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DTMを独学で理解できる人とできない人の違いは何か?

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DTMで作曲するにあたって

「独学でもめっちゃかっこいい作れる?ってかプロになれる?」「それとも誰かに教えてもらった方がいいの?」こんな悩みもっていませんか?

独学と習うのとどちらがいいのか?これは人それぞれですが、自分がどっちに向いているかを理解しておけば、より効率的に学ぶことができます。

今日は独学の向き不向きについてお話したいと思います。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
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独学とは

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問題解決に必要なスキルを一人で身につけることです。そのために必要な行為が「勉強」ですね。

一方、講師や第三者に教えてもらうことは「通学」といいます。

DTMを勉強するときに「独学と通学」のどちらがよいかという話になることが多いですが、結論から言うと「どちらでも構わない」です。問題は目的を達成できるための手段として「独学」か「通学」のどちからを選べばいいだけの話です。

しかし、独学で勉強したい人にとっては何をどう勉強すればよいのかという話になります。そこで自分は独学に向いてるかどうかを認識するところから始めていきましょう。

勉強とSTUDYの違い

勉強の本質は「知識を身につけそれを知恵にして問題を解決」することです。よく勉強をインプットと考えている人がいますが、アウトプット2つ合わせて勉強です。

しかしこの勉強という言葉に使われている「勉」という漢字には「無理して生み出す」という意味があります。勉強が楽しくない理由はこの「無理をしているから」なんです。

しかし、英語のSTUDYになると意味が変わってきます。STDUYはギリシア語の「ストゥディオ」が語源で意味は「知る楽しみ」です。こちらの方が随分と楽しそうですよね。

このワクワクを作り出すのが本来の勉強であり、その行為を「独学」で得るか「通学」で得るかを見つけるのが重要なんです。

独学の目的

みなさんはなぜ独学を検討するのでしょうか?おそらくですがそこには「通学の手間」を省きたいという気持ちが働いているように思います。

通学の手間とは「スクールに通う時間がもったいない」ということから、「先生に習うのが億劫だ」「お金をかかるのが嫌だ」という側面も含めてすべてです。だから、それらの手間を省ける可能性として独学を考えているのではないでしょうか?

時間がかかっても良いから一人でやりたいというのは、おそらく根本的にはこれらの問題が内在化しているように思います。

もちろん一人でやって出来る人もいます。しかし、独学で知識を得るためにはかなり労力がかかります。

教則本は独学?

多くの人が一人で勉強することを独学と思っています。しかし、覚える内容がまったく同じで使うテキストが同じ場合、そこに通学の意味あるのでしょうか?通学のメリットは講師の価値観にふれるというのが最大のメリットです。もちろん教則本等にも講師の価値観にふれられるようなページを割いているものもあります。

しかし、目の前の人から自分の過去の経験談等を踏まえながら「私も同じ考えで行動したら失敗をしてねー」なんて話をしてもらうとより理解しやすくなります。一人でやっていると正解不正解についてより「なぜ、これはそうなのか?」という疑問について客観的な答えが得らないこで、自己流な思考にいきつてしまうことがあります。

講師に習っても、一人で勉強しても目指す目的は「作曲ができるようになる」ですよね。つまり、極論を言ってしまえば「なぜ」を問続けることは誰かに教わることではなく自分で追いかけることです。なので通学も突き詰めると独学になります。

どんなに素晴らしい教則本でもサイトであっても「今のあなたが出来る「なぜそうなのか?」という思考を持ち合わせないと、そこから多くを学ぶのが難しくなります。もちろん私のように「意味もなく覚える」という行為も駄目とはいいません。

しかし、同じ覚えるならば少しでも楽に効率よく覚えた方がより楽しめると思います。

独学と自己流は表裏一体?

多くの人が混同していますが、独学は学びの意味と価値に尊重を置くのに対して自己流は、自分の考え方こそ正しいと思ってしまうことです。つまり誰かに間違いを指摘されても「私が正しい」と思いこんで考えを改めらません。

ですが、自己流をすべて悪いわけではありません。自己流であってもプロセスの中で見出した価値は存在します。ですが、それには多くの経験が必要になります。目的のための情報の取捨選択の行為を自己流といいます。

右も左もわからない状態で「これが正しい」と思い込みすぎると。より多くの情報を吸収するのが難しくなります。

自己流は思い込みが激しい

例えばあなたが船を漕いでいるとします。新しい大陸を目指しているときに、自分の経験だけを頼りに「新しい大陸はこっちだ!間違いない」と根拠のない自信をもっています。そこにあなたより海に詳しい人が「この辺は蜃気楼がでるから気をつけなー」と言っても言うことをききません。

そのまま進めていったあるとき大陸が見え始めます。「ほらやっぱりあった!」と喜びますが、近くまで行けばそれが蜃気楼であったことがわかります。

これと同じで私達は自分の考え方が正しいと思い込むと頭の中に情報の蜃気楼を作り出してしまいます。

このように独学と自己流は表裏一体です。なので、つねに「なぜこれを覚える(身につける)必要がなるのか?」を考えなければいけないのです。

独学向き不向き

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独学ができる人とできない人の違いは自分で仮設をたて、それを検証するという一連のプロセスを身につけることの価値を理解している人です。

