです。さらに、このcreareという単語自体は、同じくラテン語の「crescere(成長する、増大する)」という言葉が語源

引用元:「クリエイター」って英語でどう表現するの?英語なの??

もう一度コンポーザーについて確認すると

ラテン語の componereが語源

Comとは「一緒に」ponereは「置く」これらを合わせて、「音を置く」「組み合わせる」という作曲的なプロセス

コンポーザーは何をどう使用するかという視点に対して、クリエイトはゼロから作り上げるという意味合いが強いように感じます。

世間ではクリエイトの認識は「能力をアウトプットし、何かを作り出す人」という意味合い強いです。なので自分の持っている音楽知識を総動員して作り出すことをサウンドクリエイターと呼ぶわけですが、

ゲーム会社などでサウンドクリエイターは音楽だけではなく、効果音や音全般に関わるカテゴライズとして捉えているので、サウンドクリエイター募集と言われてゲーム会社に入ったら音楽を作らせてもらえず効果音ばかりだったという話も起こりうるわけです。

自分がコンポーザーなのかサウンドクリエイターなのかは自分自信がしっくりくる方を選ぶのがよいでしょう。どちらを名乗っっても法的に問題はありません(ちなみに士業(弁護士等)はアウトです)

クリエイトはもっと広い意味で捉えてよいと思っている

クリエイトという言葉を聴くと専門的な技術や知識を持ち合わせた人のイメージが強いです。実際世の中でクリエイトする力を持った人がそれで仕事をしているわけですから、そのような印象をもつのは自然なことだと思います。

しかし、私はそれだけがクリエイターとは思いません。

クリエイトとの本質は創造です。その創造とはゼロからイチを作ることだけではなく、自分が手にかけているものが誰かの生活に繋がることも私はクリエイティブだと思っています。

例えば流れ作業的に出来上がるものであって、それに従事している人であってもその作業に誰かとのつながりを意識していくのであればそれは立派なクリエイターだと私は思いたいです。

まとめ

作曲は今まで専門知識がないと出来ないものを思われていましたが、最近そのハードルが下がりつつあります。それは良いことだと思います。クリエイティブを探求することとは突き詰めると自分の生き方まで考える、つまりDTMを通して哲学をすることに繋がります。

しかし、「哲学をしろ」という話ではありません。適当に作っても誰よりも拘っても出来上がる音楽として同じです。そこにどういう意味付けをするかでその音楽の価値は決まります。

  • Compose 作曲するという意識
  • Construction  自分が解釈したモチーフを積み上げる(組み上げる)
  • composition   目的によって作られたものが作品

もし自分の中で「もっとよくしたい」という気持ちがあるならば、Composeとうい言葉の意味の深さに理解を努めようとすることで、あなたの作る音楽の本質が明確になります。

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[無料]MT Power Drum Kit 2レビュー 使い方&メリットデメリットを解説! https://96bit-music.com/mt-power-drum-kit-2-review/ Fri, 02 Dec 2022 05:37:36 +0000 https://96bit-music.com/?p=29083

フリー(無料)のドラム音源として人気があるのがMT Power Drum Kit 2です。「これが無料版なの?!」「有料版要らないじゃん!」という声も出るほど人気なドラム音源です。 DAW付属のドラム音源での打ち込みにち […]]]>

フリー(無料)のドラム音源として人気があるのがMT Power Drum Kit 2です。「これが無料版なの?!」「有料版要らないじゃん!」という声も出るほど人気なドラム音源です。

DAW付属のドラム音源での打ち込みにちょっと飽きているけれど、有料ドラム音源にはまだ手が出せない感じがある。という人にとってMT Power Drum Kit 2はドラムの打ち込みを楽しくさせてくれる音質と言えます。

この記事では曲の中でMT Power Drum Kit 2を使ってみて感じたメリットデメリットなどを詳しく解説しています。

MT Power Drum Kit 2
総合評価
( 3 )
メリット
  • メリハリが効いた音色
  • グルーヴパターンが使いやすい
  • ミキサーのコンプの音色が心地よい
デメリット
  • キットは1種類のみ
  • ハイハットの音が軽い
  • キットのピッチ等は変更できない
  • 起動時にドネーション画面が表示

MT Power Drum Kit 2 概要

メーカーMANDA AUDIO
製品名mt power drum kit 2
特徴ポップ、ロック、メタルのプロダクションでの使用に最適化された
アコースティックでリアルなドラムキット
パワフルで高品質なサウンドを提供する無料のドラムサンプラー
システムPC: Windows 11 / 10 / 8 / 7 / Vista / XP

Mac: OS X 10.5 以上、Intel または ARM (M1/M2) cpu
Ventura (13)にも対応

Linux: Wine + VST ブリッジ

VST、AAX、 AU 規格をサポート
バージョンv2.1.1(2022-12-02)
認証方式無料
認証数制限なし
容量AU(64.4 MB)
VST2 (64.3 MB)
VST3 (64.6 MB)
AAX (64.5 MB)
マニュアル公式サイトによる説明(Google Chromeで翻訳可能)
価格FREE(メーカー価格)
備考プラグインをドラッグアンドドロップでインストール

フリーのドラム音源としてかなり注目されているのがMT Power Drum Kit 2です。フリー版と言われていますが正しくドネーション版という位置づけでお金を支払わなくても機能制限なく使えますが、できれば支払ってね!という代物です。

メリット
デメリット
  • メリハリが効いた音色
  • グルーヴパターンが使いやすい
  • ミキサーのコンプの音色が心地よい
  • キットは1種類のみ
  • ハイハットの音が軽い
  • キットのピッチ等は変更できない
  • 起動時にドネーション画面が表示

MT Power Drum Kit 2 レビュー

音質3.5
機能性(オリジナル性)3
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)4
総合評価2.7
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フリーのドラム音源なので価格の項目は排除しています。

音質

3.5

音のアタックがはっきりとした埋もれにくい音

ドラム単体で聴いたときには良い音だと思ってもトラックに混ぜてみると埋もれて使いにくいとなるケースはよくあります。

このサンプルではメタル系の激しく歪んだステレオのディストーションギターとラウドなベースそしてSuperSaw系の中でどれくらい聞こえるのかを確認してみます。

MT Power Drum Kit 2には一切エフェクト処理をしていませんが、埋もれることなく音のアタックが全面に出てきます。公式サイトではポップスにも対応と書いてありますが、個人的にはポップスよりメタルやロック系が得意なドラムサウンドにように感じます。

音色自体は生音ではなくかなり作り込まれているのがスペクトラムアナライザーを使うことで確認ができます。

左 キック、右 スネア

左 ハイタム、中央 フロアタム 右 ミドル タム

左 ハイハット 右 シンバル

キックなどは中域があたりがガッツリとなく、完全にドンシャリになっています。またハイハットやシンバルも本来であればもっと低域も入っていますが、それすらも音色作成時にカットされている印象です。

音の方向性とやりたことが合致しているのであればこの処理は程よい時短になると考えられますが、合わない場合はこの処理から自分のイメージする音色に近づけるのは困難を極めるでしょう。

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機能性

3.5

8マルチアウトミキサーとコンプ

画像

MT Power Drum Kit 2では最大で8つの独立したステレオアウト(マルチアウト)が可能です。MT Power Drum Kit 2内にはコンプ以外のエフェクトは搭載されていないので、より細かい音作りをしたい場合はDAWミキサーに個別で立ち上げてお気に入りのVSTプラグイン等を使うのがオススメです。

画像

コンプは光学的な感じの雰囲気になりほどよいコンプレッションが得られます。上記のスペクトラム画像でわかるようにかなりイコライザー等で処理されているので、あとはコンプでどれくらい持ち上げるのか?という視点での使用を検討することになりそうです。

グルーヴをベロシティの強さで変更して視聴可能

MT Power Drum Kit 2には大量のMIDIグルーヴパターンが搭載されています。このグルーヴパターンは複雑なパターンではなくオーソドックスなものが多いため。有料のドラム音源にあるような複雑すぎて使いにくいパターンはなうとても使いやすいです。

もちろん他のドラム音源同様に、ドラッグアンドドロップでDAWにパターンをインポート可能です。

さらにメインパターンを選ぶと同時にフィルパターンを提示してくるのでフドラム フィルインを作るのが苦手な人に重宝するでしょう。

グルーヴパターンやフィルインパターン自体は珍しいものではありませんが。MT Power Drum Kit 2ならではなのがベロシティによるパターンの違いがあるところです。

ベロシティはソフト、ノーマル、ヘビーの3タイプに分かれており、それぞれでベロシティの強弱がかわります。

作曲していると例えばAメロとサビではベロシティの強さは違います。サビの方がAメロと比較してよりパワフルになるのでベロシティもそれに合わせて変更するのが普通ですが、ドラム音源のグルーヴパターンはベロシティが一定なので、Aメロで使えたパターンをサビで使うためにはベロシティの調整が必要になります。

その手間を省いてくれるベロシティ切り替え機能はMT Power Drum Kit 2の大きな強みといえます。

画像

またコンポーザー機能によりMT Power Drum Kit 2内で任意にパターンを並べてドラムパターンを再生可能です。

これはToontrackのEZ DRUMMERに見られる機能と同じです。ただ、MT Power Drum Kit 2内でMIDIパターン自体を編集することは不可能です。あくまでパターンを並べるだけになります。

グルーヴパターンは使いやすいのですが、一つだけ気になったの立ち上げ時パターンが3小節で指定されているということです。

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これに気が付かずにDAWにドラッグアンドドロップするとパターンは3小節しか作成されないので注意が必要です。

変更するためには3 Barsとかかれた箇所をクリックすると、任意の小節数に変更が可能です。なぜこの仕様にしたのか疑問しかありません。

容量はDAW付属のドラム音源より小さい

プラグインフォーマットによって容量が若干違いますが、サンプルは同じと見て間違いありません。

AU(64.4 MB)
VST2 (64.3 MB)
VST3 (64.6 MB)
AAX (64.5 MB)

二昔前くらいの容量なので、メモリを気にする必要はないでしょう。正しく計測はしていませんが、全体的にベロシティレイヤーは多くて4程度、少ないと2くらいの印象です。

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操作性

3

プラグインを立ち上げたら即触れる

プリセットもなく、音色キットも一つ、あえて言うならば、コンプやミキサーバランス程度なので、操作性はとてもシンプルです。

何か難しい音源を操作しているという印象はまったくありません。

フリーウェアというカテゴライズで語られるMT Power Drum Kit 2ですが、正しくはドネーションウェアです。もちろんフリーでも使えるのですが、立ち上げ時には以下のような画面が表示されます。

画像
一部画面を加工しています。

Donateボタンをクリックするとサイトの支払い画面にジャンプできます。価格は最低が1200円からのようです。

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支払いが終わればレジストレーションキーが発行され、左の下にある空欄にキーを打ち込むと次回からこの画面は表示されなくなります。

なお右下のSKIPボタンをクリックすると通常の画面が表示されます。使いやすい!もっと良いドラム音源を作って欲しい!と思ったら少額でもいいので寄付程度にいくらかお支払いするとよいかもしれません。

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安定性

4

CPU負荷はほぼゼロ、MT Power Drum Kit 2が原因でCPUがフリーズするということはないでしょう。

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MT Power Drum Kit 2は最新のVentura まで対応しているため、最新のMacOSでも問題なく動作します。

CPU計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.5

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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MT Power Drum Kit 2 使い方(インストール)

インストール方法

MT Power Drum Kit 2はインストーラーがなくプラグインを指定のプラグインフォルダーにコピーペーストするだけです。

プラグインフォーマット保存先
AUホーム、OSがインストールストレージ→
ライブラリ→Audio→Plug-ins→Components
VSTVST(2or3)ホーム、OSがインストールストレージ→
ライブラリ→Audio→Plug-ins→VST2or3

アンインストールするときはプラグインフォルダから取り出して削除するだけで非常にシンプルです。

ドラムマッピングを自由に修正可能

メイン画面の右下にあるSETTINGSをクリックするとドラムマッピングが表示されます。

画像

このマッピングは自由に変更することが可能で保存し自由に呼び出せます。またここでわかるのはハイハットのバリエーション若干豊富であるということ。

GMドラム音源の多くはハイハットが、クローズ、フット、オープンの3つだけですが、MT Power Drum Kit 2ではクローズ、ハーフオープン、オープン(フットはなし)に設定されています。ドラムで一番打ち込みが難しいのはハイハットということをこちらでもお話していますが、その理由の一つが奏法の少なさです。

MT Power Drum Kit 2の場合、ハーフオープンとクローズにバリエーションがあるおかげで無料ながらハイハットの打ち込みをリアルに近づけられます。

「MT Power Drum Kit 2」で以下のドラム音源用のマップが容易されています。

  • Addictive Drums
  • Abbey Road Modern Drummer
  • EZ Drummer
  • GetGoodDrums
  • GM Standard
  • InMusic BFD
  • Superior Drummer
  • Steven Slate Drums 4
  • Steven Slate Drums 5
  • Studio Drummer

これらは公式サイトのMIDI MAPPING – PRESETSからダウンロードが可能です。

またローランドやアレシス、電子ドラムのマッピングも公式サイトからダウンロード可能です。

画像

まとめ

メリット
デメリット
  • メリハリが効いた音色
  • グルーヴパターンが使いやすい
  • ミキサーのコンプの音色が心地よい
  • キットは1種類のみ
  • ハイハットの音が軽い
  • キットのピッチ等は変更できない
  • 起動時にドネーション画面が表示
音質3.5
機能性(オリジナル性)3
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)4
総合評価2.7
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使ってみて思ったのはかなり加工されたドラム音源であるということです。求める方向性と合致していれば良い感じですが、それ以外はやはり万能なドラム音源とは呼べないように感じました。

ただスネアのアタック感はよい響をしているように思うので、スネアだけ抜き出して使うという考え方でもよいように思います。

ただやはりあくまで無料であって、かゆいところに手がどくわけではないので、私として少し頑張ってでも有料のドラム音源を購入した方が労力から得られるメリットはかなり大きいように思いました。

[2022]実際使って決めたおすすめドラム音源ランキング

ダウンロード先はこちらMANDA AUDIO

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heavyocity PUNISHレビュー「剛毛サウンド」の正体を暴く! https://96bit-music.com/heavyocity-punish-review/ Thu, 24 Nov 2022 12:23:57 +0000 https://96bit-music.com/?p=22693

どうも!一度heavyocity PUNISH使ったら病みつきになったUG(@96bit_music )です。 PUNISHとかいうVST プラグインを使ったら音が剛毛になるらしい。安くなっている買った方がいい?こんな話 […]]]>

どうも!一度heavyocity PUNISH使ったら病みつきになったUG(@96bit_music )です。

PUNISHとかいうVST プラグインを使ったら音が剛毛になるらしい。安くなっている買った方がいい?こんな話を聴いてPUNISHに興味を持った人は多いかもしれません。

結論から言うと一度使えば病みつきになります。

しかし、この系のプラグイン使い方を間違えると使えない剛毛サウンドになって「なんだ全然使い勝手良くないじゃないか!」とDAWの肥やしになってしまうこともよくある話です。

そこでこの記事では実際に使ってみて、「どういう効果があるのか?」「使える剛毛サウンドにするための方法」「誰でも(DTM初心者)使えるのか?」などについて個人的な解釈と見解のもとで解説しているので参考にしてもらえればと思います。

またPUNISH 無印とLITE版の違いについても解説しています。

eavyocity PUNISH
総合評価
( 4 )
メリット
  • PUNISH Knobで最強の音圧と存在感
  • アナログ的な質感と密度がすごい
デメリット
  • 画面サイズが変更できない
  • A/B比較ができない
メリット
デメリット
  • PUNISH Knobが最強
  • アナログ的な質感と密度がすごい
  • 画面サイズが変更できない
  • A/B比較ができない
PUNISH
heavyocity

heavyocity PUNISHとは

メーカーheavyocity
製品名PUNISH
特徴3つの異なるコンプレッションモデル
3つの異なるサチュレーションモデル
アタック、サステイン、出力ゲインを制御する
PUNISHのトランジェントシェーピングモジュール
Pre/Post変更可能なイコライザー
サウンドに生命と動きをすばやく簡単に注ぎ込むPUNISHKnob
6つのカテゴリーで90の巧妙に作成されたプリセット
ギター、バス、ドラム、キー/シンセ、ボーカル、ミキシング/マスタリング
システムシステム要求
オペレーティングシステム:
Mac:OS X 10.10以降
(Big Surとはまだ互換性がありません)
Windows 7以降(32ビットと64ビットの両方)
DAWホストの互換性:
Pro Tools 10以降、Live 9以降、Cubase 8以降、Logic Pro X +
利用可能なプラグイン形式:
AAX、VST、およびAudio Units(AU)フォーマット
バージョンv1.02(2022-06-02)
認証方式iLok認証方式
容量430.8MB
マニュアル英語のみ
価格28,480円(メーカー価格)
備考
体験版あり
10日間

シネマティックパーカッションDamage (最新版はDamage 2)で一躍有名になり、その他にもハリウッド的なオーケストラ音源から独特の音源までリリースしているheavyocityが作ったマルチエフェクトプラグイン。それが PUNISHです。

PUNISHはdynamic processor という立ち位置のプラグインですが、一音で言えば、以下の機能を満載したチャンネル・ストリップになります。

コンプ

サチュレーター

トランジェント

イコライザー

リミッター

PUNISHはみんな大好き「ゆにばすさん」が「音が剛毛になる」とういことから「マキシマイザー的な何か」という印象を持っている人がいますがPUSNISHは以下の5つのセクションで構成されたダイナミックマルチエフェクトプラグインです。

私は今までPUNISHの必要を感じていませんでしたが、どれだけ剛毛になるのか気になって今回購入しざっくりと触ったところ、本当に剛毛になりましたが、「剛毛かつ野獣」というのが私の印象です。

heavyocity PUNISH レビュー

音質4
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(購入のしやすさ)3
総合評価3.8
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音質

4

どんな貧弱な音でもプロティンを飲み続けたマッチョな音に!

PUNISHは一つ一つのセクションの効果が非常に大きいため音の変化がわかりやすいのが特徴です。

そこでボカロP界隈でよく使われているバキバキコンプピアノを作る方法を解説します。と言っても秒でできます。というのは立ち上げた状態のプリセットinitializepatchを使うだけです。

これだけでバッキバキのコンプピアノサウンドが手に入ります。

ただ、音割れしてしまう場合は中央のPUNISHノブを左にまわしてかかり方を抑えるか、コンプのスレッショルドを右に回してコンプのかかり具合だけを抑える。などの方法で音割れを回避できます。

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メタルなギターをサウンドに使うときはPUNISHノブを上げ過ぎない!

派手に歪んだディストーションギターはそれだけでダイナミクスが抑えられています。そのうえでPUNISHを多用使用者ならば単体トラックで聴いたときには良くてもオケの中では埋もれてしまう可能性が大きいです。

このような場合はPUNISHノブをあまり上げ過ぎずに「ちょっと効果がかかっているかな?」というくらいで置いておくほうがオススメです。

PUNISHに限らずバキバキ系になるダイナミクスプラグインをコード楽器で使う場合は打ち込みのデータをバラけさせることがポイントです。そうすることで、程よいアタック感と音圧を得ることができます。

ドラム+ベース(バスコンプ的な使い方)

PUNISH BYPASS
PUNISH ON

マスター(マスタリングコンプ的な使い方)

PUNISH BYPASS
PUNISH ON

使ってみてわかったのは、各パートの音作りバランスをしっかりやっておかないとパツパツになりやすい。無理してすべての機能を使おうとするのではなく、必要に応じた使い分けをすること。

リバーブに使って馴染みをよくする

リバーブによってはあまりに気も響きが綺麗すぎてしっくりこないということはよくある話です。実際リバーブにサチュレーター等を使うことでリバーブの馴染みを良くするという手法があります。

PUNISHにはサチュレーター搭載されています。なのでそのまま使ってリバーブの馴染みをよくするという使い方もできますが、スレッショルドがあるのでスレッショルドを超えた音だけにサチュレーターを動かすという方法もオススメです。

以下の音声ではボーカルにTR5 Sunset Sound Studio Reverbを使用しています。

PUNISH BYPASS
PUNISI ON

TR5 Sunset Sound Studio ReverbにPUNISHを使うことでさらにふくよかなリバーブ感が得られます。後はお好みでHPFまたは最近流行りのEVENTIDEのSplitEQを使ってスッキリさせるのもいいでしょう。

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機能性

4

強い音だけにサチュレーションがかかるサチュレーションスレッショルド

個人的にPUNISHを使って気に入っているのがサチュレーションです。

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サチュレーションは音にアナログ的な飽和感(歪み/オーバードライブ)を与えてくれる機能です。アナログ的な歪みは音に心地良い存在感や音の混ざりをよくする効果があります。

多くのサチュレーションプラグインは通すことで飽和感が加えられていくことになりますが、PUNISHはコンプと同じようにスレッショルド(しきい値)がついているのでスレッショルドを超えた音のみにサチュレーション効果が発生するため、弱い音と強い音で音の飽和感を調整できるというわけです。

DTM初心者には今ひとつわからない機能かもしれませんが、所持しているサチュレーションプラグインでスレッショルドがついているのがPUNISHだけです。これだけでも音作りの幅は大きく広がるので、今後は重宝していきそうです。

2016年にリリース(2021年11月20日現在最新バージョンは1.02)

イコライザーのカーブ幅をProQ3と比較して調べたところ結果はoct/6dBでした。

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同じカーブ幅、同じ周波数、同じゲイン量にしたところ高域に0.2dB程度の違いが出ました。これが音作りに大きく影響するかどうかの判断ができるのはおそらく超上級者でしょう。

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操作性

4

プリセットとPUNISHノブがあればすべてOKレベル!

PUNISHが便利なのは各セクションのパラメーターを作り込めるのと同時にそれらを一斉に動かしてしまえるPUNISHノブにあります。例えば、PUNISHを使わずに、コンプ、サチュレーター、トランジェント、イコライザー、リミッターをそれぞれ同時に最適なセッティングにするのはかなりの技術や知識、経験を必要とします。

しかし、これらのパラメーターをPUNISHノブを使うことで簡単に微調整ができてしまうというわけです。

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かかり具合を弱くしたいor強くしたいと言うときに便利です

しかし、右に回しきると野獣化するので、使いたいソースを吟味しながらまずは12時くらい目安に使っていくのがよいように思います。野獣化すると手がつけられません。

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PUNISHは野獣!!!!!

パラメーターが細かく調整しやすいcommandプラス

各ノブはテンキーによる数値入力はできません。またノブが小さいこともあり、マウスでドラッグすると細かい数値が飛んで進んでしまう場合が多々あります。そういう場合は、commandを押しながらドラッグするとパラメーターの動きがゆっくりになって細かい数値も調整できます。

他にもボタン1つでデフォルトの設定に戻せるinitializeボタンも装備されています。

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イニシャライズパッチはプリセットの中に入っていることも多いのですが、ボタンとして存在してくれているおかげでサクッと初期状態に戻せるためちょっとした時短になります。

PUNISH
heavyocity

インターフェイス画面の大きさは調節できない

最近のエフェクトプラグインやインターフェイスのサイズを変更できるものが多いですが、PUNISHは残念ながらできません。

しかし、それぞれのパラメーターの配置がよくできているのでパラメーター同士が近すぎて確認しにくい…などの問題は起こらないと思います。

あと、PUNISHにはトライアルバージョン(デモバージョン)が存在していません。このあたりは「買って後悔させない!」というメーカーの気持ちの現われかもしれませんが、やはりDTM初心者や購入を考えている人から見ればデモバージョンはほしいところです。

A/B切り替えボタンはない

私がエフェクトプラグインに求めるのは「イニシャライズパッチ」と「A/B切り替えボタン」です。A/B切り替えボタンとはAとBでそれぞれ異なる設定をしたものを切り買えられる機能です。

この便利さは作り込んだ設定を2つ並べられることでエフェクト効果の比較をしやすいということです。たとえばAを深めに設定してBを浅めにすることでどちらがより適しているかを素早く確認できます。

しかし、残念ながらPUNISHにはA/B比較ボタンはありません。

地味ながら非常に便利な機能なので、次回のバージョンアップに期待したいところです。

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安定性

4

CPU負荷は低く動作も安定!

とにかく軽いです。1つ使っただけではほぼ負荷なしといっても過言ではないです。

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また各セクションをOFFにするとさらに負荷は小さくなります。

今回のサウンドデモでは次のようなソフト音源&エフェクトプラグインを使用しました。

楽器名ソフトシンセ名エフェクトプラグイン1エフェクトプラグイン2
ピアノpianoteqLogic付属のExiterLogic付属のChannelEQ
ベースTrilianPUNISHLogic付属のChannelEQ
ドラムAddictiveDrum2パラアウト、キックにPUNISH
バイオリンSession stringsPro
ビオラSession stringsPro
チェロSession stringsPro
ストリングス BUSTR5 Sunset Sound Studio Reverb
ボーカルオーディオデータPUNISH
ボーカル BUS1TR5 Sunset Sound Studio ReverbPUNISH
ボーカル BUS2TR5 Sunset Sound Studio ReverbPUNISH
マスターPUNISH

6つのPUNISHを使った状態の負荷が以下の画像ですが、ほぼ他の音源やエフェクトプラグインの負荷です。

画像
CPU計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.15.7 Catalina

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.3

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD

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価格

3

PluginBoutiqueheavyocity.com公式サイトSONIC WIRE
$215.56(¥28,480)199ドル(¥25,842)¥28,490
価格は為替によって変動します。

PUNISHは通常$215.56ですが、セール時には75%オフほど$53.84で購入可能です。

音を剛毛にしたいという理由で購入してその剛毛感を感じるのも悪くはありませんが、アナログライクなサウンドと調整されたダイナミクス感はトラックに使えばエネルギーに溢れ、バス・トラックに使えば纏まりがよくなり、マスターに使えば、音が全面に出てくる。俗に言うダイナミクスチートプラグインです。

4つのセクションである、コンプ、サチュレーション、トランジェント、イコライザー、それぞれが本来であれば1つ$53に相当しますが、それが全部合わせて$53なのでかなりおい買得と言えます。

PUNISH
heavyocity

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PUNISHとPUNISH Liteの違い

PUNISHには機能限定版としてPUNISH Liteというものがあります。

画像
画像

PUNISHとPUNISH LITEの違いは

PUNISH
PUNISH LITE
  • コンプ、サチュレーション、トランジェント、イコライザー、リミッターをそれぞれ個別に調整可能
  • カテゴリ別に90のプリセット
  • 原音とエフェクトを混ぜるミックスノブ有り
  • インストール容量430.8MB
  • 個別に調整できるエフェクトはセクションはない             
  • プリセットなし
  • MIXノブなし
  • インストール容量399.7MB

PUNISH LITEは中央のノブを回すことで簡単にPUNISHカラーを楽しむことができる反面音作りはまったくできません。しかし、中央のPUNISHノブを回せば剛毛感はしっかりと出るので「ざっくりとPUNISHの効果がほしい」という人はPUNISH LITE、自分で御をしっかりと作り込みたい人やプリセットがほしい人はPUNISHがオススメです。

Drumix PUNISH BYPASS
Drumix PUNISH ON

LITEではトランジェントやコンプ、サチュレーションの設定がかなり強く設定されているので、使う音源を選ぶことが多いです。上記のサウンドデモではバランスが大きく変わってしまっています。

PUNISH 口コミ

使い方は人それぞれですが、やはりパンチを出すのに使用する人を多く見かけました。実際かなりパンチがでるので、パンチが出過ぎる場合は、まずはコンプのスレッショルドから調整するのがオススメです。

PUNISHのオーソライズ手順について

PUNISHのオーソライズはiLok認証方式です。iLokと言われると物理的なiLokキーが必要?と思うかもしれませんが、必要なのはアカウントだけで物理的なキーは必要ありません。ネット環境さえあれば問題なくオーソライズして使用することが可能です。

STEP
heavyocityのアカウントを制作
画像

heavyocity公式サイトへアクセスして右上の人形アイコンをクリック

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Register hereをクリックして、メールアドスレストパスワードを入力

画像
STEP
PRODUCT REGISTRATIONをクリックして、必要情報を入力
画像

SELECT PRODCT:購入した製品名(タグで選択可能)

SERIALNUMVER:購入サイト(Plugin Boutique等)で発行されたシリアルナンバーを登録(コピペ可)

画像

WHERE PURCHASD:購入サイト名(タグから選択可能)

DATE OF PURSHASE:購入日付

それを入力し、REGSITERボタンをクリックすると次のような画面になり登録完了です。

画像

Regist終了後に登録された製品名が表示されます。黒い3つのボタン?をクリックして、シリアルナンバーをコピペし、対応OSのインストーラーをダウンロードしインストールを実行

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インストール時にプラグインフォーマットを選ぶことができますが、必ずしもすべてインストール必要はありません。VST環境しか使わないのであればそれだけでも大丈夫です。

STEP
ILokライセンスマネージャーをダウンロード
iLokの公式サイトよりライセンスマネージャーをダウンロードします。
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STEP
ILokライセンスマネージャーを起動し先程のSerialナンバーを入力
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PUNISHと検索

画像
画像

Activateをクリック後、Serialナンバーを入力

Licence登録先を選択(iLokを持っていない場合は、cloudかPCを選択)

これで登録完了です。

まとめ

メリット
デメリット
  • PUNISH Knobが最強
  • アナログ的な質感と密度がすごい
  • 画面サイズが変更できない
  • A/B比較ができない
音質4
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(購入のしやすさ)3
総合評価3.8
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使ってみて改めて思ったのは「本当に剛毛」そして「野獣」でした。手懐けることができれば強い相棒ですが、適当にやっている分には野獣に食われる感じします。

基本的な野獣の手懐け方はいくつかありますが基本的には以下を意識するとのが一番だと思います。

GRを大きく取りすぎない(3〜6dB)

しかし、最初からルールで縛るよりは「剛毛/野獣」サウンドを楽しんでそこからどう使うべきかを考える方がいいでしょう。そのためにもPUNISHを使ってどういう音を作りたいのか?という目的をはっきりさせておくのが大切です。

人は大きい音、音圧のある音に注目します。そのためPUNISHノブを回しきれば当然「なんだかすごい音」のように感じるかもしれませんが、これはとても危険な認識の仕方です。音作、ミックス、マスタリングすべてに言えるのが「バランス」です。

バランスを意識したうえでPUNISHを使わないと聴き心地がよくない音楽になります。またそのような使い方をしていると当然そのサウンドに飽きてしまいます。

BFになると安くなるプラグインなので気になっている人も多いと思いますが、音の作り込みとカラーに関してはかなり強力なので、ガツンと気合をぶち込みたい人にはオススメです。

PUNISH
heavyocity
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Kiive Audio ADC1 Compressorレビュー ブリティッシュバスコンプの新しい顔! https://96bit-music.com/kiive-audio-adc1-compressor-review/ Thu, 24 Nov 2022 03:06:58 +0000 https://96bit-music.com/?p=29005

どうも、ブリティッシュサウンドが好きなUG(@96bit_music )です。 ドラムやギターなどをバスでまとめたときに使うバスコンプですが、メーカーによって様々なカラーがあります。今回紹介するのはブリティッシュ感を与え […]]]>

どうも、ブリティッシュサウンドが好きなUG(@96bit_music )です。

ドラムやギターなどをバスでまとめたときに使うバスコンプですが、メーカーによって様々なカラーがあります。今回紹介するのはブリティッシュ感を与えてくれるのがKiive Audio ADC1 Compressor

生ドラムやボーカル、ギターベースはもちろん、シンセまで素材を選ばずに密度が高いサウンドにしてくれます。

また、打ち込み音源がどうしても綺麗すぎて違和感を感じているDTMerには特に使ってみることを薦めたいです。

通すだけでもニヤリをしてしまう変化を楽しめますし、何より操作がかんたんでありながら複雑な音作りもできるので、バスコンプだけに使うのももったいないと感じます。

この記事ではKiive Audio ADC1 Compressorの使い方とエミュレート元となったと思われるコンプについて、またバスコンプで有名なSSLのバスコンプレッサーとのサウンド比較をしながら使い方やメリットなどを解説してきます。

Kiive Audio ADC1 Compressor
Kiive Audio

Kiive Audio ADC1 Compressor 概要

メーカーKiive Audio
製品名ADC1 Compressor
特徴50年代と60年代に製造された 2 つの
最も象徴的なコンプレッサー / リミッターを再現
Solid Stateな音質
4 つの象徴的なコンプレッサー モード: Comp 1、Comp 2、Limit、
および “Out”(ハーモニック サチュレーション)
システムマック
Mac OS X 10.7 以降 (macOS 10.14 以降を推奨)  
(64 ビットのみ)
M1ネイティブに対応
プロセッサー: 1 GHz Intel Dual Core 以上
4GBのRAM
画面解像度 – 1024 x 768 以上
フォーマット – VST、AU、AAX

ウィンドウズ
Windows 7 以降
(64 ビットのみ)
プロセッサ: 1 GHz Intel デュアル コア プロセッサまたは同等の AMD
4GBのRAM
画面解像度 – 1024 x 768 以上
フォーマット – VST、AAX
バージョンv1.0.1(2022-11-21)
認証方式シリアル認証
認証数記載なし
容量191MB
マニュアル英語版のみ(PDF)
価格$129.99(メーカー価格)
備考体験版あり
14 日間の無料トライアル:

