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音がダサくならないためのアンプシミュレーターの使い方

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この記事のまとめ

DTMでギターの音作りをするときには多くの人がこだわる歪み!実はこれギターの特性をしっかりしらないと痛いだけのギターの音になってしまいます。

この記事ではそのギターの音の特性についてしっかりとわかりやすくテキストで解説しています。この記事を読むことで「痛い」「ダサい」「細い」ギターサウンドから卒業できます。

DTMでギターの音作りにアンプシミュレーターを使ってるけどイマイチイメージした音にならない。何が原因なんだろう?

ギターの音作りの一環としてアンプシミュレーターは必要不可欠です。しかしギターアンプシミュレーターを使って音作りをすると次の問題が浮上する人がいます。

  • アンプシミュレーター単体で作った音を聴いたときはかっこいいけど楽曲に入れると音が抜けてこない
  • なんか音が痩せてしまった気がする

これはアンプシミュレーターに頼り切ってしまう人が陥る「あるある」です。この記事ではアンプシミュ間違った使い方や認識を改め、

より一層クオリティの高いギターサウンドを扱えるようになる方法について書いてあります。

ギター打ち込みについて詳しく知りたい方はこちらの記事から読むことをオススメします。

この記事を書いた人

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アンプシミュレーターとは?

古今東西の名機と言われたものから、おもちゃのようなものまで、本物のアンプをコンピューター上で再現したもの、それがアンプシミュレーターです。

シミュレーターをシュミレーターと言ってしまう人がいますが、シュミレーターというと「シムシティがシュミシティ」ということになってしまうので注意しましょう。

DTMにおいてギターの音作りの8割はアンプシミュレーターで決まると言っても過言ではありません。なので

「アンプシミュレーターを正しく使える=満足の行くギターサウンドを手に入られる」といえます。

アンプシミュレーターは大きく分けて2種類!

キャビネットIRシミュレーター

キャビネットIRとは本物のキャビネットから出た音をサンプリングして作られたものです。

メリット本物の空気感に近いギターサウンド
デメリットキャビネットIRの出来でクオリティが左右される

キャビネットシミュレーター

キャビネットシミュレーターはIRを搭載していないのでコンピューター上でキャビネットの鳴りを再現します。

メリット細かいマイクセッティング可能
デメリットIRに比べると空気感のリアリティにかける

重要!!アンプシミュを120%使い切るため方法

画像

アンプシミュを使うきに重要なのはパラメーターもそうですが、それ以前に使っているギターの音色です。

ギターの音色はピックアップで決まります。なぜならピックアップこそがギター自体の音色を決定する重要な要素からです。

ピックアップの種類と音色の傾向は以下のようになります。

シングルコイルハムバッカー
音色シャープで軽い音 太くて甘く重い音
プレイカッティング向きメタルリフ 向き
ノイズ多い少ない
音量小さい大きい

ポップスのクリーンカッティングの場合はハムよりシングルの方があっています。もちろんハムでカッティングをしてはいけないという話ではないですが、ハムだと重くなりすぎて曲に合わないこともあります。

逆に歪ませたい場合はハムの方が圧倒的にキレイに歪みます。なぜならば、ハムバッカーはシングルコイルピックアップに比べ出力が高いのが理由です。出力が高いと歪を作ろうとするインプットの量が増えることになるので出力が高い方が歪に強い”歪ませやす”いというのが理由です

アンプシミュで間違える音作り①「歪ませすぎ」

ラウドでヘビーな歪みサウンドを求めるためにドライブをフルテンで使いたくなる気持ちはわかりますが、

歪みをフルテンで使ってはいけません。フルテン使うということはいわばコンプレッサーでめちゃめちゃ潰している状態に近いためピッキングのニュアンスを出すことはできなくなります。

ピッキングのニュアンスを残す理由

このギターサウンドでも重要なのはピッキングのニュアンスです。ピッキングの音というのは基本高音域の成分が多く含まれている音なので、ギターサウンドのぬけの部分に相当します。

ギタリストがピックに拘るのも自分の力加減によって音が変わるのを理解しているため少しでもピッキングする力が適切に弦に伝わるようにすることでギターのポテンシャルを上げることができます。たかがピックですがされどピックなのです。

高音域を多く含んだ音をもう少し分かりやすく説明すると、ドラムでいうところの「バチ!」というビーターが当たる音をきちんとなさないとKICKのサウンドとして感じにくいのと同じです。

ラウドなギターサウンドはコンパクトエフェクターを介しながら強く弾いたときに強く歪むそれ以外はきちんとピッキングのニュアンスを出せるようになっていなければいけません。

歪ませ過ぎた音は一言で言えば「「音に芯がなくなり抜けの悪い音」になります。ベースやドラムに負けてしまうのは、音の芯がなくなっているからです。

ピッキングニュアンスを残すメタル系アンプサウンドの作り方

もしピックニュアンスを残したいけど歪のギターも両方欲しい場合は、ギタートラックを2トラックにして1つを歪み用もう一つをクリーンサウンドにしてそれらをBUSトラックでまとめて音作りをすればピッキングニュアンスを潰さないギタートラックを作ることができるのでアタック感を保持したいときは最適です。

パラレルコンプならぬパラレルアンプ的な音作りの方法です。

以下の2つを理解したのちであればアンプシミュレーターでの音作りは決して大きく間違ったことにはなりません。

  • ギターの持っている音の性質(ピックアップ、トーンコントロール)
  • ピッキングによる音色のコントロール

アンプシミュで間違える音作り②「名前で選んでしまう」

「70’s Rock Amp」「Metal Sound」アンプシミュにはこのようにわかりやすい名前が並んでいます。実は多くのDTM初心者はこのプリセットをそのまま使ってしまうことがあります。プリセットはあくまで目安でしかありません。そこから音を追い込んでいくのが基本的な使い方です。

