VPS Avenger 2が気になっていても、「多機能すぎて使いこなせるのか」「EDM以外にも使えるのか」「プリセットを鳴らすだけのシンセにならないか」と迷っている人もいるでしょう。
実際に使ってみると、Avenger 2はプリセットを選ぶだけでも完成度の高いサウンドやフレーズをすぐに鳴らせます。しかし、本当に面白いと感じたのはそこからでした。
今回、ギターとボーカル以外をAvenger 2で1曲制作したところ、SQから曲のアイデアが生まれ、STEP SQでリズムを変更し、ARPやドラム、ベースなどを加えながら自然にアレンジを発展させることができました。
この記事では実際の制作音源を交えながら、Avenger 2の音質やプリセット、SQ・ARP・ドラムの使い勝手、メリット・デメリットまで詳しくレビューします。
「完成された音をすぐ使いたい人」だけでなく、「そこから自分の曲へ作り変えたい人」にAvenger 2が向いているのか、実際に使った結果から解説します。
Avenger 2を実際に使って感じた評価

Avenger 2を実際の楽曲制作で使って感じた最大の魅力は、思いついたアレンジを形にするまでのスピードの速さです。
特にSQ(シーケンス)やARPは、プリセットを選んで鍵盤を弾くだけでも、ドラムやベースを含んだ世界観のあるフレーズをすぐに鳴らせます。
さらに「もう少しリズムを変えたい」と思えばSTEP SQを編集するなど、完成されたプリセットを自分のアイデアへ発展させやすいのも特徴です。今回の制作でも、音色を探している途中から次のアレンジを思いつくことが何度もありました。
一方で、多機能ゆえにChord DetectionやドラムのLockなど、知ってしまえば便利でも気づきにくい機能があります。そのため、格好いい音を鳴らすだけなら簡単ですが、自由に使いこなすには多少の慣れが必要です。
また、完成度の高いSQやARPをそのまま使うだけでは、用意されたフレーズに曲が引っ張られることもあります。
初心者は完成されたプリセットからすぐに楽しめ、慣れた人はそこから素早く自分のアレンジへ発展させられる。 この間口の広さがAvenger 2の大きな魅力です。
| 評価項目 | 評価 | 実際に使った印象 |
|---|---|---|
| 音質 | ★★★★★ | 太さと派手さを感じる音が多く、特に電子系サウンドの存在感が強い |
| 機能性 | ★★★★★ | SQ、ARP、STEP SQ、ドラムなど作曲に使える機能が充実 |
| 操作性 | ★★★★☆ | 慣れると速いが、便利な機能に気づくまで多少の学習が必要 |
| 安定性 | ★★★★★ | 今回の制作・検証では大きな問題は感じなかった |
| 価格 | ★★★★☆ | 音色と機能の幅は広いが、どこまで活用するかで価値が変わる |
Avenger 2で実際に1曲作って分かったこと
Avenger 2の使いやすさを確認するため、ギターとボーカル以外をAvenger 2で制作してみました。
構成はAvenger14トラック、ギターKontakt SC Guitar2 2トラック、ボーカル Synthesizer V 2
最初から完成形を決めて作ったのではなく、プリセットを探しながら「この音を加えたら面白そう」とアイデアを発展させています。
SQ Nu Electroをきっかけに曲のイメージが広がった
最初に選んだのは「SQ Nu Electro」です。
Avenger 2のSQには、ドラムやベース、シーケンスなどを組み合わせ、鍵盤を弾くだけで楽曲の土台になるプリセットがあります。
SQ Nu Electroでは、左手でベースを弾くとドラムも鳴り、右手ではメロディやコードを演奏できます。適当に演奏するだけでもそれらしく聴こえるため、単純に弾いていて楽しいです。
一方、SQには指一本でコード進行まで展開するものもあります。手軽ではあるものの、自分が意図していないコードへ進むこともあり、完成度の高さが必ずしも使いやすさにつながるとは限りません。
今回は自分でアレンジを発展させたかったため、比較的シンプルなSQ Nu Electroを選びました。
SuperSawをSTEP SQでバッキングに変える
次に加えたのが「LD EDM Saw Chords」です。
派手なSuperSaw系の音色ですが、そのまま鳴らすだけではなく「バッキングとしてリズムを刻ませたい」と考え、STEP SQを使いました。
用意されたSTEP SQパターンを試すだけでも目的に近い結果になりましたが、似たようなパターンも多かったため、自分でSTEP SQのバーを動かして変更してみました。

