Arturia DX7 VとNative InstrumentsのFM8はどっちがオススメ?

DX7を使えば往年の名曲をあなたも作ることができると言ったら信じますか?

 

そんな簡単に名曲が作れるかよ!

って思うかもしれません。

半分ウソで半分事実プラスαです。

というのはDX7 Vで作られた音色は紛れもなく往年の曲のあの音です。

それでいてDX7 Vは実機のエミュレーションでありながら

実機をよりブラッシュアップしたスーパーFMシンセシス音源です。

 

JPOPがもっとも元気が出始める80’SにはDX7のサウンドは欠かせません。

そのサウンドを簡単に呼び出して簡単に音色エディットができる。

細かい数値だけを見て「何の音色かわかるマニアックな人」から

初めてDX7サウンドに触れるあなたまたで

 

すべてのDTMerをArturia DX7 Vが歓迎しています。

 

さてFMサウンドといえばNative InstrumentsのFM8が有名です。

 

同じFMソフトシンセですが、用途や使いやすい差はかなり違います。

どちらかを選べと言われたらArturiaのDX7 Vを選びます。

なぜならばArtuiraの製品が好きだからです。

UIもそこから出てくる音もワクワクさせてくれるのがArturia製品の特徴です。

 

何より音の空気感が完全に80’Sですw

音色に目新しさはありませんが存在感としては風格があります。

今作ろうとしている音楽が80’S系なので

同じ音をFM8で作っても「何か違う」となってしまいます。

 

「FM8はそんなにだめ?」と思う人もいるかもしれませんが、

駄目ではありません。よく出来たというかかなりよいFMソフトシンセです。

しかし、後発出ててきたDX7 VにはFM8にはない楽しさがあります。

それを今回紹介します。

DX7 VとFM8は似て非なるもの

似て非なるものとは言え共通点もあります。

両者FMシンセシスによる音作りをするソフトシンセ

お互いDXベロシティモードがある(MAXが100までしか鳴らないようにする」)

エフェクト機能もある(エフェクトの数に関してはFM8の方が多い)

アルペジエーターがある

オシレーターがサイン波以外を選べる。

どちらもsysを読み込むことで実機で作った音色を読み込ますことができる

UnisonモードでSuperSaw的な音が作れる

しかし、DX7 Vには強烈な機能が搭載されています。

それが今までのFMソフトシンセの常識を壊すほどのものでした。

DX7 Vの特徴

DACエミュレーションモード

初代実機の音をエミュレーションしたVintageモードがあります。

これは初代DX7 Vは12bitのDACだったので音が歪みやすかったのですが

そこをエミュレーションしています。

しかし、ビットクラッシャーのような変化ではなく

「本当に気持ち程度の変わり方」です。

実機を触ったのははるか昔だったので「こんな程度の音の変わり方だったかな?」という

疑問もありますが…実際パーツの経年劣化も色々と音に影響するので

どれが本当のDX7かと言われたら工場出荷状態のものを聞くしかありませんが、

それはできないので、「好みの差」としか言えません。

 

なので私にとってはこのDACモードは今の所重要視していません。

(重要視できるほど速く使い込みたいところです)

DX7にはオシレーター毎にフィルターがある

これがFMソフトシンセの常識を壊してしまうものであり

往年の名曲のあの音を超えることができる機能です。

 

実機にはフィルターがついていません。

そもそもフィルターによる音作りは倍音減算方式と言って

オシレーターの音をフィルターで削ることで音作りをするために存在しています。

一方、FMシンセは倍音加算方式と言ってオシレーターを高速に揺らすことで

倍音を増やしていく方法です。

なのでフィルターで「削る」という必要がないシンセ方式です。

 

ところが、あろうことかフィルターをつけてきました。

過去にも「FS1R」というFM音源にフィルターを付けた時代もありますし、

最新のMontageはFM音源とフィルターによる音作りで最先端の音を作り上げられるようになっています。

 

しかし、DX7 Vのフィルター次元が違います。

オシレーター1つ1つに独立したフィルターをつけてしまっています!

本来はこのフィルターの調整はオシレーターの変調によってコントロールすることこですが

ここにフィルターを付けたことでFMシンセシスに慣れていない人もで

音作りがわかりやすく出来る配慮とともに今まで以上の音作りが可能になった特筆すべき点です。

 

さらにエフェクトにもフィルターを内蔵しています。

どんだけフィルターすきやねん!ってツッコミいれたくなります。

開発者は実機のDX7で音作りをしているときよほどフィルターがほしかったのかもしれませんw

エフェクトのアナログコーラスがすごい気持ち良い

実機には当然エフェクターはついていません。当時は

エフェクトは外部でかけるのが一般的でした。

しかし近年のソフトシンセはエフェクト内蔵が当然になっています。

 

しかしそれ故にエフェクトもフェーザーからオーバードライブまで基本的なところは抑えてありますが、

「まぁオマケみたいなもんだよね」という印象が強くありますし、実際

エフェクトはDAWのプラグインで…と思ってしまう人も多いでしょう。

 

DX7 Vもその傾向は否定できません。専用のプラグインエフェクトを凌ぐほどの

エフェクトはありませんが…一つだけ「これはすごい」と思わせるものがあります。

それが「アナログコーラス」です。

 

