多くの人が「これ人じゃないの?」と勘違いする音源。それがSynthesizer V です、DTMをやっている人のなかにはすでにSynthesizer Vを使いこなしている人も多いのではないでしょうか?
インストールから使い方までわりと簡単なSynthesizer Vですが、私はSynthesizer Vを使用するにあたって重要なアクティベートの処理に失敗したため、3週間程度使用できなくなりました。
この記事では私のSynthesizer V間違った使い方を紹介し、使えなくなったSynthesizer Vを回復する方法について解説していきます。
Synthesizer Vのシリアルアンバーとアクティベートについて
Synthesizer Vは、専用の歌声データベースとSynthesizer V Studio Proの2つの要素から構成されており、それぞれ独立したシリアルナンバーでアクティベート(認識)することで使用できるようになります。
シリアルナンバーによるアクティベートは複数のマシンで行うことができますが、使用には制限があります。これは、デジタル商品の無制限なコピーを防ぐためと、パソコンのトラブルで使用できなくなった場合を考慮した措置です。
新しい環境でSynthesizer Vを使用したい場合、以前のPCでアクティベートを解除する(ディアクティベートする)ことで、問題なく使用制限内で移行が可能です。この操作を「ディアクティベート」と呼びます。
ただし注意点として、パソコンの不具合によってOSをクリーンインストールする際や、古い環境でディアクティベートを行わなかった場合、アクティベートの回数が消費されてしまう可能性があります。
マシンの入れ替えであれば、ディアクティベートを行えることが多いですが、OSのクリーンインストールの場合はディアクティベートができないため、特に注意が必要です。
ディアクティベートの具体的な方法についてAHSのHPにて具体的な方法が書かれているので参考にしてください。
実際のところ、どのくらいの回数アクティベートできるのか気になる方も多いと思います。具体的な回数については、AHSなどの公式ページに記載はありませんが、おそらく3〜5回程度と考えられます。
というのも、私自身はディアクティベートを行わずに、これまで3〜5回ほどOSのクリーンインストールを行った結果、アクティベートの制限がかけられた経験があるからです。正確に数えていたわけではありませんが、この範囲で制限が発生したことから、目安として参考になるかと思います。
Synthesizer Vがアクティベートできないとはどういう状態なのか?
アクティベートが成功するとシリアルナンバーを入力後、以下のような画面になりますが、
Synthesizer Vのアクティベート回数が制限に達した場合、インストール時次のような表示になります。
他のデバイスで使われていますよ!という意味ですね。
こうなると当然使用不可能なので、アクティベートの制限解除をサポートに要求する必要があります。
Synthesizer Vのアクティベート回数の制限に達した場合の対処方法
アクティベート回数の制限に達した場合、AHSからマイページからログインします。
一見すると「製品サポート」から行けるのでは?と思うかもしれませんが、購入後の製品に関してはマイページ内での処理になります。
サポートに関しては、登録した製品しか無理なので、登録がまだの場合は登録を済ませましょう。
登録が完了すると登録製品欄に登録内容が表示されます。そこでこの製品に関するお問い合わせを選択すると必要な情報を入力するページになります。
ここで注意したいのはサポート番号です。サポート番号がないものは答えられないと赤字で書かれているので必ず入力しましょう。サポート番号について購入時のメール等に記載されているはずです。サポート番号は5文字数字と10文字の数字からなります。
返信には3〜5日の時間がかかるとありますが、私は最初のメールに1週間かかりました。
※お問い合わせの返信につきましては、通常3~5営業日ほどのお時間を頂いております。
※電子メールでお問い合わせの際は、お問い合わせやトラブルの内容について具体的にお知らせ頂けますようお願い致します。
※シリアルナンバー/サポート番号の紛失やWindowsのレジストリに関するご質問につきましてはお答えすることができません。また、ハードウェアについてのご質問に関しましてもお答えいたしかねますので予めご了承ください。
とりあえず焦っていてたのもあって、こちらの要求だけ書いて送ったのが以下の内容
OSを再インストールした際に、アクティベートの解除を忘れてしまったた
めに画像のような表示が出てアクティベートできなくなりました。
アクティベートできる方法を教えてください。
その内容に対してサポートから次のような内容のメールが届きました。このメールが届くのにまず5日要しました
突然のパソコン故障やOSクラッシュなどでディアクティベートができない場合を想定し、数回までディアクティベートを行わずに新しい環境に移行できるよう、救済措置として猶予期間を設けています。
現在、ディアクティベートされていないまま別の環境へ(OSの初期化や新しいパソコンへの移行)移行されたことが何度かあるでしょうか?
今回リセットしたパソコン以外に、以前使用していたパソコンはお手元にございますか?もし手元にある場合は、その環境でディアクティベートを行うことで、新しい環境で再度アクティベートできる状態に戻すことが可能です。過去に使用されていたパソコンが手元にあるかどうか、ご確認をお願いいたします。
もし他のPCが故障などで手元にない場合は、状況の詳細をお知らせください。ライセンス上問題がないと確認でき次第、制限解除をさせていただきます。
そりゃそうですよね。
というわけで返信内容に対して答える形で次のように返答
ディアクティベートをせずに、何度かOSのクリーンインストールを行いました。今回リセットしたパソコンの他に、それ以前に使用されていた他のパソコンはありません。
しかし、ここからが長かったです。返信があったのは9日後!確認漏れのため遅くなったとのこと。
無事に制限解除で喜んだのもつかの間でした。専用歌声データベースも一緒にきえてしまっていたわけですが、制限が解除されたのはSynthesizer Vのみ。当然ですよね。Synthesizer Vのアクティベートについてしか相手に伝えてないのですから、
さて、そこから、もう一度AHSのサポートに連絡をとり所持している2つの専用歌声データベースのディアクティベートを再申請
Synthesizer V AI 夏色花梨
Synthesizer V AI SOLARIA
するとSynthesizer V AI 夏色花梨 に関しては問題なかったのですが、SOLARIA については
SOLARIAについては弊社製品ではないため、制作・発売元様であるEclipsed Sounds様へご依頼ください。
そうです。これはDreamtonicsからの購入だったのでAHSのサポート外です。Eclipsed Soundsへのご依頼とありますが、購入したのはDreamtonicsだったので
I have performed multiple clean installs of the OS without deactivation. Can no longer be activated. I haven’t installed it on any other machines. Please remove the restriction.
あとは、シリアルナンバーとサポート番号をのせて、タイトルはRe: Solaria Re-Activate Request として送信したところ1日で解除となりました。
まとめ
Synthesizer Vはすごくリアルで便利なボーカル音源ですが、私のようにOSのクリーンインストール処理によるアクティベート系で失敗すると2週間〜3週間くらいかかってしまう場合があります(私の伝え方の不備も大きいのですが)
とにかく大事なのは
OSのクリーンインストールや新規システムの以降時には必ずディアクティベートをする
です。
便利なツールだからこそ、いざというときに困らないように注意しておきましょう。