どうもUGです。
DTMerのみなさん「よさこい」の曲を作ったことありますか?
私は4年前にチーム湊という神戸のよこさいチームの曲を作りました。
それまでよこさいは名前くらいしか知りませんでしたが、
いざ作ってみるとこれが面白く、そして何よりかなりの
「幸福度」をもたらしてくれるものでした。
今日は私が初めてよさこいを作曲し、
依頼から納期までのお話をしたいと思います。
DTMをやっていてよこさい音楽に興味がある。
作ってみたいと思っている人は読んでもらえたら
参考になるかもしれません。
依頼
DOVA-SYNDROMEというフリーのBGM使用サイトに
アップしている私の曲を聴いたことが
依頼する理由となりました。
ちなみに選んでもらったBGMは
よさこい特有の踊りをイメージさせるものではなく
和のイメージで少しだけ幻想的で少し怖い感じがするものでした。
その怖い部分が「自分たちの今年のテーマ」にあっていたということ
よこさいは4部形式くらいの形式があって、わかりやすく言うと
ゆっくり、派手になる、またゆっくりになる。最後派手になる
こんな感じです。私の曲は第三部のイメージにピッタリだったとのことです。
当時リーダーだった方はよさこいのBGMを発注するときに先輩に
「どこでBGMをお願いしたらよいか」というアドバイスを求めたときに
「フリーサイトでイメージにあうものを探してみるのがいいよ」
といって教えてもらったがDOVA-SYNDROMEでした。
そのなかで数ある和モノのBGMのなかで私を選んでもらったというのは
本当にありがたいことです。
- フリーサイトでも良いものを作っていれば聴いてもらえ、その結果依頼につながることもある
- クライアントのイメージの端っこをひっかくことができれば記憶に残る
はじめてのよさこい楽曲制作
とりあえず他の部のイメージも聞きつつ
作曲を始めます。
おそらく2〜3週間だっと思います。
最初言葉だけ伝えてイメージは私が上手く拾いきれない部分があったので
クライアントのイメージとは違うものになっていました。
そこで再度、イメージを聞きこむことで、
相手が描いている(求めている)イメージを確認し、
再提出をしたところOKをいただきました。
- 一発合格を考えずに徹底的にクライアントのイメージを細かく訊く
- クライアント自信は漠然的なイメージしかないことも多く
- それを形にするのがクリエイターの仕事
練習風景参加
可能であれば、練習風景は見学させてもらった方がよいです。
大勢の人間が一生懸命BGMに合わせてあれやこれや考えながら
踊っている姿は感動します。
そして現場での声をきくことでよりよいものにブラッシュアップできる
可能性があります。
メールでやり取りできる時代でも、自分たちのやりたいこを上手く文章化
できるとは限りません。
直接あって話を聴いたり提案することが良い作品作るきっかきにもなります。
レコーディング参加
三宮にあるstudioRATさんで
レコーディングをしました。
レコーディングと言ってもよさこいの掛け声
「そいや!」とか「とりゃ!」とかそういう声をとります。
最初はコーラス担当の4人〜5人くらいだったのが
「私もやってみたい!」みたいなことになり、
30名を超えるレコーディングになりました。
私はコントロールブースでその光景を眺めておりましたが、
正直これが歌ものでなくて本当によかったと思うばかり
だってこれでピッチ修正しなければいけないとかなったら
地獄以外の何者でもありませんw
- 30名のレコーディング体験は貴重
- ちょっと自分が偉くなった気分を味わえる(冗談)
- 男性女性の掛け声のバランスで曲のイメージが変わることがわかる
最終ミックスバランス
最終確認のためリーダークラスの人が数名
自宅に来てもらうことになりました。
当時住んでいたマンションですが、
奇跡に両隣そして階下の住人が引っ越した矢先だったので
昼間とはいえかなりの爆音でサウンドをチェックしました。
ここでのミックス確認は
掛け声のバランスとBGMのクオリティチェックがメインとなります。
よさこいは基本ダンス・ミュージックのカテゴリなので、
結構をLowをきかせてほしいという要望がありました。
そして、掛け声と効果音的なサウンドに関しては
前に出してほしいということでした。
- よさこいは自分たちだけではなくお客さんものせるサウンドが必要
- 効果音等の演出はオーバー気味でも問題ない
- サウンドは会場で鳴っている音をイメージしやすいような音量でチェックしてもらう
納品
すべてのチェックを終えて問題がなければ納品となります。
納期は1月に依頼があり2月から制作スタートになり、
打ち合わせ、レコーディング、最終ミックスを含め終わったのが5月末
大体4ヶ月ほどの期間でした。
依頼料は100,000円でした。
初めてでもなんとかやり遂げることが出来てホッとしてました。
完成作品
最後に
はじめて[よさこい]を作曲した依頼から納期までのお話
いかがでしたか?
まさかフリーサイトから「よさこい」の依頼が来るとは思っても
みなかったので当時は相当驚きました。
やったことのないジャンルでしたが、いろいろな音楽を聴いて
作っていたことで形にすることができました。
挑戦してみることの大切さ
そして
自分の音楽ストックを鍛え増やすために拙いながらも
大量の音楽を作っていたことが功を奏した感じです。
とにかく、自分の作った曲を大勢の人が
一生懸命汗水流して笑顔で踊る姿は感動です。
音楽やっててよかった!と思える瞬間です。
踊りと音楽の融合は総合芸術です。
みなさんもよさこい音楽作る機会があればぜひ
やってみることをオススメします。
とにかく、作っている側も踊る側もめちゃめちゃ幸せになれる
それがよさこい音楽です。