独学が出来る人はこのプロセスを繰り返しながら、知識を深めます。わからない場合は「なぜわからないのか」という理由を深堀りして、その必要な情報をさらに調べていきます。つまり独学が出来る人は「悩んでいる理由」を明確にできる人といえます。

ネットでや教則本を使っての情報検索においても「わからないことが明確」なのでピンポイントで情報を探し当てることができます。このように検索能力の高い人は独学に向いているといえます。

独学に向いていない人は、すぐに答えを得ようとする傾向が強いです。「なぜそうなのか?」という疑問を考えることがめんどくさいため、早く答えが知りたい。という具合です。

多くの人は「とりあえず教えて」というゴールをすぐに求めます。これは「おすすめ音源を教えて」という人にもよく当てはまります。このような人は「わからない自分の今の状態が苦痛」なので。その苦痛を取り除くことのみに意味を見出します。

独学で出来る人の考え方

仮設と検証から思考を深める

一人で出来る人は自分が何で悩んでいて何があれば解決できるのか?という意識を常に持ち、そこから仮設を立てて思考を深めていきます。

このとき、独学者はその仮設が間違ってもさほど気にしません。それより間違えたプロセス事態の理由にも目を向けます。一方通学者の場合は間違っていると「なんて馬鹿なんだ」と凹んでしまい学ぶモチベーションが下がります。

しかし、凹む必要はまったくなく、何度失敗して間違えても身につけられるまで続ければよいと考える。むしろそれがだめな理由はまったくないことを理解することでモチベーションを維持できます。

独学出来る人は仮設を元に調べた情報が本当に正しいかどうかも常に頭の片隅で疑います。これはとても大切なことです。私達は自分で調べたことに対してあまり疑うことをしません。なぜならそれを疑うということは自分自身の行為を疑うことと同じだからです。自分が無駄なことをしていると思いたくないわけです。

ですが、本来の目的はそこではなく「目の前の問題を正しく解決できるかどうか」です。

良い質問ができるかどうか?

質問という言葉を聴いてどういうイメージをしますか?「誰かに尋ねる?」「わからないことを教えてもらうこと?」確かに質問には自分以外の誰か、つまり第三者が前程にあると思います。実は質問で重要なのは「自分に向けた質問をできるかどうかです」

独学ができる人は「なぜそうなのか?」を自分に問い続けます。それが問題解決の原動力です。逆をいえば「自分への質問力」を高めていけば、独学は可能になります。

独学が向いていない人はどうすればよい?

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しかし、独学に適していないのは問題ではありません。たしかに独学出来る人には一定の地頭力がある人が多いです。ですが、すぐに答えを求める人でも知識を身につけることはできます。それは講師にかじりつくことです。

私は独学には向きません。最近でこそ深く考える癖がついてきましたが、音楽を始めた高校生の頃はわからないことだらけで、「何がわからないかわからない」という状態でした。その状態でキーボード教室なるものに通うのですが、言っていることもやっていることもさっぱりわからないなので「とりあえず答えから覚えよう」と教則本に書いてあることや講師が言ったことを片っ端から暗記することに務めました。

当時の私は考えることが嫌いで「すぐにかっこいい曲を作れる方法だけが知りたい」状態でした。

講師からすると「うっとおしい生徒」だったかもしれません。なぜなら、考えもせずにすぐに答えを聴いてくるわけですから、

しかし、そうでもしないと当時はネットもなく何を学べばよいかもわからない状態だったので、疑問に思ったらすぐにきく。というスタンスでした。一見すると問題がすぐに解決しているように思えますが、「思考をめぐらしていない」ことで応用が効きません。

しかし講師は考えない私に「AとBならどっちが正しく感じる?」という選択方式を作ってくれました。当時はその意図を考えることもしませんでしたが、今となっては「自分で考える小さな癖」を与えてくれていたように思います。

その結果、少しずつ自分でも考える癖が出来てきたために最終的には「私はこう思うのですが、先生はどう思います?」という聴き方に変わっていきました。

独学が向かない人はまず間違っていてもいいので仮設をつくるそれを講師に尋ねるようにするところから始めるのがよいでしょう。

完璧ではなくても大丈夫なので、思考の深堀りをするためにも仮設と検証を繰り返しましょう。そのためにはDTMのどんなことでもいので、疑問を書き出すようにしていくことで「なぜ」という疑問を持てるようになります。

まとめ

独学も通学のどちらが良いという話ではなく、その勉強法をきっかけにどうなっていきたいかです。つまり通学でも「楽しめる」きっかけを作りあなたのペースで勉強していくのは間違いではありません。

独学でするのも、通学で覚えるのにも共通することがあります。それは新しいことはすぐに身につきません。今勉強している答え合わせは1年後くらいを目安にしてコツコツと知識を積み上げていくのがよいです。

「そんな時間は無いんだよ!」という人もいると思います。そのためにも日夜飲まず食わずで音楽に全力で向かう姿勢が素晴らしいです。ですが、音楽には終わりがありません。そして今の一年にフルコミットできない人は、これから続けていくのは難しいです。

昨日今日で答えはでません。途中で飽きたらやめてしまってもいいです。でもちょっとずつでも続けていれば、あるときにわからなかったことがスッとわかるようになります。そのために仮設を立てて検証を繰り返しましょう。

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