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Arturia DX7 VとNative InstrumentsのFM8はどっちがオススメ?

DX7とFM8はどちらもFM音源方式を扱ったソフトシンセですが、どちがを使えばよいのか?悩むところだと思います。

個人的にはFM8の方がEDM系の音色が多く、DX7 Vは文字通りDX7の操作性とベースにしながらも現代版の音作りにも対応している印象です。

この記事では使い勝手や音色の違い、価格などから両者の違い解説していきます。

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DX7 VとFM8の違い

それぞれの違いをざっくりと比較すると次のようになります。

FM8
DX7 V
音源方式FMシンセシス方式FMシンセシス方式
エフェクト12種類11種類
実機再現ベロシティモード
アルペジエーター
オシレーターサイン波以外選択可能サイン波以外選択可能
Sys読み込み書き込み読み込み
Unisonモード
DACモード
フィルター○(オシレーター毎に装備)
デモについてプリセットの保存不可
30分に1回再起動
保存/読み込みとインポート/エクスポートは無効
20 分

DX7 Vの特徴

DACエミュレーションモード

初代実機の音をエミュレーションしたVintageモードがあります。

初代DX7 VはDACが12bitだったため若干音の歪み(劣化)があります。しかしこれが味となり、初代のDX7サウンドの特徴の一つにもなりました。DX7 Vはそこをシミュレーションしています。

実機を触ったのははるか昔だったので「こんな程度の音の変わり方だったかな?」という疑問もありますが…実際パーツの経年劣化も色々と音に影響するのでどれが本当のDX7かと言われたら工場出荷状態のものを聞くしかありませんが、それはできないので、「好みの差」としか言えません。

DX7にはオシレーター毎にフィルターがある

これがFMソフトシンセの常識を壊してしまうものであり往年の名曲のあの音を超えることができる機能です。実機にはフィルターがついていません。

そもそもFM音源方式は倍音を足すことで音作りをするシンセ方式のためフィルターは使用しません。(フィルターを使って音作りをするのは倍音減算方式であるアナログシンセ(ミニモーグなど)になります。)

ところが、DX7 Vフィルターをつけてきました。FM8にもフィルターは搭載されているので、このあたりが現代的なアプローチなのですが、DX7 Vはオシレーター一つにつき1フィルターという仕様に進化しています。

本来はこのフィルターの調整はオシレーターの変調によってコントロールすることこですがここにフィルターを付けたことでFMシンセシスに慣れていない人もで音作りがわかりやすく出来る配慮とともに今まで以上の音作りが可能になった特筆すべき点です。

さらにエフェクトにもフィルターを内蔵しています。どんだけフィルターすきやねん!ってツッコミいれたくなります。開発者は実機のDX7で音作りをしているときよほどフィルターがほしかったのかもしれませんw

画像

エフェクトのアナログコーラスがすごい気持ち良い

実機には当然エフェクターはついていません。当時はエフェクトは外部でかけるのが一般的でした。しかし近年のソフトシンセはエフェクト内蔵が当然になっています。

しかしそれ故にエフェクトもフェーザーからオーバードライブまで基本的なところは抑えてありますが、「まぁオマケみたいなもんだよね」という印象が強くありますし、実際エフェクトはDAWのプラグインで…と思ってしまう人も多いでしょう。

DX7 Vもその傾向は否定できません。専用のプラグインエフェクトを凌ぐほどのエフェクトはありませんが…一つだけ「これはすごい」と思わせるものがあります。

それが「アナログコーラス」です。完全にハマると抜けられなくなるやつですw

使いすぎに注意ですね。

実際このアナログコーラスも本当にうっすらとしか使っていません。それでもこの主張の強さです。

音色エディットが今風でやりやすい

1つの画面で必要な情報を閲覧できるのは音作りをするとき本当に便利です。ソフトシンセで画面が大きく使えるのに、未だに何回もページをめくったりして必要なパラメータがを探し出すのに無駄な時間を使ってしまうことがありますが、DX7 Vにはそれがほとんどありません。

基本この画面で8割のエディットは完成できます。

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しかし、ここからさらにエンベロープだけを表示してよりわかりやすい時間変化をコントロールできます。画像

これのスゴイところは各オシレーターすべてのエンベロープポイントを確認できるのとその発音した音がエンベロープを動くことで音色の時間変化がとてもわかり易いことです。数値だけ見てもイマイチわかりにくいですが、エンベロープカーブが視認できるのは