Kiive Audio はカナダのプラグイン会社です。

ADC1 Compressorは4 つのモードを備えた ADC1 コンプレッサーは、必要なすべてのコンプレッションを提供。50年代と60年代の2つの最も象徴的なコンプレッサー/リミッターにインスパイアされたのコンプレッサーということですが、公式からどのコンプをエミュレートしたか明らかにされていません。

しかし、デザインと音質からCHANDLER LIMITEDのTG1が有力視されています。

TG1は1960年代に作られ、PINK FLOYD、Paul McCartney、Rolling Stonesにも使われたまさにレジェンドコンプです。

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1960年代を代表するコンプといえばフェアチャイルド660なので、それもエミュレートしている!という人も言います。個人的には1176と660をTG1の外見にしたのかな?と思ったりもしています。

(そもそもこのTG1も1176と660のメリットを組み合わせた的な製品だったりもします)

エミュレート元が何なのかにロマンを求めるのも楽しいところです。出てくる音は野太くどっしりと構え一見良い意味でLo-Fi 感強めるかな?と思いましたが現代的でクリーンな音質です。もちろんサチュレーション等の機能をもって古き良きアナログハードウェア的な味付けも可能なので、EDMからロックまで幅広く使える印象です。

ADC1 Compressorはバスコンプとしてだけではなくトラックやマスタリングでも使えます。いくつかのバスコンプと比べてもそのかかり方は次元が違います。

以下の記事では有名なバスコンプを比較しているので参考にしてください。

Kiive Audioはエミュレーションのクオリティが高いメーカーでADC1 Compressor以外にも多くのプラグインをリリースしています。その中でもテープエミュレーションとしてリリースしているTAPE FACEは珍しい機種をエミュレートしていることでも注目を集めています。

Kiive Audio ADC1 Compressor レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)3.5
価格(セールバリュー)3.5
総合評価3.8
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メリット
デメリット
  • 野太くハード感のある音質
  • テンションが上がるGUIのデザイン
  • タイプ別の4つのコンプモード
  • 素早く目的の音を見つける操作性
  • プリセットの表示が少し複雑

音質

4.5

力強くどんなトラックにもエネルギーを与える

通して思ったのは、強くかけてみてもアタック感を残しなおかつクリアであるということです。ビンテージ系はイメージ的にLo-fiと思っている人が多いのですが、そうではなくクリアな音質のものも多いです。ADC1 Compressorはクリアで濃密なハードウェアのサウンドを再現しているように感じます。

サウンドはエネルギッシュでその雰囲気は鉄板熱々で肉汁がしたたる肉厚ステーキです。大きめにカットした肉を口の中に入れて「これぞ肉!」というあの瞬間のアドレナリンに通じるものがADC1 Compressorがあります。

主観はさておきバスコンプで有名なのはSSLのBusCompressorです。そこで次の曲のドラムに両者のバスコンプをかけて比較します。

Dry

設定はほぼ同じにしてゲインリダクション最大で5dB~6dB程度になるようにしました。

まずはSSL Native Bus Compressor 2から聴いてみます。

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次にADC1 Compressorです。

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SSLは音の立ち上がりが速くスピード感を感じます。一方でADC1 Compressor立ち上がりは若干遅く感じますが、これはローエンドのピークの出方でそのように感じやすくなっています。ローエンドのふくよかさは魅力的で重厚感があります。エネルギッシュと感じたのはこのローエンドの出方にあるのではと考えています。

どちらが良いという話ではありませんが、ADC1 Compressorの方が音の印象もNative Bus Compressor 2と比較すると設定にもよりますが少しダークな印象もあります。

このダークさがブリティッシュぽいように感じています。

これはADC1がデフォルトの設定で68Hz付近に2dB弱のピークがあり、また7.5kHz付近からなだらかにロールアウトしているためです。

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そのためほぼフラットに近いNative Bus Compressor 2と比較するとどうしても音に重たさが加わります。

このローエンドのふくらみAnalogEQをオフにすることで変更できます。

画像
画像

60Hz以下が0.8dB程度持ち上がる形になりますが、このカーブですと重たさはそれほどなくスピード感もあるので、このANALOGの切り替えは思っている以上に音作りに重宝します。

個人的にこの重たさはこもる感じはなくわりとクリアな低域感を得られるので今回のようなデモ曲とは相性が良いように感じました。

ただ、もともとの素材がどういう素材なのか?その帯域が上がることによるメリットデメリットをしっかりと意識し、その上でローカットの判断をしていくのが大切です。

またキックだけ抜き出し何もかけていない状態とADC1をかけた状態、そしてSSLをかけた状態では次のような波形になります。

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これらを音で確認すると次のようになります。

Dry
ADC1
SSL

ゲインリダクションは同じですが、ADCは低音の余韻みたいなものが増えているのが波形でも音声でもわかると思います。

なので少しタイトなキックであっても気持ちの良い余韻を与えられます。

BUSトラックにさらにエネルギーを注ぎ込むTHD機能

THD機能はトラックのサチュレーションを付加できる機能であり、ほどよい歪がよりBUSトラックにまとまりとエネルギーを与えてくれます。

先程よりINPUTを少し上げて効果をわかりやすくしています。

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THD-10(左に回しきった状態)
THD+10(右に回しきった状態MAX)

これを「わずかな変化」と捉えるか「大きな変化」と捉えるかはその人がTHDに求める度合いによるところですが私にとってはドラムのバス・トラックの混ざり具合がまし程よい肉厚感はドラムにさらにエネルギーを与えたいときに使いたくなる音質です。

TG1をエミュレート元と想定して話をすすめるとTG1に搭載されているTHDはコンプをバイパス時に作動するサチュレーションモードになります。

しかし、ADC1 CompressorではコンプをONの状態であってもそこにさらにTHDによるサチュレーション効果を付加できるようになっているので音作りの幅は広がります。

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Kiive Audio ADC1 Compressor
Kiive Audio

機能性(パラメーターの数値)

4

4つの圧縮モードで作る最適なコンプレッションサウンド

ADC1 Compressorには4つコンプモードが搭載されていて、好みの応じて使い分けが可能です。

ADC1 Compressorでは通常のコンプにあるスレッショルドがありません。これは1176と同じタイプの動作の仕方になるので、インプット量によってコンプの動作が変わります。

4つと書きましたが実際のところは一つはコンプを通さずにインプットゲインのみを調整する機能になるので純粋な意味での圧縮は(COMP1 COMP2 LIMITの3つになります)

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コンプモードを変更するとアタックとリリースの数値は次のようになります。

COMP 1COMP 2LIMIT
Attack ms1ms, 2.10ms, 3.76ms,
4.9ms, 7.84ms, 8.65ms,
11.60ms, 15.8ms,19.78ms,
24.60ms, 50.0ms
0.34ms, 0.89ms, 1.09ms,
2.9ms, 4.54ms, 6.15ms,
9.60ms, 11.8ms, 15.78ms,
18.10ms, 23ms
0.40ms, 0.92ms, 2.4ms,
3.66ms, 9.8ms,17.34ms,
18.79ms, 21.54ms, 23.17ms, 35.4ms, 48.39ms
Release ms45.6ms – 1000ms32ms – 897ms41.5ms -876.4ms
Ratio3.5:14:1ブリックウォールタイプ
特徴繊細なコンプレッサーで、マスタリングやギターに最適アグレッシブなコンプレッサーで、ドラムバスやボーカルに最適BUSにまとめたピークを削る
ADC1 Compressorパラメーター値
画像
COMP 1LIMIT
Attack ms47ms8ms
Release ms0.25、0.5、1.20、2.5、5、10 sec0.05、0.1、0.25、0.5、1、2sec
Ratio2:1 2:1 
TG1パラメーター値

COMP2の方が当然深くかかりますが、それでも1:4なのでそこまでコンプ感が強いわけではありません。ピークの叩き方自体も嫌味がなく、クリアなコンプレッションサウンドなので、バスコンプは当然としてギターやボーカルなどコンプ感がほしいけれど叩きすぎて欲しくない場合に有効です。

ATTACK は、fast – slowの間でコンプレッサーのアタックタイムをコントロールします。変化は1〜11のステップ式になり
コンプレッサーのモードにより、内部の時間応答が変化します。

アタックはタイムというよりは特性的な感じになり、設定の値によってコンプ感が変化するので、よくあるコンプのアタックタイム的な感じで使うと違和感を覚えるでしょう。

個人的にはFASTより2〜4の値の方がしっくると来ます。またインプットの設定によっては7〜8でサチュレーションの効果がよりわかりやすくなります。実にユニークなアタックパラメーターで、そんなに音変わるの??と思ってしまうほどです。

RELEASEはコンプレッサーのリリースタイムを調節します。範囲はfast – slowで、可変コントロールです。

ここも設定しだいにはなりますが、わりとナチュラルな変化なので、そこまで振り回される印象はありませんでした。
こちらもさきほどのアタック同様コンプレッサーのモードにより、内部での時間応答が変化します。

1と2で別々の設定を使える

モノラルトラックでのみ扱える方法ですがADC1 Compressorはリンクを解除することでそれぞれ独立した2台のコンプレッサーとして作動させられます。

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アタックタイムとリリースタイムが異なる設定にすることでよりアグレッシブで目的のコンプレッションサウンドに近づけられますし、片方をOUT(バイパス)にしてINPUTによる音量とサチュレーション的な味付けも可能です。

ベースやボーカルからキックやスネアに最適です。

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操作性

3.5

コンプ初心者でもそれほど迷いがないシンプルな操作性!

他のコンプにあってADC1 Compressorにないのがスレッショルドとレシオです。ADC1 Compressorはスレッショルドが固定なのでインプットを使ってそのスレッショルドに持っていくよな形でコンプを作動させます。

これはコンプの定番である1176と同じ扱い方になります。

しかし、どれくらいの設定が一番使いやすいのかは扱う素材によります。そこでポイントなのがゲインリダクションです。ゲインリダクションはコンプがどれだけかかっているのかを教えてくれるとてもありがたいパラメーターです。

画像

ADC1 Compressorではわりと深くかけても破綻しにくいのですが、イメージとしては4~12の間になるようにアタックやリリースなどのパラメーターを設定することでクリアでパンチのあるコンプレッションサウンドになります。

このパラメーターの使い方(ゲインリダクション)を理解するのは他のコンプの使い方にも通じるのでぜひ覚えておくことをオススメします。

ゲインリダクションとスレッショルドについてはこちらの記事がとても参考になります。

プリセットの選び方が少しややこしい

エンジニアが作り上げて至極のプリセットは素早く確実に使えるサウンドにしてくれます。しかし、ADC1 Compressorはプリセットを選ぶときひと手間が必要になります。それがプリセットウィンドウを開く作業です。

画像

PRESETSと書かれた項目をクリックし、タグが表示されFactory Presetsにカーソルを合わせれば多くのプラグインではプリセットの一覧が表示されますが、ADC1 Compressorでは右に開いたタグのFactory Presetをさらにクリックすることでやっとプリセットの一覧が表示されます。

なれてしまえば問題ない手間ですが、ここでいつもちょっと躓いてしまいます。ファミレスでオーダーを頼みたくてボタンを押したら「すぐに伺います!」と声だけ聴こえて待たされている気分です。ここは割り切って使うしかない気がしています。

UndoとRedoとABテストで時短!!

私がよく使う機能がUndoとRedoとABテストです。これは音質を変化させる機能ではありませんが、変更した後にすぐに前に戻せるUndo機能はコンプを使いこなすほどに自然と手が伸びてしまう機能です。

また設定の違うものをAとBに分けることで素早く比較し、より最適なサウンドを作り上げるのに役立ちます。

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LINK ボタンではそれぞれは GUI 上で左右のパラメータをリンクします。(ステレオ・リンクと外部サイドチェイン機能は12月にリリース予定とのこと、

192kHzでも使える

192kHz環境で使ってみたところ、7kHあたりからのロールオフはありながらも96kHzまでは確認できました。

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ただCPU負荷はかなり高いのであまり実用的とは思えません。

安定性

3.5

負荷は高いので負荷の高いソフトシンセ等の併用は注意が必要

左がオーバーサンプリングなしで右が最大の16倍状態、使用環境としてはすべてオーディオトラック状態でもこの負荷なのでソフトシンセとの併用ではバッファーサイズ等を切り詰めないと難しいかもしれません。

オーディオバッファサイズについてはこちらの記事が参考になります。設定一つでソフトシンセの立ち上げ数が大きく変わります。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.5

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

3.5

$129.99(メーカー価格)

リリースセール的なのもあり現在は$61.59で購入できます。

$129の価値をどう見出すかですが、私としてはふくよかでありながらクリアなローエンドに嫌味がないサチュレーションはとても魅力的です。もちろんクオリティの高いサチュレーションとコンプを購入すれば似たような効果は出せるように思いますが、それを1台で完結し、なおかつGUI(インターフェイス画面)の見た目がよく使っていてワクワクさせてくれます。

プラグインに求めるのは当然一番は音質ですが、見た目からくる高揚感は大切です。

そして私がよく使うSSLのBus Compressorとはまた経路の違う音質であることから、$129の価値はあると考えていますが、今ではそれが期間限定で$61.59なわけですから、さらにお買い得感があります。

PluginBoutiqueではいつものごとく月替りのプレゼントがありますが。今月は複数の中から一つ選ぶ形になりますが。

そのどれもが魅力的です。

画像
Kiive Audio ADC1 Compressor
Kiive Audio

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リリース後のユーザーの反応

ADC1 Compressorhはリリース後多くのユーザーが気になる製品として捉えSNS等で話題になっています。

外国の掲示板等でもエミュレーション元はなにか?など活発な議論が繰り広げられながら、「音が素晴らしい」と絶賛されています。

音質の良し悪しは好みかもしれませんが、私にとっても、自然なコンプレッションと嫌味のないサチュレーション、3タイプのコンプなど、使いやすくて気に入っています。

関連動画

TG1実機の動画

まとめ

メリット
デメリット
  • 野太くハード感のある音質
  • テンションが上がるGUIのデザイン
  • タイプ別の4つのコンプモード
  • 素早く目的の音を見つける操作性
  • プリセットの表示が少し複雑
音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)3.5
価格(セールバリュー)3.5
総合評価3.8
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触ってみて思ったのはとにかく音の分厚さというか肉欲感が気持ち良いコンプレッションサウンドです。ブリティッシュな雰囲気があって一番に使いたくなるのはドラムのルームでした。打ち込みドラムがきれいすぎる場合などこれを使うだけでほどよい荒々しさが出せ、打ち込み感を減らせます。

セール価格としては申し分ないと思うのでブリティッシュカラーを求める人、打ち込みサウンドが綺麗すぎてつまらなく感じる人、バスコンプとしてSSLとは違ったタイプを求める人にオススメです。

Kiive Audio ADC1 Compressor
Kiive Audio

参考記事

実機TG1について

Chandler TG1 Limiter – Mix Magazine, 2003

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Xln Audio addictive drums 2レビュー 使い方を徹底マスター! https://96bit-music.com/xln-audio-addictive-drums-2/ https://96bit-music.com/xln-audio-addictive-drums-2/#respond Mon, 21 Nov 2022 14:12:52 +0000 https://96bit-music.com/?p=18811

自分の曲のドラムがかっこ悪い。プロみたいなかっこいいドラム音がほしいけれど、ドラム音源が色々あってわからない。という人は、addictive drums 2がおすすめです。 その理由は次の3つ 完成された中毒性の高いドラ […]]]>

自分の曲のドラムがかっこ悪い。プロみたいなかっこいいドラム音がほしいけれど、ドラム音源が色々あってわからない。という人は、addictive drums 2がおすすめです。

その理由は次の3つ

  • 完成された中毒性の高いドラムサウンド
  • 豊富な奏法、
  • 多くのドラムパターン

BFD3のように音作りを追い込めるタイプではありませんが「プロレベルで使える完成した音」は初心者にとっても頼もしい相棒ですし、中級上級者であってもやりたいことをすぐに形にしてくれるので、ドラムの打ち込みが楽しくなります。

この記事ではxln audio addictive drums 2の使い方について初心者でもすぐに使えるレベルでお話していきたいと思います。

Xln Audio addictive drums 2
総合評価
( 4 )
メリット
  • 即戦力のドラムキット
  • 多くの拡張音源をリリース
  • 軽い
  • 使いやすいMIDIグルーヴ
  • 専用機を凌ぐエフェクト搭載
デメリット
  • ddictive drums 2 カラーが強い
Xln Audio addictive drums 2
XLN Audio

addictive drums 2とは

メーカーXLN Audio
製品名addictive drums 2
特徴最軽量ドラム音源
任意のキット選んで購入し自分だけのカスタムドラム音源を作れる
専用エフェクトを凌ぐエフェクト機能搭載
ジャンル別に別れた大量のMIDIグルーヴ
シンプルでわかりやすいパラアウト設定
使いやすいインストーラー
システム要求マック
macOS 10.9 以降
(M1 Native & macOS 12 Monterey 対応) (64 ビットのみ)
2 GB RAM (4 GB を推奨)
インターネット接続(インストール時のみ)
フォーマット:
VST、AU、AAX 
(64 ビットのみ)
スタンドアロン アプリケーション 
(64 ビットのみ)

ウィンドウズ
Windows 7、8、10 
(64 ビットのみ)
2 GB RAM (4 GB を推奨)
インターネット接続(インストール時のみ)
フォーマット:
VST、AAX 
(64 ビットのみ)
スタンドアロン アプリケーション 
(64 ビットのみ)
バージョンv2.2.5(2022-09-06)
認証方式オーソライズソフトにシリアル認証
認証数1つのライセンスで2台のコンピューター使用可能
インストール容量キットによて異なる
マニュアルの有無英語版のみ
価格キットによって異なる
詳しくはaddictive drums 2キット別価格について
備考体験版あり(簡易キットによる)

数あるドラム音源の中で最軽量でありながら、使いやすい音質とGUIを備えたドラム音源それがaddictive drums 2です。

その使いやすさとクオリティから「即戦力ドラム音源」と呼ばれプロ界隈でもアニソン等で多く使われました。

リリースしてしばらく経ちますが、いまだにプロ・アマ問わず多くのユーザーをもつ素晴らしいドラム音源です。

addictive drums 2レビュー

音質3.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3.5
総合評価3.8
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

音質

3.5

即戦力を意識した完成形ドラムサウンド

ドラム音源は出来る限り素の音(マイクで録音しただけの状態)とそこからコンプやイコライザーで作り込んだタイプの2つに別れます。

BFD3などは素の音の要素が強い音源で、addictive drums 2はすでにある程度作り込んだ状態の音源と思ってもらって大丈夫です。

一聴してわかるのはメリハリのあるわかりやすい音であるということ、ドラム音源は音作りを失敗するとビート感がなくなり楽曲のクオリティを下げる原因になります。

それでもドラムの音作りをしていきたいという人の気持ちもわかります(私自身、知識がないのにコンプやイコライザーを多用して「なんか音作りしている自分かっこいいーな」と思ったことがあります。

しかし、大切なのはかっこいいドラムのビートを適切に聞かせることです。これが楽曲クオリティを上げるシンプルでかんたんな方法です。

もちろんaddictive drums 2でも自分カラーに作り込めるので、安心してまずは完成した音を楽しむとよいでしょう。

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機能性

4

音作りを追い込めるエフェクトプラグインが便利!

addictive drums 2にはドラムサウンドをよりアクティブに変えられるエフェクトが搭載されています。

エフェクトは次の5つです。

  • Comp&DIST
  • EQ
  • TAPE&SHAPE
  • NOISE
  • CUT(フィルター)
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このeffectは各パーツによって独立しているので、それぞれ個別の設定が可能です。

ディストーションではトランスやチューブなどを選択可能でより幅広い歪みによる音作りが可能です。

面白いのは後段にもあるTAPE & SHAPEを選択することで、TAPEの二段かげによる音作りもできます。

音の時間変化を調整できるKITPIECE CONTROLS

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いくら良いドラムサンプルを使ってもイマイチな感じがする場合に意識しないと行けないのが、ドラムのデュレーション(長さ)やピッチ(音程)です。

ドラムは発音後すぐに減衰するので、ドラムの音の長さを意識している人は実は少ないですが、プロはスネアにタオルを置いたり演奏レベルでこのあたりを叩き分けて適切なグルーヴを作り上げます。

addictive drums 2の場合はサンプルの長さやアタック後の音の変化はKITPIECE CONTROLSで行います。感覚的にはシンセのADSRに近い部分と思ってもらえるとイメージが近くなります。

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操作性

4

シンバル等のボリュームはフェーダーはない(対応策あり)

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addictive drums 2のフェーダーは全部で14ありそれぞれにキックやスネアがアサインされていますが、シンバル等のフェーダーはなく、それらはOHとROOMフェーダーにミックスされています。

ドラムレコーディングする場合シンバルの多くは個別にマイクを立てずに、OHやROOMに収録されています。しかし、DTMにおいては「シンバルが大きすぎるから、シンバルだけ下げたい」という要望も生まれます。

そんなときにシンバル類のボリュームが調整できないのは困りますよね。

しかしフェーダーがなくても、シンバル類のボリューム調整は可能です。最終的にはOHとROOMにミックスされて出力されてしまうのですが、KITPIECE SELECTのOH&ROOM Levelとシンバルのグラフィックの隣にあるスライダーバーを使うと金物だけうまく調整可能です。

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またこれらはKIT画面でもさらに各パーツを細かくボリューム調整できます。

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安定性

4

軽く安定しCPU負荷も低い

addictive drums 2を使っていてDAWを道連れに落ちるということは経験していません、

当たり前のことですが非常に安定しています。このあたりの安定動作もプロがプロのツールとして使う所以かもしれません

CPU負荷は最大40%程度ですが、CPU負荷逃しをすることでマルチコアが働きCPUへの負荷を軽減してくれます。

CPU負荷について以下の記事が詳しく説明していますがCPU負荷逃しは音源やエフェクトプラグインがささっていないトラック(オーディオトラック等)を選択することでCPU負荷が分散する現象のことをいいます。

CPU負荷について

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価格

3.5

メーカー価格は一番シンプルなパックで$169すべてのパックを網羅したものは$869になります。

いきなりすべて購入する必要はないと思いますので、$169のCustom CollectrionかCustom Collectrion XLあたりからスタートするのがオススメです。

セール時には40%程度安くなることもあります。

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Xln Audio addictive drums 2
XLN Audio

xln audio addictive drums 2インストール方法

xln audio addictive drums 2はオンラインインストーラーを使ってインストールします。

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クリックしてRegister Product keyをクリック

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左のRegister Product Key Online…をクリックすると公式サイトのうつります。

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購入した際に送られた(付属)Product Keyを「Enter your Product Key」に入力すれば先程のオンラインインストーラーの左に購入したパックが表示されます。

xln audio addictive drums 2の保存先の変更方法について

ここで一つ注意点があります。通常のインストール先はOSが入っているストレージになりますが、可能であれば外部ストレージにインストールすることでOSストレージを圧迫せずにすみます。ストレージを変更する場合はインストールよりも前に変更しておきます。方法はオンラインインストーラーのRegister Product keyの下にあるInstallation Pathsをクリックし

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次の画面で任意のストレージを選択するだけでOKです。

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xln audio addictive drums 2の使い方

xln audio addictive drums 2のドラムマップ(キーマップ)を理解する

addictive drums 2のキーマップは一般的なドラム音源でよく使われているGM配列ではありません。そのためまずはどの鍵盤にどんな音が入っているのか?その音色の効果を簡単にでも理解しておくことが大切です。

スネアの奏法の使い方

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左に書かれているのはMIDIキーのナンバーです。中央の32はC1を意味します。

36はキックであり、特に迷うことはありません。

次のスネアの奏法を理解するのががaddictive drums 2の打ち込み時に重要です。

キーナンバー37〜44はスネアになります。

スクロールできます
Keyナンバー奏法名効果
37Snare RimShot音が硬いため抜けがよいサビなどで使うとよい
38Snare Open Hit一般的なスネアの音、
39Snare RimShot(dbl)Snare RimShotと交互に打つとらしさがでる。リアルタイム打ち込み時に効果的
40Snare Open Hit(dbl)Snare RimShot(dbl)をアクセントとして併用すると立体的な打ち込みになる。
41Snare Shallow RimShotスネアの中央より少しだけ端を叩くことでピッチが高くなる。ゴースト・ノートやロール時にOpenHitからShallowに移動させると効果的
42Snare SideStickボサノバやバラードで使われるRimサウンド
43Snare Shallow Hit高く硬い音になるので、RimShotのバリエーションとして使える
44Snare RimClickRimを叩くことでリズミカルな演出ができる(サンバなど)

鍵盤には(dbl)と書かれたものがあります。。これはラウンドロビンを交互に入れ替えている形です。イメージ的には右と左で叩き分けるときのイメージで使うとよいでしょう。

ハイハットの使い方

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Keyナンバー奏法名効果
48HH Foot Choseジャズなど効果的スティックがあたっていない分音は暗い
49HH Closed1 Tip硬いクールな音、16ビートやハイハットを明るくしたくない場合に使う
50HH Closed1 Shafttスティックの腹で叩く、重くパワフルな音8ビートの刻みによく使う
51HH Closed2 TipClosed1 Tipよ少し開き気味、ビートに少し明るさがほしいとき使う
52HH Closed2 ShaftClosed1 Shafttより明るく伸びがあるのでテンポの8ビートに効果的
53HH Closed Bellハイハットの頭の部分を叩く、あまり使われない。
54HH Open A開き具合のバリエーション 少し派手にしたいAメロなどに効果的
55HH Open B開き具合のバリエーション ハイハットでカウントするときに使う
56HH Open C開き具合のバリエーション Bのバリエーション
57HH Open D開き具合のバリエーション リリースが長く一番派手
58HH Open Bellハイハットの頭の部分を叩くいたときのOPENサウンドあまり使われない。
59HH Foot Splashフィルインやドラムソロなどで、シンバルのサウンドを足したい時に使う

xln audio addictive drums 2のドラムマップ(キーマップ)変更する

xln audio addictive drums 2のドラムマップは一般的なドラム音源の配置のStandardであるGM配置とは異なるオリジナル設定です。それゆえに「xln audio addictive drums 2のドラムでの打ち込みは難しい」と感じる人もいます。

addictive drums 2のキーマップ 変更はメニューの一番右「?]をクリック→mapwindowをクリックするとxln audio addictive drums 2のドラムマップ(キーマップ)が表示されます。

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画像
画像

一般的なGMキットにしたい場合は、左上のAD2Standardというところをクリックすると各種キーマップが表示されるのでそこからGMを選択することでGM配置になります。

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xln audio addictive drums 2のパラアウトの使い方

xln audio addictive drums 2をDAWのミキサーに送ることで任意のVST/AUプラグインを使って音作りができます。方法はLogic Proの場合音源を選択するときにマルチ出力のaddictive drums 2を選択

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あとはaddictive drums 2が立ち上がっているフェーダーのプラスボタンを押すとマルチ出力のミキサーウィンドウが出てきます。

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addictive drums 2でのマルチアウトの方法はミキサー画面で下の矢印ボタンをクリックすると次のようなウィンドウが開きます。ここでSeparate Outを設定すると任意のチャンネルに振り分けてくれます。

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ただパラアウトは少し気をつけなければいけないことがあります。それはPost FaderとPre Faderの存在です。

Separate Out(Pre Fader)を選択すると、addictive drums 2のミキサーフェーダーをゼロにしてもDAW側に出力されます。なので、addictive drums 2のフェーダーを調整した分だけDAWに送りたい場合はPost Faderを選択しましょう。

パラアウトによる音作りも楽しいですが、まずはしっかりとドラムの音作りの基本を知っておくとパラアウトによる音作りはさらにクオリティが高くなります。

そのコツは、マイクの距離感による音作り、これを覚えればイコライザーやコンプを使わなくても存在感のあるドラムサウンドを作ることが可能です。

xln audio addictive drums 2のメリット

軽くて使いやすい!

addictive drums 2のドラムパック平均で700MB程度の容量です。

動作条件2GB以上のメモリ(4GB以上を推奨) ADpak 1つで700MB以上のディスク空き容量(ADpak、MIDIpak、Kit pieceを追加した場合は、さらにHDDの空き容量が必要となります) 高速なインターネット回線(インストールに必要) 要Addictive Drums 2

h-resolution ADpak Black Velvet ページ動作環境より

BFD3 ModoDrum、SSD5 NIのDrumシリーズ、これらと比べてもとにかく圧倒的な軽さです。そのためサンプルロードに時間がかかるということはまったくありません。一瞬で使えるキットが読み込まれます。この手軽さになれてしまうといくらBFD3がSSDに入っていても「遅い」と感じてしまいます。

速さは正義です。たかが数十秒の違いであってもそれがつもり積もれば年間ですごい時間の差が発生します。

中毒性のある完成された音

addictiveとは中毒性という意味です。その名前の通りとにかく何度も使いたくなってしまうほど完成されたかっこいい音がスタンバイされています。その要因の一つはオーソドックスなエフェクトからtubeエミュレータなどのエフェクトの質です。

このエフェクトの質を継承しながらよりアグレッシブな音作り用のエフェクトプラグインなのがrc-20 retro colorです。同じメーカーなこともあってaddictive drums 2との相性も抜群です。

ドラムの音作りじに自信がないという人は下手にイコライザーやコンプで変なドラムサウンドにしてしまうならxln audio addictive drums 2のプリセットを使う方がよっぽどクオリティの高いドラムサウンドになります。

addictive drums 2の容量 確認方法について

インストール時にInstallation Paths設定した場所にXLN Audioというフォルダがあります。

画像

それを下位に辿っていくと各プリセット収録された次の画像のフォルダが出てきます。

ファイル名の意味は

ADAPは購入したadpak

ADKPは購入したキットピース

ADBVはおそらくxln audio addictive drums 2の中で選べるキットのデータと思われます。

という名前のフォルダが購入したadpakになりその中のファイル名を選択すると容量が確認できます。

画像

私が所持ているadpakの容量は以下のようになっています。

ADAP1044_Black_Oyster.xpak354.9MB
ADAP1056_Metal.xpak636.1 MB
ADAP1042_Studio_Pop.xpak434.4 MB
ADAP1058_Session_Percussion.xpak439.2 MB
ADAP1059_Black_Velvet.xpak562.4 MB
ADAP1064_United_Heavy.xpak583.5 MB

xln audio addictive drums 2セットについて

xln audio addictive drums 2は以下の内容物によって価格が異なります。

  • ADpaks (ドラムキット)
  • MIDIパック(ビート)
  • キットピースパック(シングルキットピース)

ADpaks は多くのサイトで購入できますが、MIDIパック、キットピースパックは公式サイトでの購入になります。

xln audio addictive drums 2のセットは次の5つになります。

addictive_drums 2の画像

xln audio addictive drums 2

価格(+ TAX)¥18,709

3つのクラシックなサウンドのドラムキット

xln audio addictive drums 2 ADpaks
画像画像画像
MIDIパック
0(含まれていない)
キットピースパック
0(含まれていない)
画像

xln audio addictive drums 2 Creative Collection

価格(+ TAX)¥36,323

すべてのスタイルに対応する6つのドラムキット

xln audio addictive drums 2 Creative Collection ADpaks
画像画像画像画像画像画像
MIDIパック
画像画像画像
キットピースパック
0(含まれていない)
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xln audio addictive drums 2 Rock & Metal Edition

価格 (+ TAX)¥18,709

ロックとメタルに特化したセット。アタックの鋭いキックや抜けの良いスネアはなどを収録

ADpaks
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MIDIパック
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キットピースパック
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xln audio addictive drums 2 Beat Producer Edition

価格 (+ TAX)¥18,709

ビートメーカーのための3つのドラムキット

ADpaks
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MIDIパック
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キットピースパック
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画像

xln audio addictive drums 2 Complete Collection

価格¥77,168

addictive drums 2 fullバージョンともいうべき21のドラムキット すべてが含まれている究極のセット

Complete Collectioはxln audio公式サイトのみの販売

ADpaks
画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像
MIDIパック
画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像
キットピースパック
画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像画像
画像

xln audio addictive drums 2 Custom

価格 (+ TAX)¥18,709

3つのドラムキットから 選べるカスタムセット

画像

xln audio addictive drums 2 Custom XL

価格(+ TAX)¥36,323

6つのドラムキットから 選べるカスタムセット

カスタムになるとどれを選んでいいか分からない!という人が多くいますが、そういうときはサイズと材質で選ぶのがポイントです。サイズはピッチや音の余韻、材質で音色感が出てくるので、それらをかぶらないようにするとバランスの良いキットが構築できます。

xln audio addictive drums 2まとめ

メリット
デメリット
  • 即戦力のドラムキット
  • 多くの拡張音源をリリース
  • 軽い
  • 使いやすいMIDIグルーヴ
  • 専用機を凌ぐエフェクト搭載
  • addictive drums 2 カラーが強い
音質3.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3.5
総合評価3.8
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

未だに軽さNo1の称号を持ち続けるxln audio addictive drums 2は初心者から上級者まで多くの人が愛用しているドラム音源です。DAW付属のドラム音源に飽きた!もっと個性的なドラム音源がほしい!という人にはxln audio addictive drums 2はオススメです。

Xln Audio addictive drums 2
XLN Audio

製品版ではなくまずはデモをしっかり触ってみたいという人はaddictive drums 2 Free[Demo]バージョンがオススメです。

詳しくこちはの記事を参考にしてみてください。

良いドラム音源を買ったらしっかりとドラムの打ち込み基礎を高めることでよりドラム音源のクオリティは本領発揮します。ドラムのクオリティをもっと高めたい!という人は以下の記事を参考にしてみてください。

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https://96bit-music.com/xln-audio-addictive-drums-2/feed/ 0
Zynaptiq INTENSITY レビュー OZONEと使い分け可能なAIマスタリングプラグイン https://96bit-music.com/zynaptiq-intensity/ https://96bit-music.com/zynaptiq-intensity/#comments Mon, 21 Nov 2022 03:59:16 +0000 https://96bit-music.com/?p=2852

「マスタリングは一プラグインにしてならず」という言葉はありませんが、サクッとできてしまうほど単純な世界ではありません。しかし、できればかんたんにやってしまいたいうというのがDTMerの本音でしょう。 私もできればめんどく […]]]>

「マスタリングは一プラグインにしてならず」という言葉はありませんが、サクッとできてしまうほど単純な世界ではありません。しかし、できればかんたんにやってしまいたいうというのがDTMerの本音でしょう。

私もできればめんどくさいことはしたくないと思うタイプです。

そんなあなたにおすすめなのがZynaptiq INTENSITY VSTプラグイン(インテンシティ プラグイン)です。

Zynaptiq INTENSITYを使うことで今まで経験したことのないミックス・マスタリングの世界が開かれます。

「そんなスゴイVST プラグイン使える自信がないし、そんな夢見たいな世界私には開けない」

と思うかもしれませんが、使ってみると「私にもできそう」と思えるほどシンプルで効果は最高です。

Zynaptiq INTENSITY
総合評価
( 3 )
メリット
  • 高解像度のミックスをかんたんに作れる
  • アウトプットのサチュレーションが地味にすごい
デメリット
  • 負荷はそれなりに高い
  • OZONE10よりコスパの検討が難しい

Zynaptiq intensity プラグイン 概要

メーカーZynaptiq
製品名intensity
特徴マスタリンググレードコンププラグイン
直感的で高速なワークフロー
出力段に追加の精密ソフトニー飽和リミッター
オプションの周波数依存BIAS機能を備えた独自のINTENSITY回路
システムマック
macOS 10.12 以降
(Rosetta 経由でサポートされる M1 Apple Silicon Mac) (32 / 64 ビット)
少なくとも 2 コアの Intel CPUi7 以上を推奨
Apple Silicon は Rosetta 2 経由でサポート
AU、VST 2.4、VST 3 または RTAS/AAX 互換のホスト ソフトウェア
(オーディオを 32 ビット float として処理)
AAX ネイティブ 32 ビットの場合 (Pro Tools 10.3.6 以降が必要です)
注: 10.8.5 以降の macOS バージョンは動作する可能性がありますが、
社内でテストされておらず、公式にサポートされていません。

ウィンドウズ
Windows 7 以降
(32 / 64 ビット)
少なくとも 2 コアの Intel CPU;i7 以上を推奨、
VST 2.4、VST 3、または RTAS/AAX 互換のホスト ソフトウェア
(オーディオを 32 ビット float として処理)
AAX ネイティブ 32 ビットの場合 (Pro Tools 10.3.6 以降が必要です)
バージョンVersion 1.3 Build 43(2022-09-26)※
認証方式iLok アカウント認証
容量383.5MB
マニュアルユーザー登録者のみ※(日本語)
価格$349(メーカー価格)
備考体験版あり

マスタリングに必要な処理をノブ2つで作りあげてしまうのがINSENSITYです。INSENSITYを使うことですべての楽器にフォーカスをあたり、解像度の高いミックス/マスタリングが可能になります。

とにかくシンプルな使い方でありながら音圧とサウンドを一度に向上させるプラグインなので、今流行りのOZONEでパラメーターの意味がわからず音作り迷子になるようなことはありません。

最新のバージョンは1.3ですがベータ版は1.4となっており、 AU、VST 2、VST 3 が Apple Silicon プロセッサでネイティブに動作するとのことです。公式サイトのダウンロードページで必要情報を入力するとメールアドレスに1.4.0のURLが送られてきます。


INTENSITY日本語版マニュアルは正規品ご購入後にユーザー登録を行った方へダウンロード提供致しております。

Zynaptiq INTENSITY レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4.5
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3
総合評価3.2
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音質

4.5

見えないものまで見えてくる音のフォーカス度合いがすごい!

