息吹こそ和風BGMのクオリティ!尺八音源Shakuhachi Premier Gレビュー

和風BGMを作る上で一番存在感を求められる音色は尺八です。しかしこの尺八という楽器とにかくクセが強すぎるんじゃ by千鳥ですwそのクセの強さをいかに再現できるかが尺八音源の命題になりますが、どれもこれも帯に短し、たすきに長しと言った状態のものが多く、DTMerは尺八音源選びに疲れ切っています。

しかし、Shakuhachi Premier Gを使えば尺八音源選びから開放してくれます。。クセはあるのですが、千鳥を呼ぶ必要はなく実に純粋でまっすぐな音色です。

それではShakuhachi Premier Gについて具体的に見ていきたいと思います。

Shakuhachi Premier Gってどんな音源?

Shakuhachi Premier Gは日本が世界に誇るソフト音源開発デベロッパーPremier Sound Factoryが和風BGMのクオリティの要である尺八を究極なレベルのリアリティで再現することを目的としたソフト音源です。

尺八音源初のハイレゾサウンド

96kHz/24bitのハイレゾサウンドはこれからの定番になるフォーマットです。CDの4倍以上のサウンドのクオリティをもつハイレゾは尺八特有のノイズや空気感を一寸も余すことなく再現することが出来ます。しかしまだサンプリング音源の多くは44.1kHzよくても48kHzにとどまっています。Shakuhachi Premier Gはいち早くハイレゾに対応した民族楽器ともいえます。

アーティキュレーションのリアルさをどこまでもかんたんに手軽に

尺八のアーティキュレーションはとても複雑な音色変化をします。それが尺八の特徴であり「クセの強さ」といえる部分です。それゆえにそのアーティキュレーションを正確に再現できる音源が少ないためか、尺八音源はあまり多くありません。

粗悪なケースでもだとソフト音源に内蔵されている尺八音源はノイジーなフルートな場合もあります。Shakuhachi Premier Gはその複雑なアーティキュレーションをたった4つのキースイッチにまとめました。そのおかげリアルにそして簡単に尺八らしさを再現することができます。

尺八にとって大事なのは息です。尺八のノイズはすべてブレス音から生まれると言っても過言ではありません。また、間における「ブレス音」さえ尺八の音色の一つと言えます。

そこでShakuhachi Premier GはG2の鍵盤にブレスだけの音を用意しています。このブレス音源を使うことでリアルな「間」を表現し生々しい尺八の世界を堪能することができます。

3本の尺八で帯域をカバー

多くのソフトシンセの尺八は一つだけです。しかし、Shakuhachi Premier Gは3本の尺八が収録されています。収録されているのは以下のものです。一尺六寸:ソプラノ (48cm)一尺八寸:メゾ・ソプラノ (54cm)二尺三寸:アルト (69cm

尺八ほど美味しい帯域が狭い楽器はありません。それゆえに適当なマルチポイントで収録された尺八は正直使える音がほとんどないものもあります。

しかし、Shakuhachi Premier Gはサイズの違う尺八を収録したおかげでそれらの使えない問題を解決しています。

ベロシティによるアーティキュレーションの違い

キースイッチだけではなくベロシティの差によってもアーティキュレーションが変わります。

121-127: Keyスイッチ切り替えアーティキュレーションZone
101-120: Hard
71-100: Middle
51-70: Soft
1-50: すり上げ (Slide Upwards)

多くのソフトシンセはベロシティの大きい=音量が大きいというもの圧倒的に多いですが、Shakuhachi Premier Gは弱いベロシティであっても「弱い演奏に意味がある音色」を再現します。ベロシティが小さくなる=聞き取りにくいだけの小さい音になんてことはありません。ダイナミクスを最大限に活かすことができるベロシティサウンドは使い勝手が非常に良いです。

能楽堂をモデリングしたIRを3種

最近はソフト音源自体にもリバーブがつきそれらはよりクオリティの高いサンプリングリバーブになっているものもあります。しかし大事なのはリバーブのクオリティもさることながら「どんなリバーブ音なのか」ということではないでしょうか?

