
INSTACHORD 2ってAIがコードとか作ってくれてるホント?

全部がAIってわけじゃないけれど、AIによって自由度の高い演奏パターンを作ってくれるよ

すごいー!コード進行わかっても演奏パターンとかいまいちだったから頼りたい!

そういう人にはとくにおすすめできるプラグインだね!
この記事ではINSTACHORD 2とINSTACHORD 2の拡張コードパックについて実際の使い勝手等をレビューしていきます。結論からいえば、初心者(コード進行に苦労している人)から上級者まで幅広く使える作曲支援ツールの定番として今後使われる可能性の高いMIDIエフェクトプラグインといえます!
メリット | デメリット |
---|---|
初心者でも簡単にプロ並みのコード進行を作れる AIによるコード進行及び演奏パターンの生成 拡張パックが豊富 | 外部音源が必要 4/4で3連符に対応していない 分数コードに対応してない |
クリエイティブなスランプに陥ったときに欠かせない作曲支援ツール
\今だけ13の拡張コードパックがついて$43.89/
INSTACHORD 2
InstaChord 2は、W.A. Productionが開発したMIDIプロセッサーで、コード進行の作成や演奏パターンの編集を容易に行える作曲支援ツールです。初心者でも直感的に操作でき、複雑なコードや和音を簡単に生成し、MIDI形式で出力可能です。AI機能により、キーとスケールから無限に近いコード進行を提案してくれます。
AI生成機能
キーとスケールを設定するだけで、AIが無限に近いコード進行を提案します。これにより、作曲のインスピレーションを得やすくなります
パターンエディター
演奏パターンやシーケンスを自由に編集できます。ノートの追加・削除、サイズ変更、ベロシティ調整など、直感的な操作でカスタムパターンを作成可能
カスタムコード作成
ユーザー自身がオリジナルのコードを作成し、保存できます。これにより、独自のコード進行や和音を簡単に取り入れることができます。
INSTACHORD 2 レビュー
- 初心者でも簡単にプロ並みのコード進行を作れる
- AIによるコード進行及び演奏パターンの生成
- 拡張パックが豊富
- 外部音源が必要で初期設定がやや面倒
- 4/4で3連符に対応していない
- 分数コードに対応していない
コード作成が劇的にラクになる!
InstaChord 2は、60以上のコード形状やボイシング(転回形やオープンコードなど)が用意され、カスタムコードも作れる柔軟性がGood。プリセットも豊富で、ポップスからEDMまでジャンル別に選べるので、インスピレーションが枯渇する心配も少ないのが特徴です。
最大の魅力はAIによるコード進行と演奏パターンの提案機能。例えば、「Aマイナーで何かいい感じの進行を」と指定すれば、すぐに自然で使えるコードシーケンスを生成してくれますし、すでにあるパターンに変化をつけたい場合にもAI機能を使えば無限のバリエーションを生み出してくれます。

パターンエディターも秀逸で、ノートをドラッグ&ドロップで配置し、アルペジオやストラムを直感的に調整可能。生成したMIDIをDAWにそのままエクスポートできます。

コードのボイシングはコードモードで設定したボイシング(第1転回、第2転回、ギター、オープン)に応じたMIDIデータなので、ギターを選べばギターらしいボイシングのMIDIデータが生成されます。






ただ、ギターに関しては5度によるボイシング構成にしている感じなので、厳密なギターボイシングではありません。あくまでスケッチ時のイメージとして捉えるくらいがよいでしょう。
パターンモードは一見するとピアノロールにも見えますが、選択された音が縦に並んでいるだけなので、DAWのピアノロールと同じと思ってしまうと少し困惑してしまうかもしれません。

操作方法としてはロールの左端をドラッグするとタイミング調整、中央より右側を上下にドラッグするとベロシティ、右端をドラッグすると音の長さの変更、中央より左よりで音を移動できます。それぞれの場所で矢印キーが出るのでそれに従えば操作方法はそれほど難しくないでしょう。
ただ、間違ってUndoをするとDAW上でUndoが働いてしまうので注意が必要です。
ベロシティが打ち込めるので、ギター音源等でパームミュートをベロシティで制御しているような場合、簡易なバッキングをInstachord 2で作成できます。
「アイデアを即楽曲に反映したい!」というニーズにバッチリ応えます。特にMIDIキーボードを使う場合、左手でコードを選び、右手で演奏パターンを指定するスタイルは、ライブ感があって楽しいです。
インターフェースはシンプルで直感的。コード指定エリア、パターン指定エリア、コード生成エリアパネルが綺麗に整理されていて、視覚的に迷子になりません。