サウンドとしては言うことなしです。とても解像度が高くなり、見えてはいけないなのは(聞こえてほしくない)ものまで音の解像度が上がります。

いうなれば、INSENSITYを使うまでのミックスがフルハイビジョンならINSENSITYを使ったあとは4Kになっているそんな印象です。

ではどのくらい違うのかをドラム音源を使って比較してみます。

INTENSITY Dry
INTENSITY Wet

音に対してのフォーカスがあっている!という印象です。

次に、ミックスに使ってみるとどうなるのかを比較します。

エフェクト無し

Mix INTENSITY Dry

エフェクト有り

Mix INTENSITY Wet

めちゃめちゃ音像が広がって、すべての音にフォーカスがあたっている印象です。リバーブ掛け過ぎなのがよくわかりますw

右上のoutput-Gainと書かれた部分をクリックするとSaturateに変更できます。この状態になるとINTENSITYはマキシマイザーになります。

左側のINTENSITYノブを回していけば音圧だけをあげていくことができますが、このときに「LVL COMP」がONになっているとすでにここでボリュームを抑えられているのでマキシマイザーとして使う時は「LVLCOMP」はオフにしておきましょう。

基本的な使い方はマスタリング用のプラグインとして使うのがベターだと思います。気をつけたいのはエンハンサーなみの音の変化があるのでかなり中毒性が高い音になります。

あくまでさり気なく使うのがよさそうです。あと、古い音源、ミックスがごちゃごちゃしているような曲に使うことでクリアな音源に生まれ変わらせることができそうです。

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機能性

4.5

シンプルでわかりやすい2つのノブ

OZONE等比べると機能はシンプルで操作出来るパラメーターは少ないのがINTENSITYのウリです。

解像度の高いミックス/マスタリングをするために必要な機能はINTENSITY(左オレンジ)とBIAS(右青)のノブの操作がメインになります。

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INTENSITYノブはLVL COMPと連動させられ、LVL COMPがオン(点灯)している状態だとマキシマイザーとして動作します。一方BIASは中央にあるBIAS CURVEと書かれたイコライザーカーブと連動し、どれくらい設定したカーブに近づけるのかを調整します。

画像

カーブはプリセットが用意されていますが、自分でお好みのカーブを作れます。

画像

INTENSITYとBIASがメインの機能に変わりはありませんが、大事なのはINPUT GAINです。ここでどのくらい入力するのかによってINTENSITY等のパラメーターのかかり方が異なります。

そして最後にOUTPUTですが、ここにはGAINとは別にSATURATE が用意されており、アナログな肉厚なトーンを得られます。

使ってみて思ったのはこのSATURATEはかなり精度が高い音なので、SATURATE機能だけ単体化して販売してほしいと思えるほどです。

画像

音にフォーカスが当たりすぎて楽曲の粗さが浮き彫りになる

INTENSITYのメリットはすべての音色にフォーカスを当てることで音が全面で出て認識しやすくなることです。そのため今まで埋もれていた音色も出てきます。

これは逆を言ってしまえいば「適当に処理したトラック」さえも前に出すということになります。なんとなく、音圧がほしいからパッドを足したベースは聞こえにくいからこれくらいの処理でもいいだろうと片手間で処理したトラックの粗さもINENSITYは見逃してくれませんw

音が派手になったことで「かっこよくなった」という印象を受けるかもしれませんが、実は、音のカッコ悪さも全面に出てきます。これに気が付けないと駄目な曲が単に派手になっただけという最悪な状態にもなる可能性を常に意識しておく必要があります。

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操作性

4

intensityの使い方はシンプルだけれどパラメーターの名前の意味がわかりくい

主に使うことになるのはINTENSITYとBIASの2つの丸い部分基本はこの2つだけで十分と言えます。EQカーブなどは必要におじて調整するだけでも大丈夫です。

EQで任意の設定を決め、それに対してどこまでそのカーブのマックスに近づけるか(ブースト)または、そのカーブの反対(削ってていくか)という感覚で捉えてもらって大丈夫です。

しかしINTENCITYをあげていくとボリュームも上がっていくので、ボリュームをあげずにサウンドの質感だけを整えたい場合は中央上の「LVL COMP」をONにしておけばボリュームは上がりません。

個人的にですがこのコンプのかかり方が恐ろしくナチュラルです。というのもこれだけ大きくサウンドが変化させている状態でコンプをかければ普通ならほぼサウンドが破綻しますが、INTENSITYのLVL COMPは破綻させずに音質の変化のみを維持させることができます。

これだけでもすごいことです。

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安定性

4

それなりに負荷は高いが動作安定は確保!マスターに使うのがオススメ!

ドラムトラック1つに使った場合の負荷です。

画像

バージョンアップする毎に負荷は軽くなっててきている印象もありますが、トラックに使うには負荷が高いですし、レイテンシーも大きいので作曲段階ではないミックス段階で使うのがベストです。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.4

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

3

価格面ではやや割高な印象

$349(メーカー価格)

INTENSITYOZONE10(無印0
$349$249.00

OZONE10と比べると$100高いです。OZONE10では多機能であり自分このみの音にピンポイントで寄せていく使い方ですが、INTENSITYはざっくりとした操作性で自分の求めている音に寄せていく印象です。

使い方はそれぞれですがINTENSITYで音のフォーカスをある程度合わせてから必要に応じてマスタリングツールなどで整えていくのも良いのではと考えています。

zynaptiq intensity セール情報は過去には最大で50%オフのセールを行っていることもあります。その多くは11月のブラックフライデーなので急ぎでなければ、セールでの購入がオススメです。

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Zynaptiq INTENSITY 評判

総じて言えるのは非常にチートプラグインであるということ、この音質を他のプラグインで作り込むには相当熟練した腕と知識が必要。ただ、チートすぎるため、音質の変化の傾向を好まない人も多いです。INTENSITYはやっかみを受けやすいプラグインですw

指してちょっとした動作でチートすぎる音色の変化を味わえる「こんなものを使ったら駄目だ」という人は多いですが、本音のところ「いいよなーこんなプラグインでサクッと音作りできてしまうんだから」と心の中でぼやいている人も多いと思います。

Zynaptiq他製品

Zynaptiq ZAP 2バンドル

Zynaptiqの製品はとにかく個性の塊と新しいテクノロジーによる音作りへの飽くなき挑戦

というスタンスを感じる製品が多いです。

UNVEIL

録音内のリバーブのかかり方を増減できるUNVEIL

UNVEILに関してはこちらの記事が参考になります。

UNVEILはかかりすぎたリバーブの量を調整できるプラグイン

UNFILTER

INSENSITYが音の明瞭度を上げる目的なら、UNFILTERは不明瞭なトラックを

明瞭化できるプラグインです。変にこもってしまったトラックやミックスなどを改善できます。

Zynaptiq UNFILTER 【送料無料】

UNCHIRP

音を圧縮したときに起こるシュワシュワ音を取り除けるプラグイン

圧縮しすぎた音源に有効です。

古いmp3の音源もこれで蘇らすことができます。


PITCHMAP

初めてzynaptiqの製品を知ったプラグイン。

2mixのファイルを鍵盤で抑えたコードに変換してくれるとんでもないプラグイン。

ただ使い方があまりにマニアックで高度すぎたのか

イマイチ盛り上がっていないプラグインですが、画期的すぎる処理をしてくれます。

私はここにzynapiteqは凄いものを作るメーカーであると同時に

唯一無二のメーカーであると思いました。

MORPH

モーフィングという技術を極めぬいた風変わりなプラグインです。

とにかく音の変化(モーフィング)がなめらか過ぎてすごいです。

このプラグインを使い込めば確実に新しいサウンドが注目されること間違いなしですが、

こちらもマニアックすぎる製品のため、イマイチ認知度が低いというか

使用頻度が少ないように思います。

UNMIX::DRUMS

2mixからドラムだけを取り除くことが可能なプラグイン。

反対に増やすことも可能。

動画の「たたいてみた」というのには絶好のプラグインかと思います。

ADAPTIVERB

聴いてみるとわかると思いますが、とにかく透明度がすごい。

リバーブ本当にいろいろあって正直「今更どのリバーブだっておんなじでしょ?」という

感覚を覆してくれます。

リバーブで「音が濁る」ことに困っている人にオススメしたいプラグインです。

WORMHOLE

宇宙空間における無機質な低音がなり続けているSF世界を簡単に作れてしまうプラグイン

正直DTMの作曲で使うとかそんな次元ではないような気がしますw

まとめ

音質4.5
機能性(オリジナル性)4.5
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)
価格(セールバリュー)
総合評価3.2
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

フォーカスされた音質が手に入るINTENSITYは究極の魔法プラグインかもしれません。気軽に使えるほど軽くはありませんが、一度使うとサウンドの解像度の高さに驚かされます。最近はOZONE等も音の解像度が高くどちらか迷うところもあるかもしれませんが、フォーカスの度合いが違う印象があるので両方もっておくと最強なイメージがあります。

ただこのタイプのプラグインはそうですが、やはり機能と効果をしっかりと理解したうえで本当に必要なのかどうかをしっかりと自問自答したほうがいいでしょう。

セールだからといって必要がない高価なプラグインを購入しても結局ほしい時に本当に欲しい物が手に入らないことになります。

これは余談になりますが、VSTプラグインが使えるオーディオ再生ソフトaudirvanaなどにINTENSITYを使えば、昔の曲でもかなり解像度が高くなるので、オーディオファンの人にとって至極のオーディオライフを送ることができるように思います。

INTENSITYの廉価版ではないですが、似た効果をもつチートプラグインHIKUについてこちらの記事でも書いてあるので参考にしてください。

DTMでミックスに立体感と奥行を出せるプラグインHIKUとは?

]]>
https://96bit-music.com/zynaptiq-intensity/feed/ 2
modartt Pianoteq 8レビュー 超軽量&高音質でジャンルを選ばない! https://96bit-music.com/modartt-pianoteq-8-review/ Sat, 19 Nov 2022 10:06:16 +0000 https://96bit-music.com/?p=28959

どうもピアノを使うならpianoteqというほどpianoteqヘビーユーザーのUG(@96bit_music )です。 ピアノ音源はどのメーカーからも色とりどりで個性的なものがリリースされており使っていて楽しくなります […]]]>

どうもピアノを使うならpianoteqというほどpianoteqヘビーユーザーのUG(@96bit_music )です。

ピアノ音源はどのメーカーからも色とりどりで個性的なものがリリースされており使っていて楽しくなります。しかしその反面

  • 和音を弾いたときの混ざり具合にしっくりこない
  • 特定の音だけ飛び出るような雰囲気があって使いにくい
  • ピアノサウンドをもっと追い込みたい!

このような問題を抱えながら手持ちのピアノ音源を使っている人も多いと思います。

ですが、そんな人は一度pianoteqを使ってほしいです。pianoteq 8は最新のモデリング技術で作られたリアルで音の作り込みの要望に徹底的に答えてくれるピアノ音源です。

pianoteq8があればもうピアノ音源を探すのに時間を費やす必要はありません。pianoteqがあれば創作に全力投球できます。

modartt Pianoteq 8
総合評価
( 4 )
メリット
  • モデリング音源最高峰の音質
  • ジャンルを選ばないサウンド
  • メモリを使用しない
  • アドオンが魅力的
デメリット
  • モデリング音源の音質は好みが分かれる

modartt Pianoteq 8 概要

メーカーmodartt
製品名Pianoteq 8
特徴新しい楽器モデル: クラシック ギター。
いくつかのaddonが更新

更新されたグラフィックスとのインターフェイス。
トレモロとビブラートを備えた新しい「ノートエフェクト」パネル。
弦の共鳴を励起するために使用されるオプションのオーディオ入力を
受け取り可能 (STD/PRO バージョン)。

MIDI シーケンス (スタンドアロン) のループ ボタンを追加し
MIDI ファイルの一部を選択する機能も追加

ステレオ エフェクトを使用するための新しいオプション。
ギター弦またはハープシコード キーボードごとに
1 つの MIDI チャンネルを使用するための
新しい midimappings オプション。

新しい「ストレッチ ポイント」ノート編集パネル (PRO バージョン)。
プリセット メニューが改善され、お気に入りが追加されました。
出力レベルバーを右クリックしたときのバイパススイッチ。
システムMacOS X 10.11 以降
Windows 7 (64 ビット) 以降、
Linux (x86、arm) で動作

スタンドアロン バージョンに加えて、
64 ビット VST (PC/Mac)、Audio Units (Mac)、および AAX プラグイン
Logic、GarageBand、Cubase、Sonar、Reaper、Cantabile。
バージョンv8.0.0(2022-11-19)
認証方式シリアル認証
認証数3台
容量280.5MB
マニュアル公式サイト(Google Chromeで翻訳可能)
備考体験版あり
機能と時間制限

今ではモデリング音源は珍しくありませんが、そのモデリング音源のトップを走り続けているのがmodarttのPianoteqです。

正直なところ4くらいまでは「うーん単体で使うのは難しい」という印象でしたが5以降からモデリング精度が格段に飛躍し、今回8になったことでクラシックからポップスまでほぼすべてのジャンルで使えるモデリング音源として進化しました。

modartt Pianoteq 8レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)4
総合評価4.1
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

音質

4.5

胴鳴り感がすばらしい楽器的な響き

7と比較すると、周波数帯域によっては押しの強弱が異なる部分もありますが、8は重みがありながらも抜けがよく特に高域での胴鳴りの良さは独特の気持ちよさがあります。

モデリングで重要なのはレゾナンス(共振/共鳴)です。サンプリングピアノは単音では非常に美しい響きを出しますが、和音を弾いたときはそれぞれ独立したドとミとソを出しているので混ざりが悪くなります。

最近ではレゾナンスエフェクト(共振効果を付加する)などで本物さながらの響きを出せるようになりましたが、このあたりの音の混ざりに関してはモデリングが強いです。

そのため、和音を弾いたときのベロシティの設定により非常に複雑で豊かな響きをコントロールできます。

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機能性

4

倍音から強弱による音色の違いまでも作り出せるパラメーター

画像

8からの新しい機能ではありませんが、この機能のおかげで、ユーザーがもっとも心地よいと感じるピアノサウンドを作り出せます。

VOICINGではピアノからフォルテまでの強弱で音質がどれくらい変わるのかという設定を細かく調整できるます。派手にしたいならばフォルテを少し強めにすると明るい響きになります。

Spectrum Profileでは倍音のコントロールが可能になります。ピアノによっては特定の倍音が出すぎてしまいます。優れた演奏者はそれを弾きながら調整していくわけですが、pianoteqではそれらをパラメーターで調整可能になります。

また上記以外ではマレットの運動状態、アクションではリリースやディケイなどを調整可能です。とくにアクションを調整することでリリースカットピアノを作りだせます。

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さらにはイコライザーやピアノではありえないモジュレーション(ビブラート)をコントロールできます。

画像

最後にエフェクトではディレイ、イコライザー2つ リバーブで空間的な音作りを行います。このpianoteqに搭載されているらリバーブはコンボリューションリバーブなのでクオリティも高い残響を与えられます。

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多くのアドオンプリセット

pianoteqの魅力はモデリングサウンドをの突き詰めることと同じくらいアドオンの豊富さにあります。ピアノだけではなくエレピや、クラビネットにマリンバやグロッケン、ハンドパンなどの変わり種もあります。

それらの中でも今回8で購入可能になったのがクラシックギターになります。

さすがpianoteq!!といえるクオリティになっています。モデリングはピアノやギターに限らずドラムでもそうなのですが、どうしてもピエゾ的な雑味のある金属感が出てしまいます、pianoteq 8のクラシックギターはゼロだとはいいませんが、かなり本物に近い響きをしています。

本格的なマイキングによる音作り

pianoteqでの音作りの究極はマイクの種類と距離による音作りです。ここまで来るとスタジオエンジニアレベルの音作りが可能です。

しかし、マイキングは正直素人が適当に動かしただけでよくなるものではありません。

中川さんによるとStereo widthとSound Speedを調整することをオススメしています。

またDTMerの協力な見方!プロでありながらわかりやすく音源やエフェクトを解説してくれる田辺さんの「音楽をいっぱいいじっちゃうぞVIDEO第188回目」ではpianoteq 7になりますがマイクの調整についてプロのエンジニアを交えてのお話を聴くことができます。

この動画はかなり貴重なのでpianoteqを持っていない人にオススメです。

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ユニークな音作り機能も見逃せない!

pianoteqではソフトシンセのように音を重ねるレイヤーサウンド機能があります。異なるピアノを重ねることで複雑音色変化を楽しむこともできます。

画像
レイヤーサウンド

レイヤーでできるのは音量バランスとそれぞれのMIDIチャンネルにパラメーターのFreeze、それらを好みで調整することもできますし、ランダマイズすることも可能です。

でも、ランダム機能を触ったことがある人ならわかると思います、「これいい!」と思った音色のパラメーターを変えてしまったりして「あー今のよかったのに!」という経験をしたことがある人も多いでしょう。

そんなときにpianoteqはアンドゥ・リドゥ機能が搭載されているのでそのあたりのミス操作も素早く元に戻せます。

画像

また作った音色を比較したときにはA/B比較ボタンですぐに切り替えることができます。

操作性

4

洗練されたGUI

プリセットの選びやすさフェイバリットスターのつけての管理などストレスなく音色を選択できます。

画像

ソフトシンセを使ったことがある人はわかると思いますが、お気に入りのプリセットをさっと呼び出せるどうかで創作速度は変わります。なのでフェイバリット登録は絶対必要不可欠な機能だと私は思います。

アドオンプリセットはプリセットメニューの一番下を選択することでさらにタグが開くことでアドオンプリセットを確認できます。購入していないプリセットに関しては時間制限といくつか音がでない鍵盤があるなどの制約がありますが、確認するには十分です。

画像

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安定性

4

それほど重さは感じない何よりもメモリ使用量が少ないのが素晴らしい

モデリング音源はCPU負荷が低いと思っている人もいますが負荷は普通にあります。モデリング音源が強いのはメモリの使用量を減らせるという点にあります。

pianoteqのインストール容量は280.5MBです。この容量でこれだけの音質が作り出せるのはモデリング技術のおかげです。

適当にポロポロと弾いているときは20~25%

サスティンペダルを押したまま弾きまくると50%まで上がります。

再生時にはCPU負荷逃しをすることでマルチコア分散適応されます。7と比べると10%程度負荷が高い印象です。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.5

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

4

Pianoteqは機能別にいくつかのバージョンがあります。おすすめなのはスタンダードです。演奏するだけならばステージでも問題はありませんが、調整機能によってかなり音質を調整することが可能です。

とくにマイク設定は音作りで重宝する機能なのでぜひつけておきたい機能です。

現在リリースセールなのかBFかははっきりしませんが公式では25%OFFのセール代理店のメディア・インテグレーションでは30%オフのセールをやっています。

機能ピアノステージスタンダードピアノテックプロ
価格€139.00→104.25€269.00→201.75€399.00 →299.25
含まれる計器パック234
無料KIViRの歴史的な楽器
VST、AU、AAX、NKS、スタンドアロン
EQベロシティカーブリバーブユニット
プリセット ( fxp) ロード
ピアノモデルの微調整
高度なチューニング
マイク設定
外部リバーブインパルスをロードします
楽器Morphingとレイヤー ( Layers)
ノートごとの編集: Volume、Detune、Attack Envelope
ノートごとの編集: その他すべての物理パラメータ
何千もの編集可能な倍音
最大 192 kHz のオーディオをサポート3

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まとめ

メリット
デメリット
  • モデリング音源最高峰の音質
  • ジャンルを選ばない
  • メモリを使用しない
  • アドオンが魅力的
  • モデリング音源は好みが分かれる
音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)4
総合評価4.1
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

触ってみて感じたのは操作性がよく、やりたいことをやってみたくなる機能性、そこかが出てくるクオリティの高い音質とユニークな変化、どれをとっても一級品です。もちろん生ピアノの代用にはならないかもしれませんが、かなり使えるというかとりあえずはこれを使っておけ!と言いたくなるほど完成度が高いピアノ音源であることは間違いありません。

歌ものからインスト、クラシックまで使えるピアノ音源を見つけたい!という人には強烈にオススメです。

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SSL Guitarstrip レビュー 最高品質のギター音作り専用プラグイン! https://96bit-music.com/ssl-guitarstrip-review/ Fri, 18 Nov 2022 15:52:52 +0000 https://96bit-music.com/?p=26722

どうも!ギターは弾けませんがギターアンプシミュ系プラグインが大好きUG(@96bit_music )です。 楽曲の中でギターにはコンプやイコライザー、アンプシミュレーター等、多くのエフェクトプラグインで音を作り込むことで […]]]>

どうも!ギターは弾けませんがギターアンプシミュ系プラグインが大好きUG(@96bit_music )です。

楽曲の中でギターにはコンプやイコライザー、アンプシミュレーター等、多くのエフェクトプラグインで音を作り込むことでよりリアルになり説得力を増していきます。

そしてそれらをまとめたギターアンプシミュも各メーカーからリリースされています

画像

でも、操作性が複雑だと素早く音作りができない

多機能なのは時として諸刃の剣であり、イメージしている音を素早く作り上げるのに邪魔になる場合があります。

この問題を解決すべく作られたのがSSLのGuitarstripです。Guitarstripを使えばかんたんな操作性で芯があるギターサウンドを作れます。

SSL Guitarstrip
総合評価
( 4 )
メリット
  • SSLクオリティのギターストリップ
  • アンプシミュのクオリティが高い
  • 音の変化がわかりやすい
  • ギター以外でも十分使える
デメリット
  • アンプシミュは2つ
  • プリセットが少ない

BFセールにつき、SSLのGuitarstripにVocalstrip、Drumstripが一緒になった。究極バンドルセットがGuitarstripにプラス数千円程度で購入できます。こちらの方が圧倒的にお買い得です!!

画像

BF最強セール!

SSL Guitarstrip
SSL

SSL Guitarstrip 概要

メーカーSSL
製品名Guitarstrip
特徴4 つのギター プロセッシング モジュール
2 つのクラシックなアナログ チューブ アンプ ドライブ エミュレーション
5つのモードを使い分ける使いやすいシンプルなコンプレッサー
ディレイとオールパス フィルターを装備
3 バンド チャンネル EQ とフィルター
システムマック
macOS 10.12 Sierra – macOS 12 Monterey  
(Intel / M1 Apple Silicon 対応) (64 ビットのみ)
2.4GHz 以上で動作する Intel デュアルコア Mac
最小 4 GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
AU、VST2、VST3、AAX ネイティブ

ウィンドウズ
Windows 7 – Windows 10 
(Windows 11 はまだ未サポート) (64 ビットのみ)
2.4GHz 以上で動作する Intel Core 2 (または同等の) CPU
最小 4 GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
VST 2、VST3、AAX ネイティブ
バージョンv1.0.9(2022-09-12)
認証方式 iLok アカウント認証
容量279MB
有無公式サイトにて英語版のみ
価格$199.00
備考体験版あり
14日間期間限定

SSLからギター専用のチャンネルストリップがリリースされました。

4つのプロセッサーを使っての音作りはシンプルでありながらも想像以上の本格的なチューブドライブギターサウンドを作り上げることが可能です。

ギターサウンドを作り上げるためのドライブではギターアンプとベース・アンプのエミュレーションが搭載されていますが、これらはキャビネットシミュレーターではなく、あくまでアンプのトーンコントロール的な立ち位置になります。

SSL Guitarstrip レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3.5
総合評価4
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

音質

4.5

太さと粘り気のあるギタードライブサウンド

ギターのチャンネルストリップということもあり、同社からリリースされているチャンネルストリップのSSL Native Channel strip2とどのような違いがあるのかと思っていましたが、使ってみたらまったくの別物です。

SSL Native Channel strip2は原音を忠実にブーストカットするのに対して、Guitarstripのドライブセクションは積極的に音が変化していくタイプでです。

音質的にはチューブ特有の粘り気のある図太い音でブルース、ロック、メタルと広いジャンルで使えます。

Guitarstrip Dry
TYPE1
TYPE2
TYPE3

プリセットをベースに適当に音を作ってみた状態ですが、個人的にもちっとした質感が好みヒュースアンドケトナーのTUBUMANを彷彿とさせる印象があります。

ベースモデルのデモがこちらになります。

Bassモデル Guitarstrip Dry
Bassモデル Guitarstrip WET

使えるパラメーターはGuitarモデル選択時とはことなりますが、十分な存在感を提供してくれているように想います。

ギター以外でも使える(Lo-fi系にもオススメ)

ドラム等に入れてドライブを調整すると程よい劣化感があり、Lo-fi系のサウンドともマッチします。

Drum Dry
Drum wet

ドラムにかけると80年代独特の音の太さを持ったLo-fiサウンドを作れます。

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機能性

4

シンプルでかんたんに使える5つのコンプモード

画像

コンプはSSL定番のFASTEST〜SLOWESTまで5種類用意されています。FASTにするとパッツン系にサウンドでスローにするとアタックに余裕がある印象です。

このコンプは通常装備されているアタックやリリース、レシオ等のパラメーターがなく、スレッショルドとMIXノブ(原音とのパラレル処理)しかありません。

以前こちらの記事でも紹介しましたが、コンプで一番重要なのはスレッショルドです。

設定したスレッショルドを超えて初めてコンプが作動するわけですから、アタックやリリースよりも重要なのはそういうことです。

SSL Guitarstripでは5つのコンプモードから1つを選択し、あとはスレッショルドで動作するポイントを探すだけ、これだけでギターに最適なコンプサウンドに仕上げられるのは本当に便利です。

イコライザーのカーブについて

イコライザーのカーブ特性です。

LFとHFは周波数ポイントがありません。

実際ブーストすると。LFに関してはかなり高域からブーストされるので、音作りの時には少し注意が必要かもしれません。

MFのみ0.5kHz〜7kHの範囲で周波数を設定できます。

コンプ/ドライブにあるマスターにあるMIXモードが便利

最近はコンプに原音の音を混ぜて使う手法が一般的ですが、GuitarStripにも当然搭載されていてるので絶妙なギターのプレイニュアンスを残したコンプサウンドを作れます。

また、DRIVEにもMIXモードがあり、歪と原音をブレンドできるため、歪みすぎて音が遅くなった。芯が足りなくなるなどの問題も回避できます。

そして珍しいのはマスターアウトプット自体にもMIXモードが搭載されています。このミックスモードをゼロにするとイコライザーやコンプ、ドライブをパイパスします。

ドライブモデルはあくまでも歪みのエミュレート!キャビネットシミュではない

DRIVEにはギターアンプと、ベース・アンプをシミュレートしたプログラムが1つずつ搭載されています。どのようなアンプがエミュレートされたかは公表されていませんが、音作りの幅が広いため、サウンドバリエーションは豊富といえます。

ただ、これらは最近流行りのIRによるキャビネットシミュレーションではないため、ガチガチな空気感等を求めるものではないような音色です。音色としてオンマイクで収録されたような印象です。

なので、GuitarStripにIRギターアンプシミュのようなサウンドを変化を求めている人には向きません。

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操作性

4

A/Bボタンでタイプ別の歪みを比較できる

画像

A/Bボタンがあると音を比較しながら作ることができるため自分の意図にあった音色が作りやすいのでA/Bボタンは本当に役立ちます。

また、それ以外にもUNDO/REDOもあるので、一つの前の設定への行き来がかんたんにできます。このあたりの操作性のよさは時短にもなるので個人的に高く評価したいところです。

ノブの数値をテンキー入力可能

画像

地味な機能ではありますが、すべてのノブの数値はテンキー入力が可能になっています。また、コマンドを押しながらノブを回すことで、ノブの動きがゆっくりとなるため微調整がかんたんになります。

テンキーでの入力なんて必要?ノブの位置とか適当でもいいんじゃない?と思うかもしれません。

次の引用はマスタリング時の話なので厳密は異なる部分もありますが、プロは数値管理を重要視しています。

マスタリングは必ずリコールが必要なのでAIに頼ることは出来ません!またOzone は小数点以下5桁ぐらいあるので、オペレーションは必ず数値を入力しています。基本的にEQはOzone 7を使っています。以降のバージョンは音がクリア過ぎるので貴重です。 #ARTISANSMASTERING

引用元:森﨑雅人@ARTISANS MASTERING

プリセットが少ない

画像

プリセットはさほど多くありません。

もともとSSLのプラグインは全体的にプリセットの数が少ないです。その理由は本来であればプリセットはあくまでガイドライン的なものです。アコースティックギターというプリセットがあってもすべてのアコースティックギターに使えるわけではありません。

SSLのプリセットの数からわかるのは必要最低限のプリセットであり、そこから先は「自分たちでよりベストな音を作ってくれ」というメッセージのような気がしています。

ドライブとギターアンプを分けてほしかった

画像

個人的にPRE-AMPとDRIVEの音質が素晴らしくここだけでも十分な音作りが可能です。しかし、DRIVEをONにするとMODEL機能(BOOST PUNCH EDGE)も機能してしまうため、PRE-AMPだけを使うことができません。

音質がよいだけに、私としては少し歯がゆい気分です。

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安定性

4

マルチコアでのCPU負荷分散が最初から効いている

ギターのオーディオトラックに1つだけGuitarStripを使った状態のCPU負荷です。さらにCPU負荷を軽減させるECOモードなえるものもをONにするとCPU負荷が小さくなります。

画像

動作自体も安定しているので安心して使うことができます。

CPU負荷逃がしをしなくてもマルチコアでCPU負荷の分散ができています。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.4

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

3.5

SSL公式サイトPluginBoutiqueSSL Complete Bundle
$199$219$14.99/月

$199.00(メーカー価格)

画像

機能面や操作性の側面から見ても高い印象がありますが、SSLというブランドからこの価格になっているものと思われます。PluginBoutiqueでは公式より$20高くなっていますが、今まで購入して得られたキャッシュポイントを使えば公式サイトよりお得に購入できる場合もあります。

また、月替りの無料プレゼントなどを得られる特典もあるので、それらに魅力を見いだせるかどうかがPluginBoutiqueでの購入のメリットになるでしょう。

Plugin Boutiqueでの買い方について詳しく知りたい人は

また、SSLのプラグインがすべて入ったSSL Complete Bundleを月額$14.99から使えるサブスクリプションもあります。

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まとめ

メリット
デメリット
  • SSLクオリティのギターストリップ
  • アンプシミュのクオリティが高い
  • 音の変化がわかりやすい
  • ギター以外でも十分使える
  • アンプシミュは2つ
  • プリセットが少ない
音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3.5
総合評価4
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

どのアンプのトーンコントロールを意識して作られたか私にはわかりませんが、音の変化の幅は大きく、クランチからディストーションまで幅広く対応しているので使い勝手は良いです。

アンプシミュやプリセットの少なさをデメリットと捉える人もいるかもしれませんが、ギターアンプシミュとは違う立ち位置を明確にしている点で悪いポイントではないと想います。

位相補正モジュール等についてはその機能を使いこなせる環境ではないため説明は省いていますが、位相調整により音質補佐の役目として大きく貢献できる機能だと想います。

音のクオリティでは文句なしのレベルなのでSSLブランドが好きな人にはオススメできるプラグインです。

BF最強セール!

