音楽制作の世界は常に進化し続けていますが、その中で最も頼れるパートナーとなるのが、時代を超えたクラシックなサウンドと最先端のデジタル技術の融合です。
あなたが直面しているのは、多様なジャンルに適応し、独特の音色を追求するという、音楽制作の永遠の挑戦かもしれません。KORG Collection 4は、まさにその挑戦に応えるために生まれたツールです。
この記事では、どのようにKORG Collection 4があなたの音楽制作の可能性を広げ、クリエイティビティを最大限に引き出すことができるのかを深掘りします。
伝説的なシンセサイザーのサウンドを現代の音楽制作にどう融合させるか、それを実現するKORG Collection 4の魅力に迫ります。読み進めることで、あなたの音楽制作に革新をもたらす鍵を手に入れることができるでしょう。
今回のアップデートは無償です。今日は変更点、追加機能についてお話してみたいと思います。
KORG Collection 4 概要
メーカー | KORG COLLECTION |
製品名 | KORG COLLECTION 4 |
特徴 | 10のアイコニックシンセサイザーをソフト化 詳細は下記へ |
システム | マック Mac OS X 10.14 Mojave以降(最新アップデート) Intel Core i5以上(Core i7以上推奨)( Apple Silicon Native対応) 8 GB RAM (16 GB 以上を推奨) 8 GB の空きディスク容量 (SSD を推奨) AU、VST、VST3、AAX (64 ビットプラグインのみサポート) インターネット接続が必要です パソコン Windows 10 64bit以降(最新アップデート) Intel Core i5以上(Core i7以上推奨) 8 GB RAM (16 GB 以上を推奨) 8 GB の空きディスク容量 (SSD を推奨) VST、VST3、AAX (64 ビット プラグインのみサポート) インターネット接続が必要です |
バージョン | 各プラグインに準じる |
認証方式 | KORG PASS |
認証数 | 制限なし※ |
容量 | 各ソフトに準じる |
マニュアル | 日本語 |
価格 | 63,581円→¥31,711 |
備考 | ※お客様が管理している複数のコンピュータへのアクティベートを許可しています。例えば、デスクトップとノートブックの2つにインストールできます。ただし、お客様ご自身が使用し、一時に1台しか使わないことが条件 |
KORG Collection 4では、10のハードシンセをソフト化しそれらを1つにまとめてた究極のKORG COLLECTIONといえます。です。今回のアップデートは無償ということで是非とも
ソフトシンセ | 主な機能 |
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microKORG | アナログモデリングシンセサイザー。広範なサウンドプログラミング機能とボコーダーを搭載。 |
ELECTRIBE-R | グルーヴボックスとドラムマシン。多様なリズムとサンプリング機能を提供。 |
KAOSS Pad | エフェクトユニット。サンプリング、ループ、タッチパッドによるサウンドマニピュレーションが可能。 |
MS-20 | アナログモノフォニックシンセサイザー。特徴的なフィルターとパッチング機能を備える。 |
Polysix | アナログポリフォニックシンセサイザー。暖かみのあるサウンドとシンプルな操作性が魅力。 |
Mono/Poly | モノフォニックとポリフォニックの切り替えが可能なアナログシンセサイザー。多彩なモジュレーションオプションを搭載。 |
M1 | ワークステーションシンセサイザー。豊富なPCMサウンドと音色、リズムパターンが特徴。 |
TRITON | アドバンスドワークステーションシンセサイザー。多様な音色、エフェクト、サンプリング機能を搭載。 |
WAVESTATION | ベクトルシンセシスを採用。ユニークなウェーブシーケンスによる動的なサウンドスケープが可能。 |
ARP ODYSSEY | デュオフォニックアナログシンセサイザー。伝統的なアナログサウンドと豊富なモジュレーションオプション。 |
80年代〜2000年初頭までの音楽シーンを再現したのならこれにまさる音源はないといえるくらい。サウンド GUI 操作性がもっとも完成された音源です。
KORG Collection 4 レビュー
