鍵盤が弾けないのにピアノ講師になったらとんでもない生徒がやってきて脂汗大放出した

人は何かに挑戦するときできないことであっても「できる!」と信じて行動するのが大切だ!という話をよく聞きます。これは「やってみたらできた」「チャンスの神様を捕まえるため」だとか色々言われています。しかし、それが必ずしもうまくいくとは限りません。今日は私ができないことなのに「できる!」と言ってしまっために心底ビビリまくった話です。

独学で独創的ピアノスキルを買わえれてピアノ講師になる

ピアノの講師しませんか?という連絡に「はい?私まともにピアノは弾けませんよ」と答えました。私は高校からキーボードで音楽を始めた人です。ピアノの演奏方法なんか全然しりません。一応音楽系短大には行きましたが、専門学校みたいなもので入試に演奏テストはありませんでした。在学中にピアノをやっている友人からは「音が硬いなー表情ないなー」と言われ続けたくらいです。

しかし、連絡してきた知り合いの知り合い(ここではAさんとします)とは以前ライブを一緒にしたことがありそのときの私の演奏をみて「独創的な引き方をしているのをみて、この人やったら大丈夫で思いました」って言われました。ちなみにAさんは有名な音大のピアノ科の卒業生。その人から「独創的」なんて言われたら悪い気はしませんが、29歳の私のピアノスキルは楽譜読めない バイエルって何?ソーセージ? インベンションの一番を通常のテンポの半分まで落としても20%も弾けない。もちろん運指はめちゃくちゃ。

教室開講にピアノの先生が3人必要で二人は決まっているが3人目が決まらないということ。とりあえず話だけでも聞いてほしいということで、そのスクールを運営する出版会社に赴きました。ちなみにもうひとりのピアノの先生は大御所の作曲家さんでもうひとりは音大のピアノ科卒の方でした。

音楽教室の内容は歌謡曲のおあばちゃんをターゲットにした内容で他にも、ボーカル・ピアノギター・ウクレレ・クロマチックハーモニカ・大正琴・作詞・作曲・オカリナなどがありました。とりあえず自分のピアノスキルを一通り説明しましたが、「来るのは演歌とか歌謡曲をカラオケで歌をうたいたいおばちゃんばかりだからこの歌本のコードとメロディを覚えたら問題ないですよ。それでも無理ですか?」と言ってきました。

歌本には20〜30曲くらいの歌謡曲がメイン。コードは問題はなかったので、あとはメロディを覚えてしまえばなんとかなりそうな気もしたので「まぁこれくらいならなんとかなりますが、クラシック教えてほしいなんて言われても無理ですよ!絶対、そうなったときは責任負えないけどいいですか?」と答えると。そしたら「そんな人間違ってもきませんよ。歌謡曲教室ですよアハハハ」なんだ、それなら安心だアハハハ。先生引き受けますよ」と

気軽な気持ち契約書にサイン

ピアノがほぼ弾けないのにピアノ講師の肩書をもつことになります

はじめて来た生徒さんは◯◯希望

教室が開校して初日いきなりの生徒さんがやってきます。その人は作曲がしたいということ、大御所の先生はスケジュールが合わなかったので私のところへ来たわけです。聞いてみると「和声」をならいたいとのこと、一応芸大和声は2巻の途中くらいまでやってましたが、すっかり忘れていたのでいそいで復習しました。これがはじめての講師体験です。開校して一ヶ月教室の雰囲気にもなれてきた私にとある体験レッスンの方がやってきます。

コンクール出場レベルのバリバリのピアノ経験者

めちゃめちゃ美人でいかにもお嬢様という感じのOLさん。教室に入るなり部屋を見渡して「生ピアノはないんですか?」と聞いてきまいした。「あはは、そうなんですよ、ピアノ教室ですが、電子ピアノなんですよね」なにかものすごく嫌な予感が…w「適当に弾いてもいいですか?」と言ってきたので「どうぞどうぞ」とスイッチを入れた瞬間超絶技巧曲炸裂w(確かリストだったような)清楚なお嬢様がいきなり体揺らして引き始めるその姿わたくし脂汗放出!

そして一曲弾き終わりしばしの沈黙後に「おじょうずですね」という言葉を最後まで言う間もなくOLさんから一言「先生も何か弾いてください」

弾けるかー!!!!!!!!

脂汗大量放出w多少顔が引きつりつつも冷静に対処しばらくお待ちいただけますか?部屋を出て受付スタッフに「いますぐに本社にいる◯◯先生(ピアノ先生)に来てもらってくれー大至急じゃー」と叫びました。そしてまた冷静を装いつつも部屋に戻ります。本社から教室までは走って10分以上の距離、ここから10分話題を繋がないといけません

「えっと、何歳くらいからピアノを始めたんですか?」「2歳」「2歳やと!こちとら16歳でキーボードデビューじゃあ!」(心の声)「音大出身者ですか?」「◯◯大のピアノ科です」こちとら専門学校レベルの音楽短大じゃ!(心の声)

「ご家族はひょっとして音楽一家だったりしますか?」「はい。父も母もピアノの講師を」こちとら音痴の父親に5歳くらいのときに児童合唱団を経験した程度の家族じゃ(心の声)

「好きな作曲家は?」「先生?」「はい?」「弾いていただくことは出来ないのですか?」脂汗大放出ダメ、人生最大のピンチ今のピアノスキルでいいから入った教室だから、私はそれほど弾けません。ときちんと言ってしまえばよかったのにそのタイミングを逃してしまったがために訪れたこの空気感そのときでした「どうもピアノ講師の◯◯です。ここからは私が担当します」助かった…余裕かましながら「それでは◯◯先生あとはお願いしますね」と言い放って、部屋をでた瞬間、膝から崩れ落ちましたw

そしてしばらくしてやってきた社長にことを説明「それは大変やったね。おつかれさん。でも今後はそういう人はこないでしょうアハハハ」

アハハハじゃねー!!!

その方は結局生ピアノがないことが不満で入会されませんでした。そして◯◯先生も一言「私でもあのレベルの人は教えることはできませんよ…」とのことそしてその半年後私はゲーム会社に就職が決まったので教室をやめました。

さいごに

決して自分の身分を偽って生徒を集めたわけではないので、詐欺とかじゃないんですが、生きた心地をしないとはまさにこのことでした。振り返れば笑える話ですが、20代最後の秋にかいた脂汗の体験のおかげでその後しばらく人前で多少あせるようなことがあってもクールにすごすことができましたw

教えるために勉強すると1人で自分のためにやっているときより身につきました。教えるという責任をおうことで自分自身の成長を促すことができたのは良い経験でした。みなさんも「イマイチ勉強が身につかない!」と思ったらブログでも動画でもいいので、自分のやりたいことを伝えてみるといいですよ。

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