画像
SSL Guitarstrip
SSL
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Moogerfooger Effects Plugin Bundleレビュー https://96bit-music.com/moogerfooger-effects-plugin-bundle-review/ Fri, 18 Nov 2022 07:40:11 +0000 https://96bit-music.com/?p=28815

どうもMoogサウンド大好きDTMerのUG(@96bit_music )です。 キングオブシンセといえばMoog!ですね。Moogから出てくるサウンドはとても有機的で一つの楽器ともいえます。そんなMoogサウンドのカラ […]]]>

どうもMoogサウンド大好きDTMerのUG(@96bit_music )です。

キングオブシンセといえばMoog!ですね。Moogから出てくるサウンドはとても有機的で一つの楽器ともいえます。そんなMoogサウンドのカラーを決めるのがフィルター。Moogのフィルターもまた強烈な個性でサウンドカラーを作り出します。

そんなMoogのカラーを決めるフィルターとその他にも多くのエフェクトを搭載したMoogerfooger Effects Plugin Bundleがリリースされました。

正直高いです!しかし、高いだけの価値があるプラグインですが、自分の曲に有機的で誰をも説得できるサウンドを作り上げたいのなら、買いです!高くても買いです。買って後悔しないです。

またフィルターに関してはArturiaやKAZROGなどのフィルタープラグインのかかり方の比較も行っています。

oogerfooger Effects Plugin Bundle
Moogerfooger Effects Plugin Bundle
Moog

Moogerfooger Effects Plugin Bundle 概要

メーカーMoog Music 
製品名Moogerfooger Effects Plugin Bundle
特徴8つのエフェクトをバンドル
MF-101 Lowpass Filter
MF-102 Ring Modulator
MF-103 12-Stage Phaser
MF-104 Analog Delay
MF-105 MuRF
MF-107 Freqbox
MF-108 Cluster Flux
システムマック
macOS 10.13  
Apple M1 または Intel® Core™ i5 プロセッサー
8GB 以上の RAM
AAX®、AU®、または VST3® 互換のプラグイン ホスト ソフトウェア

ウィンドウズ
ウィンドウズ10
Intel® Core™ i5 プロセッサまたは AMD マルチコア プロセッサ
8GB 以上の RAM
AAX®、または VST3® 互換のプラグイン ホスト ソフトウェア
バージョンv1.0.1(2022-11-13)
認証方式iLokアカウント認証
認証数3回
容量440.8MB(AU版)※1
マニュアル英語版のみ(Google Chromeで翻訳可能)※2
価格$273.90(メーカー価格)
備考体験版あり(公式サイトにて)
7日間制限
iLok の License Manager ソフトウェアを使用して、ライセンスを転送

アナログシンセの王様と呼ばれているMoog社がストンプボックスとしてリリースしたローパスフィルター、リングモジュレーター、フェイザー、アナログディレイ、MuRF,Reqbox、Cluster Fluxは過去にプラグイン化してプロの間で好評でした。しかし、いつのまにかディスコンになってしまい再販を希望していた人たちの熱意に応えてか、新たにプラグイン化されたのがMoogerfooger Effects Plugin Bundleとなります。

それぞれのプラグインのクオリティが高く、通すだけで音が太くなるMoogマジックも再現されています。

※1AU版とVST版では若干容量異なりますが。機能的な違いはありません。

※2マニュアルはサイト自体になります。Google Chromeの翻訳機能を使えば日本語で表示することも可能です。

Moogerfooger Effects Plugin Bundle レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4.5
価格(セールバリュー)2.5
総合評価3.9
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

音質

4.5

ではまずMF-101 Lowpass Filterから音質をチェックします。

画像

他のMoogフィルターエミュレーションプラグインが霞むクオリティ!

MF-101Sがあれば他のフィルタープラグインは必要ないほど素晴らしいクオリティです。

通しただけで数デシベル上がるので「音が太くなった」と思いがちですが、MF-101のすごいのは次の3つです。

  • 通すことで得られるアナログフィーリングな質感
  • フィルターの滑らかさ&音痩せしないレゾナンス
  • ドライブの質感

通すと音の角がとれアナログ感あふれる音質になります。この角の取れ方が嫌味でなくMoogのフィルターを通したぞ!というサウンドになり、それがとても音楽的なので、フィルターを通したサウンドをずっと聴いていたくなります。

個人的にはすべてのトラックに隠し味程度に挿したくなります。

また、フィルターを回したときの滑らかさが他のエミュレートとは次元が違います。とても口当たりがなめらかで高級なチョコレートを食べているかのような気持ちにさせてくれます。

そして驚くのはレゾナンス。MoogではレゾナンスをEmphasisと呼びますが、どのエミュレーション系であってもレゾナンスを回すと音が小さくなって痩せていきます。しかしMF-101Sは他のエミュレーションが音痩せするポイントまでフィルターを回しても痩せしにくく、カットオフで設定した値を自然に強調してくれます。

カットオフを12kHzにしてレゾナンスを回すことでほどよい空気感を強調できそうです。

ドライブ機能もやはり他のMoogフィルターエミュレーション系プラグインについているドライブとはまったく別次元の質感です。

音を一歩前にどころではなく10歩くらい前にやってきます。自己主張フルパワーのドライブです。質感的にはThe Legendのドライブも近い質感ですが、MF-101の方が良い意味で暑苦しいほど前に出てきます。

では他のMoogフィルタープラグインと比べてどのくらい質感が違うのかをサウンドチェックしてみます。

MS-101S Dry

上記のデモをまずはフィルターのカットオフだけを動かした状態、次にカットオフとレゾナンス、そして最後はドライブを動かしている状態です。レゾナンスもドライブもそのまま再生すると音が割れてしまうので同時にボリュームも調整しています。

まずはArturiaのFilter MINIから

画像
Filter MINI

悪くはありません。Arturiaカラーあふれるmoog的なフィルターサウンドです。ただ、カットオフとレゾナンスがどこかぎこちないようにも感じます。

ただ、これMoogerfooger Effects Plugin Bundleに出会うまではそれなりに満足していました。だってArturia好きですし

続いてKAZROGというマイナーながら個性あふれるプラグインをリリースしているメーカーのMoog系フィルタープラグインです。

画像
Synth Warmer

質感的にはこちらの方が好みですし、カットオフ幅がユニークで0Hzまで閉じられます。カットオフとレゾナンスはFilter MINIよりなめらかな印象です。ドライブに関してはFilter MINIもSynth Warmerもかなり極悪に歪む感じなので音を太くというよりは汚すという印象が強いです。

では真打ちにMF-101Sです。

画像

めちゃめちゃなめらかで何より通したときの質感がたまらないです。ちょっとハイ落ち感は聴き方によっては好みの分かれるところですが、ちゃんとハードウェアっぽい音がです。そしてカットオフとレゾナンスの滑らかさは文句なし。ドライブに関してはクリッパー的な質感で音がとにかく太くなります。

フィルターはエンベロープである程度オートで動かせるのでFunkなエレピやベース、クラビネットにも相性バッチリです。

また、MIXノブではパラレル使用にできるので、味付け程度のアプローチにうってつけです。太さの足りないキックやベース、ギターにも使えます。

とにかく現状で最強のフィルタープラグインで優勝です。

Moogerfooger Effects Plugin Bundle
Moog

MF-102 Ring Modulator

MF-102Sはリングモジュレーターになります。LFOでの変調で金属的な響きを作りだせるエフェクターです。MF-102Sはシンプルなリングモジュレーターからトレモロまで作り出せます。これもまたMoogらしい質感を感じさせるエフェクタープラグインです。

画像
Dry
Wet

このてプラグインはトランジェントが好ましくない方向に行くことが多いですが、MF-102Sは原音のアタック感をしっかりと保ちながらリングモジュレーターになっているので音の芯が損なわれないのは大きなポイントです。

MF-103 12-Stage Phaser

MF-103 12-Stageはフェイザーになります。音の揺れに特徴がありシュワシュワとしたサウンドと形容されています。

画像
Dry
Wet

エレピとギターにフェイザーを使っていますが、非常にクリアで奥行き感のある質感です。音が変に曇ることがないため非常に透き通ったフェイザーサウンドになります。色々フェイザーを見てきていますがこのフェイザーほど透明感を維持しているものは他に知りません。

MF-104 Analog Delay

MF-104SはアナログディレイでMoogの実機ストンプボックスの中でも非常に人気がありました。

画像
Dry
Wet

本当のアナログディレイとはこういうことだ!というくらいにLo-Fiながらに雑味がなくなめらかです。プラグインのアナログディレイはただフィルターをかけただけみたいなものが多い中、MF-104Sはそれだけではない再現性を感じます。

ディレイサウンドがしっかりすると良きグルーヴが生まれるそんな気がします。

MF-105S MuRF

MF-105Sは8 バンドのレゾナント フィルターでLFOと同期することでシーケンス風な変化を与えられます。

画像
Dry

シンセベースだけにMF-105Sを使ってみた結果がこちらです。

Wet

8beatなシーケンスパターンに変化しました。変化したサウンドもエフェクトをかけたようなサウンドではなく、むしろそのようなプリセットなのか?と思わせる音質です。そしておまけでこれにMF-104Sのディレイを使うと次のようになります。

Wet+Delay

奥行き感の幅がわかるくらいに一気に空気感が出てきます。

MF-107 Freqbox

MF-107はハードシンクとオーディオ入力による周波数変調が可能な可変波形の電圧制御オシレーターです。

画像
Wet
Dry

ギターが激しく変調しているのがわかります。オシレーターと周波数を含むすべてのパラメーターは音色との相性もあり、最初はベストな設定が見出しにくいかもしれませんが、これを使いこなせると一目置かれるエフェクトプラグインです。

MF-108 Cluster Flux

MF-108はコーラス&フランジャーに対応したモジュレーションエフェクトです

画像
Dry
Wet

ギターに使ってみました。非常に解像度が高いアナログコーラスです。左右に広がるだけではなく奥行きすらも与えてくれます。

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音質評価はここまでですが、とにかくすべて解像度の高さが桁違いです。こもる、痩せる、とは無縁です。

Moogerfooger Effects Plugin Bundle
Moog

機能性

4

音に強烈な太さを与えるオーバードライブ

Moogerfooger Effects Plugin Bundleすべてにあるのがドライブ機能です。このドライブ機能は実機であるMini Moogのドライブとは違う印象です。

ArturiaやSynth Warmerのドライブ機能と比較すると、使い勝手はMFシリーズのドライブになりそうです。月並みな言葉ですが、めちゃめちゃ音が太くなり前にでてきます。

モジュレーション系でMIXパラメーターがある場合はMIXIをゼロにすると純粋なオーバードライブとして使えます。

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このドライブだけでも中途半端なストンプボックス系のオーバードライブを凌駕してしまっています。さすがMoogクオリティです。

独立したパッチング機能

実機にもあるパッチング機能を搭載したことで少ないパラメーターでありながらより高度で複雑な音作りが可能です。

画像

例えば、MF-101SでカットオフのパッチングにOSCを使うと次のようなステレオ的なエンベロープフィルターサウンドを作れます。

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操作性

4

プリセットは少ない

プリセットは便利ではあるのですが、膨大な数があっても使わないものもたくさん出てきます。

そういった意味でMFシリーズのプリセットは方向性だけ教えてくれるプリセットになってそこから作り込んでね!という感じになっているので、プリセットに頼る人にとっては「これだけ?」と思ってしまうかもしれませんが、パラメーターの少なさと音の変化の度合いが気持ち良いのですぐに慣れてしまいます。

むしろ常に自分の曲に最適な音を作り込めるエフェクトプラグインとも言えます。

プラグインの中にマニュアル装備

画像

左上のメニューバーをクリックするとインフォーメション的なタブが弾き、その一番下にMANUAL項目があります。クリックすると公式サイトのマニュアルページに移れます。英語表記ですが、Chromeの日本語翻訳機能(最近ではSafariもできるようになったらしいですが未確認です)で日本語マニュアルとして読めます。

画像

MIDIコントローラーにアサインできない

すべてのパラメーターが他のプラグインと比べて次元が違うのですが、それらパラメーターをMIDIコントローラー類にアサインできません。ただDAWオートメーションには対応しているのでパラメーターを動かしたい人はオートメーションでカーブを買いて調整しましょう。

GUIのリサイズ変更不可

もともとのサイズがそれほど大きくないのでそこまで困りませんし、逆にこれ以上小さいと操作がしにくいので別名な大きさとも言えますが、GUIのリサイズはできません。

画像
Logic 使用時の全体とのバランス

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安定性

4.5

オーディオファイルにそれぞれ一つず使った場合のCPU負荷

全体的な負荷はそれほどではありません。負荷が一番高かったのはMF-104SのDelayになりました。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.5

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

2.5

$273.90(メーカー価格)

MOOGクオリティのストンプエフェクトが7個で$163一個あたりおよそ$23というのは安いです。個人的にはフィルターとディレイとドライブだけでもこの価格帯の価値はあると思っているほど気に入っています。フィルターによる音楽変化を追求し楽しみたい人にとってはぜひ持っておきたいプラグインです。

そんなMoogerfooger Effects Plugin Bundleですが、リリースセール(orBFセール)で$163.90です。

おそらくこのような値下げはほとんどしないので買い時は今と言えます。

何度もいいますが何より個人的にオーバードライブが最高すぎます。

Moogerfooger Effects Plugin Bundle
Moog

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関連動画

まとめ

メリット
デメリット
  • 最高品質のフィルターサウンド
  • 高級機並のドライブサウンド
  • 奥行きまでも作り出すディレイ
  • 音の輪郭を破壊しないモジュレーションサウンド
  • MIDIコントローラーアサインができない
音質
機能性(オリジナル性)
操作性(使いやすさ)
安定性(CPU負荷)
価格(セールバリュー)
総合評価リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

触ってみて思ったのはとにかく実機感(ハードウェア)の質感の再現です。それに伴ったフィルターのかかり方や音痩せしないレゾナンス、ディレイにやコーラスに至ってはアナログサウンドの再現によりどんなプラグインより暖かみを感じます。

音質の次元は他のプラグインを軽く凌駕しています。

しかし、本気でフィルターやディレイ、モジュレーションj等で自分の音楽を良くしたい!そういうプラグインを探しているのであれば決して高い買い物ではありません。本気で作ったものだからこそあまり値下げしないMoogブランドその信頼に耐えうる製品に仕上がっているように思いました。

高いです。でも買いです。久々に本気で薦めたいプラグインです。

Moogerfooger Effects Plugin Bundle
Moog
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SoundSpot HIKUレビューカンタン操作で透明感+エネルギーを与える https://96bit-music.com/mix-plugin-hiku/ Wed, 16 Nov 2022 05:14:18 +0000 https://96bit-music.com/?p=5406

ブラックフライデー95%オフ(実質タダ!) ミックスに元気がないと感じることありませんか?どんなミックスでも音に明るさがないと音楽の持つパワーが半減してしまいます。その解決を手助けしてくれるのがHIKUというプラグインで […]]]>

ブラックフライデー95%オフ(実質タダ!)

ミックスに元気がないと感じることありませんか?どんなミックスでも音に明るさがないと音楽の持つパワーが半減してしまいます。その解決を手助けしてくれるのがHIKUというプラグインです。簡単な操作で音に明るさを取り戻してくれるので、音に元気がないと感じる人はこの記事をよんでHIKUの購入を検討する価値が生まれます。

SoundSpot HIKU

HIKU 概要

メーカーSoundSpot
製品名HIKU
特徴パンチ、暖かさ、存在感を瞬時に
クランチとキャラクターのサチュレーション、
パンチとコントロールの並列処理、鮮明度のステレオ イメージングを使用ます。
システムマックOS
10.12 – 10.15
プロセッサー: Intel Core 2 Duo
RAM: 8 GB 以上の RAM
64 ビットの VST、VST3、AU、
または AAX と互換性のあるホスト アプリケーション

ウィンドウズ
Windows 7、8、または 10  

VST
VST3
AU
AAX (Pro Tools 11.0.2 以降)
バージョンV1.1.0(2022-11-16)
認証方式シリアル認証
認証数明記なし
容量56.2MB
マニュアル(Google Chromeで翻訳可能)
価格¥16,834(メーカー価格)
備考体験版あり
14日期間限定
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暖かさ、パンチ、明瞭さを与えてくれるプラグインということですが、マキシマイザーとマルチバンドサチュレーターとMS処理を合体させたようなプラグインです。

  • 使い方は中央のmixというところでdryかwet(混ざり具合)
  • 右下の20〜20000Hzの周波数のバーを動かす

これでHIKUのかかり方が変わってきます。一番上20000Hzにしていると音像が中央によってきます。しかしモノラルになるわけではなく、とにかく不思議なかかり方です。おそらくMS処理をしながら周波数的なサチュレーションをかけているのかな?と思います。といってもこんな説明分かる人にしかわからないw

百聞は一見に如かずというわけで実例ですw

HIKUの価格

セールで3,574円が1,787円です。この価格なら買って試してみる価値はありますし、その効果にも満足できるのではないでしょうか?

SoundSpot HIKU

HIKU聞き分け

こちらのファンタジーっぽい感じの曲にHIKUをかけていきます。曲が長いんで、適当なところで聞き分けてくださいw

20000Hz

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低音部が中央部によった印象です。その成果何もかけていないときよりスッキリとした印象になります。

8000Hz

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厳密にジャスト8000hzにはできませんがパラメーター上では8042hzとなります。非常に高域がシャリシャリ感じます。おそらく、設定した周波数より上に倍音を足しているように思います。

4000Hz

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このあたりからかなり高域が痩せるというかひずみすぎる印象を受けます。このあたりはmixのパラメータでかかり具合を調整するのがポイントになりそうです。

1000Hz

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4khzと同じこのあたりは露骨な音の変化で位相もおかしく感じます。

20Hz

画像

設定した周波数より上の部分に何かしらのサチュレーションを効果が与えられるためか、20hzに設定すると全周波数にまんべんなく倍音が付加される感じですが、好みの音質というか良い音質ではないと個人的に感じます。

Intensityと比べて

zynaptiqが出した魔法のプラグインIntensityの廉価版というと語弊がありますが、それに似た効果があると言われていますが、

画像

処理の仕方は全然違いますwそもそも値段的にも比較するようなところではないですし、さすがZynaptiqといったところです。

注意

intensityの設定は一番効果をわかりやすくしています。

CPU負荷について

  • パソコン :Macmini2018
  • CPU   :Corei7 3.2GHz 6コア
  • メモリ  :32GB
  • 使用DAW:LogicProX
  • Audio/IF  :896HD
  • バッファ :128

HIKUの場合

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Intensityの場合

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それほど重たい印象は受けません。

使い方のポイント

ミックスダウン時

こういうチート系のプラグインを使う場合はとにかく「ちょっとだけかける」のがポイントです。かかり方がオーバーなので「めっちゃ音がよくなった!」と勘違いしてしまいますが、それは音がよくなったのではなく、単に聞こえにくかったところが強調されただけこの強調された=音が良くなったと感じるのは危険です。

聞こえなかった音が聞こえることでミックスに立体感と奥行を感じるかもしれませんが、あくまでミックスの基本はバランスなので、フェーダーでバランスを取りきったあとでHIKUを使えばより心地よい立体感と奥行を作り出せると思います。

あくまでさりげないかけ方を心がけてください。それが上手なミックスのコツでもあります。

中央のミックスレベルで100%にするのは最初だけw楽曲で使う時は10%〜40%くらいのかかり方で満足できるようにしましょう。

音作り

それほど重たくないので、各パートに使うのもありかな?と思います。とくにスネアなどではEQで処理するのでもないけれどもうちょっと音がほしい…というときにこれをかけることで上手くハマる場合もあります。

しかしここでもとにかく「さりげない」これを心がけましょう。

良いミックスと悪いミックス

つまりミックスとは「あるがまま」「ありのまま」に届ける作業です。これを理解したうえで今回紹介するHIKUというプラグインを使うとあなたの作り上げた100点のクオリティの曲を余すことなく、聴いてもらえる人に届けることが可能かもしれません。

ミックスはロックだったら勢いがあるミックス、ポップスだったら明るく派手なミックスという感じでジャンルによって違います。当然使われるプラグイン等も変わってきます。ただ共通点はあります。

それは楽器のフォーカスがあっているミックスはわりかし、良いミックスがということです。フォーカスというのは各楽器の音がよく聞こえる。視覚的にいうと「音が見える」というヤツです。

音が見えるということは音が立体的ということになります。難しいとされている「奥行き感」のあるミックスも「フォーカス」があっていることで「奥行き感を感じるミックスになります。間違っても奥行き感=「じゃあリバーブだね」という話にしないように注意したいところです。立体感をかんじるからこそ奥行きを感じることができるということです。

「音がギュウギュウになって何がなっているかわからない」よく「飽和している」状態では立体感を感じることはできません。つまり奥行き感も出てきません。「いやいや、ロックなどでは奥行き感や立体感はないよ」と思う人もいるかもしれません。

確かに「飽和気味のミックス」はありますが、その中でも最低限フォーカスしないといけない楽器はきちんと聞こえるように音が作られています。

しかしそれらのミックスはそう簡単にできるわけではありません。よいミックスはミックス技術だけではなく、作編曲レベルとも密接につながっているため「このミックス方法を使えば万事解決!」とはいきません。だからミックス技術の向上は作編曲レベルの向上と直結するので、ミックス技術だけを磨いたところで「40点の曲が50点になることはありません」

しかし。「各楽器のフォーカス」を意識でき音の立体感をよりわかりやすくすることができるそれが今回紹介する「HIKU」というプラグインです。

まとめ

HIKUはオススメはコストパフォーマンスがよいプラグインです。やっぱり使って「おっ!楽しい!」と思えるものってそれだけで創作意欲の引き金を弾いてくれるきっかけになると思うんです。だからHIKUを使って楽しくなれたらまずはOKでもそこからよりクオリティの高いものを作るきっかけにするのが一番いいなーと思います。

だからある程度楽しめたら頼り切るのではなく音のバランスを整える癖をつけることの方がより大切です。なので、HIKUを手に入れたらそれと同時にミックスのバランスについてももっと勉強すればHIKUはかなり頼もしい味方になってくれると思います。

SoundSpot HIKU
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Arturia V Collection 9レビュー 進化し続ける総合音源の魅力を紹介 https://96bit-music.com/v-collection-7-review/ https://96bit-music.com/v-collection-7-review/#respond Wed, 16 Nov 2022 02:59:14 +0000 https://96bit-music.com/?p=14785

ブラックフライデー50%オフ(半額SALE中) どうもArturia V CollectionヘビーユーザーのUG(@96bit_music )です。 Arturia V Collection歴はバージョン3のときからな […]]]>

ブラックフライデー50%オフ(半額SALE中)

どうもArturia V CollectionヘビーユーザーのUG(@96bit_music )です。

Arturia V Collection歴はバージョン3のときからなので、かなり長い年月を使っていますし、使用しているMIDIキーボードもArturia製です。

Arturia V Collectionアナログシンセを最新のテクノロジーで再現しているのがArturia V Collectionです。

多くのアナログ/デジタルシンセをエミュレートしているので、気になっている人も多いと思いますが。数の多さから

使い所や本当に買う価値があるのかを見極めたいという人も多いでしょう。

そこでこの記事では収録しているソフトシンセやそのソフトシンセが使われた楽曲、どんな用途に向いているかなどをまとめてみました。

題して「徹底解剖!!Arturia総合音源V Collection 9の実力と性能」です。

この記事では次の3つをV Collection 9 評価の基準としながら個人的感想を書いています。

  1. 音源の特徴、
  2. 実際触ってわかったメリット・デメリット、
  3. 使用しているアーティスト
Arturia V Collection 9
総合評価
( 4 )
メリット
  • ハイクオリティな32のシンセサイザーをエミュレート
  • 日本語マニュアルがある
  • 実機と同じ音作りを再現
  • 有名アーティストによる新規のプリセット
デメリット
  • CPU負荷が高いものがある

Arturia V Collection 9 概要

メーカーArturia
製品名Arturia V Collection 9
特徴32 のインストゥルメント
4つの新しいインストゥルメント
Korg MS-20 V、SQ80 V、Augmented STRINGS、
Augmented VOICES
Piano V、CS-80 V 、
Prophet-5 V & Prophet-VS Vをアップデート
システムマック
macOS 10.13 以降 
(64 ビットのみ) 
4 GB の RAM; 
Apple Silicon M1 CPU
32 GB の空きハードディスク容量
OpenGL 2.0対応GPU
スタンドアロン、VST、AAX (Pro Tools 11 以降)、AU、
NKS (現在、Analog Lab V では使用できません) で動作します。

ウィンドウズ
Win 8.1+ 
(64 ビットのみ)
4 GB の RAM; 
3.4 GHz クアッドコア CPU (4.0 GHz ターボブースト)
32 GB の空きハードディスク容量
OpenGL 2.0対応GPU
スタンドアロン、VST、AAX (Pro Tools 11 以降)、
NKS (現在、Analog Lab V では利用できません) で動作します。
バージョン個々のバージョンで管理
認証方式シリアル認証
認証数5回
価格$599(メーカー価格)
備考体験版あり

Analog Lab、CZ V、Mellotron V、Synthi V、およびB-3 V2ではNKS互換性は現在利用できない

V Collection 9追加内容

V Collection 9になってから次の4つのインストゥルメントが追加されました。アナログシンセ及びデジタルシンセをメインにリリースしてきたがArturiaが1ノブタイプのモーフィングシンセを出してきたので今後はベースやギターの音源がリリースされてくるのではないかと思っています。

Korg MS-20 V画像KORGと提携して設計されたオリジナルMS-20のソフトウェアエミュレーション
SQ80 V画像エンソニックのクラシックな80年代のクロスウェーブシンセサイザー
Augmented STRINGS画像豊富なサンプルストリングと最先端のシンセシスを組み合わせて、
親しみやすく刺激的なソフトウェアインストゥルメントを作成
Augmented VOICES画像詳細なボーカルサンプルを最新の合成エンジンと独自に融合
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

V Collection 9アップデート内容

上記の追加音源とは別に以下の音源のバージョンがアップされました。

CS-80 V 4画像再構築されたYAMAHA CS-80のエミュレーションシンセ
Prophet-5 V /
 Prophet-VS V
画像従来は1つであったProphet-5 V /Prophet-VS Vを独立。
Piano V3画像12種類のピアノをモデリングPianoteqに次ぐ使えるモデリングピアノに進化

実機名と製品の違いについて

Arturiaではリリースされている名前と実機の名前が異なります。例えばMoogであってもMini Vと表記されています。これはいろいろな原因が考えられますが一番の理由は実機の名前を表記するためのライセンスの許諾が必要であります。

ARP 2600ARP 2600 V
Hammond B3B3 V2
BUCHLA Music EaselBuchla Easel V
Hohner ClavinetClavinet V
Fairlight CMICMI V
Yamaha CS 80CS 80 V
Casio CZCZ V
Yamaha DX7DX7 V
E-Mu Emulator IIEmulator II V
Farfisa Compact Deluxe Combo OrganFarfisa V

Analog Lab V

画像
バージョン5.5.1.2692(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:3.9GB
Win:3GB
特徴Vコレクションから抜粋した2000以上プリセットサウンド
2つのインストゥルメントを組み合わせる新しいスタジオビュー(マルチ)
キーボード全体でマルチサウンドをレイヤー化または2つのプリセットを分割
Arturiaキーボードのパラメーターの自動マッピング
パラメーターは他のMIDIコントローラーに簡単にマッピング
メリットArturiaのアナログ・デジタルシンセサウンドを堪能できる
デメリットインスト単体レベルの音色エディットはできない

V Collection9に付属していますが単体で購入可能、単体レベルの音色エディットを必要としないけれどArturiaのすべてのサウンドを堪能したい人には十分すぎる音源です。

Arturiaキーボードシリーズと組み合わせて使えばシームレスな音色管理が可能

ARP 2600 V3

画像
実機名/Arturia名ARP 2600/ARP 2600 V
バージョン3.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:298.9MB
Win:182.2MB
特徴元のARP2600のすべてのパラメーター:
3つの電圧制御発振器
Osc2->Osc1同期
24dB/オクターブローパスレゾナントフィルター
12dB/オクターブフィルター、LP、HP、BP、
シーケンサーの搭載
コーラス、MIDI同期可能なステレオディレイ、リバーブ
2〜32ボイスのポリフォニー
500以上のプリセット
メリット有名アニメの効果音が作れる!
デメリット操作に慣れるの時間がかかる
使用アーティストChemical Brothers Underworld 他

ガンダムやスター・ウォーズのドラゴンボールの効果音で使用されたアナログ・シンセサイザーARP 2600のモデリングです。

もちろん効果音だけでなく、リード、ベースから何にでも使えます。

音は太く、存在感があります。ARP2600で音作りができるようになればたいていのアナログ・シンセサイザーで思い通りの音作りが可能になります。

Augmented STRINGS

画像
バージョン1.0.1.2684(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:3GB
Win:2.8GB

特徴
ストリングス専用のダイナミックハイブリッド弦楽器
デュアルレイヤー(オシレーター)

ハーモニック、ウェーブテーブル
ワープ、グリッチ、ストレッチサウンドを生成可能

モーフコントロールはレイヤーAとレイヤーBの間を移動し、
最大8つのカスタム宛先に影響を与えます

7つの追加マクロ:時間、色、
モーション、FX A、FX B、リバーブ、ディレイ

14のFXを備えたレイヤーごとに2つのFXスロット

5つの空間/時間ベースのアルゴリズムを使用した
専用のディレイとリバーブの送信

内蔵の16ステップアルペジエーター

250以上のファクトリープリセット
スタンドアロンで再生できる仮想楽器。
メリット豊富なサンプルストリングと最先端のシンセシスを組み合わせ
親しみやすく刺激的なサウンドを作れる
デメリットリアルなストリングス打ち込みにはそれほど向かない
音色によってはCPU負荷が高い

ソロとアンサンブルの弦をフィーチャーしたストリングス専用音源です。音色は


近距離マイクと遠距離マイクで収録されたコントラバス、チェロ、ビオラ、バイオリン、に60以上のアーティキュレーションが用意されています。

ストリングス音源といってもポップスからサントラ系のリアルな演奏状態を再現するというものではなく、あくまでパッド的な使い方をするのに向いているストリングス音源ですが、音質自体は大編成なストリングスサウンドなのでうまく調整すればオーケストラ系の中にもうまく溶け込ますことが可能です。

中央のノブを回すことでウェーブテーブル的な変化が発生するのが特徴的です。この音源をどう使いこなすのかがユーザーのうでの見せ所かもしれません。

Augmented VOICE

画像
バージョン1.0.1.2684(2022-09-19)
マニュアル英語
容量Mac:1.3GB
Win:1.1GB
特徴ボーカルコーラス系ダイナミックハイブリッド弦楽器
デュアルレイヤー(オシレーター)

ハーモニック、ウェーブテーブル
ワープ、グリッチ、ストレッチサウンドを生成可能

モーフコントロールはレイヤーAとレイヤーBの間を移動し、
最大8つのカスタム宛先に影響を与えます

7つの追加マクロ:時間、色、
モーション、FX A、FX B、リバーブ、ディレイ

14のFXを備えたレイヤーごとに2つのFXスロット

5つの空間/時間ベースのアルゴリズムを使用した
専用のディレイとリバーブの送信

内蔵の16ステップアルペジエーター

250以上のファクトリープリセット
スタンドアロンで再生できる仮想楽器。
メリットボーカルコーラスをモーフィングすることで
体験したことがないボーカルコーラス音色を簡単につくれる
デメリットCPU負荷が高い音色が多い

Augmentedシリーズ第二弾はコーラス音源。中央のノブでモーフィングすることで有機質な音から無機質な音まで自由にコントロールできます。


近距離と遠距離で収録したボーカルソロとアンサンブルに50以上の表現力豊かで現代的なアーティキュレーションを用意

B3 V2

画像
実機名/Arturia名Hammond B3/B3 V2
バージョン2.6.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:487.9MB
Win:341.6MB
特徴個別のMIDIチャンネル設定可能な9つのドローバー
3つのモデル化されたコーラスとビブラートの設定

オルガンサウンドを引き立てる高品位なプリアンプドライブ
モデル化されたロータリースピーカーエミュレーター

コンボリューションベースのリバーブ
ハイクオリティなレスリースピーカー

複数の波形と位相を持つLFO
マルチポイントエンベロープ
ステップシーケンサー

バックグラウンドノイズ
ポリフォニックパーカッション
キークリックボリューム
攻撃と解放のコントロール
50のプリセット
使いやすいMIDIマッピング
メリットバンドに負けない究極のオルガンサウンド
デメリットCPU負荷が高い
使用アーティストキース・エマーソン ジョン・ロード 他

音の細部までこだわり抜いたモデリングオルガン音源です。すべての挙動をフィジカルモデリングによって再現しているためCPU負荷が高いです。

しかしその負荷の高さか出てくるオルガンの音は限りなく本物に近く、バンドなどの爆音の中にあってもしっかりと音を主張してきます。

ロータリースピーカーとは?

