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2023DTMスピーカーおすすめ4選!接続方法や必要性についても解説– category –

DTM 機材DTM モニタースピーカー

DTM スピーカーはパソコンで作った曲(デジタルデータ)をオーディオインターフェイス等を通った後で耳で聴くことができるように空気の振動にする(アナログデータ)役目を持っています。

このカテゴリでは私が所持して使っているものから、試してみたものを広く紹介しています。

タップできる目次

DTMモニタースピーカーとは

DTMモニタースピーカーは(モニタリングスピーカー)はDTM用途で使うことを目的としたスピーカーです。特徴は通常のオーディオスピーカーと比べると音質がフラットな傾向にあり、すべての周波数帯域をまんべんなく確認することができるので、ミックス作業がしやすく高音質な音源制作に一役買ってくれます。

普通のモニスタースピーカーとの違い

普通のスピーカーとは「リスニングスピーカー」と呼ばれオーディオを楽しむために作られたスピーカーです。発音原理等などは(パッシブやアクティブ)といった種類的な違い以外はありません。

モニタースピーカーがフラットな特性に対してリスニングスピーカーは低音等が強調するようなチューニングがあったりと音楽鑑賞に特化されています。

モニタースピーカーの重要性と役割について

リスニングスピーカーでもDTMをすることは可能です。ただ、モニタリング、音の情報を正確に再現できないと意図した音作りが難しいです。フラットなスピーカー特性というは言い換えるとどのような再生環境であっても最低限の再生クオリティが保たれるわけです。

しかし、リスニングスピーカーでミックスや音作りをした場合、Aの環境では気持ちよく再生されるが、Bの環境では低音が出すぎてしまう、ということになりかねません。

そのような状態を防ぐためにもモニタースピーカーは重要です。

DTMスピーカーは要らない?

DTMスピーカーの役目はフラットな再生音を得ることです。しかし、必ずしも必要といわれればそうではありません。DTMの再生環境はすぴーかーだけではなくヘッドホンもあります。

スピーカーは「音が空気を振動させてどう伝わるか?」というのを確認するのが目的なので、そこにコスト面で価値を見いだせない場合はヘッドホンにお金をかけるのもありだと思います。

DJ系の人やトラックメーカーの人たちの間ではヘッドホンで音作りやミックスをする人もいるので、必要性においては、今の自分の優先順位で決めても問題はありません。

DTMスピーカー接続(つなぎ方)方法

DTMモニタースピーカーを接続する方法はかんたんです。オーディオインターフェイスのOUT端子から、モニタースピーカーのIN端子に接続するだけです。オーディオインターフェイスから直接スピーカーに接続するだけです。

ここで気をつけたいのは、接続ケーブル端子になります。ケーブルの端子はTRSと呼ばれるものやXLRと呼ばれる端子があります。オーディオインターフェイスとモニタースピーカーが同じタイプなら問題はありませんが、両者とも違う可能性があります。

上記の画像は私の環境でオーディオインターフェイスApogee Ensemble TBとADAM A7Xの接続端子です。

この場合、オーディオインターフェイスはTRS端子、モニタースピーカーはXLRのメスタイプになるのでケーブルは

TRS端子→XLR(オス)のタイプが必要になるので注意が必要です。

DTMスピーカー電源の順番(入れ方&切り方)について

スピーカーがアクティブ(アンプ内蔵)の場合は、電源をつける場合は、機材のボリュームをゼロにした状態で

オーディオインターフェイス→スピーカー

切る場合は、

スピーカー→オーディオインターフェイス

オーディオインターフェイス等の音響機器の電源を先に入れていると「突入電流」が発生します。突入電流は電源を入れた直後に流れる電流で定常電流より高いピーク電流になります。その後は普通に戻って安定するわけですが、この一番最初の高い電流で発生するのが「ボッ」というノイズです。

発生した音自体はそれほど大きくありませんが、アンプで増幅されて大きくなり、その突発的なノイズはスピーカーの破損にも繋がる可能性があります。

DTM スピーカーの置き方

DTMスピーカーの性能を最大限に発揮するために必要なポイントは次の3つです。

設置場所 (距離、高さ、場所)