本当に有り難いです。

音が全体的に丸い

FM8と比べるとプリセットの方向も含めて音が丸いです。攻撃的な音色はなくDX7を使った往年のポップスと言われるサウンドを再現するのに向いています。

なので「EDMをやりたいんですがDX7 Vは使えますか?」と聴かれたら「FM8を使った方がよい」と私だったら答えます。もちろんDX7 VでもEDMらしい音作りはできますが、古き良きDXの音を使い込みたい人に向いていると思います。

拡張プリセットもある

Arturiaのサイトで拡張プリセットが販売されていますが、DX7といえば「生福」!と言われるほど「生福サウンド」にお世話になった人が多いほどです。「生福サウンド」も販売されていますし、

ToToサウンドを堪能できるToto Tributeなるものもあります。(Toto TributeはDX7 Vだけではなく他の

Arturiaソフトシンセも使われているのでチェックが必要です)

arturia.com/community/presets

FM8の特徴

音色が今風(トランス系にも強いプリセット)

同じFMシンセシスですがエンジンが違うのかFM8の方がかなりハイが立ちます。プリセットにも音抜けがよい明るい音が多いです。また多くの拡張プリセットが発売されているのも魅力的です。

https://sonicwire.com/product/A1348

DX7 Vにも言えることですが、両者はSysによる音色のインポート&エクスポートが可能です。実機で作ったファイルを読み込むことが可能なので、世界中のユーザーが作った音色ファイルを読み込むことができます。

UI(ユーザーインターフェース)が少しわかりにくい

DX7 Vのようにすぐに分かるというUIではないので音作りがしにくいです。こればかりは仕方ない部分でもあります。一応一画面で簡易な操作画面を出すこともできますが、やはりDX7 Vには及びません。

また画面(GUI)の大きさが変更できないので小さい文字の視認性がよくありません。

画像

音色を作るとき簡単にデフォルトに出来る(何のエディットもされていない状態)のは良いのですが、デフォルト時に音が出ているオシレーターはFになっているのですが、選択されているのがオシレーターAになっています。

オシレーターAのパラメーターを変更しても音色が変わりません。ちゃんとFのオシレーターをクリックして色をオレンジ色に点灯させてやってはじめてエディットができます。

この仕様についてはわかりにくいので私は好きではありませんw

画像

エフェクトは面白い

DX7 Vと同じようにエフェクトがついていますが、tubeAmp機能や、キャビネット、トーキングワウなどちょっと変わり種も入っています。実際キャビネットとtubeAmpによる音作りではギターらしい雰囲気の音色も作ることができます。

DX7 V単品で買うのとセットで買うのはどちらがお得?

DX7 VFM8
¥26,200¥20,100で

現在FM8はセール中で$11で購入が可能です。もうDX7 Vを持っていても買ってしまった方がよいくらいの価格です。

FM8
Native Instruments

気になったときはまずは「デモる」ですArturiaの製品はとてもデモがしやすいです。

Arturiaダウンロードセンターをサイトからダウンロードしてアクティベートしたら15日ほど使えます。

気に入らなかったらアンイストールがArturiaダウンロードセンターについているので

ディアクティベート及び簡単に完全に削除できます。

Sysの読み込み/書き出しについて

FM8もDX7 VもSysデータの読み込みが可能なため実機で作った音色データを読み込ませたり、またFM8やDX7 Vで作った音色データを実機や両者にインポートすることが可能です。

しかしあくまで基本的な両者が互換が取れる範囲の話であって、エフェクト設定等は無効になります。

まとめ

音色ROMから世界中のFMサウンドを取り込んで遊べるDX7 Vは

確実に往年のヒット・ソングサウンドを再現してくれます。

今風の派手な感じにしたいならばFM8!80〜90’Sの空気感的なFMサウンドはDX7Vがオススメです。

FM8でもDX7の音作りは可能ですし、Sysファイルの読み込みでDX7のデータをインポートすることもできます。

だからFM8を持っているならば無理して絶対DX7 Vを買う必要はありません。

しかし、Arturiaのワクワク感あふれるUIと往年のFMサウンドを味わい尽くしたいのであれば

DX7 Vの方が一日中触ってられるほど楽しくわかりやすいFMソフトシンセと言えます。

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