曲のベースを3割増しカッコよくできるのは!Legendと Mini V3どっち?

Moogはアナログシンセの王様です。

大地を揺るがす低音と世界を切り裂く高音は

まさにキングオブキングです。

1音出せば権威と威圧感で張り付く音の存在感の前に

DTMer国民はすべて頭をさげます。

 

DTMerの多くがその太さを欲して一度は使うMoogのベース音

しかし実機を使える人、そしてそれを持つ人は少なく、

多くの人がエミュレーターで胸の内を満足させています。

 

さてそのエミュレーターですが、

有名なのはSYNAPSEのLegend、そして私が大好きなArturiaのMini V3(以下Mini V3)です。

 

正直「どっちが本物っぽいの?」という疑問をもつことが多いソフト音源ですが、

もし本物を求めるならばエミュレーションをやめた方がいいです。

どちらも本物にはなれません。

 

しかし「どちらが自分の曲のベースをめちゃめちゃかっこよくしてくれるのか?」という問であれば

今回のテストは良い参考になるかもしれません。

何をもってかっこよさとするのか?

moogベースの良さとは何かを考えたときに

やはり思いつくのはフィルターです。

 

音色が太いだけがかっこよさではありません。

 

フィルターの開き具合から出てくるオシレーターの音を

どう捉えることができるのかがかっこいいMoogベースの作り方と言えます。

 

そのフィルターの効き方にスポットを当てることで、

ベースラインの見え方を考えて、どちらがかっこいいラインを作れるかどうかを

考えていきたいと思います。

legendってどんなソフトシンセ?

Legendについてこちらで詳しく買いているので参考にしてみてください。

コスパもサウンドも最強!MOOGエミュレーションTHE LEGENDの魅力

legend はmini moogのエミュレーションとしてSYNAPSEという会社が作りました。

音も太く、存在感のある音色と裏パネルによる音作りがArturiaのMiniシリーズとは違い

ファンが多いソフトシンセです。

巷ではmoog bass pluginなんていう呼ばれ方をしてる人もいますが、

それほどmoogのベースは存在感を求められているということです。

Mini V3とLegendの違い

発音数

同じMiniMoogのエミュレーションですが、音作りは実機を遥かに凌げます。

Legendが同時発音数がMAX 4音に対して 3OSCに4音なので12VCO

Mini V3は同時発音数が最大で32音になります。 3OSCに32音なので96VCOということになります。

 

もうこんな発音数を選択できる時点で真の王族直系ではないですよねw

やろうと思えばMini V3はMemory Moogのエミュレーションも可能になります。

オシレーターの種類

Mini V3は実機のMiniMoodと同じオシレーターで

左から、

三角波、三角ノコギリ波、

ノコギリ波(SAW UP)

矩形波 1、

矩形波 2(パルス幅 25%)

矩形波 3(パルス 幅 10%)

オシレーター3 は三角ノコギリ波の代わりに SAW DOWNが使われています。

Legendの場合はすべてのオシレーターにノコギリ波SAW DOWが装備されています。

ミキサーとフィルターについて

ミキサーについてLegendにはFEEDBACKがついていて音の太さを調整できるような使い方が可能です。

フィルターについても本来実機のMoogはLPFの24Poleですが、

フィルタータイプを切り替えられたり、LPFの他にBPFも装備しています。

 

そしてフィルターエンベロープとアンプエンベロープにもリリースが装備されています。

(本来のMoogにはリリースというつまみはありません)

 

結構チート感がありますw

謎の復活の呪文を打ち込んで最初から結構の武器を装備しているみたいなもんです。

それに対してArturiaはあくまで生粋のレベル1からの音作りをすることになります。

小学生同士なら「ずっこいやんけ!」と喧嘩になるかもしれませんw

 

同じパラメーターならどんな音の違いになるのか?

比較するときに一番てっとり速い方法はスーパーで買物をしているおばちゃんに聞くことです。

 

「ほなあんたおんなじもん食べ比べてみたら一発やんか」

ということです。

 

LegendとMini V3はまったく同じパラメータではないので

完璧に揃えることはできませんが、収容パラメーターは同じにして比較してみます。

 

両者共通

オシレーター1 三角波 RANGE8

オシレーター2 のこぎり波(UP SAW)RANGE16

ミキサーフリボリューム10

フィルターセクション

 

FILTER

CUTOFF

Legend  264Hz

Minii V3  264.4Hz

REZONANCE 両者0

ENV AMT 

Legend 6.95

Minii V3 69.6%

FILTER ENVELOPE

Legend

A 2ms D112ms SUSTAIN 0 RELEASE 2ms

Mini V3

A 1.94ms D110.80ms  SUSTAIN 0

LOUDNESS CONTRUR(Legend名AMPLIFIRE ENVELOPE)

Legend

A 2ms D 1.2s SUSTAIN 10 RELEASE 0

Mini V3

A 1.96ms  D 1.22s S 10.0

ボリュームに関してはDeayのポイントが均一になるようにしています。

Legend

VOLUME 4

Mini V3

VOLUME 12.73dB

Legendに関しては背面パネルでの音作りが若干可能ですが、

できるだけ0にしています。

Legend

Mini V3

 