それではかんたんにそれぞれのソフト音源のレビューを行っていきます。
microKORG
ソフトウェアで忠実に再現したものです。このプラグインは、初心者からプロフェッショナルのミュージシャン、トラックメーカー、クリエイターまで、幅広いユーザーに適しています。
主な特徴は以下の通りです:
- モデル化されたアナログサウンドのフルフレッジシンセサイザー:オリジナルのmicroKORGのサウンド、動作、外観を完全に再現しています。アナログモデリングオシレーター、フィルター、アンプセクションはもちろん、エフェクトセクションやアルペジエーターも含まれています。
- 多彩な波形を持つオシレーターセクション:オシレーター1には8種類の波形が内蔵されており、さらに64種類のDWGS波形も選択可能です。オシレーター2は基本波形としてのみ提供されます。
- サウンド処理のためのフィルターセクション:4種類のフィルターが含まれ、サウンドを望み通りに処理することができます。ローパスフィルターには鋭い24dBモードもあります。
- エンベロープとLFO:サウンドの時間変化を制御するエンベロープと、サウンドに周期的な変化を加えるための2つの低周波オシレーター(LFO)が搭載されています。
- バーチャルパッチング:シンセサイザーのセクションを相互に接続し、動作を変更することができます。8種類の異なる変調ソースと目的地を接続し、変調の深さを設定できます。
- 多機能なボコーダー:AUDIO INに入力されたサウンドとオシレーター1のサウンドを合成し、話しているような効果を作り出します。
- エフェクトセクションとEQ:オリジナルのmicroKORGと同様に、モジュレーションエフェクトとディレイの2つのユニットがあります。EQはサウンドの最終調整に役立ちます。
- 操作性を追求したGUI:オリジナルのmicroKORGの外観を保ちつつ、ソフトウェアとしての使いやすさを追求したグラフィカルユーザーインターフェースを採用しています。
このプラグインは、初心者がシンセサイザーの世界に触れるための入門ツールとして、またプロのミュージシャンがクリエイティブな作業を行うための強力なツールとして最適です。オリジナルのハードウェア版microKORGのファンにとっても、そのサウンドと機能をソフトウェアで再現したことにより魅力的な選択肢となるでしょう
ELECTRIBE-R
ELECTRIBE-R Pluginは、1999年に発表され、数十年にわたってビートメイキングツールとして愛されてきたELECTRIBE-Rの忠実な再現です。このプラグインは、初心者からプロのミュージシャンまで、幅広いユーザーが手軽にリズム作成を楽しむことができます。
主な特徴は以下の通りです:
- 柔軟なサウンド作成のためのサウンドソースセクション:合計9パートがあり、4つのシンセパート、PCMハイハット(オープンとクローズ)、シンバル、クラップ/スネア、アクセントを含みます。シンセパートには4種類の波形が選択可能で、6種類の変調タイプで処理できます。
- エフェクトセクションの拡張:コンプレッサー、バルブフォース、ディストーション、スライサーなど、合計15種類のエフェクトを含みます。これにより、以前よりも多様なサウンド作成が可能になります。
- モーションシーケンス機能:ノブやスイッチの動きを記録するモーションシーケンス機能を搭載しており、各パートごとにすべてのパラメータを保存できます。
- 使いやすいステップシーケンサー:第1世代のELECTRIBE-Rに基づいており、パターンステップの数や解像度を自由に設定できます。標準の4拍子パターンに加え、3拍子/シャッフルパターンや5拍子、7拍子に適したパターンも作成可能です。
- 多彩な内蔵パターン:元のELECTRIBE-R、ELECTRIBE-R mkII、iPadとiPhone用ELECTRIBEバージョンのパターンを含む、合計352種類のパターンが内蔵されています。
- ソフトウェアならではの柔軟性:ユーザーインターフェースはオリジナルのELECTRIBE-Rを踏襲しつつ、ソフトウェアならではの機能を多数搭載しています。MIDI出力がサポートされており、外部サウンドソースを制御したり、MIDIファイルを簡単にエクスポートできます。
このプラグインは、ビートメイキングの基本から高度なリズム作成まで、幅広いニーズに対応するツールです。初心者はもちろんのこと、経験豊かな音楽制作者にも適しており、直感的な操作で独自のリズムを作成することができます
KAOSS Pad
