VAソフトシンセSTROBE2は手つかずの黄金の鉱脈(音色)だった

STROBE2を使えば、DTMerから「えっ何?その音色どのシンセ?」と思わせてくれる音色が多く眠っています。いわばそれは手つかずの黄金の鉱脈を発見したようなものです。ソフトシンセではSerumやMassiveなどが有名です。しかし、それらはある意味多くの人が使っているためかなり手垢のついている状態のソフトシンセです。

しかし、よくも悪くもSTROBE2はあまり使われていないので手垢のついていないソフトシンセと言えます。それだけ自分のサウンドを個性的に仕上げられるのと同じです。

というわけで今日紹介するのはFXpansionのVAソフトシンセSTROBE2です。個人的にすごく気に入っているシンセです。ちょっと一風変わったVAソフトシンセの魅力をお伝えしたいと思います。

セール情報(2020年4月18日)


2020年4月18日現在メディア・インテグレーションさんで50%オフのセールをやっています。7,500円はお買い得だと思います。

VAシンセでありながら静的ではなく動的なシンセサイザー

オシレーターとフィルターによる音作りのVAシンセが静的とするならばウェーブテーブルシンセはそのオシレーターの動きが変化していくので動的といえます。STROBE2はTransModモジュレーション技術を使い、オシレーターをモデュレーションで変化させることが特徴的です。そのためウェーブテーブル的なオシレーターの変化を楽しめます。オシレーター同士の掛け合わせを中央のウィンドウで表示してくれるので自分の作っている音色をしっかりと目で理解できます。

1OSC+Sub OSC+Noiseによるシンプルな音作り

「え?今どきそんなシンプルなオシレーターじゃ派手な音作れないでしょ?」と思うかもしれませんが、マルチウェーブフォーム対応のオシレータなので、オシレーターの組み合わせで違う波形を作り出せます。またメインのオシレーターには最大5スタックによるSuperSawも可能です。メインのオシレーターはSawとSqr(Square)だけですが、サブオシレーターがSin Tri Saw Sqrの4つから選べます。

多くのVAシンセサブオシレーターは補強用的な意味が強いのですが、STROBE2はメインオシレータばりに音が作れます。

エッジが立って透明感があふれる音色

音色の傾向はサチュレーションで潰されている音もありますが、基本は透明感がある音色が多く、高音はキレイで透き通り、低音にもエッジがたつおかげで太いベースもよく抜けてきます。実に優等生な音色です。

地味だけどVCAセクションのすごい実力

一言でいうとボリュームとパンニングを操作するセクションですが、ここのAmpパラメーターのサチュレーションが結構えげつないですwVCFを絞り気味にしてAmpを上げると、倍音が強烈に歪んでFM音源みたいな音がでます。その音は「VA音源ちゃうんか〜い」とツッコミをいれたくなるほど個性的といえます。

リセットパラメーター機能の使い勝手がよくない

あるパラメーターを変更したときに「やはりもとに戻そう」と思うことはよくあると思います。多くのソフトシンセはそういうときにダブルクリックまたはoptionキーやcommandキーを押しながらクリックすることで元に戻せるのですが、STROBE2はそれがなく、右クリックからReset Parmを呼び出す形になります。

私としては他のソフトシンセ同様にoption+クリックでリセットさせる方がスムーズな音作りがしやすいと思うのですが…この辺りは先日のGeist2をはじめFXpansionの開発陣の思想的なものがあるのかもしれません。

音作りの基本「イニシャライズパッチ」はあるが…

私がソフトシンセのレビューのたびに強調しているのが「イニシャライズパッチ」とはボタンひとつで無加工のプリセットを呼び出す機能です。これがないと音作りが始まりません。STROBE2もあるのですが、ちょっとだけ難点があります。それは設定ボタンからLoad Init Preset…を選ぶと

このような最終案内が表示されます。

もともと、イニシャライズする目的で押すボタンです。このYesボタンひとつおすだけの作業ですが、サクッとイニシャライズ出来てほしかったのが残念です。

音色選びは矢印キーで変更可能

イニシャライズプリセットと同じくらい私が重要視しているのがこれです。ブラウザを矢印キーで音色を変更できることで大量のプリセットを選ぶ時間を短縮できます。

エフェクトのディレイパターンがかっこいい

先日のGeist2レビューにてお伝えしましたが、FXPansionの製品はどのソフトもクオリティが高いエフェクトばかりです。使わないと損する!BFDの兄弟音源geist2の魅力と使い方についてSTROBE2もBFD3およびGeist2と似たエフェクト構造です。STROBE2も様々なエフェクトが搭載していますが、とくにパターンディレイのパターンが中々創作意欲を刺激してくれるリズムになっています。

エフェクトのクオリティも大切ですが、大切なのは創作意欲の向上につながるか音色であるかどうかですのでエフェクトの効果がクリエイティブであればモチベーションもあがるといえます。なので、一見子供だましのようなエフェクトであってもこういうわかりやすいエフェクトの見せ方はありだと思います。

ちなみにこのディレイパターンはLogicにもDelaydesignerというリズム生成できるディレイがあるので「お!じゃあそっちも使ってみよう!」と思わせれてくれるきっかけをくれるソフトシンセというのもクリエイティブな完成度を持っているといえます。

 

というわけで8小節程度の80’s感あふれるデモですwリズムはGeist2 ベースとシンセはSTROBE2 ギターはNIのFUNKGUITERです。 シンセに使っているDelayのリズムと音色変化がユニークで

3トラックだけで作ったとは思いにくいほどのサウンドを作り出してくれます。

2種類のオーバーサンプリング

STROBE2には最大8倍のオーバーサンプリングが内蔵されていますが、リアルタイムとレンダリングの2つがオーバーサンプリングが内蔵されています。つまり、演奏時及び製作時にオーバーサンプリングを掛けてしまうとCPUパワーが持っていかれる、だけどレンダリングするときは掛けておきたいそういうときにレンダリングだけONにしておくと掛け忘れ防止になりとても便利です。音のクオリティに影響する項目だけにこのような配慮があるのはとても嬉しいです。

テーマの変更が可能

プラグインのテーマを変えることに賛否両論はあると思いますが、私は気分で変更します。STROBE2はテーマの変更が可能で、個人的にはBFD3のカラーリングと似ているTremorlightがが好きです。テーマは他のサイトでDLできるのか調べているところですが、やはりテーマが選べるのも楽しさの一つです。

Tremorlight↓

デフォルトのテーマ↓

CPU負荷

オーバーサンプリングオフの状態とオンの状態(X8)の比較です。さすがにX8のオーバーサンプリングはかなり高負荷です。立ち上げただけの状態で25%近くまでCPUを持っていかれます。一方オの場合は5%なので低負荷です

比較環境

Macmini2018

core i7 3.2GHz 6コア

メモリ32GB

作曲的な使い方はやはりレンダリング時のみの使い方をする方がよいのかもしれません。

さいごに

一見シンプルに見えるVAシンセサイザーですが、音作りの幅は広く、非常に凝った音色を作れます。何よりこちらもGeist2と同じようにダークホース的な立ち位置なのでまだまだ使い込まれずに世の中に露出していない音色が眠っています。つまり使ったもの勝ちですねw

お値段は19,381円たまにセールで50%オフになるのが狙い目ですが、狙い目のときにはみんな使う可能性が高くなるので多少高くても未発掘の段階で手にする価値はあるように思います。

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セール情報(2020年4月18日)