ギター音源はパームミュートで決まる!この記事はネットでおすすめギター音源のパームミュートを音声ファイルで比較しまとめています。ロックやメタルにとってはパームミュートは命です。ぜひ自分にぴったりのギター音源を見つけてください。

ギター音源を買うときのポイントってどこですか?

ロックやメタルをやりたいならパームミュートだね!
多くのギター音源には、パームミュート(ブリッジミュート)が搭載されていますが、このブリッジミュート音源によって少しずつ違います。そのためギター音源を購入しても「思っていたのと何か違う」となることがあるのでギター音源選びは注意が必要です。
そこの記事ではネットで「おすすめギター音源」として紹介されているギター音源のなかから私が所持ている8つの音源で同じフレーズを弾いてブリッジミュートの音色をチェックしてみます。
つまりかっこいい曲を作りたいのであればギター音源のブリッジミュートは決して無視できないということです。
ブリッジミュートとパームミュートの違い
ブリッジミュートとはギターを弾くときに右手の側面を弦に当てることで短くキレのよい音を出す奏法(アーティキュレーション)です。
パームミュートはギターのブリッジ付近に手をおくことからブリッジミュートと言われることがありますが、これは和製英語であって世界では通じません。
これ以降はパームミュートという言葉で説明していきます。

ずっとブリッジミュートだと思ってました。

ギター音源とかのマニュアルではブリッジミュートってなってるのもあるけれどね
パームミュートの種類とミュートの違い
パームミュートはハーフパームミュートとパームミュートの二種類が一般的になります。違いとしてはハーフパームミュートの方が音が長いということ、しかし、ハーフと通常のパームミュートを厳密に区分けされている音源はそれほど多くありません。しかしパームミュートの長さでグルーヴが大きく変わってくるのでこのあたりがギター音源の選ぶ時に重要なポイントとなります。

パームミュートには通常とハーフパームミュートがある
これらと間違いやすいのが普通のミュート奏法です。ミュート奏法は左手の弦を押し込む力を弱めることで発音させる奏法です。両者の違いは大まかにいうと次のようになります。
擬音 | 効果 | |
ミュート(スタッカートとも言われる) | ツクツク | 音程を感じさせない |
パームミュート | ズンズン | 音程を感じさせる |
ミュートの場合はフレーズの間に入ってくることで音価(音の長さ)に抑揚をつける用途使われますが、パームミュートはパームミュート自体がフレーズの主役になりえます。
DTM初心者のギター打ち込みで間違えやすいのはこのパームミュートと通常のミュートを一緒に捉えてしまうことです。音を聴いてあまりにも短い(音程的ではない)と感じたらそれはパームミュートではなく通常ミュートの可能性があります。
パームミュートの使い方
オーソドックスな使い方としてはパワーコードと混ぜて使う方法です。2拍目と3拍目の裏がパワーコードでありそれ以外がパームミュートとなります。

ズンズンチャーズンズンチャーって感じですね!

上記の例ではパームミュートとなる部分の下の部分(音程で言えばB)にピアノロールが打たれていますが、これがサスティン(通常の奏法)とパームミュートを切り替えるスイッチとなっていて一般的にキースイッチと呼ばれています。
この他にベロシティの数値によって切り替えたり、鍵盤でいうところの高音部あたりにパームミュートがアサインされているものもあります。
パームミュート比較方法について
比較方法は以下の4つ
- ギターのフレットポジションをできるだけあわせる
- ピックアップ出力は基本ブリッジ
- 同じ設定にしたアンプシミュとストンププラグインを使用
- 出力も基本合わせる
- 出力先はバス・トラックにまとめMaterialCompで軽く整える
- TR5のSunset Sound Studio Reverbをギタートラックにバスで送る(送る量は統一)
使用するアンプシミュはストンププラグインはNEMBRINIのVST100 V2とNA 808です。

NEMBRINI VST100 V2はキャビネットはキャビネットIRを取り込むこともできますし、そのまま使っても気持ち良いアンプサウンドを提供しくてくれる私のお気に入りです。


これらに少しだけTR5のSunset Sound Studio Reverbを足しています。


有料ギター音源の多くはネットとポジションの指定が可能なので、今回紹介しているすべてのギター音源も可能な限り同じ位置で演奏できるように設定しています。
演奏内容は最初の4小節でSustain(持続音)とパームミュート(Pm)を合わせたフレーズ
次の4小節はPowerChordでのカッティングをメインとしたPmフレーズ
次の8小節は上昇系のアルペジオで最初の2小節のみSustainであとはベロシティによってパームミュートのバリエーションです。

