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「曖昧な音楽用語」グルーヴの意味と使い方を正しく理解!

DTMのみならず、音楽に携わる人にとってイマイチ解釈が曖昧になりがちなのが「グルーヴ」です。グルーヴの意味を聞くと「ノリでしょ?」という言葉以上に納得させてくれる説明をしてくれる人はいません。

しかし、グルーヴ=ノリで片付けられるほどグルーヴは単純ではありません。

DTMにおいてはグルーヴは呪文のような数値管理で行えると思っている人も多いですが、そうではありません。そこでこの記事ではグルーヴの意味と使い方について学べる書籍を紹介します。

ギタリストである藤田トモさんが書かれている書籍ですが、ギタリストのみならずすべての音楽人が理解できるように言葉を選んで書かれています。

それでも一度読んだ程度では理解が難しいかもしれません。そこでグルーヴを意識するたびに読み返すことで必ずグルーヴの本質を理解できるようになります。

この本に書かれていることに少しずつ触れることで、

「グルーヴの意味と使い方」

「どうすればグルーヴを上手く扱えるのか」

「DTMで打ち込み時にどうグルーヴさせればよいのか」

これらを学び、今まで曖昧に捉え時間ばかり消費したグルーヴのコントロールができるようになります。

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グルーヴ(GROOVE) 意味

書籍の中でグルーヴとは次のように説明されています。

グルーヴという言葉はリズム・ギターを弾くときだけのためのものではなく、ソロやアドリブなど、あらゆる場面で有効になる心地よい”はノリ”のことです。〜身体が自然に動いてくる。リズムが心地よく感じる…聞き手が感情を持つ時、演奏がグルーヴしていると言えるでしょう。

ここで重要なのは聞き手として「グルーヴを感じられる耳をもっているかです」つまり作り手であるDTMerがグルーヴを感じ取れないのであれば、いくらグルーヴのための打ち込みを覚えたところでそれはグルーヴでもなんでもないとういことになります。

一つの結論としてグルーブを作り上げるには「音楽が身体の中にしっかり入っていることが大事」とも書かれています。

5割以上のDTMerが間違えるグルーヴの作り方

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一言で言ってしまえばノリですが、その解釈はかなり曖昧な要素が多いです。DTMerはグルーヴと言われるとすぐにドラムのベロシティと結びつけます。私も昔はグルーブといえばドラムのベロシティというくらいとにかくベロシティマニアでした。16分音符のハイハットを110 60 90 60  100 50 80 60 105 60 90 60 100 50 80 60といった感じでカチカチと数字で強弱をつけてました。これがグルーヴだ!これが正義だー!みたいな一種のベロシティ信仰に何の疑いもなく規則正しい数字を打ち込み続けてました。

しかし、これ冷静に考えると使ってる音源で全然意味が変わってきますよね。この数字自体がグルーヴなわけはないんです。でもみんなこれをグルーヴだと言いたがる。なぜか?「こういう風にするとそれっぽくなるから」です。そしてDTMerはみんな思うのです。「なるほど、それがグルーヴか!」とだからGoogleで  DTM グルーヴ と検索するとドラムの打ち込み方法についてわんさかと出てきますが、グルーヴの本質について語られているものはほとんどありません。

グルーヴを理解するうえで強弱がわかりやすい要素ではありますが強弱=グルーヴになるわけではありません。

しょs機の中ではグルーヴについて次のように書かれています。

グルーヴがあるというのは人種や出自などの生得的な問題ではなく、

文化や環境が大きく影響している

黒人がグルーヴが得意とするイメージはそういう文化にどっぷり使っているからということがいえます。しかし、黒人でもグルーヴがない人もいると書かれてます。グルーヴを習得するために必要なのはとにかく能動的な音楽の聞き方にあると書かれています。

さぁ今日からグルーヴを意識した音楽の聞き方をはじめましょう。やり方は本の中に書いてあります。

グルーヴはギタリストだけのものではない

本書はギタリストの視点でグルーヴについて言及していますが、グルーヴはすべての楽器に共通した概念です。DTMerは全パートにグルーヴの意識をもっているでしょうか?先程も書いたようにドラムだけとかにしてませんか?さらにはベースやギター、キーボードにゴーストノートを入れまくって「よしこれでグルーヴOK」みたいなノリになってませんか?それは、誰かが言ったグルーヴです。

あなたの中にあるグルーヴではありません。

実例的な演奏は書かれていない

この本はこれがグルーヴな演奏だ!みたいな実例はありません。淡々んとエクササイズが書かれているだけでいざ始めるとなると少し退屈かもしれませんが、書いてある内容を完璧に理解できなくても、グルーヴの意識について本書を道しるべとして音楽を聴く、感じることでグルーヴの意識と強化に役立ちます。

半年くらいやり続ければグルーヴについて認識が深くなり、DTMerが作っている曲のグルーヴの有り無しがすぐにわかるようになります。

まとめ

グルーヴは自分のなかで感じるものこれが本質の部分です。しかし、何をどうやって感じればよいのかは本を見ればすぐにわかります。一歩抜きん出たDTMerになるためにも是非オススメです。自分の中のグルーヴと対話することこそ

DTMerが最も必要する能力だと私は思っています。

DTMの教則本は使い方でその価値が決まります。そしてその使い方は今自分のレベルによって変わります。書いてある内容が理解できない場合の多くは自分の現状スキルにあっていないからです。つまり良書かどうかは現状のスキルと目的の明確さによって決まります。

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