KAOSS Padは、KORGの革新的なエフェクトとモジュレーションのアプローチを提供するシリーズの最新版です。このVSTプラグインは、1999年に初めて導入されたオリジナルのKAOSS Padシリーズのコンセプトを受け継ぎつつ、エフェクトのプログラミングと編集の可能性を大幅に拡張しています。
主な特徴は以下の通りです:
- 新たに再構築されたKAOSS Pad:このバージョンは、単なるソフトウェア版ではなく、エフェクトアルゴリズムを含む完全新設計です。タッチパッドを使用した直感的なエフェクトコントロールを維持しつつ、内部構造が開放され、より多層的で精密なマルチエフェクトプロセッサーとしての側面が明らかにされています。
- タッチパッドによるリアルタイムエフェクトコントロール:ハードウェア版と同様に、タッチパッドを使ってエフェクトパラメータをリアルタイムで操作できます。プログラムを選択し、マウスやトラックパッドでタッチパッドUI部分に触れることで、サウンドを劇的に変化させることが可能です。
- エフェクトプログラムの編集可能:エフェクトプログラムごとに詳細な編集が可能で、最大5つのエフェクトを同時に使用できます。4つのLFO、4つのエンベロープジェネレーター、2つのエンベロープフォロワー、XYパッド、豊富なモジュレーターで各エフェクトのパラメータをコントロールできます。
- 25種類の多様でマニックなエフェクトアルゴリズム:リバーブやディレイなどの空間エフェクト、コーラスやフランジャーなどのモジュレーションエフェクト、フィルターやイコライザーなどのフィルターエフェクト、グレインシフターやピッチシフター、ルーパー、ボーカルプロセッサーなど、多彩なエフェクトが提供されます。
KAOSS Padは、DJブース、ステージ、スタジオでのリアルタイムエフェクトコントロールを楽しむことができるため、様々な音楽制作やパフォーマンスシーンに適しています。特に、直感的なタッチパッド操作により、リアルタイムで効果的なサウンド変化を実現することができます。
MS-20
- アナログサウンドの再現: MS-20の特徴的なアナログサウンドを完全にモデル化し、その原音と操作感をデジタル環境で忠実に再現しています。これには、特徴的なフィルターやオシレーター、アンプセクションが含まれます。
- 二重オシレーターデザイン: MS-20のシグネチャーである強力な二重オシレーターデザインを備えており、多彩な波形と組み合わせることで、幅広いサウンドを生み出すことが可能です。
- ユニークなフィルターシステム: MS-20の象徴的なフィルターを含む、豊かなフィルターセクションが搭載されています。これにより、ユーザーはサウンドを独自の方法で加工し、表現することができます。
- エンベロープとモジュレーション: サウンドのダイナミクスとテクスチャを調整するための複数のエンベロープとモジュレーションオプションが備わっています。これにはLFOやその他のモジュレーションソースが含まれます。
- パッチベースのインターフェース: MS-20の特徴的なパッチベースのインターフェースを再現し、ユーザーが直感的にサウンドをシェイピングし、複雑なルーティングやモジュレーションを行うことができます。
- エフェクトとプロセッシング: MS-20 Pluginには、サウンドをさらに加工するためのエフェクトセクションも備わっています。これにより、サウンドに深みや空間感を加えることが可能です。
- 直感的なGUI: MS-20のクラシックなデザインを保ちつつ、現代のプロダクションニーズに合わせた直感的で使いやすいグラフィカルユーザーインターフェースを採用しています。
MS-20 Pluginは、オリジナルのMS-20のファン、初心者のシンセサイザー愛好家、プロフェッショナルなミュージシャンのいずれにとっても、多様なサウンド制作の可能性を提供する優れたツールです。
Polysix
KORGのPolysix Pluginは、1980年代初頭にリリースされた伝説的なアナログポリフォニックシンセサイザー、Polysixをソフトウェアとして忠実に再現したものです。このプラグインは、幅広いユーザーに適しており、初心者からプロフェッショナルのミュージシャン、トラックメーカー、クリエイターまで対応しています。
主な特徴は以下の通りです:
- アナログサウンドの忠実な再現: Polysix Pluginは、オリジナルのPolysixの温かみのあるアナログサウンドとその特徴的な音色をデジタルで完全に再現しています。この再現には、オシレーター、フィルター、アンプセクションが含まれます。
