MENU

DAW エフェクト プリセットから覚える音作りのコツを解説

この記事のまとめ

DAWに搭載されているエフェクトプリセットはただ使うだけでは損をします!エフェクトプリセットには音作りのコツが反映されていてるからです。そこで私が音作りの参考にしているエフェクトプリセットの有効活用方法を紹介&解説します。

音作りの手がかりがほしいDTM初心者さんにはこの方法を真似して音作りのコツを覚えてしまってください!

プラグインのプリセットを使ってるけどなんかしっくりこないなんかプラグインのプリセットを使うと個性がなくなる、プロになれないとか聞いたけどホント…?

プリセットを使うことで簡単にプラグインの効果を実感できますが、たしかにそのまま使うのはあまり良いことではありません。

ではどうすればよいのか?この記事では「なぜそのまま使っては行けないのか?」「どうすればプリセットであっても個性を出せるのか?」

「プリセットに対する考え方」これらについて詳しく説明してきたいと思います。

目次
UG
作編曲家(DTMブロガー)
作編曲家/DTMブロガー&講師 /
日本シンセサイザー協会準会員/
テレビ番組/CM、映画、よさこい、
ゲーム、などのBGM及び効果音を作成

DTMプラグインのプリセットとは?

画像

プリセットとは、開発者側ですでに作り込まれて設定数値です。

ちなみにユーザーが自分で作るプリセットとはそのまま「ユーザープリセット」や「イニシャライズプリセット」という言い方をすることがあります。

例えばイコライザーなどで「ベース」と書かれたプリセットがあればプラグイン開発者側でベースがより良くなるように設定された数値のことです。

それらを使うことで60点ぐらいの効果を得られますが決して「100点」になることはありません。

なぜなら音は出す環境によって違います。大きなホールで演奏するベースと、宅録では同じ楽器を使っても音の鳴り方はまったく違います。

お風呂で歌う声と部屋で歌う声が違うのもそれと同じ意味です。

プリセットはあくまで一つの音の方向性を紹介してくれているに過ぎないということを覚えておきましょう。

イコライザープリセットの一つを自分のデフォルトにしてみる

Logic Pro Xのイコライザーのプリセットの中に「Moden Kick」というのがあります。

画像
30.5Hz500Hz 6100Hz
+11.5dB-21.5dB+8.0dB
1.100.270.71

この設定からこのプリセットの意図は「Moden Kick」とはかなりのドンシャリ傾向にある。というのが開発者側の答えです。もちろんこれはLogic Proの開発者の考えであってすべてのDAWのイコライザーに共通するというものではありません。しかし、音の傾向としてよりドンシャリはモダンな傾向にあることは間違い有りません。

よって音作りの段階で、このプリセットを自分のデフォルトとして覚えれば、それ以降の音作りの基準にはなります。

このイコライザーはマイクで録音した「何の音処理もしていない素のキック」に対してモダンな音へのアプローチ方法です。

ソフト音源などではすでに作り込まれている場合もあるので、しっかりと耳で判断する必要があります。

どうしても耳で判断が難しい場合はアナライザーを使うことで視覚的に確認することができます。

DAWにはアナライザーがついているものが多いのでそれで確認するのもよいですが、専門のアナライザーを使うことで

より細かくよりわかりやすく表示してくれるのでそちらを使うことをオススメします。

一方こちらはベースのプリセットで名前は「Electric Jazz Bass」なので名前を見た人は「そうかジャズにはこれが合うのか!」と思ってしまうかもしれません。

画像
25.0Hz62Hz100Hz700Hz2000Hz
24dBOct+5.0dB+6.0dB+2.0dB+2.0dB
1.305.902.500.98

ある程度の低音を出しながらも、2000Hzを少しカットすることで弦のこすれる音を軽減し丸みのあるベースにしようとしているのがわかります。

ジャズに関してはキックがそこまで出てこないのでベースでしっかりとしたローエンドの確保を考えての設定だと思われますが、Popsやロックではキックの出方はジャズとは異なります。なので「この曲はポップスだけどちょっとジャズっぽくしたいから…」という理由で使ってしまうとあまり効果的ではないかもしれないということです。

キックとベースどちらを目立たせたいか?これらのセンスは自分の好きなリファレンス曲の聞き込みで身につきます。そこからプリセットの意図を考えて使用すれば、プリセットの効果を最大限活かすことができるよになります。

プラグインのプリセットを使うと個性がなくなる理由とは?

画像

DTM初心者や音に拘りのない人は「ベースと書かれたプリセット」を使うことが多いと思います。もちろんそれ自体が駄目ではありません。

しかし少しだけ考えてみください。こんな簡単な方法で音がそれっぽくなるのだったら誰でも使うと思いませんか?

そう使う意図も考えずに使ってしまう。これがプリセットを使うと個性がなくなる理由です。

プロは結果的にそうであったとしても「自分だけの音に拘りを持ちます」その拘りの意図とプリセットの設定が合致しているならば

プロは迷わずプリセットを使います。

プラグインのプリセットを使う場合「これってみんなやっているのか…」という意識ああれば「よしちょっとだけこの部分はこうやってみよう」という

トライ精神がプリセットをあなたの音へと変化させてくれます。

プリセットは「使う」のではなく「問う」もの

画像

使うことで得られる効果に正解を求めるのではなく「なぜそのパラメーターなのか?」「それによって得られる効果とは」という問いを投げかけることで、DTMスキルが上達できるそれがプリセットの役割です。

DAW付属のプエフェクトプラグインや有名なエンジニアが作ったプラグイン(シグネイチャーシリーズ)などはエンジニアの視点を学べる絶好の教材です。

プリセットに意味を見出すプロセスは決して無駄ではありません。ただ、深く考えすぎると創作が止まってしまう恐れもあるので、今がその時期なのかどうかはしっかりと自問自答する必要はあります。

どちらにしてもエンジニアが設定したプリセットのパラメーターに「なぜエンジニアはこの設定にしたのか」という問いを持つことで、エンジニアの思考に近づくための近道です。もちろん一朝一夕でできる話ではありませんが、そこは時間をかけて理解する価値がある世界です。

さいごに

どんなところにも創作のヒントはあり、そこにどのような解釈を見出すかは人それぞれです。「たかがプリセット、されどプリセット」ではないですが、そこから何を学ぶのか?何を学べるのか?と考える価値があり、その考えはやがてDTMerとしての成長につながります。

少しでも速く理解したい気持ちもいいですが、正しく理解することを目的とすれば、プリセットから学べることはたくさんあります。

答えを得て「ハイ終わり」ではなくさらに問い続けることこそ「作る」ことの本質です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる