logicマスタリングadaptivelimiterの正しい使い方と考え方

logicProXで曲を作っていざマスタリング!しかしうまく音圧を作れない。そんなときに役立つのがadaptivelimiterというマキシマイザーです正しく使うことができればwavesのマキシマイザーやその他の有償プラグインを使わなくても立派に音圧をマシマシにしてくれます。

しかし、「adaptivelimiter使ってもうまくいかない」という人がいます。「やっぱり付属のプラグインはだめだな!有償のものじゃないと…」と思っている人いるかもしれませんが、それは早とちりですよ。

まずはadaptivelimiterの使い勝手と音質をマスターしてからでも、有償プラグインに手をだすのは遅くありません。どのDAWのプラグインもそうですが、正しい知識で使うとちゃんとした結果を出してくれます。

ではどうやって使えばいいのか?簡単です。各トラックの音量調整をするだけです。たったそれだけでadaptivelimiterは完璧な仕事をしてくれます。

adaptivelimiter使い方

基本的にはマスタートラックに指します。デフォルトではGainが3.0dBOut Cellingが0dBLockaheadが50となっています。(画像ではCelling-0.1してしまっていますがデフォルトでは0です)使うコツとしてはどれくらいの音圧を上げたいのか?ということとリミッターとしての使い方になると思います。この2つを理解して初めて「マキシマイザー」になります。

Out Cellingが-0.1になっていますが、この数値を-1dBにするとStereoOutのメーターが-1dBより上には上がらなくなります。ただし、書き出し時やフォーマット特に圧縮フォーマット(mp3)などでは音が割れたりするケースがあります。なので、-0.1〜-0.2辺りの範囲で調整してみることをおすすめします。

さて、adaptivelimiterで注目したいのは左画面です。この画面ではadaptivelimiterに6.6dBが入力されています。

イエロゾーンに突入しているということは0dBを超えてしまっていることを意味します。この状態では音割れの原因になるので、コンピューターは0dBを超えないようにします。それがREDUCTIONで6.4にして、リミッティングしている状態です。ただ勘違いしてはいけないのはこのインプットの0dBはStereoOutの0dBではありません。あくまでadaptivelimiterの中で決められた0dBです。なのでsStereoOutのボリュームを絞ってもこのインプットの量は変わりません。

コンプなどの場合はこれが0dBではなく-15dBなど任意に設定し、それを超えた音をREDUCTIONするつまり圧縮することでコンプレッサーとしての機能が働きますが、adaptivelimiterの場合はマスターリミッタなので設定が0dB固定になります。そして、このイエロゾーンを超えていない音はリダクションされません。つまり圧縮されない状態になります。

リダクションされていない音は音圧がありませんので、adaptivelimiterを通して音圧がでがないということで悩んでいる人はここが原因だと思われます。REDUCTIONがない状態でGainが3dBの状態は単にボリュームが3dB上がっているだけです。

もし圧縮させたいのであれば、全体的なボリューム調整をする必要がありますが、Gainを使うことで、INPUT量を増やして、0dBを超えさせてadaptivelimiterを動かすことでREDUCTIONが得られるようになります。これが基本的なadaptivelimiterの使い方ですが、それだと具体的に音圧がどれくらいあがったか認識できないのでMultiMeterというプラグインをadaptivelimiterのあとにさします。

これは音圧や周波数解析をしてくれるプラグインで全体の周波数をひと目で確認できます。アナライザープラグインを使うことで「あー低音があまり出ていないな」というのを目で見て確認できるのでミックス、マスタリングになれていない人にはおすすめです。この曲の現時点でのミックスとadaptivelimiterをかけた場合はこのような状態になります。

見るべきポイントはいくつかありますが、わかりやすいところで右端のメーターでRMSという数値が俗に「音圧」として解釈されているところでもあるので、そこがどれくらいの数値になっているかをみることで音圧について確認することができます。

現状では-6.6となっています。RMSはジャンルや使っている楽器によっても大きく変わってきます。ここで「どの楽器を使えば音圧が上がるのか?」を説明すると長くなってしまうので簡単にだけ説明すると「低い持続音は音圧を稼ぎやすい傾向にあります」クリーンギターとディストーションギターではクリーンギターの方が早く減衰します。

最近のポップスなどではこの数値に近くなったりしていますが、-10くらいになっていればまず「音圧がない」というサウンドにはなりませんので、そこを基準にしてもいいと思います。

adaptivelimiter音割れの原因

adaptivelimiterを使って音割れをする原因は、REDUCTIONの量が原因です。目安としては3dB多くても5dBがadaptivelimiterが機能がフルに発揮できるREDUCTIONの目安です。それを超えるようなadaptivelimiterや他の有償プラグインでも音割れの原因になります。

しかし、それでも何かしらの理由でREDUCTION量を増やしたい場合は2つのadaptivelimiterを使って、REDUCTIONの合計が6dbになるようにします。つまり、一つのadaptivelimiterのREDUCTION量を3dB程度にします。こうすることで、音割れをふせぐことができるようになります。

重要なのはLogicの音量と調整

ミックスは聞かせたいパートの優先順位が明確出始めてなりたつ作業です。あれもこれも聞かせたい!という状態ではミックスはできません。このあたりはこちらの記事でもふれていますのでよければ参考にしてください。

8割のDTMerが失敗するマスタリングの方法と考え方について

さいごに

adaptivelimiterを使って正しく音圧を稼ぐためにはREDUCTIONを適切に稼ぐことです。そのためには全体的なバランスが重要なのがわかっていただけたと思います。adaptivelimiterを使わなくても曲にもよりますが、ミックスレベルで-10RMSくらいはいけたりもします。

そこからadaptivelimiterを使うことで稼げるRMSはイメージとして-3dB〜-5dBくらいを目安に作業することをおすすめします。

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