ロータリースピーカーとは、高音部用のホーンと、低音部用のローターを、モーターで別々に回転させてコーラス効果を発生させ、音に広がりを与える仕組みをもったスピーカー。ハモンドオルガンと組で使われることが多い。回転速度は速い・遅いの2段で、停止させることも可能。ドン・レスリーが開発し、レスリー・ユニット(通称レスリー・スピーカー、後述)という名称で発売されていたが、この名称が代名詞として一般化している。

本来製造・販売元はハモンドオルガンとは別会社であったが、現在は鈴木楽器製作所が商標権を取得し、ハモンドオルガンとともに製造・販売されている。

1940年代にドナルド・レスリー (Donald Leslie) によって考案された、ドップラー効果を利用して、トレモロ、ビブラートなどの音色の効果を出すために作られた、アンプ内蔵のスピーカーユニットである。特にハモンドオルガンと接続して用いられることが多いがハモンド社の製品ではない。1960年代以降はハモンドオルガンとともに、ロックミュージシャンに好んで使用されるようになった。

開発当初の1941年は「ビブラトーン (Vibratone) 」と言う名称であった。ハモンド社の純正品ではなかったが、似た構造を持つスピーカーユニットが製造され始め、最後までハモンド社はレスリーをオファーすることなく、1965年にフェンダー社がレスリーを買収する形になった。

wikipedia ロータリースピーカー より引用

レスリーって人の名前だったんですね。

有名なのはライム・プロコル・ハルムのストリート・ブルース(青い影)冒頭はレスリーはかかっていませんが、1:18秒あたりから

音が揺れ始めるその効果がレスリーの特徴です。

Buchla Easel V

画像
実機名/Arturia名BUCHLA Music Easel/Buchla Easel V
バージョン1.10.1.2674( 2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:297.9MB
Win:175.9MB
特徴モジュレーションオシレーター、
出力セクションにデュアルローパスゲート、スプリングリバーブモデリングを装備
5ステップシーケンサー、
同期可能なパルサーとクロック
マルチポイントエンベロープとLFOを作成
右側のステップシーケンサーモジュール
グラビティXYモジュレーションソース。
10エフェクト、フェイザー、フランジャー、コーラス、
オーバードライブ、ディレイ、..。
高速、中速、または低速の応答のためのバクトロールモデリングの制御
ポリフォニーの最大4ボイス
256のプリセット
メリットスペーシーなアンビエント音や変態サウンドが作れる
デメリットCPU負荷がめちゃめちゃ高い
使用アーティストチャーズルコーエン 他

非常にマニアック度が高いアナログ・シンセサイザーです。いかにもアナログシンセ!というような音を作るのに向いていますが、変調機能に癖があり、ワブルベース系のような音も作れます。

このソフトシンセもB3 V同様CPU負荷が高いのが難点です。CPU負荷に関しては以下の記事で紹介している「CPU負荷逃し」という方法があり、それを使うと負荷は減らすことが可能です。

グラフィックボードの有無がDAWに影響がでるようになってきていると言われています。ひょっとするとグラボがあるパソコンであれば負荷は異なるかもしれません。

Clavinet V

画像
実機名/Arturia名Hohner Clavinet/Clavinet V
バージョン1.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:449MB
Win:319.7MB
特徴高品位なクラビネットサウンドを作るピックアップモデル
(ピックアップの下部と上部の4つの組み合わせ)
回路モデル化されたトーン回路
(4バンド、ブリリアント、トレブル、ミディアム、ソフト)
音量調節

フェンダーツインアンプ
モデル化されたスプリングリバーブ
オン軸とオフ軸のマイク配置
トーンコントロール
モノビブラート
効果は出力後回路です

8つのエフェクト

モデル自体を編集するための詳細モード
74のプリセット
使いやすいMIDIマッピング
メリット定番のFunkリズムカッティングはこれ!
ギターのカッティングに対抗できるリズミカルなサウンド
デメリット特になし
使用アーティストスティービー・ワンダー .レッド・ツェッペリン 他

ギターカッティングに負けないグルーヴを作り出せます。Funkの要素を入れたいならクラビネット!というほどの定番です。

Wahエフェクターと同時につかうのも定石です。

クラビネットの代表といえばやっぱりこれ。スティビーワンダーのSuperstition

しかし、実はこの曲、よく聞くとクラビネットが複雑なことをしているんです(パッと聴いた感じではシンプルなんですけどね)

しかし、その謎を紐解いた動画があります。それがこちら

実はステレオ録音に聴こえていたクラビネットは8トラックを使っていました。

スティビーワンダーの多重録音のセンスと正確さには本当に驚かされます。

Clavinet Vではよりサウンドをカスタマイズできる機能があり、往年の名機の再現から自分だけのクラビネットまであらゆるクラビネットサウンドを楽しめます。

高調波プロファイルの選択
ベロシティカーブエディタ
弦の共鳴
リリース時間
チューニング
キーリリースノイズ
ダイナミクス
ハンマー硬度
ハンマーノイズ
ピックアップノイズ

CMI V

画像
実機名/Arturia名Fairlight CMI/CMI V
バージョン1.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:543.6MB
Win:358.1MB
特徴CMIライブラリからの600サンプル
360プリセットサウンド
1トラックあたりのポリフォニーを最大32

アナログフィルター応答の完全なエミュレーション
CMIのアディティブシンセシス能力の忠実な再現

可変ビット深度とサンプルレート
新しいサウンド生成モードの導入:スペクトル合成

32ステップシーケンサー
トラックごとに24の変調ソース
メリット1980年代のデジタルシンセ黎明期のサウンドを再現!
デメリット音作りのパラメーターが複雑
使用アーティスト坂本龍一、久石譲、冨田勲 など

DAWの走りと言われた総合ワークステーション。発売当時の価格は1200万。ジブリアニメ「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」で使用されたことでも有名、

最近ではオーケストラヒットのシンセとして認知されている側面もあります。

音作りはそのパラメーターの豊富さから理解をするのは容易ではないので、まずはプリセットから「フェアライト」の音を楽しみ、そこから少しずつパラメーターを覚えていくのがよいでしょう。

CS-80 V4

画像
実機名/Arturia名Yamaha CS 80/CS 80 V
バージョン4.0.1.2681(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:270.9MB
Win:143.9MB
特徴2VCO 4VCF 2LFO 4ENV 2VCA+SUB OSCによる
極厚なアナログサウンド

専用コーラスとトレモロ15FXから選択する3つのFXスロット
仮想リボンコントローラー
3つのデスティネーションを備えた2ソースモジュレーションミキサー
オリジナルのファクトリーパッチを含む
200以上のプリセット
ポリフォニックアフタータッチレスポンス
内蔵の5モードアルペジエーター
メリット生のオーケストラにも劣らないシンセストリングスサウンド
デメリットパラメーターが少しわかりにくい
使用アーティストヴァンゲリス スティーブポーカロ

CS-80は、3000台程度 定価128万 重量80kg 少しずつシンセサイザーが小型化していく中でもCS 80はまだまだ巨大なものでした。しかしCSサウンドと言われるほどウォームで存在感のある音は多くのソフトシンセに収録されるほどの人気です。

オシレーターの変更や、ADSRなどよく見るとわかるのですが、一見しただけでは「??」となる部分もありますが、慣れてしまえば問題無いレベルです。

CZ V

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実機名/Arturia名Casio CZ/CZ V
バージョン1.6.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:342.6MB
Win:209.6MB
特徴オリジナルのCZDACのエミュレーション
CZ-101/CZ-1000の元のパラメーターを再現
オリジナルのCZSysExインポート
400以上のプリセット
ポリフォニーの32ボイス
ユニゾンデチューンで最大8ボイスのユニゾン

マルチセグメントエンベロープ(同期可能およびループ可能)
2変調エンベロープ
4つの割り当て可能なマクロ
高度な変調マトリックス
サンプルアンドホールドモジュール、6つの波形を備えた2つのLFO、
3つのソースコンビネーターとアルペジエーター
一連のまたは合成ラインごとにルーティングできる4つのFXスロット
リアルタイムフィードバック用の合成ライン状態ビューア
メリット80年代のポップヒットサウンドを得られる
デメリット負荷が高い
使用アーティスト冨田勲 他

PD音源とはPhase Distortion(フェイズディストーション)の略称で、オシレーター波形のサイン波を読み出す際の位相角を歪ませることによって様々な波形をに変化させることで音作りが可能なユニークな音源です。CASIOが開発したPD音源搭載のシンセサイザーです。

YAMAHAのFM音源と少し似ている部分もありますが、CZ Vはとにかく簡単操作で音が変化していくので音作りの初心者でも楽しめるソフトシンセです。

こちらも負荷が多少あるのでCPU負荷の調整及び「負荷逃し」をするのがオススメです。

DX7 V

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実機名/Arturia名Yamaha DX7/DX7 V
バージョン1.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:388MB
Win:261.1MB
特徴32オリジナルDX7アルゴリズム
すべてのDX7オリジナルパラメーター
オリジナルのDX7SysExインポート
オペレーターごとに25の利用可能な波形
マルチモードフィルターとオペレーターごとの
フィードバックを備えた6オペレーター
ビンテージおよびモダンDACモード
ポリフォニーの32ボイス

オペレーターごとのDX7、DADSR、
およびマルチセグメントエンベロープ(同期可能およびループ可能)

2変調エンベロープ
4つの割り当て可能なマクロ
高度な変調マトリックス

ステップシーケンサー、
6つの波形を備えた2つのLFO、およびアルペジエーター
並列または直列にルーティングできる4つのFXスロット

ユニゾンデチューンとユニゾンの4ボイス
432のプリセット
メリット世界中の音楽シーンの定番サウンドが手に入る
デメリット音作りが複雑
使用アーティスト世界中の著名ミュージシャン

誰でも一度は聴いたことがあるFMエレピにベース、デジタルシンセでありながらウォームなパッド、近年の商業音楽からは切っても切り離せない、それがDX7です。そのDX7を完璧に再現してしまったのがDX7 Vです。

DX7 Vは実機にないフィルター、アルペジエーター、エフェクターを装備した完璧なFMソフトシンセになっています。音色エディットは簡単ではありませんが、大量のプリセットを選ぶだけでもFMシンセサウンドを堪能できます。また世界中のDX7ユーザーが作ったプリセット(実機データ)がネットに大量にありそれを読み込めるのでそれを探しに行くのもまた楽しいです。

EmulatorⅡ V

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実機名/Arturia名E-Mu Emulator II/Emulator II V
バージョン1.3.1.2684(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:605.4MB
Win:432.3MB
特徴8ボイスマルチティンバーサンプルエンジン
オリジナルの8ビット圧伸技術と27.7kHzのサンプルレート
アナログフィルター
実機に搭載されたファクトリーサンプルバンク
レイヤー(音声)ごとにFXを挿入
統合アルペジエーター

11種類のマスターエフェクト

高度な明るさ、音色、時間と動きのマクロコントロール

250ファクトリープリセット
メリットシティっポップなどの80’Sサウンドが強い
デメリット音の印象が全体的に古い(ノイジー)
使用アーティストStevie Wonder、New Order、Tangerine
Dream、Genesis、坂本龍一、小室哲也

音の太さや存在感はさすがといえるレベルのクオリティ、近年流行りのシティっポップに最適なサウンドですが、EDM系やKawai FutureBassなどでも相性が良い独特のあらさがあります。

Farfisa V

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実機名/Arturia名Farfisa Compact Deluxe Combo Organ/Farfisa V
バージョン1.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:444.6MB
Win:302.7MB
特徴デュアルマニュアルペダルの物理モデリング
アッパーマニュアル、ロワーマニュアル、ベースペダルセクション
1オクターブまたは2オクターブをカバーする選択可能なベースキー範囲

減衰時間を調整可能なパーカッションセクション

古典的なストンプボックスタイプのモデル化
FXの順序を変更するための単純なドラッグアンドドロップ

ヴィンテージライブサウンド用のギターアンプシミュレーター出力
カスタムクラシックスプリングリバーブを備えたコンボリューションリバーブ

DAWに同期可能なトレモロ

個別の音声チューニング
ToneDraw:添加剤/ウェーブドロースライダー

4極共振フィルターで選択可能な低音波形

アッパーアタックとリリースエンベロープ
エクスプレッションペダル、モッドホイールまたは
アフタータッチによるトーン/ワウコントロール用の「ニーレバー」
メリット60年代のオールドな本物のオルガンサウンドが手に入る
デメリット好き嫌いが分かれる音色
使用アーティストピンク・フロイド 他 スライ&ザ・ファミリーストーン 他

知る人ぞ知る!とい割れているのがFarfisaオルガンです。

音に癖があり、好き嫌いが分かれるところではありますが、

その存在感はすさまじくオーディエンスの耳に光速で届いたあといつまでも頭の中でぐるぐると回り続ける中毒性の高い音色が特徴です。

Jun-6 V

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実機名/Arturia名Roland Juno-6/Jun-6 V
バージョン1.3.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:280.4MB
Win:158.7MB
特徴RolandJuno-6の次世代コンポーネントレベルモデル
最先端のアナログコーラス再生

最大36ボイスのポリフォニー
ユニゾン&ポルタメント
アナログピッチ動作の音声デチューン制御

アルペジエーター
カスタマイズ可能なコードモード

パフォーマンスが最適化されたコントロール
(ベンダー、Mod、および割り当て可能なキーボードパラメーター)

モジュレーション機能を強化するための追加のLFOとエンベロープ
モジュラー可能なディレイとリバーブを内蔵

高度な明るさ、音色、時間と動きのマクロコントロール
組み込みのチュートリアル

180のプリセット
メリットシンプルで覚えやすい音作りパラメーター
ウォームなパッドやベースが得意
デメリットモジュレーションを多様した音作りは苦手
使用アーティストMadonna A-Ha Enya
Duran Duran The Cure、Sean Lennon、Faithless、Astral Projection、Vince
Clarke、Men At Work、Flock of Seagulls、Eurythmics、Mr. Fingers Niels
Frahm等々

シンプルながらに繊細な音作りが可能なのがJun-6 Vです。実機のDCOサウンドを高い精度でエミュレーションしているので、俗に言う「ウォームなパッド」は得意とするところです。

例えばSerumを始め多くのソフトシンセでも似たような音色は作ることは可能です。(それだけJun-6 Vがシンプルであるということですが)しかし、似たような音色であっても、ソフトシンセを変えることでミックス時に奥行き等が現れます。

プロが似たような音色であってもソフトシンセを一つ一つ切り替えるのはこういうところにあります。

Jup-8 V4

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実機名/Arturia名Roland Jupiter-8/Jup-8 V
バージョン4.3.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:291.5MB
Win:161MB
特徴最大16ボイスのポリフォニー
自走式位相発振器VCOクロスモジュレーション
AssignaleVCO同期

クラシックおよびモノユニゾンモード
アルペジエーター
追加の変調機能

2つの複雑なLFO
モジュレーションミキサー
ダブルノートとモジュレーションシーケンサー
割り当て可能な、ベロシティ、アフタータッチ、

Modwheel、キーボードトラッキングを
備えた高度なキーボード表現力

3つの出力エフェクトスロット

高度な明るさ、音色、時間と動きのマクロコントロール
組み込みのチュートリアル
+300ファクトリープリセット
メリット 世界が認める日本のアナログシンセの最高峰を完全再現
操作しやすいパネルと使いやすいプリセットサウンド
ピッチモジュレーションによる癖のあるサウンド作れる
デメリット特になし
使用アーティストTangerine Dream、Underworld、Jean
MichelJarre、Depeche Mode、Prince、
Gary Wright、Adrian Lee、Heaven 17、
Kitaro、Elvis
Costello、Tears for Fears、
Huey Lewis and the News、Journey、
Moog Cookbook、Yes、Devo、
Freddy Fresh、Simple Minds、Jan Hammer、BT

定価98万に対して中古市場でもプレミアがついて現在1,738,000円の値段がついています。

Jup-8 V3の魅力はピッチモジュレーションによるアクの強いサウンドです。どんなパッドの中にいようと一瞬手で音の輪郭を掴み取ることができる素晴らしい機能です。

その他にもパッドやリード、アルペジエーターすべての音色が優等生なのでレイヤーからメインまで幅広く使うことができます。

KORG MS-20 V

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実機名/Arturia名Korg MS-20/Korg MS-20 V
バージョン1.0.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語(KORG実機のマニュアル)
容量Mac:505.9MB
Win:360.6MB
特徴ノイズ、PWM、リング変調、ハード同期、
および周波数変調を備えたデュアルVCO
KORGIC-35およびOTAチップをモデルにした
ハイパスおよびローパスフィルター

モーフィング波形を備えた
モジュレーションジェネレーターLFO
ループ/スナッピーモードを備えた
デュアルエンベロープジェネレーター

エンベロープフォロワと
サイドチェーンを備えた外部信号プロセッサモジュール
セミモジュラー信号のカスタマイズ用のパッチベイ
内蔵3チャンネル12ステップシーケンサー
4スロットにまたがる16FX、
ユニゾンモードで拡張された6ボイスポリフォニー
メリットルーティングによるフレキシブルな音作り
デメリット音作りには多少慣れが必要
使用アーティストAphex Twin
Astral Projection
BOOM BOOM SATELLITES
Daft Punk
JIMMY EDGAR
Luke Vibert
Theo Parrish
電気グルーヴ

V Collection9の目玉の1つがKORGのMS-20のエミュレーションです。MS-20 VのGUIも素晴らしく見ているだけでテンションが上がります。音の方も良い意味でざらついた音がトラックの中で存在感があります。

リングモジュレーションなリードから深みのあるパッドまでどの音も即戦力なものばかりです。テクノするならまずはMS-20 Vを抑えておきたいところです!

Matrix-12 V2

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実機名/Arturia名Oberheim Matrix 12/Matrix-12 V
バージョン2.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:302.3MB
Win:180.9MB
特徴可変幅パルス波を提供する2つの発振器。
発振器2はホワイトノイズジェネレータとしても機能
オシレーター1またはフィルターは周波数変調可能
15のモードを備えたシングルフィルター:

4つの追加の「コンボ」フィルターモード。
27のソースと47のデスティネーションを備えた

超強力なモジュレーションマトリックス。
ソースには、5つのエンベロープ、5つのLFO、
4つのランプ、3つのトラックジェネレーター、
Velocity、Pressure、Keyboardfollow

6つのスタジオグレードのエフェクトが
利用可能な2つのインサートエフェクトスロット。

元の楽器のようなポリフォニーの12の声
マルチティンバー
スタンドアロン、VST、VST3、AU、AAXで動作
メリットモジュレーションルーティングによる有機的なサウンド
デメリットモジュレーションマトリクスが少しわかりにくい
使用アーティストStyx – The Grand Illusion
Rush – Moving PIctures
The Police – Synchronicity
Prince – 1999
Queen – The Game
Jean Michel Jarre – Magnetic Fields
Bruce Hornsby & The Range – The Way It Is
Madonna – Madonna
Tangerine Dream – Exit
Van Halen – 1984

世界の商業音楽に愛されたと言っても過言ではないのがMatrix-12です。

使用アーティストを見るとその豪華さに驚くと思います。

分厚いサウンドはブラスやパッドで使われています。またMatrix-12と言えばフィルターというほどフィルターが音作りの要になってます。

Matrix-12 Vは実機のMatrix-12を忠実に再現しながらも音作りの幅は実機を超えるレベルになっています。メインパネル上でのオシレーターやフィルター、エンベロープだけでもMatrix-12のサウンドは堪能できますが、やはりこだわろうと思うとモジュレーションマトリクスを使った方がいいです。

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Mellotron V

実機名/Arturia名Mellotron/Mellotron V
バージョン1.6.1.2675(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:2.1GB
Win:2GB
特徴MKI / MKII / M300/M400
メロトロンの65個のオリジナルテープラック

ユーザーサンプルのインポート:
任意のサンプルでメロトロンサウンドを活用

サンプルを選択またはブレンドするための3つのトラック

モデリングパラメータと変調:フラッター、
テープ飽和、メカニックノイズ、ノイズフロア、
ボリュームの速度、フラッターのアフタータッチ

各サンプルの振幅エンベロープとループコントロール

ユーザーサンプルのタイムストレッチ

専用エフェクトペダルボード
61のプリセット
メリット代替がきかないリアルなメロトロンサウンドを使える
デメリット特になし
使用アーティストビートルズ 他

数多くのデベロッパーがメロトロンサウンドを再現した音源を提供していますが、Mellotron Vはただのサウンド再現には満足せずに、実機の挙動レベルまで再現できる究極のメロトロン音源です。

なぜそんなことができるのか?それは「フラッター、テープ飽和、メカニックノイズ、ノイズフロア、ボリュームの速度、フラッターのアフタータッチ」これらのテープサウンドの要となるパラメーターを調整できるからです。

「あと少しだけ揺れていたらもっとかっこいいのに」「このメカニックノイズ邪魔だな」とこんな気持でメロトロンサウンドを聴いたことがある人は多いですが、それらを完全にカスタマイズできるのがMellotron Vの魅力です。

当然誰もが思ったことがある究極の願い「自分の好みの音色をメロトロンに入れてみたらどんな音になるのだろう」ということ、その夢を叶えてくれるのもMellotron Vです。

Mellotron Vでは好みのオーディオファイルをインポートできるのでよくあるフルート、ストリングス、のメロトロンサウンドに飽きてもどんどん自分だけのライブラリを拡張できます。

Mini V3

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実機名/Arturia名Minimoog/Mini V
バージョン3.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:406.2MB
Win:283.4MB
特徴オリジナルのMiniVのすべてのパラメーター:

アルペジエーター
独自のLFOを備えた完全に自動化可能な
フォルマントベースのエフェクト

最大32ボイスのポリフォニー
ユニゾンモードオプション
450以上のプリセット

ステレオエフェクト:コーラスとディレイ
ソフトクリッピング機能
メリット音作りに迷わない。すぐに肉厚なアナログサウンドが得られる
デメリットバージョンによって音色が変わってきている
使用アーティスト世界中の著名なミュージシャン

説明するのが野暮すぎる究極のシンセサイザーMiniMoogを再現したものです。太さと鋭さを備えた音は曲の中で圧倒的な存在感を出します。

本来実機はモノフォニー(単音)ですがMini V3は最高で32ポリフォニーまで拡張できます。

そしてそれらをユニゾンモードで使用するととんでもないシンセリードが誕生し、ひ弱なシンセリードを駆逐します。

バージョンが上がるに連れて音色の傾向が異なり「V2の方がよかった」という人もいますがV3はV3の良さがあるので新しく購入して使うことに何ら問題はありません。

Modular V

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実機名/Arturia名Moog IIIc/Modular V
バージョン3.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:628.6MB
Win:484.8MB
特徴オリジナルのモジュラーシンセのすべてのパラメーター:
9オシレーター
2つのLFO
3つのフィルタースロット
1ノイズジェネレータ
6枚の封筒
2つのVCA

変調入力を備えた16個の補助VCA
24ステップシーケンサー

1つのフィルターバンク(14の帯域幅が利用可能)
ステレオディレイとコーラス
12段フェイザーとリングモジュレーター

伝説的な24dB/オクターブローパスフィルターの再現


500以上のプリセット
モノラル/ポリフォニック(楽器ごとに最大64ボイス)
ソフトクリッピング機能
メリット太いパッドやベース、リードを曲に使える
デメリット音作りには多少の慣れが求められる
使用アーティスト冨田勲 松武秀樹

またArturiaの製品の中でもっともハイレゾに近い周波数まで高域が伸びるのも特徴です。Mini V3よりより太く。より鋭く、そしてはやりのパッチングシステムを堪能したい人におすすめです。

OP-Xa V

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実機名/Arturia名Oberheim OB-Xa/OP-Xa V
バージョン1.4.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:435.1MB
Win:305.8MB
特徴オシレーター、フィルター、LFOパラメーターに
左右のオフセットがあるステレオスプレッド
変調行列

アルペジエーター
簡単なモジュレーションのためのLFOの柔軟性の向上
最大16の音声ポリフォニー
革新的な音声離調

オンボードエフェクト
オシレーターの連続X-Mod変調(クロス変調)
豊かな音源のためのフィルターセクションでの
オシレーター(1、2、およびノイズ)ミックス

4 Function Generators

400以上のプリセット
拡張パネルには、Mod Matrix、4 Function Generators
およびそれぞれ9つのエフェクトを備えた3つのバスが含まれています。
メリット分厚くオケに埋もれないシンセサウンド
デメリット音作りには多少の慣れが求められる
使用アーティストヴァン・ヘイレン

ヴァン・ヘイレンのJumpでおなじみすぎるほどの世界レベルの大定番シンセです。テクノロジーが進んだ今でもこの個体が持つ音の粗さや太さは再現できないほどの存在感ですが、その中でもOP-Xaはかなりの精度で再現しています。

Piano V3

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実機名/Arturia名Arturiaオリジナル音源
バージョン3.0.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:249.1MB
Win:114.2MB
特徴12の異なるピアノモデル
アメリカングランド
ジャーマングランド
ポップグランド
ジャズアップライト
ピアノバーアップライト
ポップアップライト
クラシックアップライト
グラスグランド
メタルグランド
ジャパニーズグランド
引き抜かれたグランド
タックアップライト

4つの柔軟なマクロコントロール

カスタマイズ可能な力学とダイナミクス
ハンマーアクション
文字列の年齢
ユニゾン離調
ストレッチチューニング
ダイナミックレンジ
ふたの位置
サウンドボード、シンパシー、デュプレックスレゾナンス

キーボードアクションに合わせたベロシティカーブエディター
複数のマイク位置
メリット手軽で使いやすい クリスタルピアノがオススメ
デメリット高域のモデリングが少し甘い

中域がとても使いやすいモデリングピアノです。ソロよりは曲の伴奏に使う方が適しています。ベロシティを最大にしたときの弦の共鳴の仕方がまだシンセっぽい雰囲気になります。

生の代用品として使うにはまだ難しいと思います。モデリングエンジンによって作られたプラックピアノやクリスタルピアノなどは楽曲の中でも使いやいサウンドなので、割り切った使い方をするのがよいように思います。

追記、2022/05/14

V3になっていままでにあったピエゾ感のある音色がだいぶ生々しくなりました。モデリングピアノといえばPianoteqですが、ArturiaのPiano V3もかなりクオリティが上がってきているので今後は活躍の場が広がると思います。

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Prophet-5 V5

実機名/Arturia名Prophet-5(バージョン4まではProphet V)
バージョン1.0.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:358.1MB
Win:208.2MB
特徴5つの波形、ノイズジェネレータ、
およびハード同期を備えた2つのモデル化されたSSM VCO

独自のPoly-Mod機能
ユニゾンデチューン

クイックデスティネーションコントロールを備えた3字型LFO
モデル化されたDaveRossumが設計したSSM2040ローパスフィルター

ホールドモードの5パターンアルペジエーター
エミュレートされたアナログ音声分散

追加の6波形LFOと関数発生器
4つのキーボードモジュレーションソース

コードモード
直列または並列に構成可能な、3つのスロットにまたがる16の組み込みFX
メリットシンセウェイブから現代のダンス・ミュージックまで使える音色
デメリットサスティンペダルの設定に癖がある
使用アーティスト坂本龍一、他

最近では実機のProphet5が再販されることになり注目をあつめています。ArturiaのProphet V3は完成したProphetモデリングシンセです。そしてただの完成にとどまらずProphetVSやProphet5+Vsのハイブリッド型シンセエンジンを搭載したある意味で次世代のProphetです。

シンクリードからウォームなパッドまで使える万能なサウンドのクオリティの高さはProphet5の再販を見れば明らかです。

触って気になったのは、サスティンペダルを使うとき、RELEASEを全開にしてからRELEASEボタンをチェックしないと働きません。なぜこのような使用になっているのかわかりませんが、使うときには注意が必要です。

追記2022-05-14

今回のVCollection9のある意味目玉と言ってもよいのがこのProphet-5 Vのアップデートです。いままでロゴがArturiaだったのがProphet-5になりました。これは想像するにメーカーからのライセンスがクリアになったものだと思います。

(過去にはminimoogがMini-Vになるなどのこともありました)

音質及び各種パラメーターの挙動がV2とはまったく異なるため、音源を置き換えるとかなり音色が変わってしまうので注意が必要です。

その部分もあってか、Arturiaは今回バージョン2から3に変わったいくつかのシンセは共存できるようになっています。

Prophet-VS V

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実機名/Arturia名Prophet-VS (バージョン4まではProphet V)
バージョン1.0.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:330.1MB
Win:195MB
特徴450以上のシングルサイクル波形
4つのオシレーターとユーザー波形
ハンズフリー波形モーフィングのためのミキサーエンベロープ機能を備えた
独自のジョイスティックベースのオシレーターブレンディング

エミュレートされたCurtis33794極ローパスラダーフィルターとVCA
2×6字型LFO
本物の5ステージループエンベロープに加えて、
DADSRとMSEG、クイックルックと高度なコントロール

コントロールが追加された本物のランダム機能
パンスプレッドとグライドおよび
ユニゾンコントロールを使用したボイスごとのパン

内蔵のモデル化されたBBDコーラス回路
6パターンのアルペジエーター

Modマトリックス
3 x Function Generators
16FXを備えた3xFXスロットから選択
メリットジョイスティックで波形を連続的に変化させられる
デメリット特になし
使用アーティストブライアン・イーノ、トレント・レズナー、
アポロ440、デペッシュ・モード、ヴィンス・クラーク、
クラフトワーク、ヴァンゲリス、イレイジャー、
映画製作者/作曲家のジョン・カーペンター

Prophet-5 V3までは同じプラグインの中で切り替えて使う使用でしたがここにきてProphet-VSを独立させてきました。

音の特徴はモーフィングによる連続的な変化です。Prophet-5 Vと比べると少しだけひんやりした音色が特徴的です。

プラック的な音も多いのでEDM系にもマッチングします。

SEM V

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実機名/Arturia名Oberheim SEM/SEM V
バージョン2.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:410.7MB
Win:287.5MB
特徴OBERHEIM”ブランドの使用を認可
2基のオシレーター(各ノコギリ波、PWM波搭載)、LFO、
12dB/octマルチモードフィルター(ローパス、バンドパス、ノッチ)、
2基のADSエンベロープ

LFO、ノイズジェネレーター、サブオシレーター、アルペジエイター、
ポルタメント、エフェクト(ディストーション、コーラス、ディレイ)
8ボイスマルチティンバーモード
8ボイスプログラマーモジュール
進化形キーボードフォローモジュール
モジュレーションマトリクスモジュール
メリット明るく張りのある、オーバーハイム・サウンドを得られる
デメリット特になし
使用アーティストヤン・ハマー ジョー・ザビヌル 矢野顕子 他

コンパクトな拡張モジュール方式ながら図太く荒い音が特徴のSEMサウンドは、多くの作曲家を虜にしました。そのサウンドをArturiaは再現したうえで独自機能をつけてブラッシュアップしています。

近年のパソコンのスペックでは同時発音数を増やすのはそれほど難しいことではないのですが、増やしたことで変わるサウンドにも影響が出ます。

その挙動レベルまで再現しているのがさすがArturiaといったところです。

古いシンセサイザーを再現しているからといって近年のEDMで使えないということはまったくありません。そもそも今のシンセサイザーサウンドのほとんどはこの時代のサウンドをブラッシュアップしてできているからです。

Solina V

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実機名/Arturia名Solina/Solina V
バージョン2.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:358.7MB
Win:197.2MB
特徴オリジナルの1978年のボブ・モーグの
ポリシンスをモデルにしたVoxHumanaサウンド

クラシックなパラフォニック操作と
選択可能なポリフォニックモード
1978年ボブ・モーグのアッパーセクションの
ポリシンセレゾネーターセクション

低音セクションのオクターブあたり
24dBの共振フィルター

低音部のアルペジエーター

ビブラート、トレモロ、
フィルターモジュレーション用のLFO

アフタータッチと
ベロシティレベルのコントロール

ソリーナMK1および
MK2アンサンブルモード

3モードステレオコーラス
ステレオデュアルフェイザー
アナログディレイ
デジタル同期遅延

モデル化された24の
リバーブを備えたコンボリューションリバーブ

150のプリセット
メリット究極のアナログパッド(ストリングス)が使える
デメリットできれば全体にフィルターがほしかった
使用アーティストJPOPのアイドル作家に多用される

アナログストリングスの代名詞ともいえるシンセSolina は普通に聴く限りそこにリアリティはありません。しかし、レイヤーして使うとそのふくよかなサウンドに多くの人が心奪われます。

