究極マルチ音源Vintage Vault3の購入のメリットデメリットについて

UVIのVintage Vault 3を使えばアナログシンセサウンドからFMサウンド、そしてウェーブテーブルサウンドを含めた往年の名機65機種をDAWの中にスタンバイできます。一言で言えば無敵です。

これ一つあれば他に何も必要ないのかもしれないと思う人もいるでしょう。ですがその多さ故に「ひやーすごいけどこんなに使いこなせないよ」「安いけど使えない音源蓄えるのはもったいない気がする」と思うのはあなただけではありません。

しかし、全部使う必要はありません。もし全部使いたいのならばすぐにと言わず一生かけて使い込めばいいだけの話です。ソフトシンセの役目はあなたの創作意欲を掻き立てることです。ソフトシンセはそのためのものです。

詳細についてはUVIのサイトに見に行くのが何よりも新鮮で正しい情報です。ここでは使用感と考えられるメリット・デメリットについてお話したいと思います。

Vintage Vault 3の購入ポイント

ホンモノの音の存在感

ソフトシンセはハードシンセに音色面ではまだまだ勝てないという話もありますが、使える音であるならばソフト・ハードにこだわりはない」という人はたくさんいます。またハードは物理的な故障にも見舞われる可能性が高いです。そのためメンテナンス費用などを考えるとソフトのメリットは大きいです。メンテナンスフリーでいつでも大量の往年の名機を呼び出せるのがVintage Vault 3です。

実機よりサンプリングされた音色なので存在感はすごいです。1億円のシンクラヴィアサウンドの質感はホンモノには及ばないものの唯一無二の存在感があるサウンドとして広く認知されています。ArturiaのV collectionにもシンクラヴィアはあります。Synclavier Vはゼロから完全に音を作る目的にしたものなので、音作りを楽しみたい人はArturia、完成されたプリセットサウンドを楽しみたいならばUVIになります。

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またFMサウンドを網羅したUVIのFM SUITEは鍵盤を押した瞬間に「あっFMサウンドだ!」とわかる良い意味でノイジーな音が大量に収録されています。今まで多くのFMサウンドをエミュレーションしたソフトシンセを触ってきましたが、FMサウンドのノイジーの質感さにこだわったのはFM SUITEだけでした。またプリセットも下手にEDM系サウンドを意識せずに80年代のFMサウンドのプリセットが多いところが本当のFMサウンド求めている層に刺さります。

こちらもArturaのDX7のエミュレーションであるDX Vと比較すると、DX VはFMサウンドを作り込むことを目的していて、世界中に散らばっているDX7のプリセットを読み込めたりするのがアドバンテージですが、音作りの複雑さ相当なものです。

どちらの音が良いという話ではなく、どちらが自分の目的あっているかで選ぶのが重要です。「DX Vの方が音作り深いところまで出来るならそっちの方がいいかな」と気軽に手を出してみたものの結局を音作りはあまりしない…ということになる可能性も高いです。そうであればホンモノと変わらない存在感のあるFM SUITEの方が使い勝手がよいでしょう。

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またUVIシンセの使い手であるRYPPHYPERyuichiroYamakiさんはUVIのオーバーハイムMatrix−12とArturiaのMatrix12 V2を使い同じパラメーターでサウンドを比較したときに、「UVIの方が圧倒的に実機感がある。同じパラメーターにしてもUVIの方が好み」だと話してます。

サンプリング音源はサンプリングする工程でプリアンプやオーディオインターフェイスの色がついてしまうことがありますが、UVIの音色はすべてプロが現場で使えるレベルの音色ばかりです。そのすべてを集めたプリセットがVintage Vault 3です。

簡単なエディットによる音作り

誰でも簡単に良い音を使えるのがUVI音源の良いところです。洗練されたGUIは実機を思わせいつまでも触っていて飽きないです。往年の名機を少ないノブでエディットできるのはシンセになれていないDTM初心者にとってはストレスのない音作りを楽しめます。それと同時に、過去の資産を再認識できるまさにライブラリー音源と言えます。

すでにUVI音源を持っている人はかなりお得

イントロセールということで、599ドルが399ドルという2万引きのセールをしているのもすごいのですが、それ以上にすでにUVI音源を使っている人へのケアサービス価格がありとてもリーズナブルに購入することができます。

価格帯にもよりますが、3つ以上持っている場合は299ドルで購入できるのはかなり安いと思います。また既存のVintage Vault を持っているユーザーは199ドルで購入が可能です。多くのソフトシンセデベロッパーがありますが、ここまで既存のユーザーを大切にしているのはUVIくらいかもしれません。

Falconと併用して使える

UVIのマルチソフトシンセFalconの追加音源として使うこともできます。Falconはトラックを追加できるタイプののマルチソフトシンセなので1トラックにVintage Vault 3の中から好きなものを選び2トラックにはFalconのウェーブテーブルを立ち上げて音作りをすることでより複雑な音色になります。新旧織り交ぜた音作りを味わえるのもVintage Vault 3とFalconの醍醐味です。

良いことつくしのVintage Vault 3ですが私なりの問題も書いてみたいと思います。

Vintage Vault 3の問題点

音色が多すぎることで使わない音色が必ず生まれる。それゆえのコストパフォーマンスの悪さ

とんでもなく安いマルチソフトシンセパックであるVintage Vault 3は音色量からみたら世界で一番安い音源かもしれません。それでもこれだけあると当然「使わないプリセット」が存在してきます。最初にも書きましたがどうしてもその部分が気になる人もいるでしょう。繰り返しになりますが、すべてを使う必要はなく。その瞬間の自分のインスピレーションを形にするのがソフトシンセの役目なので「使わない=損」と思う必要はありません。

それでもやっぱりもったいないと思うひとはこちらもシンセサイザーの万国博覧会と言われたsynth Anthology2の購入を検討するのもありでしょう。

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また大量にUVI製品を持っている人にとってはVintage Vault 3のバリュープライスを受けにくい人もいます。

大量のストレージを必要とする

すべてがサンプリングされた音色です。モデリングやエミュレーションではないためVintage Vault 3は215GBのストレージを必要とします。HDDに入れても使えるのですが、音色の読み込み速度は創作のネックになります。次々と音色を変更することで出会える

インスピレーションはHDDにはありません。最近はSSDが安くなってきているのでSSDの追加購入も検討するべきだと思います。

さいごに

とにかくVintage Vault 3があれば大量のシンセライブラリーを手にしたことになります。マルチ音源としてはまさに無敵です。Falconと併用すればシンセサウンドにこまることはありません。

それでも欲しいという人はおそらく音作りの多様性を求める人でしょう。大量のソフトシンセを前にしておそらくあなたの創作意欲は高まります。睡眠不足の原因となるかもしれません。とにかく触って、学んで、感動するライブラリーソフトシンセの集大成Vintage Vault 3の使いこなし方あなた次第です。

代理店でも販売はされているので、ポイント狙いの人はそちらがオススメです。

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