- 6ボイスのポリフォニー: このシンセサイザーは、6ボイスのポリフォニック機能を備えており、複雑な和音や豊かなパッドサウンドを作り出すことが可能です。
- 豊富な波形オプション: オシレーターは、複数の波形オプションを提供し、幅広い音色の作成に対応しています。これにより、ユーザーは様々なジャンルの音楽制作に対応できます。
- 高品質なエフェクトセクション: リバーブ、ディレイ、コーラスなど、オリジナルのPolysixに搭載されていたエフェクトを含む高品質なエフェクトセクションが組み込まれています。これにより、サウンドの幅と深さを拡張することができます。
- 直感的なインターフェース: Polysix Pluginは、ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供し、初心者でも簡単に操作できるように設計されています。オリジナルの機器のレイアウトを反映しつつ、現代的なニーズに合わせた機能が追加されています。
- プログラムメモリ: オリジナルのPolysixと同様に、プログラムメモリ機能を備えており、作成したサウンドを簡単に保存・呼び出すことができます。
- モジュレーションとアルペジエーター: ユーザーがサウンドに動きや表現を加えるためのモジュレーションセクションとアルペジエーターを含んでいます。
Polysix Pluginは、オリジナルのアナログシンセのファンはもちろん、新しい音楽制作の道具を探している現代の音楽制作者にとっても魅力的な選択肢です。ビンテージサウンドの魅力をソフトウェアとして手軽に体験できる点が特に注目されています。
Mono/Poly
KORG Mono/Poly Pluginは、1980年代初頭にリリースされたKORGの革新的なアナログシンセサイザー、Mono/Polyの特徴とサウンドをデジタルで忠実に再現したものです。このプラグインは、Mono/Polyのユニークな機能を現代の音楽制作環境に持ち込んでおり、初心者からプロフェッショナルのミュージシャン、トラックメーカー、クリエイターまで幅広いユーザーに適しています。
主な特徴は以下の通りです:
- モノフォニック/ポリフォニック切替機能: Mono/Polyは、その名の通り、モノフォニックとポリフォニックモードを切り替えることができます。これにより、リードサウンドやベースラインから、複数の音を同時に鳴らすポリフォニックな和音まで幅広い表現が可能になります。
- 4つのVCO: Mono/Polyには4つの独立したボルテージコントロールオシレーター(VCO)が搭載されており、それぞれが異なる波形を持っています。これにより、ユーザーは多彩でユニークなサウンドを作り出すことができます。
- 柔軟なモジュレーション設定: さまざまなモジュレーションルーティングを提供し、サウンドに動きや複雑さを加えることができます。この柔軟性は、クリエイティブなサウンドデザインを可能にします。
- 特徴的なフィルター: Mono/Polyの特徴的なフィルターセクションは、サウンドに特有のキャラクターと温かみを加えることができます。
- アルペジエーターとエフェクト: 効果的なアルペジエーターとエフェクトセクションを備えており、サウンドのリズムや空間感を豊かに演出します。
- 直感的なユーザーインターフェース: オリジナルのMono/Polyのデザインを踏襲しつつ、現代のデジタル音楽制作環境に合わせた使いやすいインターフェースを提供します。
KORG Mono/Poly Pluginは、オリジナルのMono/Polyシンセサイザーの独特なサウンドと機能をデジタルの利便性と組み合わせたもので、ビンテージシンセのファンや新しい音楽制作ツールを求める現代のクリエイターにとって理想的な選択肢です。特に、アナログシンセの温かみとデジタルの柔軟性を両立したいユーザーにおすすめです。
M1
KORG M1 Pluginは、1980年代後半にリリースされ、音楽制作の歴史において重要な役割を果たしたデジタルシンセサイザー、KORG M1をソフトウェアで忠実に再現したものです。このプラグインは、当時の革新的なサウンドと機能を現代の音楽制作環境に持ち込んでおり、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに適しています。
主な特徴は以下の通りです:
- 伝説的なサウンドの再現: M1 Pluginは、オリジナルのM1が提供した豊かで独特のサウンドをデジタルで完全に再現します。これには、特徴的なPCM波形やシンセサイザーパッチが含まれます。
- ワークステーション型シンセサイザー: M1は、初めてシンセサイザー、シーケンサー、音源モジュールを統合したワークステーション型シンセサイザーとして知られています。このプラグインも同様の多機能性を提供します。
- 8部マルチティンバー機能: ユーザーは、最大8つの異なる音を同時に演奏できるマルチティンバー機能を活用して、豊かなアンサンブルや複雑な音楽作品を作成することができます。
- 包括的なエフェクトセクション: リバーブ、ディレイ、コーラスなどのエフェクトが含まれ、サウンドの質感や空間表現を豊かにすることができます。
- 直感的なユーザーインターフェース: オリジナルのM1の外観を踏襲しつつ、現代のユーザーにとって使いやすいインターフェースを提供します。
- 多彩なプリセットと拡張性: オリジナルのM1に搭載されていた多数のプリセットに加え、新たな音色やパッチを追加することで、ユーザーはさらに多様な音楽表現を追求することができます。
KORG M1 Pluginは、オリジナルのM1の持つクラシックなサウンドと多機能性を現代のデジタル環境に持ち込むことで、幅広いジャンルの音楽制作者にとって魅力的な選択肢となっています。特に1980年代から1990年代の音楽に影響を受けたミュージシャンやプロデューサーにとって、そのノスタルジックな魅力は大きな価値を持つでしょう。
TRITON
KORG Triton Pluginは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて広く使用された、KORGのフラッグシップワークステーションシンセサイザー、Tritonをソフトウェアとして忠実に再現したものです。このプラグインは、Tritonの持つ多機能性と革新的なサウンドを現代のデジタル音楽制作環境に組み込んでおり、あらゆるレベルのミュージシャンや音楽プロデューサーに適しています。
主な特徴は以下の通りです:
- 豊かなサウンドライブラリ: Triton Pluginは、オリジナルのTritonが提供していた広範なサウンドライブラリを含んでおり、さまざまな音楽ジャンルに対応する多彩な音色を提供します。
- 高度なサンプリング機能: オリジナルのTritonの特徴であった強力なサンプリング機能をソフトウェア上で再現し、音色のカスタマイズと拡張が可能です。
- 多彩なシンセサイザー機能: 複雑なシンセサイザーのパラメータを調整し、ユニークなサウンドを作り出すことができる豊富なオプションを備えています。
- 包括的なエフェクトセクション: 多様な内蔵エフェクトにより、サウンドに深みや空間感を加えることができます。これにはリバーブ、ディレイ、コーラスなどが含まれます。
- 直感的なユーザーインターフェース: オリジナルのTritonの操作性を継承しつつ、現代のデジタル音楽制作に適した直感的なインターフェースを提供します。
- 多様な展開可能性: オリジナルのTritonに搭載された拡張カードや追加サウンドパックと同様の機能を、プラグイン内で利用可能にしています。
KORG Triton Pluginは、2000年代初頭の音楽シーンを彩ったTritonのエッセンスを現代の音楽制作環境に持ち込むことで、あらゆるジャンルの音楽制作者に多様な表現の可能性を提供します。その包括的な機能セットは、プロフェッショナルなミュージシャンや音楽プロデューサーに特に重宝されるでしょう。
WAVESTATION
KORG WAVESTATION Pluginは、1990年代初頭にリリースされた革新的なシンセサイザー、KORG WAVESTATIONのサウンドと機能をデジタル形式で忠実に再現したソフトウェアプラグインです。このプラグインは、WAVESTATIONの独特なウェーブシーケンシング技術と豊かなサウンドスケープを現代の音楽制作環境に提供し、初心者からプロフェッショナルまでの幅広いユーザーに適しています。
主な特徴は以下の通りです:
- ウェーブシーケンシング: WAVESTATIONの最も特徴的な機能であるウェーブシーケンシングを通じて、時間の経過と共に変化する複雑なサウンドを作成できます。これにより、独特のテクスチャや動きのあるサウンドスケープを生成することが可能です。
- 多彩なPCM波形: オリジナルのWAVESTATIONが持つ豊富なPCM波形ライブラリがプラグインにも含まれており、幅広い音色の作成が可能です。