操作は簡単で、音色探しからパターン選択、自分のパターンへの変更までスムーズに進められます。
ここで感じたのは、Avenger 2はプリセットを選ぶだけでなく「もう少しこうしたい」と思った後の編集へ移るのが速いということです。
ただし、初めてAvenger 2を使う人がすぐに「STEP SQを使えばいい」と判断できるとは限りません。操作そのものは難しくなくても、どの機能を使えば目的を実現できるのかを理解するには多少の慣れが必要です。
プリセットを素材にして自分のアレンジへ変えていく
SQとSuperSawを組み合わせると曲の方向性が見えてきたため、Prominy SC Electric Guitar 2でギターを追加しました。
ここから「2回目はギターをハモらせよう」「4つ打ちでは定番すぎるからドラムを変えよう」と、次のアイデアが自然に生まれていきました。
ドラムは16分音符を含んだ少しラテン系のニュアンスを感じるパターンへ変更。定番的な4つ打ちを残しながら、少し自分らしいリズムへ変えています。
ベースも同様です。
最初の細かく刻むベースでは、すでにSuperSawがリズムを刻んでいるため動きすぎると感じました。そこで「Simple E-Bass」を白玉で鳴らして低域を安定させ、さらに「BA Terminator Bass」を重ねてドラムのグルーヴを補強しました。
アクセントには「BA Wobble Bass」を追加。そのままでは間延びしたため、ここでもSTEP SQを編集してリズミカルなパターンへ変更しています。
完成されたプリセットをそのまま並べるのではなく、必要な役割を考えて音色を選び、必要なら動きまで変更できるのがAvenger 2の面白いところです。
ARP・Lead・Accent・Fillを加えて曲を完成させる
さらに上昇感が欲しくなり、「AR Trance epic space」を追加しました。
ただし上昇ARPを鳴らし続けると単調になるため、その後は別のバッキングパターンへ変更。2回目の繰り返しではギターのハモリを目立たせるため、ARPを抑えました。
その後も、ギターの抜けを補う「LD Happy Melody」、裏拍のアクセントとして「Big Bell Pad」と「Star traveler PN」、展開前のシンセフィルとして「LD FESTIVAL」と「LD Golden Virus Times」を追加しています。
【デモ音源:最終アレンジ前後の比較】
この制作で印象的だったのは、Avenger 2を触っていること自体が次のアレンジを考えるきっかけになったことです。
もちろん「ベースは動かしすぎない」「ARPをずっと鳴らさない」「2回目はギターをハモらせる」といった判断までAvenger 2がしてくれるわけではありません。
しかし、「こうしたい」と思ったときに使えそうな音や機能へすぐアクセスできるため、制作の流れが止まりにくいです。
ワンキーで完成度の高いフレーズを楽しめるだけでなく、そこから自分のアイデアを加えて曲へ発展させやすいことが、実際に1曲作って分かったAvenger 2の強みです。
Avenger 2の音質とプリセットの印象
Avenger 2のプリセットを試して最初に感じたのは、一聴して存在感のある太く派手なサウンドが多いことです。
特にBass、Lead、ARP、SQなどは音色単体でも完成度が高く、音作りを始める前から楽曲に使えるものが数多くあります。
太く感じるが「低域が多い=太い」ではない
Factory 2のBassを中心に試したところ、全体的に「太い」という第一印象がありました。
ただし、単純に低域が大量に含まれているという意味ではありません。フィルターによる動きや中低域の存在感、音の密度などが組み合わさり、一聴したときにしっかりとした存在感を感じます。
今回の楽曲制作で使用した「Simple E-Bass」も、リアル系ベース音色として完璧な再現性を狙ったものではありませんが、低域にしっかりとした重量感がありました。
リアルなベースだけが目的なら専用音源を選ぶ余地がありますが、シンセの中に用意されたベースとしては楽曲の土台を作りやすい印象です。
プリセットはEDM色が強いがJ-POPやアニソンにも使える
Factoryのプリセットを試聴していると、EDM、Trance、Trapなどを意識した音色がかなり多く感じられました。
特に派手なフィルター変化を伴うBass、SuperSaw系Lead、ARP、SQなどはAvenger 2が得意とするサウンドです。
一方で、プリセットがEDM寄りだからといって、完成する楽曲までEDMに限定されるわけではありません。
今回の制作でもギターを中心にしながら、ベース、ドラム、SuperSaw、ARP、LeadなどにAvenger 2を使用しました。
プリセットをそのまま使うのではなく、必要に応じてフレーズやリズムを変更することで、J-POPやアニソンの中でも十分活用できます。
そのためAvenger 2は、EDM専用シンセとして考えるより、電子系サウンドを軸にしながら、アレンジ次第でさまざまなジャンルへ取り入れられるシンセと考えた方が実際の使用感に近いです。
一方、ARPやSQなど完成度の高いプリセットほど、そのまま使うとプリセット自体の個性が楽曲に強く出やすくなります。Avenger 2のプリセットは完成品として使うだけでなく、自分の曲に合わせてフレーズやリズムを調整する素材として使うことで、より活用しやすいと感じました。
Avenger 2のシーケンスとARPは作曲のアイデアを広げやすい
Avenger 2を使っていて特に面白かったのが、SQ(シーケンス)とARPです。
単にフレーズを自動演奏するだけではなく、プリセットによってはドラムやベースまで含めた楽曲の土台を作れます。一方で、実際に使ってみるとコード進行への追従など、少し理解しておきたいポイントもありました。
Chord Detectionを使えばARPをコード進行に追従できる
Avenger 2のARPを曲に取り入れようとプリセットを試していたとき、「AR Trance Rider」という音色が気になりました。
ところが単音で演奏してみると、フレーズ自体にMajor/Minorの響きが含まれています。たとえばAを弾いたときはAmらしいフレーズになる一方、別のルート音へ移動すると、自分が使いたいコードとはMajor/Minorが合わないことがありました。
「これでは自分のコード進行に合わせて使いにくいのでは?」と思い、ARPの設定を調べていて見つけたのが「Chord Detection with min/maj scale」です。
ARPのFIXED NOTEメニューから「Chord Detection with min/maj scale」を選択できます。