チュートリアル動画を見なくても使えるくらい分かりやすいのは嬉しいポイント。ただ、DAWによって多少設定初回設定で外部音源へのルーティングが必要になります。
Logicの場合はMIDI FXからInstachord 2を選択するだけで大丈夫です。

個人的に感動したのは、ホールドモードの5つのオプション。コードを押さえ続けたままパターンを切り替えたり、ランダム生成で遊んだりできるので、実験的なアプローチも楽しめます。
操作性に関しては、初心者なら「簡単!」、プロなら「効率的!」と、どちらにも刺さるバランスが取れてる印象です。ただし、マニュアルが英語中心なので、日本語サポートが欲しいところですね。
CPU負荷について
DTMやってると気になるのがCPU負荷ですよね。InstaChord 2は、MIDIプロセッサーに徹している設計のおかげで、CPUへの負担がほぼゼロに近いのが素晴らしい。
私の環境で試したところ、InstaChord 2を挿してもCPUメーターは1~2%しか動きません。というのも基本はオーディオ等を扱うわけではなく、基本はアルペジエーターのちょっと複雑な機能なだけなので、重くなる要素はありません。
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Intel Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.6.1 Monterey
Audio/IF Focusrite RED 8PRE
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.7
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
ただし、当然ですが、InstaChord 2自体は軽いんですが、使う音源やDAWのMIDIルーティング設定が複雑になると、間接的に負荷が上がるケースがあります。
類似製品との比較
InstaChord 2 vs. Scaler 2
Scaler 2(Plugin Boutique)は、InstaChord 2の強力なライバル。どちらもコード生成ツールですが、方向性が少し違います。Scaler 2は理論派寄りで、スケール分析やコード間の関係性を深掘りする機能が充実。曲のキーやモードを検出して、それに合う進行を提案するので、「音楽理論を学びながら使いたい」人に最適。一方、InstaChord 2は直感的で即戦力。パターンエディターや演奏モードが強く、「今すぐ使えるコードとリズムが欲しい!」というニーズに特化してます。価格はScaler 2が約$59、InstaChord 2が$69(セールで$20くらいになることも)で、コスパは使い方次第。
InstaChord 2 vs. Captain Chords
Captain Chords(Mixed In Key)は、EDMやポップス向けのコード進行ツールで、InstaChord 2とガチンコ勝負。Captain Chordsは内蔵音源付きで、プラグイン単体で音が出せるのが強み。プリセットのリズムパターンも洗練されてて、ダンスミュージックならこっちが一歩リード。ただ、カスタマイズ性はInstaChord 2の方が上。コード形状やボイシングの自由度、パターンエディターの細かさではInstaChord 2が勝ちます。価格はCaptain Chordsが$79と少し高め。音源不要ならInstaChord 2の方がお得感あり。
InstaChord 2 vs. ChordJam
ChordJam(Audiomodern)は、アルペジオやシーケンス生成に強いMIDIツール。InstaChord 2と似た雰囲気ですが、ChordJamはランダム性と実験性が特徴。無限に近いパターン生成ができて、アンビエントやエクスペリメンタル系にハマります。一方、InstaChord 2は実践的なコード進行と演奏性重視。ChordJamは$49と安いけど、InstaChord 2の方が汎用性と操作性が上かな。ジャンルや目的で使い分けたいですね。
どれを選ぶべき?
- 理論を学びたい → Scaler 2
- EDMで即戦力 → Captain Chords
- 実験的アプローチ → ChordJam
- バランス型で直感的 → InstaChord 2
InstaChord 2は、初心者から中級者まで幅広くカバーするオールラウンダー。僕なら、まずはこいつから試して、他のツールで補完する感じで使いますね。
InstaChord 2 拡張コードパックについて