- 高度なベクターシンセシス: ベクタージョイスティックを使用して、異なるサウンドソース間でのダイナミックな混合やモーフィングを実現します。
- パワフルなエフェクトセクション: オリジナルのWAVESTATIONに搭載されていたエフェクトに加えて、さらに高品質で多様なエフェクトが提供され、サウンドをさらに豊かに彩ります。
- 直感的なユーザーインターフェース: オリジナルの操作感を保ちつつ、現代のデジタル環境に適した直感的で使いやすいインターフェースを備えています。
- 拡張可能なサウンドライブラリ: オリジナルのWAVESTATIONに含まれていたプリセットのみならず、新しいサウンドや拡張ライブラリを追加することで、さらに多様な音楽制作が可能です。
KORG WAVESTATION Pluginは、90年代初頭の革新的なシンセサイザーのエッセンスを現代のデジタル音楽制作環境に融合させ、独特のサウンドスケープや動きのある音楽を生み出すための強力なツールです。このプラグインは、WAVESTATIONのオリジナルファンや、新しい音楽制作手法を求めるクリエイターにとって、貴重なリソースとなるでしょう。
ARP ODYSSEY
KORG ARP ODYSSEY Pluginは、1970年代にリリースされた伝説的なアナログシンセサイザー、ARP Odysseyをデジタルで忠実に再現したソフトウェアプラグインです。このプラグインは、ARP Odysseyの特徴的なサウンドと操作性を現代の音楽制作環境に持ち込んでおり、さまざまなジャンルの音楽制作者やパフォーマーに適しています。
主な特徴は以下の通りです:
- デュオフォニックデザイン: ARP Odysseyの独特なデュオフォニックデザインを再現し、二つの異なるピッチで同時に音を鳴らすことができます。これにより、ユニークな和音やリードラインが可能になります。
- 特徴的なフィルター: ARP Odysseyのシグネチャーサウンドである、鮮明で特徴的なフィルターを忠実に再現しています。これにより、シャープなレゾナンスや滑らかなサウンドシェイピングが可能です。
- 多様な波形とモジュレーション: オシレーターは多様な波形を提供し、複数のモジュレーションソースと組み合わせることで、幅広い音色とテクスチャを生み出します。
- 内蔵エフェクト: オリジナルのARP Odysseyにはなかった、デジタルエフェクトを内蔵しており、サウンドの幅を広げることができます。
- 直感的なユーザーインターフェース: オリジナルのARP Odysseyのルックアンドフィールを保ちつつ、現代のデジタル音楽制作に適した使いやすいインターフェースを提供します。
- MIDIコントロールと統合: 現代の音楽制作環境との統合を意識して設計されており、MIDIコントロールやDAWとのシームレスな連携が可能です。
KORG ARP ODYSSEY Pluginは、1970年代のアナログシンセサイザーの特徴をデジタルの利便性と組み合わせたもので、ビンテージサウンドを追求するプロデューサーや、新しい音楽制作の可能性を探るクリエイターにとって理想的な選択肢です。特に、アナログシンセの温かみとキャラクターをデジタル環境で再現したいユーザーにおすすめです。
GUIが一新されたことのメリット
サイズ変更によりエディットがしやすい
音が良くても画面が小さいばかりにエディットがやりにくくてイマイチ触る気になれなかったのですが、サイズ変更が6段階で調整可能になり、特にツマミが小さいゆえに操作しにくかったMS-20 PolySix MonoPolyの使い勝手がよくなりました。
MonoPoly
MS-20
WAVESTATION
Polysix
M1に関してはTRITONと同じように拡張カードがGUIに表示されるようになりました。
MDE-XはよりシックでシンプルなGUIになりました。
GUIがよくなるとテンションが上がります。むしろプラシーボで音がよくなった気がしますww
新機能
エフェクト機能の搭載
MS-20 PolySix MonoPolyにMDE-Xのエフェクトが搭載されました。MDE-XとはTRITON 直系のエフェクト・アルゴリズムでプログラムされたエフェクトです。単体売りされていたエフェクトでしたが、MS-20 PolySix MonoPolyに2系統ずつ搭載されました。
オーバードライブ系などは特によく出来ていて図太く荒々しいギターにまけないリードサウンドを作ることができます。
MonoPoly