それではここから具体的な音源比較に入っていきます。
AMPLE GUITAR SC
パームミュートの質感 | |
パームミュートのバリエーション |
今売りに売れているギター音源amplesoundシリーズからストラトをモデルを再現したのがample guitar SCです。
しっかりと刻んだ音になっていて使いやすい音です。ベロシティを下げることでパームミュート及びミュートの質感をコントロールできます(後半アルペジオ)
バリエーションとしてはベロシティを高くするとパームミュートの音が明るくなるのも使いやすいポイントです。
Prominy V-METAL
パームミュートの質感 | |
パームミュートのバリエーション |
日本が世界に誇る音源制作デベロパーのPromiyが誇る究極のメタルギター音源 V-METAL。
Ample Guitar SCと比較すると音は中低域よりで重さがあります。パワーコードの低音でズンズンと刻む文には申し分ない音質ですが、ソロなどのアルペジオではどうしても「もう一歩欲しい感」があります。
パームミュートのバリエーションはほぼなく、ベロシティ数値では15くらいまで下げる少し印象が変わりますが、それ以外にはありません。

Prominy SC
パームミュートの質感 | |
パームミュートのバリエーション |
V-METALを作ったProminyがストラトキャスターを再現したものそれがProminy SCです。発売からかなりの年月が経っていますが、際立った音色の良さがあり未だに重宝されているギター音源の1つです。
パームミュートの質感はサスティンの音色の傾向からもわかるように音は明るく軽快な印象です。こちらもV-METAL同様にピックアップのバリエーションは少ないですが、V-METALよりリリースが長いためアルペジオ的なフレーズでも使いやすい印象です。

Music Lab Real Strat
パームミュートの質感 | |
パームミュートのバリエーション |
使いやすい音色と操作性で親しまれているギター製作デベロッパーのMusic Lab が作ったストラトギター音源です。パームミュートはしっかりと刻んでも問題抜けの良い音です。音のバリエーションもベロシティによって4段階ほど音質が変わります。
ソロから刻む系までそつなくこなす有能なギター音源です。

Orange tree Samples Evolution Rock Standard
パームミュートの質感 | |
パームミュートのバリエーション |
大量のギター音源を制作しているアメリカの音源制作デベロッパーが作ったレスポールタイプのギター音源、音はハムバッカーらしいガッツのある音で太い音でしっかりと刻みたい人にオススメ
最大の特徴でもあるミュート/パームミュート合わせて4つ収録されていてシーンによって使い分けることが可能です。

デモ音源では後半のアルペジオでそれらを切り替えています。

バリエーションが豊かなのとベロシティによる音質違いもある程度あるので幅広く使えます。

SHREDDAGE 3 STRAT
パームミュートの質感 | |
パームミュートのバリエーション |
ストラトギター音源の中でも独特の存在感を出しているのがIMPACT SOUNDWORKSのギター音源SHRDDAGE 3 STRATです。他のギター音源と比べると低く長く伸びるパームミュートではなく、どちらかというとスタッカート気味です。
また個人的に低い音程のパームミュートどことなくノイジーすぎる印象でズンズンと刻んでいる感じがあまりしません。しかし、音域が高くなるにつれて非常に美味しいパームミュートが出てくるので、刻むというよりはソロに向いているようにも想います。
SHREDDAGE 3 HYDRA
パームミュートの質感 | |
パームミュートのバリエーション |
IMPACT SOUNDWORKSからもう一つ、8弦ギターのHYDRAです。こちらの方がSHREDDAGE 3 STRATより良い意味で音が丸くズンとくる感じのパームミュートを楽しめます。
UJAM IRON
パームミュートの質感 | |
パームミュートのバリエーション |
UJAM IRONは本来ソロフレーズで使うものではなくパターンを再生するのに特化したギター音源です。しかし、頑張ればカンタンなリズムの刻み程度はできます。今回は他のギターのように最初のフレーズはありませんが、パワーコードで刻むところからのデモになります。
重み、質感ともに非常に使いやすいです。刻むだけに特化するならばかなり便利でクオリティの高いギター音源と言えます。

まとめ
まとめると次のようになります。
パームミュートの質感 | パームミュートのバリエーション | |
AMPLE GUITAR SC | ||
Prominy V-METAL | ||
Prominy SC | ||
Music Lab Real Strat | ||
Evolution Rock Standard | ||
SHREDDAGE 3 STRAT | ||
SHREDDAGE 3 HYDRA | ||
UJAM IRON |
AMPLE GUITAR SCはバランスもよく多くの人から評価が高いのも頷けます。今回はギターの種類が統一されていないので、参考になりにくい部分もありますが、メーカーでパームミュートの違いについては確認できると想います。
パームミュートはいわゆる王道のギター演奏パターンの1つです。それゆにそのパターンだけを繰り返していると「古い」という印象になるので、あえて狙うならいいのですが、そうでないのであればあまり多用しないようにするのがポイントです。
今回の記事を参考に自分が求めるパームミュートが入っているギター音源にであることを祈っています。