InstaChord 2の拡張コードパックは、W.A. Productionが提供するMIDIプラグイン「InstaChord 2」向けの追加プリセット集です。これにより、ポップ、EDM、トランス、ハウスなど多様なジャンルのコード進行やパターンが利用可能に。例えば、「Future Rave」や「Classic Trance & House Chords」などのパックがあり、各40〜60のプリセットを含むものが多いです。
価格は通常$19.90程度ですが、セールで$10前後になることも。外部音源が必要で、InstaChord 2本体が必須。初心者からプロまで、創作の幅を広げる便利なツールです。
今回私が試したのはPop for InstaChord 2、Future Pop for InstaChord & InstaChord 2、Disco for InstaChord 2
3つのパックを試してみたところ、Instachord 2に入っているコード進行よりはテンション等は少なくシンプルな印象です。また、Instachord 2ではディグリネーム(コード進行をローマ数字で表したもの)が表記されています。

しかし拡張コードパックでは、トップのコード名が表記されているだけで、どのような進行なのかは実際ロードしてみないとわかりません。

なぜ省かれたのかわかりませんが、できればすべてディグリネーム表記にしてほしかったところです。
コード進行としてのパターンはそれぞれ名前にもあるようなジャンルに特化しており使いやすい進行も多いです。ただ、デフォルトの進行も含めてInstaChord 2のコード進行はいかにもJPOP&アニソン!といったようなものではない点は注意しておきたいところです。
インストールおよびプリセットの認識方法について
InstaChord 2をインストールしてDAWを開いてもコードプリセットは表示されません。InstaChord 2のコードは公式サイトよりダウンロードして読み込ませる必要があります。
方法は、InstaChord 2を立ち上げて、メニューから、Open Preset Folderをクリックします。

InstaChord 2のプリセットはMacの場合、ユーザー、ライブラリ、InstaChord 2、Preset、の中にあります。
ここに、ダウンロードした、フォルダの中から、プリセットとパターンをそれぞれコピペします。

ただ、一つ注意なのは、拡張プリセットは「Preset」「pattern」といった名前だけであるため、私はフォルダーを拡張Presetの名前にリネームしています。こちらの方が管理しやすいのでおすすめです。
まとめ
メーカー | W. A. Production |
システム | マック macOS 10.13 以降 (64 ビットのみ) VST、VST3、AU、AAX Mac Apple Silicon ユーザー向けの重要な注意事項: WA Production が取り組んでいる M1/M2 Mac 上の InstaChord 2 に 問題がある可能性があります。 ウィンドウズ Windows 8以降 (32 / 64ビット) VST、VST3、AAX |
認証方式 | シリアル認証 |
認証数 | 記載なし |
マニュアル | 英語 |
価格 | $97.90(セール価格$43.89) |
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Intel Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.6.1 Monterey
Audio/IF Focusrite RED 8PRE
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.7
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
InstaChord 2は、使いやすさ、軽さ、汎用性でDTMライフを確実に楽しくしてくれます。特に「コード進行考えるの苦手」「時間がないけど作曲したい」という人にはおすすめですし、拡張コードパックを使えばさらにコードや演奏パターンを増やすことができます。
便利な作曲支援プラグインではありますが、分数コードに対応していない。4/4では3連符のパターンを生成できないなどの大きな課題を感じます。ただ、これらの問題は今後のバージョンアップによって解消される可能性はあるのではと考えているので、その部分を許容できるのであれば戦力となるプラグインになります。
単体購入すると$97.90のInstaChord 2ですが、今なら13の拡張コードパックがついて$43.89というえげつないセールをやっています。
- Melodic House for InstaChord 2
- Future Rave for InstaChord 2
- Future Rave
- Melodic Techno
- Progressive House
- Future Pop
- Future Garage
- Classic Trance & House Chords
- Liquid Drum & Bass for InstaChord 2
- Deep House for InstaChord 2
- Electro House for InstaChord 2
- Progressive House 2 for InstaChord 2
- Future House 2 for InstaChord 2
これらのパックを入れれば世界レベルのEDM系のコード進行を習得できるので、使いこなせばコード進行の引き出しが豊富になります!