全然違いますw

スーパーで買い物しているおばちゃんにこれを言ったら

「ほなあんた好きなほうこうたらよろしいやん」としか言えませんw

 

冗談はさておき、フィルターの開閉がまったく違います。

さてここで「どっちのフィルターが正しいのか?」という疑問が出てきます。

 

ということで、次は他のフィルタープラグインを使って調べてみたいと思います。

Mini V3のフィルターCUT OFFのポイントを調べる

Fab Filterをつかって26.4HzまでHighCutを入れてみます。

(基本的にはLPFもHighCutもやっていることは同じです)

FF Pro-Q3

 

こちらの方がLegendと近い気がします。

次にMoogフィルタータイプのエミュレーションプラグインを作っている

KazogというメーカーのSyntWarmerというプラグインを使って試してみます。

SyntWarmer

 

こちらもLegendとFab Filterに近い音色になりました。

どうやら、この結果から言えるのは

 

Mini V3のフィルターは開きすぎているように思います。

 

Mini Filter

Arturiaがエフェクトプラグインとして出しているmoogFilterのエミュレーションです。

最初はMini Vシリーズからフィルターだけを抜き出したものかと思いましたが、

カットオフのポイントはノブの位置だけを見ていてもかなり違います。

カットオフの数値がHzで表示されずに0.264となっていますが、

ノブに表記されている数値絡みても264Hzと見ても間違いなさそうです。

結果はこちらもLegendとFF Pro-Q3、そしてSynthwarmerと近いカットオフ

ポイントのように思います。

しかしMini Filterはローがブーストされているのは

エフェクトプラグインとしての効果をわかりやすくするための処置のようにも思います。

 

さてここで疑問に思ったのは

「V3はこのフィルターの開きだけどV2はどうだったか?」ということです。

実はV2とV3ではかなり音が変化しました。

その変化の違いからV2にこだわるユーザーもまだ大勢います。

こちらもLegendとV3と同じ設定にして調べてみました。

フィルターのカットオフがLegendと近いですね。

また音のゆらぎもV3と違ってかなり揺らぐポイントも

Legendと似ているように思います。

 

V3による改善が「改悪」なのか「違ったmoogサウンドのエミュレーション」なのか

わかりませんが、別物であることには変わりません。

 

ENV AMTとCUTOFFのポイントを使えばもう少しLegendに近づけることもできますが、

まったく同じにはなりません。

この辺りは実機と比べてみないとなんともいえない感じもしますね。

 

ただ、フィルターの開きを一緒にしてしまっては味がありませんので

V3はV3のフィルターを使いこなす意識をもった方が

「かっこいいMoogベースサウンド」を「使えるMoogベースサウンド」にしていけると思います。

V2とV3の比較に関してはこちらの記事でさらに深く調べたので

参考にしてもらえたらと思います。

arturia miniVはver2と3で音が違う!?moogらしさはどっち?

アナライザーによる比較

E1の鳴らして比較してみます。

赤がMini V3で緑がLegendです。

Legendは第2倍音がかなり多く出ているので根音の音をより太く聞かせる役目を果たしていそうです。

一方Mini V3はフィルターの開きが大きいのもありかなりLegendよりも多くの倍音が出ています。

 

そしてMini V3とは違ってLegendはかなり音がゆらぎます。

この辺りがアナログ感の演出でしょうか?

Mini V3も若干はゆらぎますが、ここまではゆらぎません。

 

しかしこうやって聴き比べてみると

Arturiaの方が荒々しさを強く感じ

Legendのは非常に紳士的な雰囲気を出している音源だということがわかります。

 

マダムとおばちゃんの違いみたいなものかもしれません。

さいごに

どちらが貼りがあるか?と聴かれたら

中低域に特徴のあるMini V3の方です。

おそらく動くベースラインの存在感はMini V3の方が出しやすいかもしれません。

 

しかし、どっしりとした低音感を望むならば、Legendの方が適している場合もあります。

 

しかしあえてここでスーパーで買い物しているおばちゃんの言葉を借りると

 

「食べてオイシイ方や、そして安い方や」

 

どちらもサイトでデモることは可能です。

そのうえで、購入を考えるのが良いでしょう

 

Legendは現在セール中で

99ドルのところが79ドルになっています。

synapse-audio

一方Mini V3は単品で買うと16,305円

Audio Plugins from Pluginboutique.com

お買い得感は現在Legendの方がありますね。

しかしV Collection7で購入すると

24種類の時代を超越したインストゥルメントを40,700円で購入できるので

 

Mini V3の値段は1,695円程度になります。

 

他のプラグインも持っておいて損がないものばかりなので、

安くなっている今が買い時です。

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あなたはどっちのMoogエミュレーションが好きですか?

「やっぱりプラグインより実機だぜ!」という方は是非

本物を手にしましょう。

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