近年では、アイドルソングのアレンジの一つとしてSolinaをうっすらと使うことで広がりのある世界観を演出できるため隠し味として使われることが多いソフトシンセです。

SQ80 V

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実機名/Arturia名Ensoniq SQ-80/SQ 80 V
バージョン1.3.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:237.7MB
Win:113.6MB
特徴オリジナルのSQ-80インスツルメントからの
40を含む200以上のファクトリープリセット
オリジナルのDOCチップをベースにした
3つのデジタルオシレーター

4つの固有のバンクにわたる400を超える波形
振幅変調とハードシンク

4つのアナログDCA; 
オシレーターごとに1つ、マスター出力1つ
オリジナルのCEMチップをベースにした
アナログ共振ローパスフィルター

3つのモードを備えた
4つのポリフォニックエンベロープジェネレータ。
SQ80、DADSR、MSEG

6つの波形を持つ3つのLFO
8つのMIDIソース

2つのモジュレーションソースを組み合わせるための
モジュレーションミキサー

内蔵の7モードアルペジエーター
最大16ボイスのポリフォニー

直列または並列に構成可能な
2つのバスにまたがる4つのFXスロット
15種類のマスターエフェクト

高度な明るさ、音色、時間と動きのマクロコントロール
メリットフェイズディストーション & トランスウェーブシンセシス機能による
複雑かつユニークな音作り
デメリットアナログシンセと比べるとデジタルシンセ特有の複雑さが見られる
使用アーティストAdamski

金属的でローファイな響きは今きくととても新鮮に感じます。音色的な傾向としては80〜90年代を感じさせるものがあります。

リードからベースは得意とするところで太さと鋭さを両立していますが、個人的に好きなのはDirty Drummerというドラムの音色で近年では中々聞くことができないローファイでインダストリアル感あふれるドラムサウンドを聞くことができます。

Stage-73 V

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実機名/Arturia名Rhodes/Stage-73 V
バージョン2.3.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:421MB
Win:284.1MB
特徴FenderRhodeステージモデルとスーツケースモデルを再現

スーツケースモデルの特徴:
低音と高音のEQモデル
速度と強度のコントロールを備えたステレオビブラート
スーツケースアンプのモデル化されたプリアンプ

可能な発声の範囲を反映して
選択するさまざまなEPプロファイル。

専用エフェクトペダルボード:
13の異なる効果の選択を備えた4つのスロット
1つのアンプシミュレーター
(フェンダーツインまたはレスリー)

50以上のプリセット
メリットリアルで使いやすい王道のエレピサウンドをカスタマイズ可能
デメリット特になし
使用アーティストハービー・ハンコック チェックコリア 向谷実 他

Rhodes Pianoは丸みのある音とコロンとしたベルサウンド的な音の輪郭が特徴のエレピです。モデリングでは比較的再現しやすい音色なのでArturiaでは力を入れてそのRhodes Pianoサウンドを再現しています。

また、再現するだけではなく、モデリング技術をつかってのカスタマイズも可能で、「あっとちょっと欲しい」感を見事に叶えてくれます。

カスタマイズと同様に充実したストンプボックスがよりRhodes Pianoをリアルで使い勝手がよいサウンドにしてくれます。

エレピを使うときに注意したいのはボイシングです。普通にドミソと弾くのではなくド ソ ミ(オクターブ上)のようなボイシングにすることでよりエレピらしさが強調できます。

独自のカスタマイズが可能なため、よりリアルでアグレッシブな自分だけのFenderRhodeを作れます。

モデル自体を編集するための詳細モード
ベロシティカーブエディタ
モデルの選択
チューニング
ハンマー硬度
出力選択
ピックアップ距離
ピックアップアライメント
ダンパー持続時間
ノイズゲート
ピックアップノイズ
タインノイズ
ダンパーノイズ
ダイナミクス
トーンバー共振

Synclavier V

画像
実機名/Arturia名Synclavier/Synclavier V
バージョン2.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:673.5MB
Win:506.3MB
特徴実機と同じSynclavier合成エンジン
450のプリセットサウンド
強力なFM(周波数変調)シンセシス

完全な付加的合成:
動的加法合成用のタイムスライスエンジン
キャリア波形と変調器波形の両方の加法波

パーシャルの数を12に拡張しました(元の数は4でした)
可変ビット深度(元のビットはわずか8ビットでした)

高品質の出力効果

アルゴリズムリバーブ

オリジナルのSynclavierライブラリからの50のプリセット
メリット1億円のシンセサウンドが手に入る!
デメリットパラメーターの意味を理解するのに時間がかかる
使用アーティストマイケル・ジャクソン 小室哲哉 松任谷正隆 他

90年代を代表するプロデューサー小室哲哉が有名にしたシンセサイザーと言っても過言ではないです。そのお値段なんと1億円(機能とバージョンによって値段は変わります)

基本的にはFM音源に似た倍音加算音源ですが、サンプリング機能も搭載した総合ワークステーションです。

誰もが思った「シンクラヴィアで音作りしたらどんな音なの?」この夢を叶えてくれた音源。高機能故に使いこなせる人は限られているが、1億円のシンセサイザーを堪能できる素晴らしい音源

Synclavier Vにもサンプリング機能は搭載されているので好みのサウンドをインポート可能です。

Synthi V

画像
実機名/Arturia名EMS Synthi AKS/Synthi V
バージョン1.6.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:671.9MB
Win:525.5MB
特徴EMSSynthiAKSのコンポーネントレベルモデル

波形ミックス付き3オシレーター、
ノイズジェネレーター、18 dB / octレゾナントフィルター、
スプリングリバーブモデリング付き出力セクション

リングモジュレーター、ループ可能なエンベロープシェイパー、
2軸ジョイスティック、高度なモジュレーション
用のサンプルアンドホールドモジュール

DAWテンポに同期したオリジナルの
キーボードシーケンサーモジュール

2つのマトリックス動作モード:
クロストークシミュレーション用のモダンとヴィンテージ

DAWテンポに同期したマルチポイントエンベロープと
LFOを作成するための5つの割り当て可能な電圧機能

2D空間でパラメータを変調するための
高度なジョイスティック自動化モジュール

マトリックスピン量変調の可能性(4つの独立したグループで)

10エフェクト、
リバーブフェイザー、フランジャー、
コーラス、オーバードライブ、ディレイ、..。

ポリフォニーの最大4つの声

250以上のプリセット
メリットスペイシーなサウンドが手に入る
デメリット負荷がめちゃくちゃ高い
使用アーティストブライアン・イーノ ピンク・フロイド 他

昔の映画の効果音等につよいシンセです。独特のマトリクスパッチシステムはなれるまでに時間がかかるかもしれませんが、システムを理解してしまえばそれほど難しいものではありません。

こういう使い方が難しいソフトシンセの場合は2つ立ち上げて一つをデフォルト、一つを解析したいプリセットにしてパラメーターを変化させることで理解しやすくなります。

音の太さよりモジュレーションによる変調サウンドをメインで使う方が使い勝手がよいかもしれません。

Vocoder V

画像
実機名/Arturia名Moog 16 Channel Vocoder/Vocoder V
バージョン1.3.1.2691(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:1.3GB
Win:958.8MB
特徴16チャンネルボコーダーバーチャルアナログモデリング

統合シンセセクション:
FM付きデュアルオシレータ
ウェーブシェーピング機能
ハード同期および固定周波数オプション
コードとグライドの機能
ステレオエンハンスメント「アンサンブル」機能

ピッチトラッキング機能を備えた外部音声入力

統合されたサンプルプレーヤーエンジン:
最大12サンプルを再生するための
サイクルおよびキーボード再生モード
700以上の工場サンプルが含まれています
バーのループをDAWbpmに同期するタイムストレッチ

パッチベイから再ルーティングするボコーダーバンド

高度なモジュレーション機能
(エンベロープフォロワー、LFO、コントロールの割り当て)

11種類の統合エフェクト
リバーブフェイザー、フランジャー
コーラス、オーバードライブ、ディレイ、…)

高度な明るさ、音色、時間と動きのマクロコントロール

250以上のプリセット
メリット解像度が高いアナログボコーダーサウンド
デメリット特になし
使用アーティストKraftwerk,
Jean Michel Jarre, Neil Young,
Phil Collins, Herbie Hancock,
Daft Punk, Michael Jackson, Coldplay, Red
Hot Chili Peppers

アナログボコーダーの中でもトップクラスの解像度を誇る Moogボコーダーを再現。プリセットにはボイスにボコーダーを通した多くのサウンドがありそれを再生するだけでも気分は上がりますが、もちろんオーディオファイルにも対応しているので自分の声に最高のmoogボコーダーの音を加えることが可能です。

本来このタイプのエフェクトプラグインはMIDI制御エフェクトモードで使うのが一般的ですが、Vocoder Vはインストゥルメントプラグインとして立ち上げ、上部にあるVoiceボタンをクリックして、サイドチェインでかけたいトラックを認識するだけで可能です。

Vox Continental V2

画像
実機名/Arturia名Vox Continental 300/Vox Continental V
バージョン2.10.1.2674(2022-09-19)
マニュアル日本語
容量Mac:365MB
Win:249.7MB
特徴デュアル手動VOX300エミュレーション

ジェニングスJ70音声エンジンモード

クラシックな赤/オレンジのVOXスキン
またはUKVOX/Jenningsの灰色のスキン

アッパーマニュアル、ロワーマニュアル、
ベースペダルセクション

マニュアルごとにMIDIスプリット
または独立したチャンネルをサポート

拡張モード:
各倍音のドローバーの完全な補完を追加します
各セクションに新しい波形ドローバーを追加します
ビブラート、トレモロ、
リバーブ、オーバードライブ、その他のエフェクト
Leslie™とギターアンプシミュレーターの出力
短い減衰時間と
長い減衰時間の拡張されたパーカッションセクション

OPENモード:
実際のVOXのように各ピッチを個別にチューニング
キーコンタクトのタイミングを増減します
(古いキーコンタクトをシミュレートします)
VOX300回路エミュレーションと
更新されたJenningsJ70エンジンを切り替えます。
古いVOX/Jenningsが持っている
バックグラウンドノイズブリードを増減します。
メリット60年代のオルガンサウンドをカスタマイズできる
デメリット若干ノイズが気になる。
使用アーティストThe Animals The Beatles 他

レトロでメランコリックなオルガンサウンドを提供してくれるVOX Continental300は癖が強いので使い方のセンスが問われるかもしれません。しかしハマれば、サウンドが得られるイニシアチブをももにできるので挑戦しがいがあるオルガン音源です。

普通にプリセットを選ぶだけでもクオリティの高いサウンドを提供してくれますが、カスタマイズモードでは

各倍音のドローバーのピッチ調整などが可能でよりピンポイントな音作りが可能です。またクラシックタイプのリバーブはスプリングリバーブはコンボリューションタイプなので非常にリアルになおかつVOX Continental300に最適化されています。

Farfisa Vと似た癖のあるオルガンサウンドですが、マルチ音源等に収録されていることは少なくあってもクオリティが低く使い勝手が悪いので、

Farfisa VとVox Continental V2は強い戦力になること間違いなしです。

Wurli V2

画像
実機名/Arturia名Wurlitzer/Wurli V
バージョン2.10.1.2674(2022-09-19)
容量Mac:359.6MB
Win:239.1MB
マニュアル日本語
特徴クラシックなWurlitzer200A
エレクトリックピアノの物理モデリング

サウンドデザインを詳細に制御できる高度なパラメータ

11の古典的なストンプボックスタイプのモデル化

ヴィンテージライブサウンド用の
4つのギターチューブアンプと1つのロータリースピーカーモデリング

ペダル、エフェクト、サウンドエンジンパラメーターの広範なMIDIマッピング
メリットリアルで使い勝手がよいWurlitzer200Aをカスタマイズ可能
デメリット特になし
使用アーティストカレン・カーペンター 他

Rhodes Pianoとともに二大エレピと称されるWurli V2はRhodes Pianoと比べると少し歪んだ印象を受けるかもしれません。しかしそのおかげでバンドの中ではしっかりと主張してくれます。

カーペンターズなどではボーカルのカレンの音とWurlitzerの音の相性の良さからよく使われていました。

たしかにRhodes Pianoと比べるとこちらの方が少しハスキーな感じがします。

Rhodes Pianoと同じくボイシングが肝になります。ちょっと乱暴かもしれませんが、広がりを出したいならオープンボイシング、パワー感が欲しい場合はクローズボイシングというイメージです。

ただ、他のコード楽器とのバランスがとれているかしっかりとチェックしましょう。

Arturia V Collection 9 価格

Plugin
Boutique
Arturia
公式サイト
楽天Amazon
$658.90$599.00¥49,800¥49,800

32のソフトシンセが搭載されているとはいえ安いわけではありません。購入のポイントは自分が求めるサウンドがそこにあるのかどうかです。EDM系をかんたんに作ってしまいたいのであればAVENGERやNexusの方が活躍できます。

Arturia V Collection 9の魅力は徹底的なカスタマイズと音のリアルさにあるので、人と同じものを作りたくないなど細部にまでこだわった音作りをしたい人に向いているといえます。

どこで購入すれば一番お得なのか?私みたいなArturiaファンでもない限りリリース直後に飛びつく人はすくないかもしれません。

PluginBoutiqueでは今まで購入して溜まったポイントを使えるのと月替りのプレゼントが魅力です。Arturiaの公式では4回までの分割(クレジットカード使用時)もかんたんにできます。

また、Amazonや楽天でも購入できるのでポイントを使う/ためるなどの選択もできます。

他の総合音源との比較

価格
Arturia V
Collection 9
画像$599
IK Multimedia
Syntronik 2 MAX
画像€299.99
UVI
Vintage Vault 4
画像¥72,000
Native Instruments
KOMPLETE 13

ULTIMATE Collector’s Edition
画像¥186,200
Steinberg
HALion6
画像¥37,158
reFX
NEXUS3
画像¥35,488〜654,588
SPECTRASONICS
Omnisphere 2
画像¥39,578
価格は為替によって変動します。

総合音源といってもピアノやギター、ベースなどの生楽器を揃えているものからArturia V Collection 9のようにシンセサイザーオンリーモノまであります。V Collection 9と比較する場合近いのはUVIのUVI Vintage Vault 4です。UVI Vintage Vault 4はモデリングではなくサンプリングという違いと搭載している音源の数が違います。

数の面で言えばUVI Vintage Vault 4の方がお得感がありますが、細かい音作りができにくいものもあるので、音作りにこだわりたいのであれば、V Collection 9の方が融通が聞きます。

Arturia v collectionをダウンロードするときにどこに保存するのがいいのかな?

Arturiaのソフトは最近サンプリング音源ではないのであまりインストールに関して容量を気にする必要はありませんが、すこしでもシステムストレージの容量を軽くしておきたいのなら保存場所は外部ストレージが一番です。

ダウンロード先の指定

画像

ブラウザでもそうですが、デフォルトではローカルディスク上にファイルをダウンロードします。私の場合はシステムディスクはSSDを使っているので、必要のないファイルの書き込みは絶対避けたいと思っています。

なのでシステムをバージョンアップしたときや新しいシステムを使う時必ずブラウザでダウンロードを外部のディスクなどに設定をし直ししかし、これがダウンロードソフトの場合だと結構忘れがちになります。

Arturia Software Centerで保存場所を変更

Arturia Software Center(以下ASC)というアプリを使いソフトを立ち上げたらホームボタンの下にある歯車ボタンを押すことダウンロード先の設定をすることができここがデフォルトではローカルディスク上になるので注意が必要です。

画像

Arturiaはeast westやNativeInstrumentと比べると軽い部類には入りますがGB単位なので、「寝てる間にダウンロードしよー」みたいなことを言朝気がつけばローカルディスクに大量のデータが書き込まれているということになりSSDだろうがHDDだろうがシステムの入っているディスクには

必要以上にデータは書き込まない方がいいです。

まとめ

メリット
デメリット
  • ハイクオリティな32のシンセサイザーエミュレーションが手に入る
  • 日本語マニュアルがある
  • 実機と同じ音作りを再現
  • 有名アーティストによる新規のプリセット
  • 多少CPU負荷が高いものがある

「Arturiaのmoogは全然リアルじゃないよ」「もっといいのがあるよ」確かにそうかもしれません。ですが大切なのは「使ってみたい」と思わしてくれる音源としての雰囲気です。

リアルかどうかより「これを使えばかっこいい曲が作れるのか?」という問いをもって音源を探すのが重要です。

そのためにはその音源の得意不得意をしって自分が今何をしたいかを明確にすることが大切です。

私はArturia V Collection 3からのユーザーですが毎回新しい発見があり、使えば使うほど自分の音楽にも強い影響を与えてくれている気がします。

本気で向かってくる人に本気で答えてくれるそれがArturia V Collection 9の最大の魅力です。

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https://96bit-music.com/v-collection-7-review/feed/ 0
In Music BFD3 使い方から音作りまで徹底解説 https://96bit-music.com/bfd3/ Tue, 15 Nov 2022 03:09:57 +0000 https://96bit-music.com/?p=5229

どうも!BFD1からの超ヘビーユーザーUG(@96bit_music )です。 色々なドラム音源がある中でどれが自分の求めているものなのか気になっている人は多いと思います。周りのレビューだけをみて買ったは良いも […]]]>

どうも!BFD1からの超ヘビーユーザーUG(@96bit_music )です。

色々なドラム音源がある中でどれが自分の求めているものなのか気になっている人は多いと思います。周りのレビューだけをみて買ったは良いものの「求めていたものと違った」ってなるのは悲しすぎますよね。

画像

音は良いけれど操作性が難しい

そこでこの記事では私が10年以上愛用し続けてきたBFD3について操作方法等を詳しくレビューします。

私はBFD3以外にもModoDrum、AD2 SSD5 EZ Drummer3と有名なドラム音源を触ってきてましたが、BFD3の音質は一番好きです。

In Music BFD3
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 細部まで録音されたリアルなドラム
  • シンバルとOHを分けて音量調整
  • 豊富で即戦力な拡張音源
  • レイヤーでの音作り
デメリット
  • 不安定な挙動
  • バージョンアップがされない
  • 音の作り込みが難しい
【数量限定特価】In Music BFD3 (ダウンロード版・パッケージ販売商品)【送料無料】【あす楽対応_関東】

BFD3とは

メーカーIN MUSIC
製品名BFD3
特徴大容量ドラム音源
7つの新しいキットを収録
専用のロック、メタル、ジャズ、ブラシ キット
タム・レゾナンス/シンバル・スウェル・モデリング
合理化された新しいブラウザとワークフロー
より高速で効率的なオーディオ エンジン
大画面用の拡張可能なインターフェース
アルゴリズムリバーブと DCAM EnvShaper を含む新しいエフェクト
幅広いミックス対応プリセット
完全に編集可能な改良されたグルーヴ エンジン
有名ドラマーによるMIDIグルーヴ
スティーブ・フェローネ、ブルックス・ワッカーマン、ボビー・ジャーゾンベク、
ピーター・アースキン、スタントン・ムーアによるグルーブは、プラチナ
VST、AU、RTAS、AAX プラグイン形式とスタンドアロン バージョン
システム要求MacOS 10.12 -12(Apple Silicon/M1は未サポート)
Windows 10 1909以降 64bit
AU*、VST (2.4)、AAX Native、スタンドアローン対応
Intel Core 2Duo 2 GHz以上(Intel i5 2400以上推奨)
RAM DDR3 4GB以上(8GB以上推奨)
Core Audio(Mac)/ASIO(Win)ドライバー対応インターフェース(WDM非対応)
1280×800 以上の画像解像度(1920×1080(HD)以上推奨)
バージョンv3.4.4.29(2022-05-20)
認証方式オーソライズソフトによるシリアル認証
認証数3回までのオーサライズ回数制限
容量容量155GB
(ロスレス圧縮によりディスク容量は約55GB)
3 インストールオプション:
18GB、27GB、または 55GB のディスク容量が必要
マニュアル英語版のみ(Google翻訳プラグインで日本語化可能)
価格$284.90
備考体験版等はなし

BFD3はリアルさをとことん追求したドラム音源です。1つ1つの楽器の音鳴りや、マイクの距離感が抜群なので、オフ気味の音からオン気味の音まで幅広く扱えます。

最近ではドラムモデリング音源であるMODO DRUMがIk multimediaから出てきました。私も購入して奏法による音の違いや、細かい音作りには感動しましたが、それでも質感的に良いマイクと良いスタジオで録音したドラムの音というのが私達が長年耳にしてきた「心地よいドラムの音」であることを再認識しました。

BFD3は発売されて7年が経ちますが、それでも多くの人が求めるサウンドがあるのはドラム音源としてある意味完成形に最も近いからかもしれません。

最新バージョンであるv3.4.4.29でもM1には未対応となっていますが、Montereyには対応しているので、intel環境のユーザーはMontereyで使用可能です。

BFD | macOS 12 Monterey Compatibility

BFD3のアップデートはマイナーアップデートの場合は無料です。アプリ自体が自動でアップデートする機能はないのですが、BFD3のメニューからCheck for BFD3 Updatsでアップデートを調べることが可能です。

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BFD3とBFD3 SPECIALの違い

最近良く見るのがBFD3 SPECIALという商品ですが、これはセール時に安くなっているBFD3ということで機能的な違いはないようです。しかし…セール時に名前を変更するっていうのはちょっとどうなのかなーって思いますね。

BFD3 レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)2
価格(購入のしやすさ)4
総合評価3.5
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

音質

4.5

ドラム全体の鳴りの生々しさはBFD3ならでは!

BFD3はキックやスネアなど個々の音色クオリティがずば抜けて生々しいです。そのため、プロのレコーディングエンジニアが本気になれば本物同然まで音を作り込めるという話です。

プロが唸るレベルのドラム音源。それがBFD3です。

しかし、多くのDTMerユーザーやBFD3が気になっている人の多くはプロのレコーディング・エンジニアではないでしょう。

素人にはBFD3は不向きなのか?と思ってしまうかもしれませんが、そういう人のために究極にまで作り込まれたプリセットが多数用意されていて、それを使うだけでもリアルで生々しいドラムトラックを作れます。

素人には優しく、ガチプロには本気でぶつかっていけるドラム音源です。

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機能性

4

各パーツの音の作り込みリアルそのもの

左ブラウザにあるのが各キットのプリセットです。ここから好みのキットを読み出して使っていきますが、キットを読み込むと中央下のフェーダーにキットが読み込まれます。読み込まれたKickとSnareのミキサーの部分三角矢印がついてるのがわかると思います。これをクリックすることで

キックとスネアの個別マイクを表示することができます。

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簡単にマイクの意味を説明すると

  • Kick Inはアタックオンを収録したもの(バチッという音)
  • Kick Inはキック自体の低音感をしたもの(ドン!という音)
  • Kick Subはさらに低い低音感を付け加えたもの(ドゥオンという感じの音)

これらの3つを一つにまとめてKickというフェーダーにまとまっているというものです。

スネアに関しては

  • Snare Topも一般的なスネアの音
  • Snare Bottomはジャリッとしたノイジーな音
  • Snare Rimはスネアの鳴りを収録した音

といった感じです。

最近EDM系ではやっているスネアやキックの音作りはシンセ的なものではなく、このマイキングから来ているのがよくわかります。つまりBFDのマイキングを制するものはEDM系のドラムサウンドも制すると言っても過言ではありません。

キック同様これらの音がSnareという一本のフェーダーにまとめられています。これらのフェーダーを動かしながらバランスをとりドラムの音作りをします。

ドラムの音作りにイコライザーを使用する人がいますが、フェーダー音量バランスをしっかり取れていればイコライザーでそれほど音作りをする必要がなくなります。EQでの音作りはカット方向以外でそれほど使うことはなくなります。

これらについてはこちらの記事も参考になります。

魅力的な拡張音源がいっぱい!!

BFD3にはパーカッションからエレクトリックドラム系まで優れた拡張音源が多くリリースされています。その音質は他のドラム音源では見ることができないBFD3ならではの質感です。

以下の記事ではリリースされている拡張音源の一覧を出しているのですべての音源を視聴することが可能です。

そんな優れたBFD3の拡張音源ですが、BFD2時代に作られたものが多く、インストール時に失敗して音がでなくなってしまうことがあります。それらの解決方法についても詳しく説明しています。

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操作性

3

洗練されたプリセットをかんたんに選択

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無事にインストールが完了すると、左のウィンドウにBFD3のドラムキットが並んでいて、クリックすると中央のミキサー画面に表示されます。

左のドラムプリセットのウィンドウの上にあるタグはいろいろとありますが、まずは以下の4つだけを覚えておいても十分に問題なく扱えます。

  • Preset:ミキサーの設定などを含めたもの
  • Kits:ドラムの音色だけ読み込んだもの
  • Drum:各キットだけを読み込んだもの
  • Groove:MIDIグルーヴを読み込む場所

ドラムのアンビエンスコントロールもリアルそのもの!

ドラムのリアルさはドラム全体を捉えたアンビエンスで決まると言っても過言ではありません。BFD3ではこのアンビエンをコントロールできるトラックが8つ用意されています。

  • OH
  • Mono1
  • Mono2
  • Mono3
  • Comp1
  • Comp2
  • Room
  • Amb3
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OHとオーバーヘッドという意味で役目としてはドラム全体を狙った音として使うこともありますし、シンバル用としてOHを使うこともあります。BFD3はシンバル専用のフェーダーが存在しているのでかぶりのないシンバルを扱いたいときはシンバル用のフェーダーで音を作り込む方がよいでしょう。

順不同になりますが、次のROOMについて説明します。

ROOMはOHよりさらに遠い位置にマイクをおいた部屋全体の響きを収録したもの迫力があるドラム音を作りたいときにはこのROOMが役に立ちます。Amb3という書いてあるROOMよりさらにマイクを遠くにおいたもの正直私はこれはあまり使いません。

monoというのはマイク一本でドラムを収録したもの1.2.3によってマイクの距離が異なります。Comp1.2はすでにモノラルマイクにコンプを通して録音したものです。個人的にガッツリとした定位感とパワーがほしいときにcompマイクを使うことがあります。

これらの表示は中央のドラムが表示されている画面を下にドラッグすることでマイクの位置を確認できます。

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またこれらのマイクの位置はTweaksという項目で変更することができます。

画像

Distanceは距離

Widthはパンニングと思ってください。

パラメーターを動かすことでマイクの位置が変化するので音の違いを確認してみましょう。

ちょっと便利なBFD3 tips1(ウィンドウの拡大縮小)画像

地味に知っている人が少ない機能ですが、上記の説明画像でもわかると思うのですが、BFD3はデフォルトで立ち上げると画面が幾分小さいんですよね。そこで、上記の赤色で囲った部分をクリックすることで画面の大きさを拡大縮小することができます。

画像

こんな感じでどこまでも広げていくことができます。広げるポイントは各キットの個別出力+AMB成分を確認できるほどでよいでしょう。

DAWを凌ぐミキシング&エフェクト機能

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BFD3内にはダイナミクスやフィルター、EQリバーブなど様々なエフェクトが搭載されていてBFD3内でも十分な音作りが可能です。また、プリセットキットにはエンジニアすでに作り込んだエフェクトが入っているのでそれをそのまま使うのも良いと思います。

青いマークが点灯しているところはエフェクトがONの状態インサーションエフェクトは同時に6つSENDは4つまで使えるみたいですが、私は基本DAWで音を作るのでエフェクト関係はすべてOFFにしています。(少しでもBFD3の負荷を減らしたいという目的もあります)

「エフェクトだったらDAW側で作るのになぜBFD3の中でエフェクト処理する必要があるの」という疑問が出るかもしれません。たしかに任意のプラグインエフェクトする方がより効果的な音作りが可能だとは思います。しかし、ここはエフェクト処理するというよりは「もともとこういうスネアの音だった」という意識でBFD3のエフェクトを使うのがよいかもしれません。

もちろんそれらをすべてDAW上でするのは良いと思います。しかし、エンベロープ系などダイナミクスのかかり方はプラグインなどによっても異なるので、BFD3のエフェクトの音が気にいるものであれば、無理してDAW上のプラグインを使う必要はないと考えます。

また、DAW上でのエフェクトプラグイン処理はマルチアウトすることを前提としていますが、完璧にバランスが取れて2mixでも問題ないのであれば、これも絶対マルチアウトが必要ではありません。

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安定性

2

不安定な挙動が多々見られる

まずCUBASEで使う場合はASIO-Guardを切らないとオーディオパフォーマンスが悲鳴あげます。

とにかく急激なCPU負荷で安定して使えるレベルとは言いにくい部分があります。

BFD3とASIO-Guardについてはこちらで詳しく解説しています。

正直ここさえなければ未だに最強のドラム音源の1つとも言えるのですが、BFD3は昔から安定性にかけるドラム音源と言われています。

とくにドラムサンプルを見失って起動しないという事例が多々見受けられます。ですが最近はバージョンアップで少しずつですが改善されつつあります。

またネット界隈ではBFD3は重いというイメージがありますが、いくつかのドラム音源でCPU負荷の計測をしたところ特別重たいわけではありませんでした。

それらについてはこちらの記事で纏めています。

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価格

4

スクロールできます
BFD3AD2Modo DrumEzDrummer3SSD5
価格¥9900〜56,201¥9,907〜40,630¥42,890¥19,800¥24,200

最近はセールがデフォルトになりつつありついに1万を切ったショップもあります。価格面から見るとこの¥12,000でも十分安いので、セールデフォルトでの価格は高く評価できます。

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BFD3 「インストール方法」

BFD3 にはUSB版とダウンロード版の2つが存在します。USB版の場合はUSBからのインストール指示に従うだけですが、ダウンロードの場合はFx pansionからインストーラーをダウンロードします。現在はInMusicに変更されました。

1. FXpansion社のアカウントをお持ちでない方は、以下ページの手順にてFXpansion社のアカウント作成、シリアルナンバーを登録してください。
FXpansion アカウント作成・製品登録手順

2.アカウント作成後、以下ページの手順にてinMusic(bfddrums.com)へのアカウント移行を行なってください。

BFDを新規にご購入いただいたお客様:アカウント作成・製品登録手順 より引用

メディア・インテグレーション様のサイトでこのような説明になっていますが、私はInMusicにて購入したものがそのままInMusicのサイトで登録DLができました。

さらに詳しいインストール方法の流れを知りたい方はこちらの記事が参考になります。以下の記事ではBFD3拡張音源のインストール方法とうまくインストールできないときの解決方法についても記載しています。

またおすすめなのは保存先のストレージは可能であればHDDではなくSSDです。HDDに比べると2倍近くロード時間が速くなるのでいち早く作業に入ることができます。

マルチアウト出力の設定方法

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フェーダーの下に「Kick」と書いてある名前をクリックすると出力先が表示されるので任意に設定していきます。もしKickを一つのまとめたい場合は

  • Kick in
  • Kick out
  • Kick Sub

の設定は「kick」のまま変更させずにそれらをまとめたKickのフェーダーでマルチアウト出力を設定します。

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イメージとしてはDAWでBUSチャンネルにまとめている状態だと思うとわかりやすいかもしれません。

詳しいマルチアウト(パラアウト)方法についてこちらの記事に詳しく書いてあります。

ちょっと便利なBFD3 tips2(1クリックでマルチ出力)

加筆2018/11/26

一つ一つのマルチ出力をするのがめんどくさい場合はフェーダー上で右クリックをしてAuto-assign Output(Direct)を選択すれば一発でマルチアウトが設定できます。

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画像

どーんと一発でマルチ出力!めっちゃ便利です。画像

シンバルをマルチ出力する必要がないと感じた場合はコンプやmonoマイクに当てはめてもいいですね。

オリジナルキットを保存する

私の場合はBFD3の音作りはDAWで行います。なのでBFD3のエフェクトを外し、フェーダーバランスもフラットにしマルチアウト出力を設定したオリジナルキットをBFD3を立ち上げ時にデフォルトで読み込ませるようにしています。

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Fileからsave Presetを選択し名前をつけて保存します。次にToolからShoe preferencesを選択し

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Startupの一番下に先程保存したプリセットが表示されますのでそれを選択すれば次回起動時からそのプリセット(キット)が読み込まれるようになります。

BFD3 オーディオ書き出し

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ロジックのすべてのチャンネルをオーディオで書き出せるExport機能がBFD3にはあります

Bit数も16〜32まで選択できまし、任意のチャンネルだけでもエクスポートできるのでめちゃ便利なのですが、残念なことに

リアル書き出ししかできない、つまりDAWを再生させることが条件なので3分の曲を書き出そうとすると3分かかってしまいます。BFD4にはバウンス機能つけてほしいところです

BFD3 の音色を圧縮するロスレス圧縮について

BFD3の音は本当にリアルです。ですがリアルがゆえにサンプルの容量が重いために、ストレージを圧迫します。高速のSSDであってもギリギリまでいれてしまうとSSDの性能をフルに発揮できません。本当ならもっと速くロードできるのにそれができないというのはストレスです。今日は容量の多いBFDをさくっと軽くしてしまえるアプリのお話です。まだ実行していない人はさっそく試してください。

BFD3に搭載されている音源はロスレス方式です。非圧縮なら155GBをロスレス圧縮によって55GBまで圧縮します。ちなみにロスレス方式とは圧縮しても音質を低下させることはない圧縮方式のこと。ちなみによく音楽再生で少し前まで用いられたmp3は非可逆圧縮といって圧縮することで音質の低下が発生し元には戻せません。

BFD3からロスレス圧縮方式に変わりHDDの使用量を抑えられますがBFD 2は実用量です。そのBFD 2の音源にもロスレス圧縮をしてくれるのがBFDLACToolです。以前BFDLACToolは単体アプリでしたが今はBFD3に内包されています。

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圧縮のメリット

テラバイトクラスのHDDをメインで使っているとそれほどかもしれませんが、少しでも速い起動にかかせないのが、SSDです。しかしSSDはHDDに比べるとまだまだ高いですから、ロスレス圧縮の恩恵は計り知れません。

圧縮のやり方

方法簡単です。起動すると次のような画面になります。

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Sourceで拡張音源がインストールされているファイルを選択Destinationで新規の保存先を選びます。ここで大切なのは一度圧縮したものは元に戻らないので必ず新規の保存先を作ることをオススメします。つまり上書きしないということです

私は「Lossless BFD」というフォルダを作りました。OptionsのOverwrite BFDACをクリックするとONになりファイルの上書きが行われてしまいます。必要がない限りはOFFの(現状のまま)が良いでしょう。Removeでは16bit 20bit 24bitのフォーマットが選べますが、BFD内でも変更ができるので現状の24bitで問題ないと思います。

ただ20bitというのがちと気になりますwあとはスタートを押して圧縮開始です。私はBFD2時代に結構拡張音源を購入していたのですが改めてフォルダで容量を確認すると205GBありました。容量にもよりますが、圧縮するのにだいたい数十分かかりました。容量は205GB⇒87.59GBになりました。

かなりの圧縮率です。あとは、BFD3で新規のフォルダを認識させるためにパスを変更して終了です。ロード時間が速くなるかな…と期待したのですが、圧縮したからと言ってロードが速くなるということはなさそうです。

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ドラムの打ち込みを基礎から覚えたい!

