シンセサイザーKRONOSを買う前にチェックしておきたい3つのポイント

おすすめシンセサイザーを知りたい人は多いです。なぜならば「それを持っていれば間違いないDTM及び音楽ライフを送りたい」からです。しかし、おすすめの定義は万人には通用しません。EDM系をしたい人に生楽器てんこ盛りのシンセを紹介しても「用途にあっていない」からです。

私は以前KRONOSの初代を持っていました。音質もよく、何より弾きたくなる気持ちにさせてくれる音色がたまらなく魅力でした。なので、「弾きたい気持ちにさせてくれるおすすめのシンセ」を教えてほしいと言われたらKRONOSはその要望に答えてくれるシンセかもしれません。

「ってことは打ち込みとかDTMで使えない?」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはなくDTMで使っても強い見方です。ただ、それ以上にバンドでの演奏で使う方がよりそのポテンシャルを発揮できるのではないか?と私は思っています。今日はそんなKRONOSの魅力をレビューしてみたいと思います。

KRONOS唯一の弱点は起動時間

いきなりですが弱点からですKRONOSは起動時間が過去出ていたどのシンセサイザーより起動するのが遅いです。起動にかかる時間は1分以上。とてもシンセサイザーとは思えませんし、最近のパソコンの方が早く立ち上がります。ライブなどのリアルタイムで演奏しているときに電源が落ちたら次に音をが出るまで1分以上の時間を要するのはKRONOSの弱点ともいえます。

どうしてそんなに起動に時間がかかるの?

通常のシンセサイザーは保存可能なメモリからシンセ用のOSを立ち上げます。しかしKRONOSの場合はSSDからOSを立ち上げる仕様になっています。「SSDだったら速いじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、SSDと言っても足回りの速度(転送速度)がパソコンと同じわけではないうえでパソコンと同じレベルのOSを起動させるのに時間を要しています。

KRONOS鍵盤の数はどれが良い?

KRONOSは61と73そして88鍵盤の3種類があります。61鍵盤は普通のシンセタッチの鍵盤ですが、73と88はRH-3ウェイテッド鍵盤と呼ばれる生のピアノタッチに近い弾き心地になっています。スペースに問題がないのであれば、88鍵盤をおすすめします。やはり打ち込み時に88鍵盤あるとキースイッチやトランスポーズボタンで鍵盤の音域を変更する必要もなくなります。私のキースイッチによる音域の変更が煩わしく感じる人なので、鍵盤を弾きこなせるほどのスキルはもっていなくても88鍵盤を使っていました。

KRONOS鍵盤チャタリングについて73、88鍵盤

RH3鍵盤はチャタリングという鍵盤トラブルをかかえていました。最近はどうかわかりませんが、KRONOS1では弾きながらの録音などではデータが二度打ちされてしまうことがありました。KORGのサポートによるとこれは半ば仕様レベルとのことしかし私は満足ができなかったので、3回ほど取り替えてもらいました。

それ以降チャタリングの問題は起きませんでした

弊社製品にご愛顧を賜り有難うございます。さて、お
問い合わせの「KRONOS」の件ですが、今回いただいた
件に関しては、73ならびに88鍵盤モデルに採用されて
いる「RH3」鍵盤の特性に起因すると考えられます。
RH3鍵盤は比較的鍵盤の返りが強い鍵盤で、個人の鍵
盤の押さえ方の違いによりまては(特に弱打鍵で弾か
れた場合)、メールに書かれているように、
鍵盤の返りが再度の打鍵の扱いになり、弾き方によっ
ては、ごく少数の方で音切れが起きることが確認され
ています。
但し、これは、RH3鍵盤の仕様に起因するもので、
特に貴方がお持ちのモデル固有の問題ではございません。
このため、仮に新しい製品とお取替えをしても状
況が改善されないと思います

製品仕様ですので抜本的ではありませんが、
鍵盤部の調整を行なうことで減少する可能性はあります。

打鍵音がでかい鍵盤の重みがあるのか、弾き心地は悪くないのですが、とにかく振動が伝わります。これは61鍵盤サイズでもそうかもしれませんが、ガンガン弾く人にとって住んでいる環境にもよりますが、近隣住人との振動問題が意識しなくてはいけないかもしれません。

おすすめは

これらの防振マットをKRONOSの下に弾きさらに、このような床敷防振マットを使うことで軽減されます。

とにかく壁にぺったりつけてしまうとその振動が壁から伝わってしまうので壁との隙間をつくることをオススメします。

鍵盤の上にものをおくかどうか

KRONOSの塗装はすぐに剥がれます。なので、携帯とかDTMで使う用途ならばマウスやトラックボールをKRONOSの上に置くと印字が剥げてしまうのでキレイに使いたいという人は注意が必要です。

KRONOSの音色ポイント

個人的にはKRONOSは打ち込み全開のEDMサウンドより生系の音を得意しているように私は思います。KRONOSは9つの専用エンジンを搭載しています。このあたりは最近の主流になっていて全開お伝えしたRolandのJUPITER-Xmも同じ方式です。

JUPITER-Xmはシンセの完成系 !触らないと分からない音の魅力

特筆すべきはピアノとエレピそしてモデリングによるシンセエンジンです。ピアノは88鍵盤フルサンプリングで容量は2GB近くありますが、このピアノが本当にうっとりするほど美しくキレイです。「ピアノ音源の方がリアルでしょ?」と思う人はいるかもしれませんが、ハードシンセの良いところは鍵盤と音源の相性の最適化にあります。RH3鍵盤の弾き心地とそのピアノの相性がよいために「生っぽいピアノ」というよりは「KRONOS」という楽器といえるほどピアノがキレイに聞こえます。

次にエレピですが、KRONOSを弾いた多くの人が「エレピはよい」といいます。これも鍵盤との相性がよいものがありますが、とにかくコロコロとしたフェンダー系のエレピからバリッとしたWurlitzer系のエレピまで「キーボード」系の音色は音の分離もよく、使い勝手が抜群と言われています。

シンセエンジンはアナログシンセのPoly6にMS20その他のアナログシンセモデリングALにFMシンセと往年のアナログシンセの音を再現できます。ただ、ここに関してはKORG COLLECTIONにも同じものが入っているのでどうしてもKRONOSでないとだめ!とは言い切れません。パソコン上でこれらのアナログモデリングが使えるのは嬉しいですが、ハードとしての差別化を図ってほしかったという思いがあります。

それ以外にも打弦/撥弦系の物理モデル音源STR1やPCMライブラリのサンプル音源など基本的なシンセとしてのポテンシャルは高いです。そしてやっぱり生系の音が強いです。シンセ系等の音色もプレイを前提としたようなリードサウンドにパッドサウンドがあり演奏レベルで最強のキーボードプレイを約束してくれるのがKRONOSと思っています。

さいごに

88鍵盤をDTM用の打ち込みキーボードとしての使うのはかなり大きいですが、それに似合うだけの弾き心地はあります。そうなると無難なところで73鍵盤あたりが使いやすいかもしれません。もちろん61鍵盤がだめというわけではありませんので最終的には「どういう用途で使うか」が大切です。

ライブなどで鍵盤をガンガン弾きたい人は73か88打ち込みをメインでしたくてトランスポーズに煩わしさを感じないならば61でもOKだと思います。しかし、シンセは百聞は一見にしかずです。楽器屋さんでしっかり触ってみてから決めることをおすめします。とくにチャタリングの問題に関しては、店員さんにもしっかり確認しておいた方がよいです。

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