Omnisphere2.5になって旧ユーザーは「何が変わったのか?」購入を考えている人は「他と比べて何がいいのか」と考えるところですよね。
バージョンアップの内容は次の4つです。
- ハードウェアインテグレーション
- レイヤー機能の増加
- 新しい音色の追加
- 4K対応
これらの機能で一番音色に影響するのは「レイヤー機能の増加」です。このレイヤー機能によってさらに分厚く複雑な変化に飛んだOmnisphere2.5ならではの音色が作れるようになっています。
ハードウェアインテグレーション
以下のハードシンセでOmnisphere2.5がコントロールできるよ!って話です。
- Sequential Prophet X
- Sequential Prophet 6
- Dave Smith Prophet 12
- Dave Smith OB-6
- Dave Smith REV2
- Moog Sub 37
- Moog Subsequent 37
- Moog Voyager
- Moog Sub Phatty
- Moog Little Phatty
- Moog Slim Phatty
- Korg Minilogue
- Korg Monologue
- Korg Prologue
- Roland System-1
- Roland System-1m
- Roland System-8
- Roland SE-02
- Roland SH-01A
- Roland JP-08
- Roland JU-06
- Roland JX-03
- Roland VP-03
- Novation Peak
- Novation Bass Station II
- Novation Circuit Mono Station
- Access Virus A
- Access Virus B
- Clavia Nord Lead 1
- Clavia Nord Lead 2
- Studiologic Sledge
ユニークだと思ったのはもともと音作りを得意とするOmnisphere2を新旧の既存のシンセでエディットできるというのは良いと思います。Omnisphere2を既存のシンセのADD的な位置づけにしたいような発想が感じられます。
つまみを回しながら音作りをすることで直感的なアイディアが生まれやすいです。懐かしいAccess Virus やClavia Nord Lead 1.2が入っているの各シンセのインターフェースとOmnisphere2の親和性が良いのと、やはり既存ユーザーが多いからではないかと考えられます。
レイヤー機能の増加
今まで2レイヤー(AB)だったのが4レイヤー(ABCD)に増えました。音作りの幅が広がりました。コラージュ系の音が得意なOmnisphere2をより複雑に絡み合わせることができます。またみんなだいすきSupersawもよりSuper!にできそうですwやりすぎたは注意ですが…w
新しい音色の追加
50種類以上の新アナログオシレーターのウェーブテーブルが追加。数百のプリセットパッチが増加ということですが、これらはハードウェアインテグレーションでコントロールできるハードシンセから作られた音色です。ハードウェアで同じ音を再現しなおすというのもちょっとおもしろいかもしれません
個人的な印象
公式では「より使いやすい」というものですが、これは逆を言えば公式が「今までのパッチはやっぱり使いにくい」ということを認めたようなものかもしれませんw確認してみましたが、ぶっちゃけ微妙ですw
音色の傾向はとにかくひねり出して作られた感がすごくあってこだわりもあるのですが、これを使いやすいというカテゴリに入れてよいものかどうか…まぁ「選ぶだけのプリセットシンセを使いたいなら、他をあたってくれよ」というのがOmnisphere2のポジションかもしれませんが、正直なところ「音色が増えた」という印象が強いです。
また、バージョンアップによる影響かどうか確認はとれていませんが、気持ち「重くなった」気がします。まぁ4レイヤーや何やらでプログラム的に増えたわけですから、軽くなることはないと思いますが、ますますSSDが必要な気がします。
しかしOmnisphere2に限らずどのソフトシンセも音色的には頭打ちのように思います。このあたりが今後の開発のカギになってきそうな気がします。
4K対応
最近少しずつ増えてきましたね。見やすくなるのは大歓迎ですが、4Kモニターをもっていない人にはとくに恩恵はないような気がします。
評判
さすがにまだでたばかりなので、評判はわからないですが、みなさん今回のアップグレードは無償ということもあり有効的に受け止めているように思います。このあたりはレビューが出てきたらどんどん加筆していきたいと思います。
さいごに
[レビュー]Omnisphere2.5の音源は使いやすくなったのか?決して使いづらかったわけではありませんが、2.5によって何が変わるのか楽しみにしていたぶん少し肩透かしをくらった気分です。私がアップデートに求めるのは
ずばり「ワクワク感」
そういった意味ではハードウェアインテグレーションは対応しているシンセを持っている人にはちょっと楽しいかもしれませんが、結果的にアップデートしておいてもいいと思います。無償ですし…wでもアップデートによるワクワク感は感じられないかもしれません。使い所を見極めればOmnisphereのポテンシャルを十分に発揮できると思いますので新機能を駆使してより複雑でかっこいい音を作っていきたいと思います。
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