実際に、
Am → F → G →C
とコードを弾いてみると、それぞれのコードに合わせてARPのフレーズが変化しました。
しっかりとメジャーとマイナーを使い分けています。
これは実際に使ってみて便利だと感じた機能です。
ただ、Chord DetectionがARPのタブの「FIXED NOTE」の中にあるため、最初からこの機能の存在を知らなければ気づきにくいかもしれません。
Avenger 2には、このように最初は「できないのでは?」と思っても、調べてみると解決できる機能が用意されていることがあります。
Chord Detectionは楽曲全体のKeyまで認識する機能ではない
ここは注意が必要です。
Chord Detection with min/maj scaleを使うとMajor/Minorのコードには追従しますが、楽曲全体のKeyを認識してスケール外の音を自動的に避ける機能ではありません。
今回A Natural Minorの楽曲で検証したところ、Fコードを弾いた際にB♭が含まれるケースがありました。
A Natural Minorは、
A・B・C・D・E・F・G
なので、B♭はスケール外です。

つまり、
Chord Detection=コードのMajor/Minorへの追従
であり、
Chord Detection=楽曲全体のKey/Scaleへの自動追従
ではありません。
Avenger 2にはOSC QuantizeやARP RandomizerのScale指定などスケールに関係する別機能もありますが、今回確認したChord Detectionとは役割が異なります。
複雑なARPプリセットを楽曲へ使う場合は、耳で確認するか、MIDIとして録音してからスケール外の音を修正する方が確実です。
Cubase 15ではARPの演奏結果をMIDIとして録音できた
ARPを自分の曲へ細かく合わせたい場合に便利なのがMIDI OUTです。
Cubase 15でAvenger 2のVST3版を使用したところ、MIDIトラックの入力として、
VPS Avenger – Midi Out
を選択できました。

今回成功した接続は次の流れです。
A-88MKII → Avenger 2(Monitor ON)→ ARP → VPS Avenger – Midi Out → 別のMIDIトラックへ録音
録音先MIDIトラックの出力は「未接続」にしています。

実際にAm → F → G → Amをリアルタイムで演奏すると、Chord Detectionで変化したARPの演奏結果を細かなMIDIノートとして録音できましたが、意図していない長いデータも録音されてしまいます。
ですが、これなら録音後にスケール外の音を修正したり、フレーズの一部だけ変更したりできます。
一方、今回Logic ProでAvenger 2のAU版を検証した際には、Cubase 15のようにAvenger 2から生成されたARPを直接受け取る「Instrument Output」は確認できませんでした。
Logic ProとCubase 15ではAvenger 2の表示名が異なる
Logic Proではプラグイン一覧にkeilwerthAudio → VPS Avenger 2と表示されるのに対し、Cubase 15では、Vengeance → VPS Avengerと表示されます。

どちらもAvenger 2ですが、DAWによって表示場所や利用できるMIDIルーティングに違いがある点には注意してください。
ARPはワンキーで派手なフレーズを鳴らすだけでも楽しめますが、Chord DetectionやMIDI OUTまで理解すると、自分のコード進行やアレンジへ組み込める範囲が大きく広がります。
Avenger 2のドラムは完成度が高くパターン編集の自由度も高い
Avenger 2はシンセサウンドだけでなく、ドラムも楽曲制作に使えるレベルで作り込まれています。
4つ打ち系が多い印象だが音は即戦力
Factoryのドラムパターンを試した範囲では、4つ打ちをベースにしたものがかなり多い印象を受けました。正確な割合を数えたわけではありませんが、EDM系に強いAvenger 2らしい傾向です。
一方、キックやスネアは最初から存在感があり、電子系ドラムとしてすぐに使える完成度があります。
リアル系のパターンも収録されていますが、今回試した範囲では生ドラム音源の代わりとして考えるより、Avenger 2が得意とする電子系ドラムを中心に使う方が魅力を活かしやすいと感じました。
DrumkitとSequenceは別々に変更できる
最初にドラムパターンを切り替えたとき、パターンだけでなくドラムの音色まで一緒に変わったため、「同じキットのままパターンだけ変更できないのか?」と疑問に感じました。
実際には可能です。
Avenger 2ではDrumkitとSequenceが独立しており、両者を連動させるLockを解除すれば、
気に入ったDrumkitを維持してSequenceだけ変更
または、
気に入ったSequenceを維持してDrumkitだけ変更
できます。

さらに個々のドラムサウンドを変更することもできるため、「このスネアは残したい」といった調整も可能です。
最初はパターンと音色がセットになっているように見えましたが、仕組みを理解するとかなり自由度があります。
ドラムフィルは自作だけでなくMIDIファイルも利用できる
今回のアレンジでは2回目の展開へ入る直前にドラムフィルが欲しくなり、スネアを使って自分でフィルを作りました。
Avenger 2のDRUM SQではノートを直接追加・編集できるため、既存のSequenceに欲しいフィルがなくても自分で作れます。
さらに便利なのが、DRUM SQではStandard MIDI File(SMF)の読み込み/書き出しにも対応していることです。