完全にハマると抜けられなくなるやつですw

使いすぎに注意ですね。

実際このアナログコーラスも本当にうっすらとしか使っていません。

それでもこの主張の強さです。

音色エディットが今風でやりやすい

一画面の中で必要な情報を閲覧できるのは音作りをするとき本当に便利です。

ソフトシンセで画面が大きく使えるのに、未だに何回もページをめくったりして

必要なパラメータがを探し出すのに無駄な時間を使ってしまうことがありますが、

DX7 Vにはそれがほとんどありません。

基本この画面で8割のエディットは完成できます。

しかし、ここからさらにエンベロープだけを表示してよりわかりやすい時間変化をコントロールできます。

これのスゴイところは各オシレーターすべてのエンベロープポイントを確認できるのと

その発音した音がエンベロープを動くことで音色の時間変化がとてもわかり易いことです。

数値だけ見てもイマイチわかりにくいですが、エンベロープカーブが視認できるのは

本当に有り難いです。

音が全体的に丸い

FM8と比べるとプリセットの方向も含めて音が丸いです。

攻撃的な音色はなくDX7を使った往年のポップスと言われるサウンドを再現するのに向いています。

 

なので「EDMをやりたいんですがDX7 Vは使えますか?」と聴かれたら

「FM8を使った方がよい」と私だったら答えます。

もちろんDX7 VでもEDMらしい音作りはできますが、

古き良きDXの音を使い込みたい人に向いていると思います。

拡張プリセットもある

Arturiaのサイトで拡張プリセットが販売されていますが、

DX7といえば「生福」!と言われるほど「生福サウンド」にお世話になった人が

多いほどです。「生福サウンド」も販売されていますし、

ToToサウンドを堪能できるToto Tributeなるものもあります。(Toto TributeはDX7 Vだけではなく他の

Arturiaソフトシンセも使われているのでチェックが必要です)

arturia.com/community/presets

FM8の特徴

音色が今風(トランス系にも強いプリセット)

同じFMシンセシスですがエンジンが違うのかFM8の方がかなりハイが立ちます。

プリセットにも音抜けがよい明るい音が多いです。

また多くの拡張プリセットが発売されているのも魅力的です。

https://sonicwire.com/product/A1348

DX7 Vにも言えることですが、両者はSysによる音色のインポートが可能です。

実機で作ったファイルを読み込むことが可能なので、

世界中のユーザーが作った音色ファイルを読み込むことができます。

UI(ユーザーインターフェース)が少しわかりにくい

DX7 Vのようにすぐに分かるというUIではないので音作りがしにくいです。

こればかりは仕方ない部分でもあります。

一応一画面で簡易な操作画面を出すこともできますが、

やはりDX7 Vには及びません。

 

また画面サイズも変えられないので小さい文字が苦手になってきた

私には多少エディットがしにくいです(年ですね…w)

またここがFM8のわかりにくさですが、音色を作るとき

簡単にデフォルトに出来る(何のエディットもされていない状態)のは良いのですが、

デフォルト時に音が出ているオシレーターはFになっているのですが、

選択されているのがオシレーターAになっています。

 

オシレーターAのパラメーターを変更しても音色が変わりません。

ちゃんとFのオシレーターをクリックして色をオレンジ色に点灯させてやって

はじめてエディットができます。

この仕様についてはわかりにくいので私は好きではありませんw

エフェクトは面白い

DX7 Vと同じようにエフェクトがついていますが、

tubeAmp機能や、キャビネット、トーキングワウなどちょっと変わり種も入っています。

実際キャビネットとtubeAmpによる音作りではギターらしい雰囲気の音色も作ることができます。

DX7 V単品で買うのとセットで買うのはどちらがお得?

これ地味に難しい質問だと思います。

あきらかにセットで買った方が良いんですが、

DX7 Vしか必要ないのであれば¥26,200なんですが、

セットで買うと

created by Rinker
Arturia
¥39,900 (2020/10/23 09:08:52時点 Amazon調べ-詳細)

40,000くらい。

Beatcoludであれば、32,000円でV Collection7が手に入ります。

V Collection7を持っていないのであればセットの方がお得感がありますが、

持っている人には¥26,200の価値はちょっと高いかなと思います。

pluginboutique¥21,751なのでちょっとお買い得ですね。
Audio Plugins from Pluginboutique.com

気になったときはまずは「デモる」です

arturia.com

Arturiaの製品はとてもデモがしやすいです。

Arturiaダウンロードセンターをサイトからダウンロードして

アクティベートしたら15日ほど使えます。

気に入らなかったらアンイストールがArturiaダウンロードセンターについているので

ディアクティベート及び簡単に完全に削除できます。

さいごに

音色ROMから世界中のFMサウンドを取り込んで遊べるDX7 Vは

確実に往年のヒット・ソングサウンドを再現してくれます。

 

今風の派手な感じにしたいならばFM8!80〜90’Sの空気感的なFMサウンドはDX7Vがオススメです。

FM8でもDX7の音作りは可能ですし、Sysファイルの読み込みでDX7のデータをインポートすることもできます。

だからFM8を持っているならば無理して絶対DX7 Vを買う必要はありません。

 

しかし、Arturiaのワクワク感あふれるUIと往年のFMサウンドを味わい尽くしたいのであれば

DX7 Vの方が一日中触ってられるほど楽しくわかりやすいFMソフトシンセと言えます。

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