
バンド系の歌もので使えるストリングス音源を探してるんだけれど



HOLLYWOOD STRINGS 2がいいよ



HOLLYWOOD STRINGS ってなんかリバーブがすごそう



小編成で部屋のリバーブ感も少ないから
バンドの中でも存在感があるよ!
メリット | デメリット |
---|---|
歌もの等でも使いやすい小編成 柔軟なマイクミックス設計 必要なパッチだけ読み込める | 大容量・高負荷 任意のパンニングが難しい |
HOLLYWOOD STRINGS 2 とは
項目 | 内容 |
---|---|
リリース日 | 2024年4月25日 |
容量(サンプル容量) | 約 160 GB |
録音方式・マイク配置 | 各楽器に対して極めて近接マイク(直接貼付マイク等を含む)を含む独立した複数のマイク位置、加えてメイン、ミッドフィールド、サラウンドなどのマイクを備える。ユーザー側でミックス可能。 |
編成(弦楽器構成) | 総勢 21名構成のチェンバー 1st ヴァイオリン:6名 2nd ヴァイオリン:4名 ヴィオラ:4名 チェロ:4名 コントラバス:3名 |
使用エンジン / プラットフォーム | OPUS エンジン上で動作 |
価格・提供形態 | 単体購入約 US$499(プロモーションで US$399 など) ComposerCloud+ サブスクリプションに含まれる形でも提供 |
EAST WESTのストリングス音源は「壮麗で広がりのある響き」を重視するのに対し、Hollywood Strings 2 は意図的に “近づけた録音/録音手法” を取り入れており、弓の擦れや弦の共鳴といった “演奏者の息づかい” に近いニュアンスを際立たせられています。
そのため、日本のポップスとりわけアニソンやアニメのサウンドトラックで使いやすい音色になっています。
HOLLYWOOD STRINGS 2 レビュー
- 歌もの等でも使いやすい小編成
- 柔軟なマイクミックス設計
- 必要なパッチだけ読み込める
- 大容量・高負荷
- 任意のパンニングが難しい
アタックがはっきりとした使いやすい音質
EAST WESTの製品はリバーブ感あふれるHollywood系を意識した作品が多く、その用途で使うのならば最高の結果を出してくれますが、それ以外のことをやろうとすると途端に守備範囲が狭まる傾向にあります。とくにオーケストラやストリングス系ではハマらなければ即終了!というくらいのレベルです。
その中でのHOLLYWOOD STRINGS 2は今までは少し方向性が異なり、小さい部屋の小編成タイプのストリングス音源であるため、今までの中で一番使いやすく汎用性が高いと感じました。
用途として注目されるのは「歌ものストリングス音源として使えるのかどうか?」という点です。結果から言えばアタック音、レガート音、すべてが使えるレベルであり、歌もの系のチェンバーストリングス音源の一つとして使えるレベルです。
下記の音源はとりあえずベタ打ちですが、雰囲気は伝わると思います。構成は1st&2nd Violin Viola、Cello、そしてピアノ、ギター、ベース、ドラムで作ったアニソンっぽいロックな曲です。
所持しているチェンバーストリングス系はImpact Sound Worksのtokyo scoring stringsですが、tokyo scoring stringsより分厚さがなく、繊細なストリングス音源として使えるためラインが見えやすいのが使える印象です。
結局は用途別に使い分けることになるのですが、すぐに手を伸ばすとしたらHOLLYWOOD STRINGS 2の方が頭の中で鳴っている音の印象と近い気がします。
HOLLYWOOD STRINGS 2 容量について
ライブラリ名 | 編成/セクション規模 | 容量(目安) | 価格 |
---|---|---|---|
Tokyo Scoring Strings2 | 25人編成 8/6/4/4/3 | 302GB TSS1のサンプル89.07 GB TSS2のサンプル213.7 GB | 67,100円 |
Spitfire Chamber String(Professional) | 16人構成 4/3/3/3 | 236GB | 113,377円 |
HOLLYWOOD STRINGS 2 | 21人編成6/4/4/4/3 | 161.38 GB | 33,091円 |
HOLLYWOOD STRINGS 2の容量は161.38GB。チェンバー上記2つと比較すると一番軽い音源となります。アーティキュレーションはそこまで多くないので「これいつ使うの?」みたいなのはあまりありません。
パッチによってはピッチが甘い気がするものや、ループの処理が不自然なものも見受けられます。バンド系のオケに入ってしまえば気にならないのですが、ストリングスがメインの楽曲だと気になるかもしれません。
サンプルサイズはプリセットによりますがだいたい400MB程度になり、使いやすいサイズですが、アーティキュレーションがまとめられたKS MASTERというプリセットは3GBオーバーになるので、メモリがシビアな人は注意が必要かもしれません
パンニングについてはそれぞれの楽器のポジションが固定されています。そのため変更して使用することを想定はしていないように思います。


CPU負荷について
上記のデモでのCPU負荷が以下になります。4パートの構成ですが、そこまでCPUが高くないのはEAST WESTの最新エンジンであるOPUSのおかげかもしれません。
またメモリの読み込みも速いので、ロード時間がストレスとなるような印象もありませんでした。


まとめ
メーカー | EastWest Sounds |
システム | Mac OS X 10.13 (or later) Memory: 16 GB Disk: 160 GB CPU: Quad-core (four cores), running at 2.7 GHz (or above) Plugins: VST-2, VST-3, AU, AAX Windows Windows 10 with ASIO sound drivers Memory: 16 GB Disk: 160 GB CPU: Quad-core (four cores), running at 2.7 GHz (or above) Plugins: VST-2, VST-3, AAX |
認証方式 | シリアル認証 |
マニュアル | ソフト内で呼び出し可能(英語のみ) |
価格 | ¥33,091 |
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Intel Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.6.1 Monterey
Audio/IF Focusrite RED 8PRE
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.7
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
HOLLYWOOD STRINGS 2使ってみて思ったのは、今までのEastWest Soundsシリーズの音質クオリティは保ちながらも使いやすい音源を出してきた印象でした。
ループの処理やピッチに関しては若干あまいと感じる部分もありますが、それはどのストリングス音源にも言えることなので、そこまで気にしていると買えなくなってしまいます。
実際ソフト音源すべてに言えるのは「音の善し悪し」も重要ですが、それを触って曲を作りたい!と思えるかどうかが大切です、その観点から見ると、HOLLYWOOD STRINGS 2は音を出した瞬間の優雅さと力強さには強い説得力を感じます。なので、デモ音源等を聴いて、なにか自分の中に感じるものがあるならば、それは十分購入検討に値すると思っています。
歌ものから劇伴まで使える日本でも大人気のSpitfire Chamber Stringを所持している人にとっては急ぎ手に入れるべき音源ではないかもしれません。まだチェンバー系のストリングス音源を持っていない人はここから初めてもよいかもしれません。価格でのハードルも低いのがよいですよ!
ライブラリ名 | 編成/セクション規模 | 容量(目安) | 価格 |
---|---|---|---|
Tokyo Scoring Strings2 | 25人編成 8/6/4/4/3 | 302GB TSS1のサンプル89.07 GB TSS2のサンプル213.7 GB | 67,100円 |
Spitfire Chamber String(Professional) | 16人構成 4/3/3/3 | 236GB | 113,377円 |
HOLLYWOOD STRINGS 2 | 21人編成6/4/4/4/3 | 161.38 GB | 33,091円 |