そのため、手持ちのドラムMIDIパターンをAvenger 2のDrumkitで鳴らしたり、Avenger 2で作ったパターンをMIDIファイルとしてDAWへ持ち出して編集したりできます。
たとえば「フィルだけ手持ちのMIDIパターンを使い、Avenger 2のドラム音色で鳴らす」といった使い方も可能です。
プリセットに欲しいパターンがない場合でも、自分で打ち込む・手持ちのMIDIを読み込む・DAWへ書き出して編集するという選択肢があるため、ドラムパターンの自由度は想像していたより高いと感じました。
Avenger 2を使って感じたメリット
ここまで実際の楽曲制作や各機能を試してきましたが、Avenger 2のメリットを購入判断という視点で整理すると、大きく2つあります。
アイデアを音にするまでが速い
Avenger 2で最も魅力を感じたのは、「こうしたい」と思ってから実際に音にするまでの速さです。
Bass、Drum、Lead、Padといった幅広い音色に加えて、SQ、ARP、STEP SQ、Drum Sequencerなども1台にまとまっています。
そのため制作中に複数の音源を行き来することが少なく、音色を探している途中から次のアレンジへ進みやすいと感じました。
今回もギターとボーカル以外の大部分をAvenger 2で構成できています。
プリセットを完成品にも素材にもできる
プリセットを選んでそのまま使える手軽さがありながら、必要になればフレーズやリズムまで自分の曲に合わせて変更できます。
音作りをゼロから始めなくても、完成度の高い状態を出発点にして「ここだけ変えたい」に対応できるのはAvenger 2の大きなメリットです。
Avenger 2の魅力は単に「多機能で音色が多い」ことではなく、豊富な音色と機能が、作曲のアイデアを素早く形にすることにつながっている点だと感じました。
Avenger 2はこんな人におすすめ
Avenger 2は、特に次のような人におすすめです。
- EDM、Tranceなど派手な電子系サウンドを使いたい人
- プリセットをきっかけに作曲やアレンジを発展させたい人
- 完成された音をそのまま使うだけでなく、自分の曲に合わせて編集したい人
- 1台で幅広いシンセサウンドやドラムを扱いたい人
- J-POPやアニソンに電子的なサウンドを取り入れたい人
一方、生楽器のリアリティを最優先する人や、機能を絞ったシンプルなシンセを求める人には、Avenger 2の多機能さがオーバースペックになる可能性があります。
「すぐに使える完成度」と「そこから自分で作り込める自由度」の両方を求める人に向いているシンセです。
Avenger 2についてよくある質問
よくある質問についてまとめてみました。
- Avenger 2は初心者でも使えますか?
-
プリセットを選んで演奏するだけなら初心者でも簡単に使えます。SQやARPを使えば、音作りの知識がなくても完成度の高いフレーズをすぐに鳴らせます。ただし、STEP SQやChord Detectionなどを使って自分の楽曲に細かく合わせるには多少の学習が必要です。
- Avenger 2はEDM以外にも使えますか?
-
使えます。プリセットはEDM、Trance、Trapなど電子系の印象が強いものの、今回の制作ではギター主体の楽曲にBass、Drum、SuperSaw、ARP、Leadなどを使用できました。J-POPやアニソンに電子的なアクセントを加える用途にも向いています。