電源ケーブル

スピーカーケーブル

この3つの中で一番意識したいのが設置場所です。

DTM スピーカー の音の方向性について

設置場所は30cm程度壁から離れた場所に設置するのが望ましいです。多くの人はスピーカーの全面からのみ音が出ていると思いがちですが、実はスピーカー全体から音がでています

そのため、壁の近くにスピーカーを設置しているとスピーカーから発せられた音が壁にぶつかり、それが音の濁りとなる可能性があります。

これはスピーカーの大きさに比例する部分でもありますが、スピーカーが大きいほど低音が出やすことが多く音量も大きいので壁に近づければ近づけるほど、壁からの反射音の影響を受けます。

DTMスピーカーを壁から30cmも離すのは難しいという場合もあるかもしれません。その場合できるだけ離すというスタンスで設置します。絶対ダメなのは壁から5cmも離れていない状態です。

DTM スピーカー スタンドについて

DTM スピーカーはツイーターの部分が耳の高さにくることが望ましいです。これは高域を担当しているツイーターが耳寄り低いと音の明るさが確認しにくいためです。

小型のスピーカーの場合デスクに置いただけだとスピーカーのトップが肩の高さ程度になっていることもよくあります。

もちろん、この配置で確認することにも意味はありますが、創作段階+ミックス段階ではスピーカーの高さには気をつけた方がスピーカーの音を正しく判断することが可能です。

高さ調整にはブロックを使ったりスピーカースタンドを使用することで高さを調整できます。

DTM スピーカー 配置その3 場所

場所という言い方は適切でないかもしれませんが、たとえば、デスクの上においてある場合、デスクに直接置くことはあまり望ましくありません。

その理由は、スピーカーが全方向に音を出すという話をしましたが、当然音は振動なのデスクにも伝わります。そしてそのデスクから反射した振動がスピーカーに戻ります。

これも音の濁りにつながる場合があります。

その場合によく用いられるのがインシュレーターとよばれるもの

インシュレーターにも硬い素材のものからゴム状の柔らかいもの、価格も数百円〜数十万くらいするものまで様々です。

おすすめは、できれば硬いタイプのインシュレーターです。硬質なボードの上に置いた方が音の方向性が確かめやすいです。

ゴム状のものは低音域を吸収しやすいため「音がタイトになった」という話もよくきくかもしれませんが、それは多くのローエンドの振動を吸収しすぎている可能性があります。

私は、トラバーチンという石ボードを弾いていますが、硬質なスポンジ時代のインシュレーターより低音の確認がわかりやすいようになりました。

ただ、これはあくまで音の好みの話でもあるので、絶対的に硬質系のボードを下に置かなければいけないという話ではありません。

DTMスピーカー位置等についてより詳しくしりたい方はこちらの記事が参考になります。

おすすめのDTMスピーカー 4選

DTM初心者向けから、ミドルエンド、ハイエンド、と様々な種類があります。それぞれ性能によって価格帯も違います。

価格帯的に見ると次のような分け方になると思います。

初心者向け〜5万程度
ミドルエンド6万〜20万
ハイエンド20万以上

個人的におすすめのはADAMのAシリーズです。リボンツイーターによる高域の解像度は一度聞けば音の虜にされてしまうほど魅力的で透き通る音色です。

私が使っているのはA7Xというもう10年以上前のモニタースピーカーですが、まだこれを買い替えたいとは思わないほど気に入ってます。

しかし、A7Xは少し価格が高い!という人にはT7がコスパもよくADAMの音を楽しめます。

そして私が聞いてきた中で採算度外視でオススメしたいのがS2Vです。全体帯域の解像度が素晴らしく、俗に言う「音が見えるスピーカー」です。

まとめ

DTMスピーカーに求めるのはバランスの良さと解像度です。低域が大きくできることで迫力のある音に聞こえるかもしれませんが、そのぶんだけ他の帯域は引っ込んで聞こえてしまいます。

どのスピーカーが良いのかは音の好みによっても違いますが、できる限りフラットな音が再生できるスピーカーと環境があればミックスやマスタリングの精度も上がってきます。