UGです。
IK Multimediaのアンプシミュサウンドにしっくりこない。NeuraDSPのサウンドも良い音だけど自分の好みの音になってくれない。そんなときに出会ったのがMLC S_Zero 100です。
ハイゲインの歪みから、アニソンやJPOPSで聞かれるような噛みついたクランチ系、そしてメロウなクリーンサウンドまでとにかくこれ1つあれば、ギターのアンプサウンドは一通り作れる!そんな最強系のギターアンプシミュレーターです。
実はリリースした当初3〜4年前にも「いいな」と思っていました。でも価格が高い!だって17,250円です。良いものにはお金をかけたい私でしたが、流石に買えなかったのですが、今ならセールで3,064円。買って好みじゃなくても「まぁ仕方ない」と思える金額でした。
私がMLC S_Zero 100で良いと思ったのは2つ
- ギター音源との相性が良かったこと
- 音色にインスパイアされた曲を作りたくなったこと。
ギター音源とアンプシミュって思った以上に相性があります。私がメインで使うMusicLabのギターとも相性がよくギター音源のクオリティをより良いものにしてくれます。
そして、ここが大切ですが、大事なのは「この音で曲を作りたい!」と思わせてくれたこと
この2つがあればギターアンプシミュは実質無料です。
音の善し悪しは突き詰めると音の好みです。どんなパラメーターを細かく扱えても出てくる音が好みでなければ意味はありません。(本気でそう思っています!)
万人が好むかどうかはわかりませんが、私が実質無料と感じたMLC S_Zero 100について解説していきます。
MLC S_Zero 100とは
MLC S_ZERO 100は、実機アンプメーカーMLCとBogren Digitalが共同開発した、「ギターがミックスで埋もれない」ことを追求したハイゲイン・アンプシミュレーターです。妥協のない3チャンネル設計に加え、チャンネルごとの6L6/EL34切り替え、IRDXによるリアルなキャビネットレスポンス、豊富なキャビネット・マイク・エフェクトを搭載。ミッドレンジを軸にした抜群の存在感と柔軟性で、レコーディングからミックスまでプロ品質のギターサウンドを実現します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アンプシミュレーション | アンプヘッド、キャビネット、マイキング、エフェクト・ペダル、EQを細かくコントロール可能 |
| アンプヘッド | 3チャンネルを完全再現。各チャンネルごとにパワー管を6L6またはEL34へ切り替え可能 |
| キャビネット | Modern / Vintage の2種類を搭載。2基のキャビネットを自由に選択可能 |
| マイキング | 各キャビネットに対して5種類のマイクを選択可能。マイクの**距離・左右位置・角度(傾き)**を調整可能 |
| IRテクノロジー | 独自開発のIRDXテクノロジーを搭載。機械学習によりIRでは再現が難しい入力ダイナミクスの変化に追従。サードパーティ製IRにも適用可能 |
| オーバードライブ | MLC製Vanilla Skyと、Jens Bogren愛用のオーバードライブを収録 |
| エフェクト | クラシックなアナログ・スタジオ・イコライザー、ディレイ、リバーブを搭載 |
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MLC S_Zero 100 レビュー
MLC S_Zero 100 の特徴ざっくりまとめておくと次ののようになります。
- MLC S_Zero 100 はプレキシ系をカスタマイズしたアンプシミュレーター
- クリーン、クランチ、ディストーションの独立3チャンネル
- IDRXテクノロジーによってキャビネットの鳴り方をよりリアル
- いまだけ価格破壊!定価17,250円が3,064円
- GUIはNeural DSPと似ていて操作しやすい
埋もれないためのミドルのチューニングにこだわったアンプサウンド

