TAL-Samplerを使ってレトロなサウンドを手に入れたい、または音楽制作の新たな手法を探していますか?それなら、TAL-Samplerがあなたの探求心に答えるかもしれません。
TAL-Samplerは、各種の音楽制作者にとっての強力なツールで、自分だけの音色を作成したり、既存のサンプルにエフェクトを追加したりすることができます。また、80年代や90年代のデジタルサウンドを再現する能力は他のソフトサンプラーでは再現できないレベルの性能をもっています。
これらの機能を通じて、TAL-Samplerはあなたの音楽制作のパートナーとなり、創造性を引き出すことを可能にします。初心者から経験豊富なプロデューサーまで、誰もがTAL-Samplerを使って音楽制作の新しい領域を開拓することができます。TAL-Samplerで、あなたの音楽制作の旅を始めましょう。
TAL-Sampler サウンドレビュー
TAL-Samplerの音質は、そのユニークなエミュレーション機能と高度なサウンド設計ツールにより、非常に印象的なサウンドです。
TAL-Samplerの音質は、そのエミュレーションの深さ、サウンドデザインの柔軟性、エフェクトの質により、とても印象的で、音楽制作において非常に有用です。
次の曲はすべてTAL-Samplerのみで作りました。
質感的には90年代的な質感がよく出ていて、それぞれの音の分離が良い感じです。TAL-Samplerだけで完成させるのもよいですが、他のソフトシンセとレイヤーさせることで音色の深みが出だせるようになるでしょう。
- HIPHOPが好きな人
- リズムに厚みやアナログ的な質感がほしい人
- 上品なビットクラッシャーがほしい
- ハード音源の質感が気になる人
このような人たちはTAL-Samplerを使うと確実にテンションが上がるでしょう。
機能性および操作性
TAL-Samplerの魅力はレイヤーやフィルター、プリセットなど色々とありますが、やはり最大のポイントはADC/DACコンバーターエミュレーションです。
TAL-SamplerにはそのADC/DAC機能はRESAMPER機能と呼ばれ最大で7つのADC/DACを再現できます。
ADC/DACコンバーターエミュレーションとは
DACとはデジタル・オーディオコンバーターの略でパソコン等で取り込んだ音をスピーカーやヘッドホンを使って再生するための機能です。
TAL-Samplerは往年の名機と呼ばれたハードウェアサンプラーの音質をいかに再現するか?というテーマに取り組んだ結果、DAコンバーターに注目しその再現に力をいれた結果、「野太く芯が通った」当時の音質の再現に成功しました。
このおかげでTAL-samplerの音質は他のソフトサンプラーとは一線を画するものになっています。そしてこのDACエミュレーターにバリエーションを作りTAL-SamplerはE-mu2以外にもAKAI MPC60や同社のS1000のDACも選択できるようになりました。
ハード音源は「質感がよい」これは、内蔵されているデジタルデータをスピーカーでなどで聴くためにデジタルをアナログにする回路の違いによって生まれる差です。これがハード特有の音質の違いの正体です。
TAL-SamplerはこのDAの質感である上記の回路図を再現しているのが大きな特徴です。リリース当初はあまり見向きもされなかった機能ですが、最近では多くのメーカーがADC/DACのエミュレーションに力を入れています。
TAL-Samplerではバージョンアップ前は上記のタブの中にあるウィンドウにしかプリセットは表示されませんでしたが、バージョンアップしたことで専用のブラウザが表示できるようになりました。
このおかげでプリセットを選択する時間は大幅に短縮さより使い勝手がよくなりました。
また、MASTER機能にPANICボタン(音が止まらないときに強制停止)やベロシティ対応ボタンなど細かな配慮がありこれも操作性に大きく貢献しているように思います。
多くのオーディオフォーマットをインポート可能
TAL-Samplerはソフトサンプラーとして以下の一般的なオーディオフォーマットに対応しています。
(*.wav、*.aiff、*.aif、*.mp3、*.ogg、*.flac)
これらはファインダーまたはプリセットブラウザーからドラッグ&ドロップでサンプルをインポート可能なので気になったファイルをすぐに扱うことができます。
また、サウンドフォントというフォーマットを読むことができます。最近でこそあまり聞かなくなりましたが、世界中にサウンドフォントフォーマットの音源は山ほどありますし、何よりEmu製品のサウンドフォントが売られているのでそれらを取り込むことでEmulatorⅡでEmuハード音源の音を鳴らすという贅沢もできます(この贅沢っていうところがミソですw)
CPU負荷について
デモ曲では8つのTAL-Samplerを使いましたが、負荷は軽く、今の倍使ってもそこまでの負荷にはならないと思われます。CPU負荷逃しをするとシングルのCPU負荷は下がりますが、元々それほど上がっていないので、そこまでCPU負荷を気にする必要はありません。
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Intel Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.6.1 Monterey
Audio/IF Focusrite RED 8PRE
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.7
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
TAL DACについて
TAL DACは一部の圧倒的なマニアの人から「DACのプラグイン化をしてほしい」という要望から、DACだけを抜き出したプラグインをリリースされています
TAL-SamplerからDACの部分だけ取り出しています。プリセットもかなり豊富にあってそれぞれのDACのカラーバリエーションをよく捉えている音質になっています。
選べます。
音質こんな感じ
8bit22050hz
AM6070drive
EMUⅡ
S1000
とにかく音の太さアナログ的質感ともに魅力的な音質に変化しています。
なので、手持ちの音源にTAL-Samplerのようなハードウェアの質感が欲しい場合にはTAL DACがオススメです。
TAL-samplerの関連動画
まとめ
メーカー | Togu Audio Line-Software |
製品名 | TAL-Sampler |
システム | Mac Mac OS X 10.9 or higher (64-bit only) Universal Binary 2 with native Apple M1 support. VST, VST3, Audio Unit, AAX, CLAP Windows Windows 7 or higher (64-bit only) VST, VST3, AAX, CLAP |
認証方式 | シリアルキー認証 |
認証数 | 5 |
マニュアル | 英語版のみ |
価格 | 66ドル |
実は私の環境ではTAL-Samplerを使うとちょっと不安定なときもあり最近はあまり使っていませんでした。しかしバージョンアップして使ってみたところ以前よりはるかに安定しています。
質感が大好きだっただけに、使いたいときに使えないモヤモヤがありましたが今後はメイン音源の1つとして使っていきたいと思います。
とにかく、多くのソフトシンセを使う人はTAL-Samplerを一度使ってほしいです。
ADC/DACによってハードの質感を得た音色は音質自体はローレートであっても独特のクリア感があり、レイヤーしたときなどにも効果を発揮します。