- Avenger 2のExpansionは購入した方がいいですか?
-
最初から購入する必要はありません。標準のFactoryだけでも多くの音色やシーケンスを利用できます。まずFactoryを使い、自分が作りたいジャンルの音色やドラムをもっと増やしたいと感じてからExpansionを検討する方がよいでしょう。
- Avenger 2のARPはコード進行に追従できますか?
-
「Chord Detection with min/maj scale」を使えば、Major/Minorのコードに合わせてARPを変化させられます。ただし、楽曲全体のKey/Scaleを自動認識してすべての音をスケール内へ収める機能ではありません。
- Avenger 2のARPをMIDIとして録音できますか?
-
Cubase 15でVST3版を検証したところ、「VPS Avenger – Midi Out」を入力にした別のMIDIトラックへARPの演奏結果をリアルタイム録音できました。一方、今回使用したLogic ProのAU版では、同じ方法でARPのMIDI出力を受け取ることはできませんでした。
- ドラムの音色を変えずにパターンだけ変更できますか?
-
できます。DrumkitとSequenceを連動させるLockを解除すれば、Drumkitを維持したままSequenceだけ変更できます。逆に、パターンを残してDrumkitだけ変更することも可能です。
- Logic ProでAvenger 2が「Vengeance」に見つかりません
-
今回の環境では、Logic ProのAU版は「keilwerthAudio → VPS Avenger 2」に表示されました。一方、Cubase 15のVST3版では「Vengeance → VPS Avenger」と表示されています。インストール後にLogic Proで見つからない場合は「keilwerthAudio」を確認してください。
まとめ
Avenger 2を実際に1曲の制作まで使ってみて感じた最大の魅力は、完成度の高いプリセットを出発点に、自分のアイデアを素早く形にできることです。
鳴らすだけなら簡単ですが、使い込むほど編集できる範囲は深くなります。そのため、プリセットをすぐに使いたい人にも、そこから自分の音やアレンジへ作り変えたい人にも対応できます。
一方、多機能ゆえにすべてを使いこなすには多少の学習が必要です。
「すぐに使える完成度」と「自分で作り込める自由度」の両方を求める人に、Avenger 2は魅力の大きいシンセです。
NEXUSが7年越しにバージョンアップされました。近年のダンスミュージックの要とも言えるソフト音源でJPOPでも多く使われている音源です。
「NEXUS3は音がよい」「NEXUS3は軽い」「プリセットが豊富」「アルペジエーターが死ぬほどよい」など言われています。一方でAvengerと呼ばれるソフト音源もEDMやダンス系には強いと評判です。
ではEDMやダンスミュージック系をした人にはどちらが使いやすいのか?こんな疑問を持っている人は多いと思います。
結論から言うと、複雑な音作りをシたいならばAvenger完成度の高いプリセットを使って速く曲を仕上げたいならばNEXUS3と言えます。
それらを踏まえたうえでNEXUS3とAvengerを比較していきたいと思います。
nexus3 Avenger価格