私が最も重要としているギターのミッドレンジです。このミッドレンジのあり方が「良いサウンド」であり、そこを軸とした解釈が好みとして分かれるのだと思います。
MLC S_Zero 100 は本当に気持ちよく主張してくれます。その理由を調べてみたところ、開発者のMarek氏次のように端的かつ明確に答えています。
ミッドが適切なら、ステージでもミックスでもギターは自然と前に出る
という考えから、中域のチューニングに最も時間をかけたそうです。これはまさに「埋もれないギターサウンド」といえます。
ただ、アンプシミュを探している人の中にはもっとシンプルにかっこいい音が作れればよいのにと思う人もいるかもしれません。そんな人はMLC S_Zero 100のゲインノブのみをエミュレートしたAmpKnob S_Zero 100というワンノブタイプのアンプシミュもあります。正直このノブを回すだけのアンプシミュですが、十分にかっこいい音も出るので気になる人はこちもおすすめです。
というわけでざっくりとデモを作ってみました。
使用した音源はAmple Guitar SCとtoontrackのEZBASSとSD3です。
もうちょっとポップなものを作りたかったのですが、出音にインスパイアされるとこっち系になりました。
ギターの壁みたいなサウンドもお手の物ですし、ビンテージ感あるクリーンも使い所が多い印象です。
余談ですが、Ample Guitar SCにはBule Cat AudioのBC Re-Guitarを通して、ハムバッカー系のギターにしています。Re-Guitarに関しては以下の記事が参考になります。ギター音源一本しか持っていない人にはとくにおすすめです。

ジャンルを選ばないプレキシタイプの3チャンネルギター・アンプ

MLC S_Zero 100はクリーン、クランチ、ディストーションの3チャンネルタイプのアンシミュですが、深い歪みからクリーンサウンドまでとても幅が広いのが特徴です。
BOGREN DIGITALというメーカーのイメージからメタルメタルしたアンプかと思ったいのですが、元になったアンプはプレキシベースにしたアンプということもあり、激歪みなメタルサウンドからディストーション、クランチまで幅広いサウンドを得意としています。
そして個人的に気に入っているのが各チャンネルのイコライザーのかかり具合です。イコライザーノブによって得られる周波数の変化は自然というより、もう少し上がって(下がって)ほしいというユーザーの本音だと思うのですが、MLC S_Zero 100にはその気持ちよさで溢れた変化が得られます。
さらに、チャンネルごとに真空管のタイプを変更したりGAIN以外でも歪みのバランス細かく調整可能なので、音作りの幅は本当に広いです。
搭載されているストンプボックスについて

MLC S_Zero 100はドライブ系が2つ、そしてディレイとリバーブが搭載されていますが、唯一このアンプシミュでマイナス点をつけるとするならばモジュレーション系がないこと、味のあるクリーンサウンドが出せるのですから、そこにコーラスをエフェクトを加えたかったです
キャビネットマイク調整とIRをよりリアルに響かせるIDRX機能

キャビネットにはモダンタイプとビンテージタイプの二種類から選択可能であり、それらをコンデンサーマイク、リボンマイク、ダイナミックマイクの複数のマイクから好みの2本を選択してキャビネットへの角度と距離を調整して音作りを行います。
このあたりは他のアンプシミュと同じなので作業的に悩むところではないと思います。
私個人的にはこのキャビネットのサウンドはAmplitube5やNeuralDSPより遥かに好きです。なぜなら、マイクの距離感とマイクの角度を変更したときの音が一番来てほしいサウンドが出てくれるからです。
プロのエンジニアから見たら違う部分もあるのかもしれませんが、作曲視点では「来てほしい音」というのは重要な要素です。
そしてBOGREN DIGITALのアンプシミュに搭載されているIDRX機能によってキャビネットの要でもあるIRの質感をさらに心地よいものにしてくれます。このあたりはギター音源でも良いのですが、ギタリストが気持ちよく感じるキャビネットの空気感を強調してくれます。
さいごに
色々なアンプシミュレーターを使っていて思うのは「もう少し音が前に張り出してほしい」という瞬間です。
Amplitube5やNerualDSPが出ないという話ではなく、自分がほしい部分が出てくるかどうかというところの話です。
作った音はかっこいいのに埋もれてしまってはギターの存在感はなくなってしまいます。MLC S_Zero 100を使って思ったのは音の張り出し感が強いこと。その押しの強さは
ワゴンセールで目当ての商品を掴みとりにくるおばちゃんのパワーのようなサウンドです。
しかし、おばちゃんと違うのは前に出てくるからと言って高域が突き出してくるという話でもなく、とてもバランスのとれたアンプサンドになっています。
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今回デモに使用した音源について
Ample Guitar SC(ストラトタイプのギター音源)
BC Re-Guitar(ギターピックアップを変更できるチートプラグイン)