MS-20
PolySix
そして
WAVESTATIONランダム音色エディット機能
WAVESTATIONにだけランダムエディット機能がつきました。これはパラメーターをランダムに設定した音色を自動で作ってくれる機能です。
またWAVESTATIONもMとTRITON同様に音色のカテゴリ表示ができるようになりました。
アップデートで改善されなかった点
以前こちらの記事でも言及しましたWAVESTATIONのプリセット1のski JamというプリセットのWAVESEQのテンポがDAWと同期しません。
どうやらこれはバグではなく仕様と見た方が良い気がします。
MDE-Xのバグ
エフェクト09Decimatorはビットクラッシャー系のエフェクトでは珍しく、SAMPLE RATEの変更幅が1kHz〜48kHzまでになっています。そしてビットレゾリューションは4Bitから26Bitまで変更可能ですが、前のバージョンでは24Bitまでだったはずです(すいません、ここうろ覚えです)しかし26Bitにするとバリっとしたノイズが乗ってとても使えるサウンドにはなりません。
また25bitにするとノイズは収まるのですが、エフェクトをバイパスすると勝手に26Bitに戻ってしまいます。では24Bitにしたらどうか?と思いパラメーターを変更すると25の次は23Bitになってしまいます。完全にバグのように思います。
他にもかなり挙動が怪しい動きがあるので、多少操作をしていて「落ちるのではないか…」という不安があります。
しかし、このDecimatorHIGH DAMPのかかり方もよく、オールドサンプラーのような質感の変化にかなり似せられるので、HIPHOP系の人にはかなり美味しいサウンドを作れるエフェクトです。。
とりあえずデモを試してみる
気になる人は20分という時間制限付きですが、デモもあるので試してみることをオススメします。
KORG PASSというアプリを使えばインストールもアンインストールも簡単なので、気に入らなければサクッと削除もできます。
またわからない人はこちらからマニュアルをDLすることもできます。
まとめ
KORG Collection 4に触れてみた経験から、このソフトウェアコレクションが音楽制作の領域においていかに革命的な存在であるかが明確になりました。これは単なるシンセサイザーのデジタル再現に留まらず、音楽制作の様々な局面においてクリエイターをサポートする包括的なツールです。
1. クラシックと現代の完璧な融合
KORG Collection 4が提供するのは、伝説的なシンセサイザーの精密なデジタル再現です。ARP ODYSSEYやMono/Poly、WAVESTATION、M1など、それぞれのプラグインは、オリジナルの特性と魅力を忠実に踏襲しています。これらのシンセサイザーが持つユニークなサウンドは、現代の音楽制作においてもその価値を失っていません。
2. 直感的な操作性
デジタル化されたこれらのシンセサイザーは、非常に直感的なインターフェースを備えています。オリジナルの操作感を重視しつつも、現代のユーザーが直面するニーズや使いやすさを考慮して設計されている点が印象的です。特に、WAVESTATIONのウェーブシーケンシングやM1のワークステーション機能は、直感的に操作が可能で、新しい音楽のアイデアを即座に形にすることができます。
3. 幅広い音楽ジャンルへの対応
KORG Collection 4は、様々な音楽ジャンルに対応している点も大きな魅力です。エレクトロニック、ポップ、ロック、アンビエントなど、幅広いジャンルでその力を発揮します。特に、Mono/PolyやARP ODYSSEYのようなアナログシンセサウンドは、現代の音楽トレンドにもマッチし、新しいサウンドの探求に役立ちます。
4. 制作プロセスの効率化
このコレクションは、制作プロセスの効率化にも貢献します。各プラグインが提供する豊富なプリセットやカスタマイズ可能なパラメーターは、アイデアから完成作品までの時間を大幅に短縮します。また、ユーザーインターフェースの一貫性も作業の効率化に貢献しています。
総評
KORG Collection 4は、過去の名機の魅力を現代に再現し、同時に現代の音楽制作におけるニーズにも応える画期的なプロダクトです。クラシックなサウンドと最先端のデジタル技術の融合は、あらゆる音楽クリエイターに新たなインスピレーションを与えるでしょう。このコレクションは、音楽制作の可能性を広げ、クリエイティビティの最大化に貢献する、まさに時代を超えた宝物です。