nexus3 Avengerはどっちが安い?
refx nexus3の価格はパックによって価格が異なります。Starterキットと言われる入門キットでの価格差はAvengerの方が5,000円程度やすいです。


3のときと比べると。価格は少し上がっていますが、プリセットとサンプル容量がかなり上がっています。
| NEXUS3 | NEXUS4 | |
| 価格 | 価格250ドル | ¥34,988 |
| プリセット | 2750 | 3811 |
| サンプル容量 | 18GB | 26.5GB |
| 拡張音源 | 147(30ドル〜270ドル) |
Avenger
AvengerはNexus3のようなパックはありません。必要な分だけ拡張音源を購入していく形になります。
価格は基本ECサイトによりますが、およそ¥38,377、セール時には2万円を切ることもあります。
| Avenger | |
| プリセット | 930 |
| サンプル容量 | 5GB |
| 拡張音源 | 現在56(価格は€65) |
Nexus 3 Avengerはセールをやっているの?
Nexus3は例年12月の頭からのクリスマス期間にセールをしています。
Nexusのセールではおよそ50ドル〜65ドル程度のセール割引があります(日本円で5,000円〜6,500円程度)
エクスパンションパックも10ドル程度(日本円で1,000円くらい)割引されます。
Avengerのセールは不定期に行われることが多く、30%〜最大50%のセールになることもあります。



