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Behringer Model D がハード音源の入門機にオススメな3つの理由

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DTM界隈にハード音源の波が来ています。

なぜ便利なソフト音源から制作に手間暇がかかる

ハード音源がなぜ今注目されているのか

理由はいくつかありますが、大きな要因としては値段と音質です。

あまりにも簡単に音楽を作れすぎていると感じたサウンドクリエイターが

もっと自分らしさを求めてたどり着いた機材が

アナログシンセのクローンという考え方もできます。

そしてそのアナログシンセがリーズナブルな値段になってきたことで

アナログブームへとつながりつつあります。

そのアナログシンセの中でもアナログシンセの代名詞と言われる

Mini Moogのクローンに成功したのがベリンガーのModel Dです。

「自分にも使えるのか?」

「アナログシンセとか触ってことないけど使えるのかな?」と

思っている人にこの記事は参考になると思います。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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Model Dのメリット・デメリット

画像

King of Analogsynthと言われたMoogサウンドを堪能

VCO、VCF、VCAという完全なアナログ仕様から出てくる温かみがあるサウンドは

プラグインによるモデリングとは一線を画するクオリティと言われています。

値段が安い(安すぎる)

クローンと呼ばれると「何だ?偽物?」というマイナスなイメージを持つ人もいますが、

世界中のMoog愛好家が「最高すぎる!」と声を揃えてそのクオリティをたたえています。

それは音質もさることながら価格の安さにあります。

MinimoogはMODEL D復刻版が数年前に発売されました。

そのお値段はおおよそ440,000円

しかしベリンガーモデルDは¥32,780

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10台買っても本家より安いというとんでもない金額設定です。

「これ3台買っても1000ドル以下(10万以下)ってすごすぎ」とよく言われます。

「同じ音源を3台買うメリットって何?」と思う人もいるかもしれません・

実はベリンガーModel D(以下Model D)はポリチューンという機能があります。

これはModel Dを複数つなげることで鍵盤で複数の音を出すことができます。

1台1音によるポリフォニックサウンドはとにかく分厚い音がします。

本家のMinimoog Model Dは3VCOの単音モノフォニックです。

それがModel Dでは3台揃えれば、3X3の9VCOサウンドになります。

なので海外では複数台同時に購入されるケースが多いのです。

机の上で置き場所に困らないコンパクト

そして、複数台購入するもう一つの理由が「コンパクトさ」にあります。

Model Dの外寸(大きさは)横374×高さ90×奥行き136mm

ティッシュ箱より10cm程度の大きい感じです。

し、ギターのコンパクト・エフェクター(BOSS)5台分程度のコンパクトさです。

その中にKing of アナログシンセでるムーグを詰め込んだ技術は

ベリンガーの努力の結晶といえます。

本家に劣らないデザイン

コンパクトと言ってもツマミもmoogデザインなので見た目はかっこいいです。

プラグイン音源でも外部機器などを使って音のディットは可能ですが、

アナログシンセに直接つけられているツマミを回しての音色加工のスピード感は

プラグインには真似できませんし、

やはり楽器を触っているというモチベーションは格別です。

デメリット

個体のガタツキ

少の個体の作りが甘いのかガタツキがあるとゆにばすさんは言っています。

これは私も触って思いました。

また、本家と比べるとやはりツマミの回す感じの質感が少しゆるい気がします。こういう些細なところが創作意欲を削ってしまうこともあるので、気になる人はチェックすることをおすすめします。

もしガタツキが気になるならば、静音ジェルパッドを使うなどの対策をするのがベストです。

トータル・リコールができない

これは求めるだけ野暮な話なのかもしれませんが、プラグインにおける作曲のメリットは「いつでも同じ音を出せる」ことにあります。しかしModel Dは毎回ツマミの位置を記録するプリセットはありません。

1音入魂ではありませんが、作った音は頭の中でプリセット化するかノートなどに設定数値を書き出して保存する必要があります。

Model DはUSBがついているので「音色保存が可能なのか?」と思いましたが、

そのような仕様ではありませんでした。

このトータル・リコールが制作のうえでの一番のネックになるケースもあるのでどうしても同じ音をいつでも出したい!でもmoogサウンドがほしいというのであればModel Dサウンドではないですが、Sub Phattyを購入すると

パソコン上で音色をエディットして管理できるのでオススメかもしれません。

(希少性がない)安いためにみんなが使えてしまう。

高校生のおとしだまやアルバイトですぐに購入できる価格です。

気軽にもてなかったことでその地位を確立した本家のMoogサウンド

格安でクローン化されたために誰でも手に入るのでサウンドの希少性はなくなります。

真価を発揮するためには時間がかかる

ポテンシャルをフルに発揮するために15 分以上のウォ ームアップ時間が必要と言われています。

デジタルシンセやソフトシンセしかしらない人にとって??かもしれませんが、

アナログシンセは安定動作するために15分くらいかかります。

これをしないとチューニング変わってしまったり、意図としていない音色になります。

ギターの弦の張替えと同じでしっかりなじませる必要があるわけです。

向上心につながる

Model Dがオススメなのは実は音の良し悪しだけではなく

向上心を掻き立ててくれる「その先」があるからです。

Model Dは使い込めば使い込むほど味のある素晴らしいアナログシンセです。

しかし、使い込んだ先に「本物はどうなのだろう?」という疑問が出てくると思います。

そこで本物を触れる機会あったときに

「やっぱり本物はすごいわ」と思えるようになるのか

「クローンでも問題がないレベルだ!!」と思えるかは人それぞれですが、

本物と比較できるほどの耳を育てられる。

そこまで自分を導いてくれるシンセである。

それがこのModel Dの役目であると個人的に思っています。

DTM初心者にオススメ

値段が値段なので、

「シンセって何?」

「えー難しそう」

「自分にはそんな大したものはいらない」と思う前に

DTM初心者に限らず触ってみるのはありだと思います。

「マイファーストシンセはModel Dです」というのも一昔まえからすると

驚きですがw

Model Dがあれば良い曲はかけるのか?

どんなシンセも使い込むことでその音の意味を見出せます。

つまりModel Dの良さを存分に活かせる曲を意識して書くことができれば

「良い曲」になるとは思いますが、

ただ意味もなく鳴らすのであれば

ソフトシンセの方が使い勝手は良いと思います。

まとめ

Model Dに限らず今度ベリンガーはいろいろなクローンアナログシンセを発売する計画があります。

「とりあえず触ってみる」「買ってみる」ことで振れられるアナログシンセの世界

値段が値段なので決して無駄な投資にはならないとは思います。

トータル・リコールが当たり前の時代で、

あえて手間のかかる音楽制作をする。

その先にはどんな音楽があるのか?

それを追求するのがこれからの新しいサウンドクリエイターなのかもしれません。

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