Shakuhachi Premier Gは日本古来の本物の能楽堂の響きを再現しています。公式サイトには能楽堂の情報はありませんでしたが、おそらく横浜能楽堂ではないかと思われます。

関東地方最古の能楽堂でその歴史は140年以上になるとのことこの空間を再現してくれるサンプリングリバーブは美しいの一言です。

このリバーブが本当によく出来ていて、レートリバーブのような明るさを持ちながら同時に非常にぬくもりがあっておちつきのあるリバーブ音です。できるならばこのリバーブ音だけ売りにだして欲しいほどクオリティの高いリバーブになっています。

NKSに対応

KOMPLETE KONTROLを使うことで鍵盤にアサインされたキースイッチや発音できる音域を光で確認し、KOMPLETE KONTROLのディスプレイから音色を呼び出したりノブを使って音色エディットも可能です。

Shakuhachi Premier Gはあまりキースイッチが複雑ではないので、KOMPLETE KONTROLによるキースイッチ確認はそれほど恩恵があるとはいえませんが、音色選びの手軽さは創作時間に割り当てられる時間が1秒でも長くできることでもあるので、メリットは大きいです。

リアルでも容量は軽い

DL1.2GBを要するとありますが、Kontaktの設定にもよりますが、私の環境ではメモリに読み込んでいるのは112MBになりとてもコンパクトなサイズです。

ポルタメントは少し弱い

以前、紹介した尺八音源Impact sound works VENTUS ETHNIC WINDS – SHAKUHACHIはこのポルタメントに関してだけはずば抜けた表現力を持っていました。Shakuhachi Premier Gはアーティキュレーション内でポルタメントした奏法を音色にしています。ETHNIC WINDSは音源同士をリアルにポルタメントする機能に長けています。

「そのポルタメントがないからShakuhachi Premier Gは使えない?」ということはまったくなくそのポルタメントの表現を補うだけの全体のクオリティ高いのでETHNIC WINDSよりはるかに戦力になります。

ハイクオリティな和風BGMを作るために必要な和楽器音源[尺八]はこれで決まり

購入の仕方は?

公式サイト

こちらで購入することもできますが、

代理店も多く

楽天やアマゾンで購入することも可能です。

値段は12,078円

お手頃な価格ですが、クオリティは本物です。

Shakuhachi Premier Gとセットで買いたい琴音源

同じく琴専用音源「箏姫かぐや」も発売されています。

なぜこの音源を一緒に買った方がよいかというとサンプリングリバーブが同じものを採用していて能楽堂による完璧な和のサウンドを再現できるからです。

こちらは14,278円2つ揃えれば最強の和風サウンドを奏でることができます。また同じデベロッパーということもあり、クオリティに変な差がないのも魅力の一つです。

オーディオストックでは和風サウンドが人気

作った曲を売ることができるオーディオストックでは和風サウンドが人気です。オーディオストックは今後世界レベルの配信も始まるので日本の民族音楽は世界中から注目されることになります。自分の作った曲を売ってみたいという人は和風BGMから着手するのも一つだとおもます。

しかし、音色のクオリティが低いとクライアントからの評価が低くなり購入につながらなくなるケースもあります。なので、Shakuhachi Premier Gと「箏姫かぐや」レベルの音色をもっておけば問題はないと思います。

さいごに

クセが強くないのにクセがある。を一言でいうとこうなりますwしかし確実に和風サウンドのクオリティを底上げできるクオリティですし、ソロのレベルにも耐えうるものです。尺八音源で迷っている方、選択肢に入れる価値は十分にあると思います。

まもなく令和初めての年越しです。新しい年一発目に最高の和風音源使って音楽作ってみるものいいかもしれません

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