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Nexus 3 Avenger購入方法について
Avengerは日本の代理店でも購入可能Avengerは公式サイトから日本の代理店まで幅広く購入できますが、
PluginBoutiqueで購入すると、月替りの1万円相当のプラグインがもらえるのでそのおまけが欲しいものであれば圧倒的にPluginBoutiqueで購入する方がお得です。
公式サイト
Nexus 3は公式サイトで購入することになります。
ここまでの結論
価格差だけで見るとAvengerの方が5000円安いが、プリセット数、容量ともにNexus3の半分以下
少しでも多くのプリセットから好みの音を選ぶという使い方をするならNexus4の方が便利!
AvengerとNexus3の認証方式の違いについて
オーソライズするのにiLokキーやE-Licence Keyは必要か?
NEXUS4 USB-eLicenserやその他のサードパーティのハードウェアやソフトウェアは必要なし30日に1回 短時間接続という方法で認証するAvenger も基本ドングルキーは必要としません。
また両方のソフトのオーソライズはNEXUS3 AVENGERともに3台まで使用可能
使用(システム)環境
Avenger
Mac:
IntelMac 2.5Ghz
8GB RAM
Mac OSX 10.11
VST 2.4/AU compliant host 64Bit
OSX High Sierra (10.13) supported!
Windows:
Intel Core 2.5Ghz,
OpenGL 3.2 capable GPU
8GB RAM
Win7/Win8/Win10 64Bit
VST 2.4 compliant host
64Bit versions only
VST2 and VST3 versions
AU version
AAX version
– WIBU CodeMeter installer
Nexus4
Mac:
AudioUnit, VST, VST3 or AAX host software
Intel 2.0 GHz processor
8GB of RAM (16GB or more highly recommended)
Display with 1024-by-768 or higher resolution
macOS 10.11 and later including macOS Big Sur
Internet connection to download license
64-bit only
Windows:
VST, VST3 or AAX host software
Pentium class 2.0 GHz processor with SSE3 support
8GB of RAM (16GB or more highly recommended)
Display with 1024-by-768 or higher resolution
Windows 8 and Windows 10
Internet connection to download license
64-bit only
音色の作り込みや操作性について



AvengerとNexus3どっちが使いやすい?
音をゼロから作り込むならAvenger!サクッと音作りをしたいならNexus3
Avengerはプリセットも素晴らしいですが、音作りに特化したソフトシンセでもあります。
Nexus3も簡易な音作りは可能ですが、オシレーターレベルから作り上げることはできません。
Avengerは音作りに関してすば抜けて高い音色エディットを可能にします。ADSRやフィルターにシェイプなどを最大で4つまで拡張し音作りができます。当然操作する箇所が多ければ多いほど手間を有するわけですが、使いこなせば「メインマルチシンセ」はこの1台でも十分とも言えるレベルの音作りが可能です。オシレーターは同時に8つまで使用でき、ドラムトラックを合わせると9つのオシレーターを使って音作りが可能です。


しかし、ある程度このあたりの機能がどう音作りに影響しているかどうかをわかっている人でないと多少のオーバースペック感があるのは事実です。圧倒的なシンプルな操作性で良い音をコンセプトにしているのがNEXUS3です。選ぶだけで良い音がでるのに対して、選んだ音に磨きをかけるのがAvengerです。
あとは手軽さをどう考えるかにもよります、AvengerはSequenceというプリセットがあってこれを使うと簡単にそれっぽい雰囲気を作れてしまいます。




こういう機能がNEXUS3にもあるかは確認していませんが、指2〜3本程度で簡単に雰囲気を作れてしまうのは作曲になれてはいないけどEDMを楽しみたいダンスミュージックを楽しみたい人には使いやすい音源と言えるのではないでしょうか?
NEXUS3になってからシーケンサー、アルペジエーターが格段によくなりました。




NEXUS3やAvengerのデモ版はある?
NEXUS3のデモ版は現在ありませんが、Avengerのデモ版は公式サイトにあります。vengeance-sound.comやはりどれだけ良いと噂されても「自分の耳と目で確認したい」という人にはデモ版の存在は大きいですよね。しっかりと試してみることをオススメします。
まとめ
個人的に使っているのがAvengerなのでAvengerよりの記事になってしまいましたが、「音をめっちゃ細かく作り込みたい」「日本の代理店やプラグインセールサイトで買いたい」のならばAvenger「サクッと良い音を選んで作りたい」「豊富なプリセットからあれこれ選びたい」「世界で使われ倒しているあの音を使いたい」といのならばNEXUS4だと思います。
どちらも極上のEDM、ダンスサウンドを集まった良質なソフトシンセであることには間違いないです。