そして先程もあった「パッと聴いてかっこいい歪の音」は注意が必要です。その歪サウンドがそのまま曲の中で聴こえることはまずありません。なので、その音を使いたい場合はその音を生かしたアレンジをする必要があります。

超重要!ギターでの音作りをおろそかにしない

ギターにはトーンコントロールというイコライザーの一種がついています。DTM的に言うとローパスフィルター的なものです。

これとボリュームを使って音作るのもギターサウンドにとってはとても重要な話です。「あとで、編集すればいいやん?」という話ですが、ギターで1番最初に通る回路はこのトーンコントロールです。ギターのポテンシャルが出る場所とも言えるので「あとでいいや」ではなくこの部分でイメージの音の基礎を作れるようになることが大切です。

具体的には

クリーンサウンドの場合トーンコントロール

トーン全開にすることでくっきりとした音質になります。当然この状態でアンプをつなげると多少耳に痛いサウンドになる可能性があります。わずかに倍音を削ることで耳に痛いわけでもなく、そして抜けがある甘く太い音になります。

ドライブサウンドの場合のトーンコントロール

トーンを軽く絞ることで粘着質な音になります。高域が削れることで低音が盛り上がるのでベースサウンドとの兼ね合いも必要になります。

メタル系のギタリストはトーンコントロールを嫌う傾向もありますが、ギターの出音を決定する要素でもあるので、ここでの音作りはアンプサウンドに大きな影響を与えます。

アンプシミュを使ったかっこいいギターサウンドの作り方

本物のギターアンプを使いたいけどアンプシミュのサウンドも使いたい場合は、パラレルボックスを使うことで可能になります。

これを使うことで、信号を2つにわけることができます。チャンネルAはギターアンプ、チャンネルBはオーディオインターフェイスにという具合で録音時にはクリーンサウンドとアンプで作った音の二種類を録音することが可能になります。

ダブルギター(ツインギター)を効果的に見せるアンプシミュの使い方

一本のギターで同じフレーズを二回弾き、それを左右にふることでギターの壁を作るテクニックの一つですが、アンプシミュではこれを簡単に作ることができたりしますが、轟音の壁をつくるのかそれともステレオワイドにギターを聞かせたいのかでダブルの作り方は意味が変わってきます。

轟音の壁はそれこそ文字通りそこにギター以外は存在しないくらいの壁サウンドを作ることになりますが、ステレオワイドとなると、ダブリングよりリバーブとディレイ、コーラスといった空間処理を目的とした音作りが必要になります。

演奏によるギターでは同じアンプシミュを使ってもステレオ感は問題ありませんが、打ち込みギターの場合は音源によってはステレオ効果は得られない場合があります。そういう場合はアンプシミュを別のものにするのがポイントですが、同じようなアンプを使いたい場合は

片方のギターに少しだけディレイを通して音を遅らせるなどの方法をとることでステレオ感を出せます。

アンプシミュレーターを使う本当の目的を考える

アンプシミュを使う目的は何でしょうか?一番いいのは本物を使うことですよね?でも家でキャビネットを爆音で鳴らせば近所迷惑です。間違いなく苦情です。そのトラブルを防ぐためにも80%の再現度をほこるシミュレーターが役に立つわけです。もっと言えば手軽に簡単に「それらしい音を出せる」というのが目的です。

しかしアンプシミュを使わない方法は本当にないのでしょうか?あります。それは近くのスタジオに言って本物を取ることです。

「いやそれが出来ないからアンプシミュを使っているだよ!」と思うかもしれません。もちろんどうしても外に出られない理由もあるかもしれません。しかし、そうであればSNSで家でアンプを持っている人にデータを渡してリアンプしてもらえれば解決できます。

つまり手間ひまをかける意識の問題の有無がアンプシミュレーターを使う理由になっているのではないでしょうか?「俺はめっちゃ音楽に拘っているぜ!」といいながら「アンプシミュでOK」とは本当のこだわりと言えるのでしょうか?

もちろん毎回本物を使える人は限られるかもしれません。ですが、一度でいいので本当のアンプとキャビネットの音を聴いてみると、自分のアンプシミュの音のどこが「本物と違うのか?」ということが見えてきます。

そうすることアンプシミュでの音作りもよりリアルになっていくはずです。

間違いやすいアンプシミュレーターの使い方とは、本物を音を知るための手間をおしんでシミュレーションサウンドで満足することです。そこからもう一歩上の「こだわり」を見つけに行く。シミュを超えて本物にする(より本物を追い求める)これを学べるのがシミュレーションのよいところです。

DAW付属のアンプシミュレーターはよくない?

市販されているアンプシミュの方がクオリティは上です。しかし、ちょっと設定を追い込んでやれば使えるサウンドになることも多いです。

例えばLogicProXのアンプシミュもキャビネットだけをフリーのIRタイプのものにするだけでも大きく変わります。「DAW付属のアンプシミュ何かいけてないけどどうすればよいのか…」と悩んでいるなら「空気感の再現」を心がけることでサウンドの改善が見込めます。

まとめ

大切なのは用途にあった使い方。ストラトを歪ませるならストラトサウンドを活かしきれる歪みをするのがその楽器のポテンシャルを発揮できます。

もちろん予想もできないアグレッシブな使い方をするのも悪いことではないですが、大切なのは作ったサウンドの意図が聴いてくれるオーディエンスに伝わるかどうかが1番重要なので、「歪みスキー」になりすぎて聴いてくれる人が不快な気持ちにならないサウンドをつくれるようになりましょう。

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