BFD3を買ってみたものの、「もっとドラム打ち込みを基礎から覚えたい/学びたい」という人もいるかもしれません。そういう人はこちらの記事がオススメです。

ドラムのパーツの役割からドラムパターンの紹介、ベロシティの数値の意味など中級者以上の内容を初心者でもわかるように説明しています。

まとめ

メリット
デメリット
  • 細部まで録音されたリアルなドラム
  • シンバルとOHを分けて音量調整
  • 豊富で即戦力な拡張音源
  • 拡大可能なGUI
  • レイヤーでの音作り
  • 不安定な挙動
  • バージョンアップがされない
  • 音の作り込みが難しい
音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)2
価格(購入のしやすさ)4
総合評価3.5
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

BFD3は難しいイメージがある音源ですがクオリティが高く触りこめば必ず答えてくれるドラム音源です。BFDが3になってからもうかなりの年月が経ちますが、プロアマ問わず重宝されているドラム音源です。

【数量限定特価】In Music BFD3 (ダウンロード版・パッケージ販売商品)【送料無料】【あす楽対応_関東】
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プロがオススメ最新ポップガード3選!効果のある付け方や必要性についても解説 https://96bit-music.com/pop-filter/ Mon, 14 Nov 2022 07:44:47 +0000 https://96bit-music.com/?p=5161

ボーカル録音時に必要なのがポップガード!これがあるのとないのとではレコーディングのクオリティが全然違います。 そうなんです。布やメッシュなど値段も割と幅が広くてどれがいいか迷いますよね。 そこでこの記事ではポップガードの […]]]>

ボーカル録音時に必要なのがポップガード!これがあるのとないのとではレコーディングのクオリティが全然違います。

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でもいっぱいあって何が良いかワカラナイヨ

そうなんです。布やメッシュなど値段も割と幅が広くてどれがいいか迷いますよね。

そこでこの記事ではポップガードの必要性や効果のある取り付け方からプロがオススメする最新のポップガードをいくつか紹介します。

この記事の解説内容

ポップガードとは?(効果や必要性について)

ポップガードの種類(金属製と布製の違い)

ポップガードの付け方(マイクとの位置)

プロすすめる最新のポップガード3つ

みんな
気になるよね?
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ポップガード(ポップブロッカー)の役目とは

ポップガード画像

ポップガードとは、ボーカルレコーディング時にマイクの前に装着し吹かれ音や破裂音といったポップノイズがマイクに入らないようにするためのものです。

ポップノイズの長さはゼロコンマ秒程度のものですが、それが入ってしまうと取り除くことは難しいので、その対策としてポップガードはかかせません

またポップノイズを防ぐ以外にマイクに直接唾液があたらないようにするマイク保護の目的もあります。コンデンサーマイクの場合は破裂音だけではなく、唾液等による故障リスクが高いのでノイズ混入以外にも重要な役目を果たしています。

吹かれ音と破裂音ってどんな音?

口の前でティッシュを広げて端っこだけを持ち上げて、「はっぽうしゅ」や「ハプスブルク」と言ってみください。ティッシュが大きく動くと思います。おもにハ行の音が吹かれ音、パ行が「破裂音」と言われています。

そしてこのティッシュがコンデンサーマイクの主要回路だとするとその回路に風があたっているのがわかります。そして口の中は基本湿っているのでこれらの音に混じって唾液であったり、湿った空気も一緒に出てくるわけです。これがコンデンサーマイクには大敵で故障の原因に繋がります。

「えっ?そんなんでコンデンサーマイクって故障するの?」と思う人もいるかもしれませんが、壊れます。コンデンサーマイクは想像以上に繊細です。壊れたらどうなるのか?音がでなくなります。(当然です)

当然修理に出す必要がありますが、かなり修理代金がかかります。最近は安いコンデンサーマイクも増えてきましたが、それなりの音質を求めると安いコンデンサーマイクでは物足りなくなります。

無駄な修理をしないためにもコンデンサーマイクに大敵の湿気であるツバや吐息などがかからないためにポップガードが必要です。「それなら、ツバを飛ばさないように注意して歌えばいいのでは?」と思ったかもしれませんが。

「絶対できません!断言します。」

というか「そんなところに注意しながら歌っているとボーカル録音のクオリティは低いものになります」

プロの中には破裂音(パピプペポ)や吹かれ音(ハヒフヘホ)を極力抑えながら歌える人もいますが、まさにプロのワザです。一朝一夕で身につくものではありません。

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コンデンサーマイクは湿度に敏感な機材、唾液に限らず湿度が高いことでカビが生えて壊れてしまうことがあるんだよ!

コンデンサーマイクはとても繊細な機材で壊れてしまうとものにもよりますが、修理費数十万もすることもあります。

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安物マイクだから壊れてもいいかなー

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安物であっても今この瞬間を録音できるマイクはかけがえのない存在だよ!大切に扱わないと!

ちなみにテレビドラマなどの野外収録でマイクを持ち上げている姿を見たことがあるかもしれません。

↓こんなやつです。このもこもことした中に細長いマイクが入っています。

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これも吹かれを抑えるという点ではポップガードと同じ役目ですが、こちらはおもに風よけとして使われるため「ウィンドスクリーン」と呼ばれています。

ポップガードとポップスクリーンの違いについて

最近ではポップガードのことを以下のように呼ばれることがありますがすべて同じポップガードとして覚えてもらって大丈夫です。

  • ポップブロッカー
  • マイクポップガード
  • マイクガード
  • ポップスクリーン

よくリフレクションフィルターをポップガードと間違えてしまっている人がいますが、リフレクションフィルターは部屋の残響がマイクに入ってしまうのを防ぐものです。

ポップガードの寿命は?

ポップガードの材質は主に布(ナイロン製)と金属製に分けられます。どちらも1年や2年では寿命を迎えることはありません。とくに金属製について物理的な破損がない限り半永久的に使えると言っても過言ではありません。

ナイロン製は経年劣化でハリがなくなってきます。そうなるとポップノイズを上手く排除することができなくなるのでハリが著しく弱いなーと感じたら交換するとよいでしょう。

また、ポップガードの中には布製の部分だけを取り外して手洗いできるタイプのものもあります。手洗いはわりとダメージが残りやすいので洗わずに使用しているものと比べると寿命は短いです。

株式会社GUNZEによるとストッキング自体に消費期限は設けていないとのことです。長期の保管により脆化するといあります。

具体的な消費期限は設けていませんが、ストッキングやタイツに使用されているポリウレタンという繊維が、長期間の保管により、ぜい化する(もろくなる)ことがあります。

ポリウレタンのぜい化現象とは、ポリウレタンが硬化し、下記の写真のようにもろくなった部分の糸が切れて、ムラになるとともに、生地の弾力性もなくなる状態です。

引用元:ストッキングやタイツは、新品のまま保管した場合、どれくらいもちますか?

ポップガードも基本長期間の保管が前提になるとは思いますので、やはりハリやもろくなってきたように感じたら新しいものと交換するのがよいです。

ポップガードの洗い方について

ゴシゴシと洗うと破損する恐れがあります。基本はつけ置きで十分きれいになります。匂いがキツイ場合は手洗い用洗剤等を使うのがオススメです。

気をつけたいのは洗った後はしっかりと乾かすことです。乾ききっていないとポップガードの湿気がコンデンサーマイクに悪影響を及ぼす可能性が高いです。

洗い終わったら一日天日干しをすると完璧です。

ただ、寿命の項目でもお話しましたが、洗いすぎると痛むのが速いので、使用頻度を考えながら洗いましょう。

ポップガードを選ぶときのコツ

ポップガードの違いは布製か金属製の2種類そこから以下の4つの点を考慮しながら選んでいくと良いです。

使い勝手
音質
機能性(材質)
サイズ

ポップガードの種類について

ポップガードは主にナイロン製とメタル製の2種類。それぞれで音質が若干違います。

ナイロン製
メタル製
  • 価格が安い(2,000円〜15,000円)
  • 自作することもできる
  • 吹かれに強い
  • 価格が高い(3,800円〜7000円)
  • 自作は難しい
  • ナイロン製と比べると少しだけ吹かれに弱い

ナイロン製のポップガードのメリット・デメリット

メリット
・デメリット
  • 価格が安い!
  • 自作可能
  • 不衛生

ナイロン製は素材自体が安いため、ポップガード自体も数千円程度で購入できます。またストッキングを購入して自作することも可能です。

最近では不織布マスク等をマイクにつけてポップガードの代用する人もいます。取り付け方によっては一定のポップガードの役割を果たすあもしれませんが、あまい見栄えの良いものではありません。

ボーカルは歌うときに思っている以上に唾液が飛びます。それがポップガードに付着することで異臭とまでは生きませんが、口臭的な臭いがついてしまうことがあります。ナイロンはあまり水洗いに強いわけではないので、臭い等が気になったら買い替えた方がよいと思います。

また近年ではコロナウィルスが流行っているので、ポップガードの衛生レベルはかなり気をつけておきたいところです。

「ストッキングが洗えるならナイロン製のポップガードも洗えるのでは?」と思うかもしれません。たしかに不可能ではないですが、プロの現場でもナイロン製のポップガードを洗濯しているという話は聞きません。

どうしても洗いたいのなら洗濯ネットに入れて洗うのがよいかもしれません(洗濯の結果は自己責任で!)

メタル製のポップガードのメリット・デメリット

メリット
・デメリット
  • 価格がナイロンより少し高い
  • (衛生的)手洗いができる!
  • ナイロン製より高音域が減衰しにくい
  • 丈夫で長持ち
  • 怪我のリスクがある

少しでも音質に拘るのならメタル製の方がいいでしょう。しかし、メタル製にしたら「イコライザーで4kHzを5dBブーストした」ような明らかな差がでるわけではないのでそこは注意が必要です。

ナイロン製と比べるとコストが高いです。またメタル製はナイロン製と比べると鉄の部分がむき出しなタイプが多いのでなにかの拍子に引っかかったり、怪我をするリスクもあります。

また、一部のユーザーからは吹かれに弱いという話もありますが、あまりにも強い吹かれはナイロン製でも取り切れないので、さほど気にする必要はありません。

使い勝手①(クランプ式orクリップ式)

ポップガードはスタンドに装着して使用しますが、装着の仕方は主に二種類

クリップ方式とクランプ式です。

ポップガードの8割はほぼクランプ式です。クリップ式はほとんど見かけません。理由としてはクランプ式の方がしっかりと固定できる。またスタンドの太さ等にそれほど影響されないため使いまわしが良いからと考えています。

またクリップ式は洗濯バサミみたいな方法で抑え込んでいるだけでなので、振動や何かしらの接触で外れてしまう可能性があります。

配信用途で使う一例として卓上に設置できるポップガード専用のスタンドタイプのものもあります。

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ボーカル録音をするときはほとんど立っていると思うのでボーカルレコーディング用途で使うことは少ないかもしれません。

ただ、ポップガードはドラムのキックにつかうこともあるのでそういう場合はこのスタンド式は約に立ちます。

使い勝手②(グレースネックの長さ)

ポップガードのネックの長さは平均して34cm程度になります。安いポップガードだとネックの耐久性が指摘されているものがいくつかAmazonレビューで見受けられました。ネックの強度は価格と比例している部分もありそうです。

スクロールできます
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ポップガード ポップブロッカー 2重張り
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マイクポップガード クランプ式/フレシキブルアーム (2層構造)
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マイクポップフィルター ポップスクリーン Blue Yetiと他のマイクに対応
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ポップガード DCP-2 金属製 丸型
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PROSCREEN101 メタルポップガード
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ポップブロッカー ネット直径10cm PO-5S
メーカーSRIN RyomyunNEEWERDicon AudioSTEDMAN キクタニ
素材金属金属
サイズ15cm15cm13cm13.5cm11.7cm10cm
ネック長さ32cm34.5cm37.5cm34cm35cm程度35cm程度
ネック直径8mm500[単位]
固定方法クランプ式クランプ式クランプ式クランプ式クランプ式クリップ式
デザイン丸形丸形丸形丸形丸形丸形
価格¥1,280¥660¥1,699 ¥2,091¥6,480¥1,709
評価3.53.74.144.33.8
詳細を確認詳細を確認詳細を確認詳細を確認詳細を確認購入する
各製品の比較

ポップガードを装着し使用するときは曲げて使うことになります。ここで耐久性の弱いポッガードだと使っている最中に落ちてきたりすることがあります。レコーディング中にポップガードが落ちる、外れるって想像したらかなりヤバい状況です。1音に全神経集中しているわけですから、合ってはならない話です。

音質

安いタイプ(¥2,000~10,000くらい)までのポップガード正直な印象、どれもそれほど変わりません。ポップガード選びに悩んで貴重な創作時間を削るくらいならば定番のものを持っておいた方がよいと思います。

ただそれ以上の価格となると独自の機能性をもたせたポップガードがありそれらはあきらかに音質の違いがあります。

機能性(材質)

ポップガードは先程もお話しましたが、おもに布製と金属製に分かれています。ポップガードの中にはそれらを2枚同時に扱えるものもあります。

ポップガードの中には独自の機能性をもたせたものがあります。フィルターを二枚重ねて好きな方が使えるものであったり、用途にあったフィルターにかんたんに交換できるようなものです。

サイズや形

ポップガードの大きさはだいたいですが15cmくらいが主流ですが、大きすぎると譜面が見えにくいなど使い勝手が悪いのでプロの現場ではわりと小さいポップガードを使うことが多いです。

また形に関してはほぼ丸い形が一般的ですが、コンデンサーマイクに乗せるような形で使うU型のものも最近はよく見かけますあ。ただ、

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ただ、このU型は必然的にボーカルとマイクとの距離がかなり近くなるためポップノイズに関しては従来のポップガードと比べると性能はそこまで強くはならないと思われるので、個人的にはU型ポップガードの性能については手放しでオススメはできません。

効果のあるポップガードの付け方

ダイナミックマイクもコンデンサーマイクも基本的に同じです。大切なのはマイクとポップガードの距離です。近すぎるとポップガードで防ぎきれない場合があります。なのでマイクとポップガードの距離は最低でもこぶし1/2くらい空けるようにしています。

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その理由として近づきすぎるとポップガードでもポップノイズが取り切れない場合があります。なので、目安としてポップガードとマイクの間は拳一つ分程度を作っておくと安心です。

あまり離れすぎるとマイクの性能が活かしきれない場合があるのであくまでこれくらいの距離が一番音質的にも問題ありません。

SM58やカラオケで使うようなダイナミックマイクの場合マイク自体にポップガード的な役目を果たすスポンジが入っていることがありますが、口に近づけて歌うことが多いため破裂音を拾ってしまいます。

プロがおすすめ&注目!最新ポップガード3選

上記で紹介したポップガードを選ぶときのコツを満たしたうえでプロがオススメしているポップガードを紹介します。

JZ Pop Filter

4.5

タイプ3D波形型金属製メッシュ
大きさ直径:10cm
グースネック45cm クランプ
クランプネジ止め幅:約1cm~約2cm

最強のポップフィルターとして有名なポップガードです。特殊な形状のメッシュタイプが特徴です。お値段もポップガードの中では高額(下手なコンデンサーマイクより高い)です。

しかし、ポップノイズをかなり防いでくれるのと音質の変化が少ないことからプロの現場で使われることが多いです。

プロが絶賛し複数購入しておきたいとまで言わせる最強のポップガード、また今まで布製のものや他のメタル製を使っていた人もJZ Pop Filterを使ったらその違いに驚愕しています。

デメリットとして特殊な3D構造のため凹んでしまうと元に戻するのが若干難しいという話です。

無理にオススメとはいいませんが、これを購入している人を見ると「本気で誰かのために最良の歌を届けたいんだな」って思います。

ISOVOX ISOPOP

4

タイプフィルターを取り外して洗浄可能 な2種類のフィルター
Neutral」ポップ音のみが除去
DE-ESS」ポップ+耳障りな歯擦音も除去
大きさ直径:10cm
グースネック約35cmクランプ
クランプネジ止め幅:約1cm~約2cm

頭からかぶるタイプの防音ブースでおなじみのISOBVOXがリリースした最新のポップガードです。動画の中でも使用例が紹介されていますが、コンパクトなサイズなのでISOVOX2の中でも邪魔な感じがしません。

定番メタル製ポップガード STEDMAN PROSCREEN 101

4

メタル製で定番なのはSTEDMAN PROSCREEN 101 多くのユーザーが「ナイロンよりテンションがあがる」とのこと

お値段もそこそこしますが、とにかくお金に余裕があってポップノイズがひどい人はこれを使うべきというものです。

また気軽に洗えて使えるという点から清潔感プラスポイントにしている人も多いです。

迷ったらこれがオススメ!

正直なところプロが勧めるもの高いです。それはレコーディングがそのまま仕事につながっているわけですから、やはり最良の録音を取るための道具としてしっかりとしたものを使いたいからです。

ですが、DTM初心者や宅録初心者にとってはそこまで必要かと言われると答えはNoです。私もポップガードに関しては¥2,000程度のナイロン製を使っています。それで特に問題を感じたことはありません。

なので、とりあえず最初のポップガードとしてもっておくなら下記のものでも十分効果はあります。

定番ナイロンポップガード K&M ポップガード 23956

K&Mはマイクスタンドも制作していた耐久性にも問題なく、「これをつかったら失敗した」という声も評価も聴きません。とりあえずこれを基準に考えてよいと思います。

番外編KAOTICA EYEBALLの使い勝手

通称目玉の親父と言われているマイク全体を包むタイプのポップガード

賛否両論がありますが、私の周りではあまり良い反応がありません。部屋なりが多い人には多少効果があるのかもしれませんが、JZ MICROPHONE Pop Filter以上の価格をかけるべきものかと言われると疑問です。

ポップガードで悩んでも歌はうまくなりませんのでサクッと決めてしまうのが一番だと思います。

ダイナミックマイクはポップガードいらず?

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ライブの定番のSHUREのSM58やボーカル目的のダイナミックマイクにはグリルと呼ばれる上記の丸い鉄の中の部分に簡易的なポップガードがついていますが、音の抜けの悪さが目立つからと自宅では外してボーカル録音する人もいます。

まとめ

「ポップガード」はふかれノイズ(通称ポップノイズ)を対策することを目的としたアイテムです。

この吹かれの音が入っているとどんなにボーカリストがうまくてもボーカルサウンドとしてのクオリティは低いものになってしまうので、ボーカル録音時にナイロン製かメッシュ(メタル)製のどちらかを必ず使用することをオススメします。

コンデンサーマイクは買ったけどポップガードは買っていない!という人はすぐに買ってください。間違ってもそのまま使うのはやめましょう。壊れてからでは遅いです。

数千円でコンデンサーマイクを守れる保険としてポップガードは最強です。

ポップガードはボーカル録音の必需品ですが、衛生面でも気をつけたいところです。昨今コロナウィルスが騒がれている中でのレコーディングツールには十分気をつけたいところですね。

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ゼロから初めて誰でもわかる!リバーブ基礎硬め https://96bit-music.com/reverb-tips/ Sat, 12 Nov 2022 09:45:30 +0000 https://96bit-music.com/?p=4467

リバーブを使うと空間が広がり音色がリッチに聴こえ楽曲のクオリティがアップします!その効果は誰でもすぐに実感できるので多くのDTMerがリバーブを使っています。 そうなんです。リバーブの音って気持ちよいので、ついリバーブを […]]]>

リバーブを使うと空間が広がり音色がリッチに聴こえ楽曲のクオリティがアップします!その効果は誰でもすぐに実感できるので多くのDTMerがリバーブを使っています。

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でも、ついついかけすぎてお風呂みたいになって逆にクオリティダウン

そうなんです。リバーブの音って気持ちよいので、ついリバーブを使いすぎてしまうんですよね

なぜそんなことになるのか?それはリバーブに対して正しい知識を持っていないからです。適当に使っても適当な効果にしかなりません。

リバーブを使う上で重要なのは「初期反射と残響のバランスをとること」です。

この記事ではそれらを理解できるようにパラメーターの意味や使い方、そこから「リバーブとはなにか?」を正しく理解できるように、基礎から応用まで学べるように詳しくわかりやすく解説しています。

リバーブの使い方を取得するとDTMミックス技術も向上することになるのでぜひ身につけていただきたいです。

リバーブとは

リバーブ(リバーブレーター)は残響効果を与えられるエフェクトです。

残響効果とは部屋の中で発生した複数回のエコー(反響/反射)によって音が遅れて聴こえる現象をいいます。

一回目の反射を初期反射(early reflection一次反射 )と呼び、二回目以降の反射を二次反射音(late reverberation後期反射)と呼び、この後期反射の長さがリバーブ時間(Reverb Time)になります。

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リバーブのパラメーターはいくつかありますが、それらはすべて次の2点を調整するためにあります。

初期反射さまざまな空間をエミュレート部屋の大きさを調節
後期反射リバーブテールや空間のサイズとリバーブタイムを調節

音響学的には後期残響が直接音に対して、 60dB減衰するまでの時間を残響時間と定義されていますが、DTMでリバーブを使う際には頭の片隅に置いておけばよい程度の話です。

2.残 響 時間 の 測 定
残響 時 間は , 定常 音 を室 内 に放 射 して 平衡状態に 達 した 後に音 を停止 した場合, その 後の 室 内の 音
響 工 ネ ル ギ ー密 度 が 音 源停止 直前 の エ ネル ギ ー密度 に比 べ て 1/106 (− 60dB ) に な る まで の 時 間 と定義 さ れ て い ます。

引用元:残響時間の測定における注意点

まったく反射せず直接聞こえる音を「直接音」と呼びますが、反射しない部屋(無響室)と呼ばれる特殊な部屋にいない限りは必ず反射音が発生するので、日常生活で直接音と反射音を別々に聞き取るには熟練の技術が必要になります。

リバーブの種類

リバーブの種類は主に次の6つになります。それぞれに特色がありそれにあった用途で使うことでリバーブの効果が最大限に発揮されます。

ホールリバーブ大きな空間(ホールなど)
チェンバーリバーブ(ルームリバーブ)小さな部屋(反響が強い部屋)
プレートリバーブ鉄板を使った人工的な残響装置
デジタルリバーブプログラムに調整管理されている
コンボリューションリバーブ本物の場所や装置をサンプリングして響きを再現
AIリバーブAIによって最適な響きを作る

ホールリバーブ

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リバーブタイムが長い大きな部屋をシミュレートしています。

バラードなどのボーカルやストリングスなど空間を大きく見せたいときに効果的です。

Drum Dry
Drum Hall
Piano Dry
Piano Hall

リバーブタイムが長いのでかけすぎに注意が必要です。

chambers(ルーム)リバーブ

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chamber(チェンバー(チャンバーの方が発音的に近い))とは特定の目的で使われる部屋のことを意味します。

よく音源で「チェンバー ストリングス」というのはこの小さい部屋で演奏できる人数のストリングス音源ということです。

リバーブ的な「Chamber」は残響が発生しやすい部屋にスピーカーとマイクを立てて録音することでリバーブ状態を作り出します。

エコー成分を発生させることから「エコーチャンバー」と呼ばれることもあります。

ルームリバーブとの差は使用目的によるところが大きいでしょう。ルームリバーブであってもそこにマイクを立ててスピーカーから出た音を録音し、それをリバーブ成分的に扱えば、チェンバーになります。

またドラムなどにルームアンビエンスを与える目的で大きな部屋で録ったような音として使いたいときは「ルームリバーブ」または「アンビエンス」とよばれたりもします。

ただ個人的な感想としてはチェンバーリバーブとして使う部屋の多くは石でできているため硬質的で響きが長い印象。それに対してルームリバーブは部屋の材質(木製であったり部屋の高さがあったり)の影響によって様々なので、その音色の差で使いわけます。

Drum chamber
Piano chamber
Drum Room
Piano Room

プレートリバーブ

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画像引用:Abbey Road Studios のリバーブ プレート ルーム

一つのサイズが2.4m×1.2m×0.3mというとてつもなくでかいリバーブ装置です。ホールや、チャンバーと違って、装置内の鉄板を振動させることで残響を作り出します。

初期反射音が大きくアタック感もあり、なおかつ音が明るいことからボーカルやギターなどに使うことが多いリバーブです。

Drum Plate
Piano Plate

スプリング・リバーブ

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画像はイメージです。

バネを響かせることで独特の残響効果を作り出せるのが「スプリングリバーブ」です。

ビヨンビヨンという音が特徴的です。また小型なためギターアンプに搭載することも可能でした。

Guitar Dry
Guitar Spring

デジタル・リバーブ(アルゴリズム)

上記のリバーブはすべてマイクで録音するか装置であっても大型でどうしても手軽に扱えるものではありませんでした。

しかし、時代とともにリバーブは19インチラック型のリバーブ装置として進化し、でDSPを積んだハードウェアリバーブは残響時間や部屋の大きさなどが自由に調整できるため「誰でもどこでも自由に使える」ものに変わっていきます。

サンプリング・リバーブ(コンボリューション・リバーブ)

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デジタルリバーブはアルゴリズムでリバーブ成分を作り出すわけですが、その音質はどこか「機械的」と呼ばれていました。そこで部屋の残響成分自体をサンプリングし(IRといいます)それを再生することで、東京ドームの音からイタリアの大聖堂まで自由に本物のリバーブ成分を使えるようになったのがサンプリングリバーブです。

IRは有料のものから無料のものまで多くのIRがネット上にあり、世界中の残響旅行を楽しむことができます。

リリースされた当初は何十万もするものでしたが、今では各DAWに付属するほどポピュラーなリバーブなものになりました

また最近では本物のホールだけではなく、昔のハードウェアリバーブをIRで再現しているものもあります。こうなるとほぼ実機を手にしているのと同じになります。

AIリバーブ

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AIリバーブの中身はアルゴリズムリバーブと同じですが、素材によってAIが最適なリバーブの値を提示してくれます。そのため、リバーブに不慣れ人であっても、曲にマッチしやすいリバーブを使うことができます。

リバーブになれない初心者にとっては強い味方になるので、リバーブの勉強目的として使うのもオススメです。

ディレイとリバーブの違い

リバーブは反射する音つまり原音より遅れてくる音を聴いているので「遅れる」という意味ではDelayは同じになります。

ただリバーブのディレイといえるものは非常に速くそれをエフェクターであるディレイのように知覚するのはかんたんではありません。たとえば、5mの正方形の部屋であれば以下のような速さになります。

直接音:5m
初期反射音:7.07m

直接音:0.0147秒
初期反射音:0.02075秒

リバーブにおいてのディレイはあくまで残響成分という部分でしかありません。一方のエフェクト的なディレイは原音が発せられた後に聞こえる音の遅れ(ディレイ)を認識することが可能です。

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また最近ではこのディレイの間隔をより細かく調整することでリズミックな演奏パターンを作り出すことができるのもディレイ・エフェクトの大きな特徴です。

Strings Dry

では次から実際にリバーブのパラメーターの意味と使い方についてお話します。

リバーブのパラメーターについて

リバーブはメーカー等によってパラメーターの呼び名が変わります。効果はわかりやすいのですが、この名前が変わってしまっているおかげで混乱を招いているように思います。

リバーブではいくつものパラメーターがありますが、覚えるのは次の4つです。

  • PreDelay
  • Decay(ReverbTime、Tail)
  • Early Reflection/Size
  • リバーブのイコライジング

PreDelay

PreDelayとは元の音から残響が起こるまでの時間です。

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PreDelayを0msecにすると原音が鳴ると同時に残響が発生します。これがすべて駄目とはいいませんが、歌などアタックに特徴がある素材の場合、PreDelayがゼロだとその頭のアタック音に残響が乗ってしまい歌が残響にマスキング(埋もれる)されてしまい、ボーカルの明瞭度も下がり、歌詞の意味も伝わりにくくなります。

初心者がリバーブを使うとお風呂みたいになってしまうのはこのPreDelayの設定が原因の一つです。

では、どれくらいが適切なのか?20~60msくらいで調整する人も多いですが、これはテンポによっても変わります。

例えば、ディレイ・タイムで計算すると次のようになります。

4分音符8分音符16分音符32分音符
BPM601000ms500ms250ms125ms
BPM120500ms250ms125ms62.5ms
BPM180333ms166ms83ms41.6ms

PreDelayも基本は時間の長さであるため、音符の長さに換算できます。BPM180の場合41.7msは32分音符になるため、40ms程度のPreDelayではイメージとは違った印象になるかもしれません。

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これどうやって計算するんですか?

