DAW付属のドラム音源などではハイハットのバリエーションは「クローズ」「フット」「オープン」この3つが一般的です。
しかし、ハイハットは同じクローズであってもスティックのとこで叩くのかによって音は変化し、その音色は楽曲に強く影響します。
上手なドラム打ち込みはハイハットの音色によって決まると言っても言い過ぎではありません。
ここではハイハットの音色とその効果について詳しく説明します。
ドラム打ち込みを基礎からしっかり学びたい方はこちらの記事がオススメです。
ハイハットの大きさによる音の違い
ハイハットの材大きさによって音が変わります。大きくなればなるほど音は低くなり、小さいほど高くなります。
また材質によっても音色は変わりますが、ドラムソフト音源の場合は材質というよりは古いか新しいかというビンテージサウンドが音質の違いとして扱われます。
古くなれば高域の伸びはなくなります。決して派手に鳴りすぎてほしくない場合はそのようなタイプを選ぶのがオススメです。
また、ハイカットで不要に出すぎた高音域を削るのも一つの方法です。
ハイハットの奏法による音色の違い
ハイハットの奏法分ける目的はビートのカラーを決めることにあります。奏法を買えることでビートの明るさや重さを表現することができます。
ハイハットの役目は主にビートの維持です。ビートは連続した音のつながりなので、どんな音色で叩くかによってビートのカラーが決まります。
音色はハイハットを叩く場所とスティックで叩く場所、そしてハイハットの開閉の度合いで音色が決まります。
画像引用:島村楽器【ドラム】初心者ドラマー必見!スティックの選び方のコツを教えます!
ではいくつか聴き比べてみます。
まずは一般的なドラム音源のハイハットクローズ スティックのポジションは先端のチップです
ストレートでオーソドックスなハイハットサウンドです。
主にAメロで使われることが多いです。
次に、ハイハットクローズ、スティックポジションはショルダー
少し音が派手になったのがわかると思います。これは叩く面積が増えたことでより周波数帯域が広がっていることにあります。
Aメロの2回目などでちょっとした変化がほしい場合などに有効です。
ハイハットオープン、スティックポジションはチップ
サビなどで盛り上げたいときに使えます。
ハイハットオープン スティック、ショルダー
サビなどでも使えます。チップと違って音に重みがあるので、音に明るさとパワー感を出したい場合などに有効です。
ここからわかるようにチップとショルダーで重み、派手さが変わってきます。このようにハイハットの奏法を使い分けることでドラムの打ち込みはよりリアルになり楽曲を盛り上げる有効な手段になります。
この他にも開き具合を3/4 1/4にしたものや、ハイハットのトップのベルと呼ばれる部分だけを収録したものもあり、用途に応じて使い分けるとさらにハイハットワークから得られるリズムに有機的な要素が得られます。
ハイハットの強弱による音色の違い
一般的にベロシティを細かく打ち込むことがリアルなドラム打ち込みと思われている部分がありますが、その音色がベロシティによってどれほど音が変わるのかを理解していないといくらベロシティ調整に時間を費やしてもハイハットのポテンシャルは発揮できません。
まずは、ベロシティによってハイハットのサンプルが切り替わるかどうかを確認しましょう。
まとめ
まとめると
- ハイハットは叩く位置によって音色が変わる。
- チップとショルダーではショルダーの方が重くなる。
- 音の派手さを考えたいときはどれくらいオープンにするか?という視点
AメロやBメロはクローズにしてサビだけハイハットをオープンにするなどの工夫をすることでよりパートの印象を明確にできるので「どこでビートを派手にしたいか?」を考えながら
ハイハットを打ち込むとよいでしょう。
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