DTMのミックスが難しすぎてわからないどうすればうまくいくの?
結論から言うとミックスの目的はなにか?この問に答えられる人は自然とミックススキルが上がっていきます。しかしこの問に答えられない人は「DTM 本」を何冊読んでも、動画を見てもミックススキルの上達は難しいです。
そこでこの記事ではそんなDTM初心者のために「ミックスの本質を理解し、独学であっても上達していける」方法についてお話します。
DTMミックスが難しいと感じる理由
ミックスをする場合一番大切にしたいこと。それはプラグインに頼らないということです。
DTMのミックスが難しく感じる理由の多くは「プラグインをどう使えばいいか分からない」ということでしょう。その中でもコンプは初心者には使いづらいエフェクトプラグインです。
コンプを理解していないときに「コンプ頼り」でミックスを考えると確実にミックス迷子になりいつまでも「なんか変な感じのミックス」になってしまいその改善方法も分からないままになります。
ミックスの基本はバランス!
そもそもコンプは音を圧縮するエフェクターです。小さい音と大きい音の音量差を「圧縮」することで、ボリュームをあげられる幅が広がり音圧が増えるというのがざっくりとしたコンプの役目です。
しかしそのコンプを適切に動かそうとすると、スレッショルドやアタックタイムにリリースタイム、レシオなどのパラメーターを適切に設定しなければいけませんが、中級者や上級者だってそうそう簡単にできるものではありません。ってかそんなことをしなくてもボリュームバランスだけある程度とれればマスターのマキシマイザーだけでも十分です。
「どんだけ乱暴なMIXですかそれは!」と思う人もいるでしょう。
しかし、DTM初心者の目的は「作曲すること」です。特に何をしたらいいかわからないことだらけの初心者は情報に翻弄されすぐに集中力をなくします。だから別にコンプは覚えなくても全然問題ないのです。
DTMはプロセスが多岐にわたります。だからこそ情報の取捨選択が重要になります。
「コンプがなくても名曲は作れる」この言葉を胸に刻めた人は作曲スキルが高くなれる人です。
でもコンプ使わないと作った曲に迫力がでないって聴いた!
そういう場合はバランスの取れた曲に別にマキシマイザーを一本使うだけでも十分に音圧は稼げます。そもそもコンプは音圧をかせぐためのものではなく。音色の時間的情報をコントロールすることにあります。
ミックス時には「奥行きが必要だ!」とコンプに限らず色々な手法を試みるDTM 初心者が多いですが、ミックスの基本はバランスです。バランスが取れると奥行き感のあるミックスも自動的に理解ができます。
バランスをとるための準備
初心者の多くは気がつけばフェーダーが天井にくっついてしまうほどのセッティングになっていることが多いです。なので、最初から-6くらいのフェーダーをセッティングにしてそこを天井にするイメージでバランスをとれば「フェーダーがあげすぎてこれ以上何もできないよ」ということにはなりません。
作曲もMIXも余裕が大事ということです。
コンプもマキシマイザーもかけていない曲
ちなみにこの曲の場合コンプはまったくかけていません。マスターにもかけていません。
上手い下手は覗いてバランスさえとっていれば聴けないレベルにはなりません。もちろんここからブラッシュアップはしていきます。
それでもほしければオプトコンプを使う
それでも欲しいというわがままな人はオプトコンプを使うとよいでしょう。パラメーターが少ないので扱いやすいコンプです。しかしこれがあれば「なんとかなる」というものではなくどうしても圧縮による音圧が欲しい場合に限ります。つまりなくても問題はないです。
さいごに
作曲するのにコンプもマキシマイザーも必要はありません。確かにプロの人ではそれらを多用しながら作曲する人もいますが、DTM初心者はもっと今するべきことに注意を向けた方が効率がよい作曲ができます。
- 「メロディの作り方」
- 「音色の使い方」
- 「リズムの組み方」
- 「コードのつなげ方」
DTM初心者に必要なの上記4つです。これを意識しなくてもできるようになってからでもコンプを覚えるのは遅くありません。