DTM初心者であっても人と違う個性を見出したいからソフトシンセではなくハードシンセが欲しい!そんな熱い拘りをもった人はかっっこいいですね。とても素晴らしいことだと思います。そんなDTM初心者はJD-Xiを触ってみるとその拘りを叶えてくれるかもしれません。
なぜならJD-Xiは「往年のRolandのデジタルシンセサウンドとアナログシンセ」の2つが合体してできたハイブリッドシンセサイザーだからです。
つまり一粒で二度美味しいそれがJD-Xiです。
どんなシンセが入門機なのか?
デジタルシンセとアナログシンセによってその定義は変わります。そもそもデジタルシンセとアナログシンセは何が違うのか?
デジタルシンセは
- 楽器を録音(サンプリング)したものをデジタルフィルターに通して音を作る
アナログシンセは
- オシレーターと呼ばれる発振器から発生した音に対してアナログフィルターを通して音を作る
これがデジタルシンセとアナログシンセの違いになります。
初心者がソフトシンセからアナログシンセを触るときのポイントはシンプルなものにするのがオススメです。なぜなら複雑な構成だと音作りの幅が広すぎて音色変化をコントロールできないからです。確かにシンプルな構成だと複雑な音作りができないことに不満を感じる人もいるかもしれません。しかしそれは逆に言えばパラメーターをしっかりと理解できる。シンプルであるからこそアナログシンセの理解が速くなり、シンプルな構成であっても最高のサウンドを作れるようになるわけです。
JD-Xiは1VCO 1VCF 1VCAという文字通りシンプルなモノフォニックシンセです。このシンプルなアナログシンセから学べることは多く。構成だけを見て「使えない」というのは勝手な決めつけです。DTMerにとって触らない音源を「ダメだね」と決めつけるのはクリエイティブな意識がない証拠です。触ってみてそこから得られる発見こそがクリエイティブです。
モノフォニックシンセサウンドの強みはベースやリードといった音色です。アナログシンセの特有の太くて暖かい音は楽曲のボトムを支えるのにこれ以上適した音色はありません。リードサウンドは倍音を多く含むきらびやかな音でソロを取ればリスナーに突き刺さるほどの存在感があります。
JD-Xiのアナログシンセは次の3つのオシレーターを装備しています。
- 「のこぎり波」
- 「三角波」
- 「矩形波」
一般的なオシレーターサウンドなので音作りに困ることはありません。
JD-Xiの魅力
デジタルとアナログのハイブリッドシンセ
コンパクトシンセと言われるシンセでデジタルとアナログハイブリッドシンセはJD-Xiしかありません。アナログ・シンセの構成は1VCO-1VCF-VCAというシンプルなものですが。音色作り等はできませんがSUBオシレータースイッチがあるので2VCOという考え方も可能です。
波形は「のこぎり波」「三角波」「矩形波」から選択サブオシレーターは矩形波のみです。デジタルシンセとVCFを使用できたらよかったのですが、
VCFはVCOのときのみ、つまりアナログシンセモード時のみ使用可能になります。
JD-800のピアノ
SuperNaturalシンセというローランドのPCM音源のことそしてここにはあのJD-800ピアノも入っています。R40にはたまらないサウンドです。当然本家の音なのでクオリティは間違いありません。そのほかにもエレピやアコースティック・ギター、エレキギターシタールなどの音色も入っています。そしてシンセパートにはこちらも本家本元のSuperSawが入っています。あらためてこのSuperSawを聞くと、「そうそうこれだよね!」と言いたくなるレベルの音色です。
ボコーダー完備
このサイトのキーボードにはもう当然ついているボコーダーもついています。こちらも本家のVP330も搭載していてキレイなコーラスから完全Tokioのロボットボイスまで幅広いボイスサウンドを楽しめます。しかし!JD-Xiのボコーダーは単なるボコーダーにとどまりませんwこれは後日追記するので楽しみにしていてください。
TR系のドラム・マシン&シーケンサー
TR909 808 707&727 606 EDM Hiphop POP Rockとにかく生ドラムからドラママシンまでてんこ盛りのドラムサウンドは33個あります。そして本当にキックが太いです。おまけではない本当に使えるキックを選んでいるあたりに開発者の意気込みが感じます。
遊べるリズム・パターン
リズム ベース シンセ シンセ(ボコーダー)のマルチパートで組まれたリズム・パターンがありますが、これが本気で遊べるリズムパターンで創作意欲を刺激してくれます。また自分でパターンを作ることができるのでこれでベーシックなシンセとドラムパターンを作れます。
オーディオインターフェース
JD-Xiオーディオインターフェースについて DTMステーション
私はこの機能をまだ使っていませんが、そこそこの機能みたいです。
惜しい点
サスティンペダルが付きません。サスティンボタンはあるので、それで代用する形になります。ミニキーボードでサスティンペダルを必要とする演奏はあまり向かいとの判断なのでしょう。しかし、中にはほしい人がいるかもしれませんし、私もあればやっぱり便利だと思いました。
VCFを外部入力できない
これは正直ほしかったですね。やっぱりせっかくアナログフィルターを積んでいるわけですし、外部入力に対応していろんな音を加工してみたかったです。
私が一番JD-Xiをオススメする理由
アナログ・シンセだけでいいえばKORGやArturiaにヤマハからアナログに特化したシンセが出ています。どれも本物のアナログ・シンセでアナログサウンドを楽しむにはどれも甲乙つけがたいものがります。
しかし、私はソフト音源で慣れたあとにいきなり、アロングシンセオンリーにいっちゃうとすぐに飽きてしまうのでは?と思ってしまうんです。もちろん飽きない人もいるでしょう。しかし。派手な音色やリズムパターンで慣れたDTMerには1VCO-1VCF-1VCA モノフォニックのアナログ・シンセの良い意味での無垢な音色は刺激に乏しい気がします。
無垢なアナログ・シンセの音に満足できない贅沢なDTMerのためにもデジタルとアナログのハイブリッドシンセのJD-Xiはアナログ・シンセの音色を楽しみながらもデジタルシンセのきらびやかな世界も楽しむことができる一石二鳥なシンセサイザーだと思っています。アナログの音作りもデジタルの音作りも両方楽しめるそれがJD-Xiだと思っています。
JD−Xi価格
サウンドハウスで54,000円ですが、
アマゾンは同じ価格でキャリングバッグとヘッドホンがついてきます。断然こちらの方がお得です!
まとめ
DTMアナログ・シンセ入門機は音作りが楽しいJD-Xiがオススメ!オススメする理由を少しでも分かっていただけたら嬉しいです。DTMerの贅沢を叶えるJD-Xi音色、操作性、ルックス すべてにおいてオススメです。