友人に曲を聴いてもらったら「長い!飽きた」って言われた!
曲の長さってどれくらいがいいの?
「どれくらいの長さで曲を書いたらのいいのかよくわからない」曲の長さは難しい問題です。どれくらいが一番聴きやすいのか…そこで今回はリスナーを飽きさせないための曲の長さについてお話をしたいと思います。今後作るときはこの時間を目安にすることでリスナーから「もっと聴きたい」と思ってもらえます。
飽きられない時間を知る
3〜4分を目安に作る
歌もの(ジャンル)とインストものによって多少違いますが、もし「人に飽きずに聞いてもらう」ことを目的とするならば、インストで3分、歌もので4分、これを超えることが無いようにするのがよいです。なぜなら、人がストレスなく待てる時間が3分だからです。ちなみにカップヌードルが3分なのも「ストレス限界の3分まって食べるカップヌードルが一番美味しい」というのが理由です。
音楽の場合は待つということではなく「聴く」目的がありますが、それでも、3分〜4分を目安に作ることで、リスナーにストレスを感じさせない尺といえます。
ちなみにアニメソングの場合「89秒で作ることが求められます。
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2020年に話題を集めたNIZUですが、Make you happy は3:04秒 Step by stepは3:21秒とどちらも3分台です。どちらの曲もイントロが短いです。逆を言えばイントロを長くしてしまうとJPOP的な印象になる可能性があり、短くすればどことなく洋楽的になるという味方が可能です。
イントロの長さは?
一時期PCゲームなどの歌もの曲でイントロだけで一分近くあるような曲が流行った時期がありました。この場合はすでにリスナーがその作家性と音楽の方向性を理解しているので、問題はありませんでしたが、もしあなたが知らない人から「曲を聴いてほしい」と言われたとします。イントロに1分もあったらどうですか?
「まだ始まらないの?」と思いませんか?
イントロはつかみです。どれだけガッツリとリスナーの心を掴むかがポイントです。イントロで飽きた人がサビまで聴くことはありません。
イントロを作るときはとにかく「短くガッツリとリスナーの心を掴みに行く」という意識で作るとよいです。
しかし、誤解してはいけないのが短い曲が簡単というわけではありません。短い曲短いながらにリスナーが楽しめる必要最低限の情報を届けないといけません。大切なのは「意味もなくダラダラと作らない方がいい」というお話です。
しかし、長い曲は「飽きられる」可能性が大きいです。まだ短い方が「え?もう終わったの?」と思わせられるぶん、「もう1回聴きたい」と思ってもらえる可能性が高いです。
曲の長さは相対性理論
相対性理論とは計測する場所によって時間の長さは変わるというものです。音楽にもこの相対性理論があります。それは人によって曲の長さの感じ方が違うということです。同じ4分の曲でも、聴いている曲の構成が複雑すぎると「いつになったら終わるのだろう」と思います。しかし、聞き慣れた構成の曲で自分好みの曲だったら早く終わったように感じます。
これは作曲でも大いに関係してくる話です。
つまりあなたにとっては曲の構成を理解しているので、さほど長く感じないかもしれませんが、初めて聴く人からすれば、長く感じる可能性があるということです。
曲の長さの計算方法について
曲の長さはBPM(テンポ)と小節数から計算することが可能です。
計算式は
60÷BPM(テンポ)×拍子×小節数=時間(秒)
1ハーフ(コンペで一般的な提出形式)の場合
- 4分の4拍子、
- 120BPM、
- イントロ4小節、Aメロ8小節
- Bメロ8小節、
- サビ16小節、
- 間奏8小節
- 落ちサビ16小節
- 大サビ16小節
- アウトロ8小節
60÷120×4×84=168秒(2分48秒)となります。
3分の曲にどれだけ見せ場を作ることが出来るか?
イントロ、Aメロ A’メロ Bメロ サビ〜 構成によって見せ方は変わります。もし見せ方を変えないとリスナーに退屈な印象を与えてしまうことになります。
しかしDTM初心者の場合見せ方の変え方がよくわからないという人もいると思います。そこで試してほしいのはドラムとベースを変化させるという方法です。曲はリズムによってその表情を大きく変えます。
例えば、Aメロではキックが4つ打ちだけだったのにA’メロからスネアも入って来る。というアレンジはオーソドックスながら効果的な方法です。そしてBメロではキックを1拍目だけにすることでリズムに緩急が付くことで、飽きない曲の構成になります。
まとめ
曲の長さはについては「これじゃなきゃ駄目!」というルールはありません。しかし大前提として長すぎると飽きられます。
「リスナーを飽きさせないためためです。同じ聴いてもらうならリスナーに楽しんでもらうためにも「自分だけがわかっている」をやめて「相手もわかる」というスタンスをで聴いてもらえるように作って見ましょう。