DTM初心者はコンプやマキシマイザーを使う必要がない3つの理由

DTM初心者はいくつかの幻想をもっています。それは「コンプがないと音圧上がらない」「コンプがないと良い曲が書けない」というもの。そのため「おすすめコンプ」を血眼になって探しているDTMerも多いと思いますが、そんな必要はありませんし、そもそもDTM初心者がコンプの扱い方を覚えたところで曲がよくなるわけではありません。初心者が覚えたいのは

  • 「メロディの作り方」
  • 「音色の使い方」
  • 「リズムの組み方」
  • 「コードのつなげ方」

コンプやEQに関してはいずれ作曲の範囲に入ってくるときが来るかもしれませんが、数曲〜数十曲しか作れていない段階ではコンプやEQを意識するのはあまり良い考えではありません。

作曲にコンプは必要ない

そもそもコンプは基本ミックス作業で使うものです。作曲時には使わなくても問題ないものです。それが「作曲時からコンプはかけています」とか「マキシマイザーも常にマスターにささっています」みたいなインタビュー記事が見受けられるようになり「コンプはMIXに必要」から「コンプは作曲に必要」になり「コンプがないと生きていけない」みたいなレベルになってしまっています。

生楽器の録音の場合はコンプがあった方が音量のばらつきを抑えられるのでメリットはありますが、ソフト音源で完結できるDTMならばコンプは今すぐに必要というものではありません。

でもコンプで奥行きとかつけたほうが曲がかっこよくなるという話を聞きます。少しでもかっこよくしたいんです」という人もいるでしょう。しかし、もとの曲がかっこ悪い場合コンプやEQ,ましてはMIXでかっこよくできるというのは幻想です。そもそも、コンプで奥行きを作るというのは「何を前にして何を後ろにするのか」という相対関係を把握しておく必要があります。それがわからない状態で「奥行き」のコントロールはできません。

音圧が増えて迫力は増えても「かっこわるい曲が大きくなっただけ」でしかありません。

「でも、コンプでパッツンな音作りをした方がかっこいいと思うんだけど」という人もいます。たしかにコンプは作曲時にそういう音色面で必要とするケースもあるかもしれません。そこで迷わない自信があればコンプを使ってもいいですが、曲作りに悩んでいる人の多くがコンプで解決できたケースはかなり稀です。むしろ迷う可能性の方が大きいです。

バランスさえ取れていればマスターのマキシマイザーだけでなんとかなる

そもそもコンプは音を圧縮するエフェクターです。小さい音と大きい音の音量差を「圧縮」することで、ボリュームをあげられる幅が広がり音圧が増えるというのがざっくりとしたコンプの役目です。

しかしそのコンプを適切に動かそうとすると、スレッショルドやアタックタイムにリリースタイム、レシオなどのパラメーターを適切に設定しなければいけませんが、中級者や上級者だってそうそう簡単にできるものではありません。ってかそんなことをしなくてもボリュームバランスだけある程度とれればマスターのマキシマイザーだけでも十分です。

「どんだけ乱暴なMIXですかそれは!」と思う人もいるでしょう。

しかし、DTM初心者の目的は「作曲すること」です。特に何をしたらいいかわからないことだらけの初心者は情報に翻弄されすぐに集中力をなくします。だから別にコンプは覚えなくても全然問題ないのです。

DTMはプロセスが多岐にわたります。だからこそ情報の取捨選択が重要になります。

「コンプがなくても名曲は作れる」この言葉を胸に刻めた人は作曲スキルが高くなれる人です。

とここまで言いながら、別にマキシマイザーも絶対的に必要なものではありません。マキシマイザーをかけて音圧をあげる必要性がないのであれば使う必要はありません。むしろ下手に音圧をあげてしまうと耳の披露の原因にもなります。

バランスをとるための準備

初心者の多くは気がつけばフェーダーが天井にくっついてしまうほどのセッティングになっていることがおおいです。なので、最初から-6くらいのフェーダーをセッティングにしてそこを天井にするイメージでバランスをとれば「フェーダーがあげすぎてこれ以上何もできないよ」ということにはなりません。

作曲もMIXも余裕が大事ということです。

コンプもマキシマイザーもかけていない曲

ちなみにこの曲の場合コンプはまったくかけていません。マスターにもかけていません。

上手い下手は覗いてバランスさえとっていれば聴けないレベルにはなりません。もちろんここからブラッシュアップはしていきます。

それでもほしければオプトコンプを使う

それでも欲しいというわがままな人はオプトコンプを使うとよいでしょう。パラメーターが少ないので扱いやすいコンプです。しかしこれがあれば「なんとかなる」というものではなくどうしても圧縮による音圧が欲しい場合に限ります。つまりなくても問題はないです。

さいごに

作曲するのにコンプもマキシマイザーも必要はありません。確かにプロの人ではそれらを多用しながら作曲する人もいますが、DTM初心者はもっと今するべきことに注意を向けた方が効率がよい作曲ができます。

  • 「メロディの作り方」
  • 「音色の使い方」
  • 「リズムの組み方」
  • 「コードのつなげ方」

DTM初心者に必要なの上記4つです。これを意識しなくてもできるようになってからでもコンプを覚えるのは遅くありません。

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