60,000 / 楽曲のBPM = 4分音符の長さ (ms)X1000で出せるよ

全音符 → 4
2分音符 → 2
4分音符 → 1
8分音符 → 0.5
16分音符 → 0.25
32分音符 → 0.125

以下のサンプルはBPM120に対してPreDelayを0、40、80、240と設定してみました。

Vo PreDelay 0ms
Vo PreDelay 40ms
Vo PreDelay 80ms
Vo PreDelay 240ms

240msではリバーブがディレイのように遅れて聞こえるのがはっきりと認識できます。意図としてこのような狙いかたをするのであれば、面白いかもしれませんが、自然なリバーブには聴こえませんね。

リバーブ感を維持しながら原音も時はプリディレイを多めにいれるということを覚えていればイメージに近づけます。

音の分離感を調整したいと思ったらまずはPRE-DELAYという感じで覚えてください。

Decay

リバーブのDecayとは残響時間を示す言葉です。

リバーブによっては「Reverb Time」「Tail」表記されている場合もありますが、意味は同じです。

これは考え方としてはシンセサイザーのADSRのD(Decay)と同じ考え方になります。

シンセの場合発音したオシレーターの長さを調整するのがDecayですが、このオシレーターをリバーブに置き換えると

リバーブがどのくらい速く減衰するかを調整するのがDecayになります。

Drum Decay Dry
Drum Decay 100%
Drum Decay 50%
Drum Decay 0%

Decayは0%にしても完全なDryになるものとそうでないものがあります。値を小さくすればするほど部屋感は小さくなるので、リバーブの種類によっては若干の空間を作り上げる用途で0%で使用することも可能です。

使い方の目安としては、30~50%程度の間です。リバーブタイムも曲のBPMや使っている楽器と密接に影響します。長いほどにリッチ感はありますが、その分他のパートを邪魔するわけですから、長ければよいわけじゃありません。音楽の世界では大は小を兼ねないのです。

Early Reflection/Size

Early Reflectionは最初に反射して帰ってくる初期反射音のことです。

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初期反射音は小さい部屋ほど大きくなります。

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Early Reflection(初期反射)は上記の画像のように部屋の大きさと密接に関わっています。

Sizeとはこの部屋の大きさを決めるにほかなりません。Sizeを小さくすれば部屋は狭くなり大きくすれば部屋が広くなります。

リバーブのパラメーターとして使うコツは、Early Reflection/Sizeでは音の奥行きをコントロールするのに役に立ちます。

例えば、Early Reflectionを0にすれば部屋のサイズが小さくなります。その結果初期反射の聞こえる速度が速いため、初期反射が遅いものと比べると音像が前に出てきます。

Early 0.1m
Early 3.5m
Early 7m

ではEarly Reflectionがないものとそうでないものを比較するとどうなるか試してみます。

Early 50%
Early 0%

おそらくEarlyの0%の方が音が暗く聞こえると思います。

これはスペクトラム・アナライザーで確認するとわかりやすいです。

画像

緑がEarlyが50%の状態でピンクがEarly0%の状態です。Earlyが50%の場合は低域の周波数帯域がある程度山があるのに対して、Earlyなしではその山が鳴らされているような印象です。また、Earlyがある方が1kHz以上の見え方も変わります。

乱暴な言い方をすればEarlyをつけることで音の明瞭感がわかりやすいといえます。

リバーブを使うと音抜けがわるい場合Earlyのバランスが重要になってくるのはこういうことです。

リバーブのイコライジング

リバーブでのイコライジング(フィルター)は特定の帯域のリバーブ成分の調整を行います。ただ、あくまでかかっているリバーブをイコライザーで調整するのみで、特定の帯域のみかからないという話ではないということです。

画像
画像

バスチャンネルにまとめたドラムトラックなどの調整にも役立ちますし、帯域によっては反射する壁等の材質のエミュレーションにも向いています。

最近のリバーブではリバーブにイコライザーがセットになっているものも多いですが、DAW付属のイコライザーと組み合わせて使っても問題はありません。その場合リバーブの後にイコライザーを通すのがセオリにーになります。

大切なのはリバーブ成分をイコライザーでどうしたいか?という見方です。

AUXセンドでリバーブを使用する目的とメリット

AUXとは複数のトラックをまとめて一つのチャンネルに送る方法の一つです。

AUXで使う目的は複数のトラックに同じリバーブを使うことで空間的な繋がりをもたせることにあるでしょう。

例えば、ストリングスとピアノをまとめたトラックを作る場合にそれらのトラックにAUXで同じリバーブを使うことで自然な一体感を得ることができます。

しかしここで気をつけなければいけないのは、それぞれの音源ができる限りドライであるということです。

ピアノにはホールリバーブがたっぷりかかっているものをストリングスと混ぜてそこからリバーブもかけると望ましい結果にはなりにくいです。

最近ではインストトラック(ボーカルやギターだけのトラック)に直接リバーブを使うケースも多いです。AUXでリバーブを使う目的も昔はリバーブ自体のCPU負荷が高いから一つにまとめようとという話もありましたが、今のPCのパワーではそこまでCPU負荷を気にする必要はありません。

EDM系などではピアノだけリバーブを掛けて他はドライといったようなアプローチをしているものもよくみかけますし、その方がドラマティックな印象を受けます。

ただ、AUXでリバーブを掛けるメリットは、リバーブ自体に違うプラグインを使えるという点です。

インストトラック上ではリバーブはWet/Dryのみになり、Dry50%にした場合であっても次に挿しているプラグインの影響を受けてしまいます。しかしAUXであれば、送る量さえ決めてしまえば、リバーブの後にどんなプラグインを挿しても実音に影響はありません。

画像
Drum reverb Aux
Drum Reverb Aux+Effect

リバーブを積極的に作り込みたい場合はAUXを使うのがオススメです。

リバーブのかけ方&考え方

リバーブを使うときのポイントは次の3つです。

かけ方(量)

タイム

サイズ

この3つを意識するだけでも脱初心者です。それくらい多くの人がこの3つのポイントを軽視している部分があります。そしてその中でももっとも大切なのは「かけ方(量)」です。正直この「量」だけを意識するだけでも良いと言い切れます。

リバーブのかける量

どんなによいリバーブもかけすぎては曲の魅力は引き出すところかマイナスです。しかし、慣れていないと、「最適な量」がわかりにくいと思います。

そこでオススメするのが「自分の中で気持ちよい!と感じるリバーブ量の半分」にすることです。なぜなら自分が気持ちよいと感じる時はすでにそのリバーブサウンドに酔っている可能性があります。

お風呂などで歌っているときは気持ちよいのは主観でしかものを見れていなからです。客観的になるとお風呂の残響音はそれほど気持ちよくないですからねw

そしてもう一つ半分以下にしなければいけない理由があります。

それは、最終的にマスタリングをするとすべての音量が上がってきます。つまり、埋もれていたリバーブサウンドも上がってきます。

こうなると大げさにかけただけのうるさいリバーブサウンド楽曲になってしまう可能性が高いです。だから「自分が気持ち良いと感じた量の半分以下にする」ということが大切なのです。

コーラスやディレイなどのモジュレーション系もとにかく客観的に見て「ちょっとかけ過ぎかな?」と思ったらすぐに半分以下にしましょう。

リバーブの種類と使う意図

効果的なリバーブサウンドを得るためにはリバーブの種類と意図をしっておくことが大切です。

リバーブには大きく分けて次の3つです。

ホール

プレート

チェンバー(ルーム)

ざっくり説明すると

ホールとルーム大きい会場、小さい部屋(部屋)

プレートは残響が明るい感じ(響きの明るさ)

ホールやルームは部屋にマイクを立てればその部屋の残響を録音できますが、そのような部屋がない場合でもリバーブをサウンドをかけたいという思いで作られたのがプレートリバーブです。

なので、部屋鳴りを作るというよりは残響自体を作り出すことを目的にしたのがプレートリバーブなのでホールやルームの響きより人工的な響きがするため音が抜けもよくなっています。

ホールとルームは部屋の鳴りをつくるのに対してプレートは部屋ではなく残響感の明瞭を作ります。

リバーブは演出したい場面を想定すればそれほど大きく使い方を間違えることはありません。

広大なバラードをまったくリバーブがかかっていない状態で聞くとものすごく嘘くさいというか感情がない印象を受けます。

しかし部屋で小さく彼女に語りかけるようなバラードの場合は広大なサウンドは必要ありません。その方が現実感があります。

ロックでテンポが速い曲の場合はリバーブが多すぎると他の楽器に残響が干渉して音の輪郭をぼやけてしまう可能性があります。自分がリバーブをつかう時に注意するのは、リバーブの演出がどこにあるのか?これを常に意識するようにしましょう。

画像

余談だけど、リバーブを除去するというプラグインもあるよ

リバーブと各楽器の配置の関係

例えば、楽曲全体(2mixファイル)にリバーブをかけるとどうなるか、小さい音ほど埋もれていく、つまり音像が遠くなっていきます。ミックス時のバランスとは音像調整であり、リバーブはそれをさらに大げさにできるものと言えます。

なので、予めしっかりとどの楽器はどの場所にあって、どれくらいの音量で聞かせたいか?ということを考えながらミックスすることでわずかなリバーブでも全体の音像を破綻することがなくなります。

しかしここを守らないと無駄にに響いた現実感がない楽曲になってしまいます。

何をどう響かせたいのか?

リバーブをもっとも多様するのはボーカルです。なぜなら、メロディをよりわかりやすく伝えるために歌詞というあるからです。つまりよりダイナミックによりエモーショナルな演出としてリバーブを使います。

ボーカルにリバーブを使うときに注意したいのは次の2つ

リバーブサウンドを聞かせたいのか

ボーカルの歌詞を聞かせたいのか?

そのバランスを考えて量を決める。という考え方が大切です。また他の楽器の場合、ギターの場合は分厚い壁サウンドをリバーブで作ることもできますし、ソロのときだけリバーブをかけることもあります。

このときずっとギターにリバーブがかかっていてソロになってもかかっているのとソロだけリバーブがかかっているのではどちらがソロの存在感があると感じるか?という疑問をもてるかどうかです。

目的別にリバーブを使い分けるなどの理由は「どう演出したいのか?」という意図から生まれます。

画像

演出の数だけリバーブがある!という感じです。

低音パートはリバーブはいらない

ジャンルにもよりますが、基本的に低音にリバーブは必要ありません。低域にリバーブを使っても響きを感じる高音部が少ないと響きを感じにくいですし、低音部に響きが多いと音の明瞭度は下がりサウンドに切れがなくなります。

エフェクティブな処理をする。

キックなら大きなリバーブを掛けて効果音的に使うなどの方法で使うことはありますが、常用させる意味はあまりありません。

まとめ

リバーブで使う主なパラメーターは次の4つ

  • PreDelay
  • Decay(ReverbTime、Tail)
  • Early Reflection/Size
  • リバーブのイコライジング

これらに対して、どのくらいの量をかけるのか?なぜそのリバーブなのか?を意識することで「お風呂みたいでモワモワ響くだけのリバーブ」という状態から回避できます。

ここに書いたことをしっかり守れば有償のリバーブプラグインなどに頼る必要性はありません。

もちろん有償のリバーブプラグインはそれなりの魅力や機能があるのでその価格になっているわけですが、リバーブの本質をしっかりと理解することの方がよっぽど大事だと私は思います。

参考記事及び動画

響きのパラメーターと音響設計

反射音の存在しない「無響室」とは?

残響時間の測定における注意点

DTM初心者リバーブもやもやになりがち!(2)アーリーリフレクション(初期反射)を駆使しろ!わーだー専門学校じゃねぇよ〜作曲家のためのエンジニアリング〜【DTM DAW Reverb】

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Pulsar Audio MASSIVEレビュー 世界王者のイコライザーを再現! https://96bit-music.com/pulsar-audio-massive-review/ Wed, 09 Nov 2022 11:04:50 +0000 https://96bit-music.com/?p=25375

世界でもっとも使われているイコライザーの1つがMANLEY ( マンレイ ) / Massive Passive Stereoです。そしてそれをとてつもないレベルでエミュレートしたのがPulsar Audio MASSI […]]]>

世界でもっとも使われているイコライザーの1つがMANLEY ( マンレイ ) / Massive Passive Stereoです。そしてそれをとてつもないレベルでエミュレートしたのがPulsar Audio MASSIVEになります。

音は感動ものです。音の明瞭度や解像度など抽象的な世界観を具体的に提示してくれるサウンドに心底惚れてしまいました。しかし、これをDTM初心者やミックスに不慣れな人にオススメできるか?と言われたら少し悩むほど、使い手を選ぶVSTプラグインです。

なので「セールだ安い!とりあえず買っておけ!」と飛びつく前に、どんな音でどんなことができるのか?を考える手助けになれればとこの記事では思い使い方や音質等の違いについて解説しています。

Pulsar Audio MASSIVE
総合評価
( 4 )
メリット
  • 無理がない自然なイコライジング
  • 高品質なパッシブトーンを再現
  • トランスの切り替えができる
デメリット
  • Analyzer画面の表示に違和感
  • 負荷が高い

Pulsar Audio MASSIVE 概要

メーカーPulsar Audio
製品名MASSIVE
特徴MANLEY Massive Passive Stereoをハイクオリティで再現
真空管イコライザーの音質
ビジュアルカーブ編集
ミッドサイド処理
オーバーサンプリング
メータリング&スペクトラムアナライザ
スマートGUI
システムマック
MacOS 10.8 – 11.1 
(M1 Appleシリコンをサポート)(64ビットのみ)
Core i3 / i5 / i7 / Xeon
 4GBのRAM
GPU:  OpengGL2.0互換GPU
モニター: 解像度:最小1024×768

ウィンドウズ
Windows 7SP164ビット/Windows8.164ビット/Windows1064ビット
Core i3 / i5 / i7 / i9/XeonまたはAMDクアッドコア最小
4GBのRAM/1GBの空きディスク容量
OpengGL2.0互換GPU
モニター: 解像度:最小1024×768
バージョンv1.08(2022-05-25)
認証方式iLokアカウント認証
容量359.7MB
マニュアル英語版のみ
価格$149(メーカー価格)
備考
体験版あり
14日間使用可能(機能制限なし)

MASSIVEはエミュレート力で高い評価を得ているPulsar AudioがMANLEY ( マンレイ ) / Massive Passive Stereo をエミュレートした高品質なイコライザープラグインです。

実機のMassive Passive Stereo を使用したエンジニアからは「ナチュラルでオーガニックなアコースティックトーン」と評価され、世界中の有名スタジオに導入されています。

つまり、MASSIVEを手にするということは世界最高峰クラスのイコライザーを手にするのと同じになります。

ちなみに実機では通常版とマスタリング版の2種類が存在しています

詳しい機能についてMASSIVE機能の項目で詳しく解説しますが、MASSIVEではその両方の機能を補うことが可能です。

パッシブイコライザーを使うメリットについて

Pulsar MASSIVEはパッシブイコライザーはになります。パッシブイコライザーの特徴は電子的な増幅素子を使わないため、音色に色付けがなく、元のある音を正しくブーストカットすることができます。

しかし、パソコン内部だけで完結するならばパッシブやアクティブは関係ない?と思うかもしれませんが、再現しているイコライザーがパッシブである場合、ましてそれが優れたエミュレートであればパッシブ特有の音質を手にすることができます。

MASSIVEではパッシブ特有のクリーンと真空管特有のサチュレーションが非常に高いレベルで融合されているので、音の解像度を求める人にとっては有効だと言えます。

Pulsar Audio MASSIVE レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4.5
安定性(CPU負荷)4
価格(購入のしやすさ)4
総合評価4.2
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音質

4.5

音質比較にはSoftubeが開発したPassive EQを使用します。Passive EQもMANLEY ( マンレイ ) / Massive Passive Stereoをエミュレートしています。まずはLOWで10dBブースト、Bandwithは中央、周波数は47Hzという同じ設定で音質を聴き比べてみます。

画像

キック

Kick Dry
Passive EQ
MASSIVE

47Hz帯域を10dBブーストするというのはあまりないとは思いますが、音がスッキリしているのが分かると思います。

まずこの時点でMASSIVEは非常に地味なかかり方をしているのが分かります。そしてこの地味さに価値を求められる人がMASSIVEを使うことで喜びを得られる人になります。

ちなみにLogicのデフォルトのイコライザーを近い設定にするとこのような感じになります。

画像
Channel EQ

一聴するとLogic のChannel EQが一番音が太いように感じるかもしれません。もちろんその捉え方は間違ってはいません。しかし、私がここで求めるのはローエンド付近の明瞭感です。Channel EQでは音量感は増えますが、そこに明瞭感があるかと言われるとそうは感じません。

続いてスネアに使用してみます。設定はMASSIVEのプリセットSnare Top1の値をPassive EQに合わせています。

スネア

画像
Snare Dry
Passive EQ
MASSIVE

こちらもMASSIVEならでのこもりすぎずに解像度を保ち、芯があっても耳にいたくない音質になっています。Passive EQの方が少し軽い感じになります。

どちらが良いという話ではなく、これらの音質の違いから「どちらが自分に適しているか?」をしっかりと見極めることが大切です。

ドラムミックス

ドラムのバスチャンネルにかけてみました。設定はMASSIVEのMix Buss MS Magicl!です。名前からして良い感じにしてくれそうです。ですがPassive EQ等にはDrive等やM/S処理がないのでその部分はカットしてあります。

画像
Drum mix Dry
Passive EQ
MASSIVE

ミックスにまとめると明瞭感がさらに分かるように思います。またPassive EQではどうしても腰が高くなってしまいますが、MASSIVEはどっしりとした安定感を確保しています。

ちなみに、Passive EQに合わせるためにM/S処理と、Drive機能をカットしていましたが、本来のプリセットは次のような音になります。

MASSIVE Mix Buss MS Magicl!

より品のあるドラムミックスが施されています。まさにマジカル!と言ったところでしょうか

ベース

ベースはPassive EQのElectric Bassのプリセットの数値をMASSIVEに入力しています。

画像
Bass Dry
Passive EQ
MASSIVE

MASSIVEでは弦のこすれる辺りが気持ち前に出てくるような雰囲気があります。

ギター

クランチ系のカッティングギターで比較してみます。

画像

作り込まれた音なのでかなり音色が変化します。

Guitar Dry
Passive EQ
MASSIVE

Passive EQの方が高音域が耳につく印象です。元々Passive EQは通しただけでも高域が若干持ち上がる傾向にあるので、その部分が作用しているように思います。

スピード感が欲しい場合はPassive EQの方がよい結果を得られるケースもありそうです。

ミックス

最後にドラム、ベース、ギターをミックスした状態での比較を行います。

プリセットはMASSIVEのClarityを使用しPassive EQで同じ数値を入力しています。

画像
Master Dry
Passive EQ

Passive EQでは中低域が削れドンシャリ気味になってしまいますが、MASSIVEはさすがです。すべての音にフォーカスがあたりながらしっかりとイコライジングの結果が反映されています。

めちゃめちゃ気持ち良い音になりました。

さいごに、Logic EQ(Channel EQ)で同じような設定にするとどういう音になるかを聴いてみます。

画像

ハイは突き刺さり、ローエンドは見えにくい印象です。やはり専用のイコライザーとDAW付属のイコライザーではまったくと言っていいほど音質が異なります。

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機能性

4

スクロールできます
Pulsar Audio MASSIVEMassive PassiveMassive Passive
マスタリングバージョン
画像画像画像
ゲイン幅20dB ブーストカット20dB ブーストカット11dBブーストカット
マスターゲイン-12dB〜+12dB-6dB〜+4dB-2.5dB〜-2.5dB
フィルター幅ローパスフィルター
6kHz〜18kHz


OFF
ハイパスフィルター
22Hz〜220Hz
OFF
ローパスフィルター
6kHz、7k5、9kHz (18dB / octave)
12kHz (24dB / octave)
18kHz (60dB / octave)
OFF
ハイパスフィルター
22、39、68、120、220 Hz (18 dB / octave)
OFF
ローパスフィルター

15kHz、20kHz、27kHz、40kHz (18dB / octave)
52kHz (30dB / octave)
OFF
ハイパスフィルター
12、16、23、30、39 Hz (18 dB / octave)
OFF
真空管12AU7 x2、6414 x412AU7 x2、6414 x4
トランス切り替え方式自社オリジナル自社オリジナル

機能的には実機の無印とマスタリング版の両方をカバーできる機能になっているのがわかります。実機にはない機能として搭載されているのが次の3つになります。

TRNSFO
Drive
Auto Gain

興味深いのがトランスを切り替え方式にしているところです。

トランスは音に強く影響する箇所です。だからこそMANLEYは世界最高のスタッフでオリジナルの電源回路を制作したわけです。これがMANLEYサウンドのコアと言っても過言ではありません。

当然Pulsar AudioのMASSIVEもトランスの影響を正しく再現しているわけですが、「もし世界最高のMANLEYのトランス部を切り替えることができたら」こんな遊びココロをPulsar Audioは持ってしまったのかもしれません。

さてこのトランスですが、1はマンレイオリジナルのエミュレーションで、2がPulsar Audio独自のもの、そしてOFFにするとトランスの影響を受けていないサウンドになります。

しかし、このトランス音の変化が良い意味で少ないです。そのため、普通に切り替えただけではその音質差はあまり感じられません。

ではどうすれば感じられるのかというと、Driveを11dBブーストすると倍音が発生しトランス影響を音として感じられるようになります。

画像

このドライブに関しても非常に歪みにくくいのですが、ドライブ=安いサチュレーションみたいな歪みがなく、少なくても10dBはクリーンな音質を保ってくれます。

ではトランスがどのような音質になるのか比較してみます。ここではドライブを20dBに設定しています。

Trans OFF
Trans1
Trans2

Trans2の方がスッキリしている印象ですが、すこしドライすぎる感じもあります。TUBE感を出したいならば私はトランス1を選択します。

ちなみにDriveをマックス(40dB)にするとこのような歪み方になります。

Drive max

ここまで歪ませるのに40dBのマージンがあるというのはある意味すごい気がします。

操作性

4

Pulsar Audio MASSIVEの素晴らしいところは音質だけはなくかゆいところにピンポイントで手が届く操作性にあります。

その中で私が多様する機能をいくつか紹介します。

アンドゥ・リドゥ+A/B比較機能

地味ながらものすごく使えるのがアンドゥ・リドゥ機能です。DAWなどでやり直し等をするための機能でお世話になったことがない人はいないと思います。

画像

しかしこれがエフェクトプラグインに搭載されているのは割と珍しいです。Pulsar Audio MASSIVEはアンドゥ・リドゥが無限(プラグインを立ち上げてから変更したものすべてに適用)なので「あのときの設定に戻りたい!」というときに便利です。

そして設定を一瞬で変更できそれらを比較できるA/B機能これもかなりの時短に繋がります。

画像

地味ながら一度使うと元には戻れないほど便利な機能です。

パラメーターロック機能

Pulsar Audio MASSIVEで便利だと思うのがパラメーターロック機能です。これのおかげで特定のパラメーターを固定したままプリセット等を変更することが可能です。

ロック機能を使うには固定したいパラメーターの上でコントロールを押しながらクリックすると以下のようなウィンドウが開くなでLock Parameterを選択します。

画像

またイコライザーをフラットにした場合はイコライザーカーブが表示されているウィンドウ内の数字(赤ならば1)をオプションを押しながらクリックすることでフラットにできます。

特段すごい機能ではありませんが、操作性をシンプルかつ合理化することで作り込みたい音までの経路を最短にしてくれます。こういうところに目がいくメーカーのエフェクトプラグインは信用できます!

これ以外にもパラメーター上にカーソルを合わせると数値が現れます。数値はテンキーによる入力も可能なので、ノブで気になる数値をあわせるために細々とした作業する必要がないのも素晴らしいです。

画像

ここまでは非常に私好みの操作性なのですが、スペクトラム表示は少し苦手な部分があります。

画像
ポイントの周波数表示は一度に表示されないので加工しています。

これは60Hzのサイン波を入力した画像ですが灰色で入力されている部分はたしかに60Hz付近なのですが、1と書かれたイコライザーの周波数は131Hzとなっています。また2、3,4,はすべて同じ周波数にしているのにも関わらず、スペクトラム表示上では同じ位置になりません。

これはFREQUENCY Hz書かれたノブの周波数が優先されるためだと思われますが、スペクトラム表示上での示されている周波数の場所と違うのは少し落ち着きません。

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安定性

4

CPU負荷はそれなりに高く20%〜25%程度を消費します。SoftubeのPassive EQは最大でも23%くらいなのでMASSIVEの方が若干高い感じです。

また、MASSIVEはオーバーサンプリングを最大で4倍まで設定できますが、その場合はCPU負荷がかなり上がります。

画像
オーバーサンプリング4倍

ここで1つ裏技ではないのですが、MASSIVEはスペクトラムアナライザーをOFFにすることが可能です。

すると僅かながらCPUの負荷を抑えることが可能になります。

ただ私の環境がMacmini2018でグラボが搭載されていない状態での計測なのでグラボを搭載している。またはAppleシリコン等のマシンではこの辺りの負荷はまた変わってくる可能性があります。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS11.6.5Big sur

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.3

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

音質面を考えるとCPU負荷は決して高すぎるという印象はありませんでした。

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価格

4

スクロールできます
PASSIVE EQMASSIVEPASSIVE EQ(※)
画像画像画像
メーカーUADPulsar Audionative-instruments
価格$299.00→$149(¥18,876)$163.89→$97.90(¥12,464)¥13,400
サイトUAD公式サイトPluginBoutiquenative-instruments

PASSIVE EQは単体販売を終了しpremium-tube-seriesに統合されています。

Pulsar Audioのプラグインはクオリティもさることながらコストパフォーマンスが良いです。今回もリリース価格は$163と機能面や音質面から行っても高すぎる印象はありませんが、イントロセールということで$97はお買い得といえます。

また、PluginBoutiqueの場合は月替りのおまけプラグインもついてくるので、そのおまけが欲しいものであれば、さらにお買い得感は増えるでしょう。

プラグインでこれだけよいとやっぱり実機が欲しくなります.

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MANLEY ( マンレイ ) / Massive Passive Stereo 関連動画

われらが和田さんが実機と、Massive Passive StereoをエミュレートしたUAD,とSoftubeのプラグインとの比較動画です。

まとめ

メリット
デメリット
  • 無理がない自然なイコライジング
  • 高品質なパッシブトーンを再現
  • トランスの切り替えができる
  • Analyzer画面の表示に違和感
  • 負荷が高い
音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4.5
安定性(CPU負荷)4
価格(購入のしやすさ)4
総合評価4.2
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

しっかりと触ってみると経験値にみあった量だけ答えを返してくれるイコライザーです。

音質に関しては好き嫌い等もありますが、私は好きな音質ですし、何よりも真空管的な質感が他のプラグインではあまり得られない領域で再現しているように感じました。

DTM初心者ミックスに不慣れな人がこれをかったらマジックで瞬時にミックスがかっこよくなるタイプではありませんが、音の明瞭度を確保しながら低域をクリアに見せたり、ハイをブーストしても耳が痛くなるようなことはない、

など、とにかく高品位なミックスを提供してくれます。

DAW付属のイコライザーの音質の特性をある程度理解したうえでよりレベルの高い音作りやマスタリングをしたいのであれば

セール中に買うのはオススメです!

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「高音質コンププラグインの基準」Pulsar Muレビュー https://96bit-music.com/pulsar-mu-review/ Mon, 07 Nov 2022 15:10:00 +0000 https://96bit-music.com/?p=22252

初心者には高価で高音質なコンププラグインなんて必要ないよね?と思うかもしれません。しかし私は1つは持っておいた方が良いと思います。そしてのその1つとして選ぶVST プラグインがPulsar Muです。 Pulsar Mu […]]]>

初心者には高価で高音質なコンププラグインなんて必要ないよね?と思うかもしれません。しかし私は1つは持っておいた方が良いと思います。そしてのその1つとして選ぶVST プラグインがPulsar Muです。

Pulsar Muをオススメする理由は3つです。

CPU負荷が軽い

扱いやすい

音の良さは価格以上

Pulsar Muを使えば、DTM初心者でも「ミックスがうまくなる!」とはいいませんが、うまくなっていくために必要なコンプの音質について深い知識を学べます。その結果、素早く、確実にミックスクオリティ等を改善することができます。

総合評価
音質
操作性
価格 
購入のしやすさ
安定度(CPU負荷)
評価の根拠について
メリット
デメリット
  • 実機を使ったプロが認める音の良さ
  • CPU負荷が軽い
  • 扱いがかんたん
  • 安い!
  • プリセットを間違えて消してしまいそうになる

Pulsar Muとは

ハードウェアコンプの中でも評価が高く、プロ御用達と言っても過言ではないMANLEYStereo Variable-Mu Limiter  これは定価が50万もする超高級機です。これを149ドル(およそ17,000円程度)で再現してしまったのがPulsar Muです。

ちなみにマスタリングバージョンというものもあったりします、お値段はさらに10万近く高くなります。

「再現っていてもそんなにたいしたことないんでしょ?」と思う人もいるかもしれません。確かに100%実機と同じになることはありませんが。所持している人からも「実機レベルで考えてもよい再現度」「自分の持っているStereo Variable-Mu Limiter の調子が悪いことがわかった」というほどです。

私は実機の音も知らなければ触ったこともありません。つまり多くのDTMerと同じ立場ですが、触れて触った第一印象は

「音の密度と自然さにおいて何百と触ってきたコンプの中で一番」と思いました。

MANLEYStereo Variable-Mu Limiter の実機解説動画

我らが和田さんの動画いつ見てもわかりやすいですね。

Pulsar Muの特徴

パルサーのモデリング技術は、元のデバイスの動作の完全なエミュレーションを保証します。

Pulsar Muは、すべてのコンプレッサーがデジタル時代に行うべきであるように、外部サイドチェーン入力を定義することを可能

Pulsar Muには、オプションのM / Sエンコードとデコードが組み込まれており、中央にパンされたサウンドと側面にパンされたサウンドを異なる設定で別々に処理

入力に対してゲインリダクション信号のタイミングをシフト

イパスフィルターを使用して低周波数が圧縮をトリガーするのを防ぎ、パラメトリックベルフィルターを使用してボーカルやその他の楽器への応答を調整

CPUの機能を最大限に活用して、より少ないリソースでより多くのことを実行

引用:pluginboutique Mu説明和訳より

PulsarのMuを使うことで「コンプ臭くならない」「音が無理に詰まったようにならない」「音が程よくしまってミックスがまとまる」などの効果を得ることができます。

Pulsar Muの使い方のコツ

Pulsar Muはパキパキのコンプサウンドをつくるというよりはトラック感の結びつきをよくするためのGlue効果が狙う使い方をする方がよりMuのポテンシャルを引き出せます。

なので、ここでは自然なコンプサウンドとGlue効果を使えるようになるための使い方のコツとして解説を進めていきます。

ATTACKとRELEASEのかかり方を注意しよう

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コンププラグインの多くは、左に回すとFASTで右に回すとSLOWという仕様になっています。しかし、Pulsar Muの場合は右がFAST、左がSLOWという仕様です。

アタックのの特徴として

FASTにすればコンプ感をパッツンな音(音の頭が潰れる)

SLOWにすればコンプが弱い(音の頭が潰れない)

普通のコンプの使い方の感覚で行くと「なんかコンプがかかった感じがしない」と思ってしまうかもしれませんので注意が必要です。ちなみにこのFASTとSLOWの向き逆なのは1176の実機がそのような仕様になっています。

Pulsar Muではあまりアグレッシブなコンプにはなりません。

DUAL INPUTで入力値を正しく決めるのがポイント!

画像

コンプを作動させるにはTHRESHOLDの数値を超えなければいけません。THRESHOLDを使って、メーターの針が1〜3の間をウロウロとするくらいが一番自然なコンプ効果を得られます。THRESHOLDは左に回すと深くコンプがかかると思ってください。

THRESHOLDをMAXにして、DUALINPUTをMAX(右に回しきる)と真空管特有のサチュレーション効果が得られます。

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しかし、中にはゲインが低いためにTHRESHOLDに届かないものもあります。そういうときにDUAL INPUTを使うことで足りないゲインを補います。

コンプに慣れていない人はこのあたりから「結局どうすればいいの?」となるかもしれませんね。

ポイントは先程の説明したアタックの機能を思い出してください。

ATTACKが速い(FAST)だと音源の頭が潰れて音圧を稼ぎやすいけれど、輪郭は見えにくくなる

RELEASEが速いと(5が最速)コンプがすぐに解放されるため音が明るくなる印象

つまり、音圧がほしいのであれば、ATTACKは早め、音の輪郭を残したい場合はATTACは遅め、コンプの効果が長引かずに、すぐに消えてほしい場合は、RELEASEは早め、という感じを目安に考え、あとはPulsar Muではメーターの貼りが1〜3の間にすることで自然なコンプレッションが可能です。

プリセットネームの数値に惑わされないように

画像

プリセットには「-4dB ]といった数値が書かれているものがあります、これはゲインリダクションの数値と思われますが、みなさんがこのプリセットを選んだからといって必ずしもこの数値の結果になるわけではありません。

これはどのコンプでも言えることですが、これらは特定のINPUTゲインのときの結果です。アタックの強い楽器によっても変わりますし、入力されるINPUTが違えばスレッショルドのかかり方も異なります。もしこの数値通りの結果を望むのであれば、DUAL INPUTを調整して、メーターの針が設定した数値を超えないようにするとよいでしょう。

Pulsar Muのメリット

文句なしに音がいい

語彙力がとぼしすぎるのが問題ですが、本当に音が良いです。しかし「音が良い」っていうけれどどうなれば音が良いの?って思う人もいるでしょう。基本的には好みの部分もありますが、コンプの音の良さは次の2つに分類されると思っています。

ほどよい味付けがある(倍音が付加されて心地よい歪感がある)

味付けがない(一切の歪みなくコンプレッションすることに特化したもの)

Pulsar Muの音の良さは前者にあります。真空管特有のウォームな音と自然なコンプレッションから得られるサウンドは、無理のないミックスを提供してくれます。

ちょっと言い方は乱暴ですが、音がこもりにくいコンプという言い方も可能です。もちろん「ミックスのこもり」はエフェクトプラグインが原因ではなく、その多くはアレンジにあるのですが、コンプのかかり方が不自然なものや、あまりにも下手な色付けがあるコンププラグインでは、ミックスの明瞭度が下がってしまいます。

Pulsar Muの場合は明瞭度が保ったまま暖かみである真空管サウンドを付加できるので、上記の問題が起こりにくいと言えます。

初心者でも扱いやすい

高品位なコンププラグインですが、初心者であっても簡単に扱えます。その理由は、レシオが存在していないというのもあると思います。レシオはTHRESHOLDを超えた音をどのくらいの割合に圧縮するのか?というパラメーターですが、Pulsar Muにはそのレシオがありません。

Pulsar Muのレシオに関しては公式サイトでの説明はありませんが、実機のモデリングということから実機のレシオの説明を引用可能と考えます。

コンプレッションモードはソフトニーでレシオはおよそ 1.5:1 に設定され、リミットモードではニーはより鋭く、レシオは 4:1 から開始し、12 dB 以上のリミッティングでは最大 20:1 の高い圧縮比となります。このタイプの圧縮は、リミッティング効果の強さと比例してソフトニーに変化していきます。また、入力を上げて、出力を下げ、コンプレッションをほとんどかけない状態にすることで、特徴的な歪み(サチュレーション)効果を生み出すことができます。

引用」HOOK UP Stereo Variable Mu Limiter Compressorより

つまり、1.5:1ということは非常になめらかな圧縮になります。このことからアグレッシブな音作りというよりは自然なコンプレッションを得られることがよく分かると思います。

使い所のポイントとしては次の2つがより良い効果を出せます。

バス・トラック

ボーカル

Pulsar Mu CPU負荷がめっちゃ軽い!

高度な処理とその音質の良さからさぞかし負荷が高いことが予想されるPulsar Muですが、正直かなり軽いです。ここまで音質が良くて負荷がかるコンププラグインは珍しいと言えます。多くの人がPulsar Muを支持しているのも「軽くて音がよ」という部分もあると思います。

Pulsar Muが挿してあるトラックを選択しているLogicを含む多くのDAWの場合シングルスレッドに負荷がかかります。また何も刺さっていないAudioトラック等を選択しているマルチスレッドによる負荷の分散があります。

Pulsar Muは負荷が軽いです。しかし、それはオーバーサンプリング使わない場合になります。オーバーサンプリングを8に設定した場合。負荷は一気に次のようになります。

負荷も8倍!近くになります。軽くて使いやすいという話はあくまでオーバーサンプリングを使わない場合の話です。もしオーバーサンプリングで使う場合は、すべてのトラックをオーディオ化するか、フリーズしてCPUの負荷を解放するのがよいでしょう。

CPU計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.15.7 Catalina

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.3

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD

Pulsar Muのデメリット

DeletePresetの扱いは要注意!

プリセットもバランス良く揃っているPulsar Mu