Rob papen BLUE-3 レビュー 今また新しい!あのデジタルシンセサウンドの透明感を再現!

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最近、昔のハードシンセの音がすごく懐かしくてさ。あの独特の暖かさとか厚みのある音、やっぱりいいよね。でも、今のソフトシンセってそういうの再現できるのかな?

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「Rob Papen BLUE-3」っていうソフトシンセが、アナログ的な暖かさを持ちながらデジタルの幅広さも兼ね備えてるんだよ。FMシンセとアナログ的なサウンドエンジンを融合してるから、懐かしい音もモダンな音もいける。

メリットデメリット
90年代〜00年代のハードシンセを思わせるサウンド
複合的なサウンドエンジン
プリセットが選びやすい
多機能ゆえに慣れが必要
DAWによっては動作が不安定な場合もある
Rob Papen
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール

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Rob papen BLUE-3

Rob Papenの「BLUE」シリーズは、初代が2005年にリリースされ、その後、改良を重ねたBLUE IIが登場し、2022年11月17日には最新作であるBLUE IIIがリリースされました。BLUE IIIは、サブトラクティブ・シンセシス(減算合成)とFMシンセシスを融合した独自のシンセサイザーとして進化を遂げています。

Rob Papen BLUE-3は、現在もっとも進化した豊富なサウンドデザイン機能を持つクロスフュージョンシンセサイザーです。

複合的なサウンドエンジン

FM、減算合成、波形テーブル、アナログモデリングといった複数の合成方式を組み合わせた独自のアプローチにより、多彩なサウンドを作り出せます。さらに、6つのオシレーター、2つのフィルター、4機のエフェクター、強力なモジュレーションマトリックスを備え、アルペジエーター&シーケンスによって動的かつ複雑な音響パッチの作成が可能です。

モジュレーションマトリクスでは、動きによって音色に強烈に変化させることも可能、またこれらの動きはMIDIコントローラーにアサイン可能です。

膨大なプリセット

5,000以上の高品質なプリセットを搭載しています。プリセットは多様な音楽スタイルに対応しており、ユーザーは即座に多彩なサウンドを活用できます。 また、使いやすいバンクマネージャーにより、プリセットの管理や選択が容易にできるのも魅力えす。

また、6つのオシレーターにそれぞれオリジナルの波形をアップロードすることも可能です。

レビュー

Rob papen BLUE-3
総合評価
( 4 )
メリット
  • 90年代〜00年代のハードシンセを思わせるサウンド
  • 複合的なサウンドエンジン
  • プリセットが選びやすい
デメリット
  • 多機能ゆえに慣れが必要
  • DAWによっては動作が不安定な場合もある

それでは具体的にレビューしていきます。

透明感の高い音色が豊富

プリセットを聞いて思ったのは90年代を思わせるようなクリアなベルやコーラス系の音色が豊富にありました。

10年前まではこの手の音色は少し時代感が有りすぎたのもあって使われることがすくなっていましたが、ここにきてセミビンテージシンセ(90年代後半あたりのハードシンセ)の音色の再評価されているので、その手の音色を好むユーザーにとって使いやすいサウンドになっています。

デモは00年代あたりの某PCゲームのサウンドを意識した形になっています。

使用トラックは全部で12でエフェクトプラグインは使っていません。CPU負荷には余裕があります。

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プリセットをパソコンの矢印キーで変更可能

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些細なことかもしれませんが、膨大なプリセットを選ぶのは大変ですよね?BLUE-3の場合5000以上のプリセットがあるため、一つ1秒で変更しても最低でも5000秒1時間23分かかってしまいます。

BLUE IIIの音色はとても軽く、音色ロードの時間を気にすることはありませんが、プリセットはできるだけサクサク変えたい!という人のために、BLUE-3はパソコンの矢印キーでプリセットが変更できます。

また、マウスの右ボタンをクリックすると単音ではありますが、どんな音色なのかを確認できます。

非常にすぐれたプリセットブラウザ機能ではありますが、他のソフトシンセで使われているフェイバリット機能と少し考え方が異なります。BLUE IIIにはお気に入りの音色をまとめられるお気に入り機能がありますが、このお気に入り機能はプリセットブラウザにの上部にあるSTARREDの部分にまとめられます。

操作性がよいプリセットマネージャーですが、一点だけ難点をあげるならば、右端のBANK MANAGERは上下に動かすタスクバー的なものがあります。これをマウスに搭載されているホイールで動かせればもっとよかったと思いました。

同機能製品との比較

以下に、Rob Papen BLUE IIIと同価格帯で類似のソフトウェアシンセサイザーを比較した表を作成しました。各製品の画像と特徴を簡潔にまとめています。

製品名画像特徴価格
Native Instruments FM8Native Instruments FM8FM(周波数変調)合成に特化。デジタルな透明感のあるサウンドが特徴。$163.90
Xfer Records SerumXfer Records Serum高品質なウェーブテーブルシンセサイザー。直感的な操作性と豊富なモジュレーションが強み。$189
Spectrasonics OmnisphereSpectrasonics Omnisphere膨大なサウンドライブラリと多機能なシンセエンジンを備えたフラッグシップモデル。$499
Arturia PigmentsArturia Pigmentsアナログとデジタルシンセシスを融合。色彩豊かなサウンドデザインが可能。$199
Xpand!!2画像膨大なサンプリングサウンドが特徴的$99

これらの製品とBLUE IIIを比較した場合、BLUE IIIの魅力はサウンドのエンジンの豊富さです。6オシレーターにFM、減算合成、波形テーブル、アナログモデリングといった複合をエンジンを積んでいるので、音色づくりの広さは一番広いといえます。

サンプル波形を搭載しているという点で、Xpand!!2、Spectrasonics OmnisphereArturia Pigmentsとの比較になりますが、

Arturia Pigmentsの場合そこまでサンプル感は強くありません。Spectrasonics Omnisphereでは、エスニックなものから独自な視点で作られたオーガニックサウンドが目を引きますが、BLUE IIIにも、エスニック感のある音色もあります。

ただ、カテゴリ的にはシンセ的なものが強いので、Spectrasonics Omnisphereのようなオーガニック感を求めるのであればおすすめはしません。

音色の質感的にはXpand!!2が一番近い雰囲気もあります。Xpand!!2はマルチ音源としてピアノやギター、ベース、ドラムなどこれ一つで音楽を作ることができるのが魅力ですが、音を作る自由度はあまりなく、あくまで元の音を選ぶというプレイバックサンプラー的なポジションです。

価格面で比較すると、$149と他のソフト音源と比較しても購入しやすい価格帯であると感じます。

まとめ

メーカーRob papen
システムMac
OS-X 10.13 以上
(Apple Silicon 互換)
AUVSTI AAXNI NKSシステムと互換性あり

Win
Windows 7 / Windows 8 /
Windows 10 / Windows 11 (32 ビットおよび 64 ビット)
VSTI
AAX (注: PT 12 以上の場合は PC AAX)
NI NKSシステムと互換性あり
認証方式シリアル
認証数2
マニュアル英語
価格$163.90
CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Intel Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

90年代後半〜00年代のあたりのシンセサウンドのパッションが強く、あの時代のハードシンセに憧れたユーザーにとってBLUE IIIは触って聞いて楽しくなること間違いなしです。

私の環境では若干不安定な挙動(音色変更時に落ちる)ことがありましたが、それはこの製品に限ったことではありませんので、あくまで1つの事例として受け取ってもらえればと思います。

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