Vacuum Proってどんなシンセなんかあんまりきれいじゃない画面だけどいい音出るの?
Vacuum Proを使えば非常暖かみある音を簡単に作ることができます。この記事ではVacuum Proの使い方や音色などについて詳しくお話してみたいと思います。
Vacuum Proとは
Xpand2!!やHybrid3を作ったAIR社のソフトシンセです。少し薄汚れてたインターフェイスが特徴的なソフトシンセですが、出てくる音は非常に攻撃的でトランスやテクノ系に強い音色が豊富です。
Vacuum Proの特徴
Vacuum Proのユニークな特徴として6つの真空管を搭載(エミュレーション)していることです。
ディストーションエフェクトというよりはアクの強いサチュレーションといった感じになります。
このサチュレーションをいかにうまく使うかでVucuum PROの良さを引き出せる究極のパラメーターと言えそうです。
4VCOシンセ
通常の画面では2OSCですが、上段にあるPARTAとBを同時に動かすことで4OCシンセにもなります。
そしてこれらをモノフォニック・シンセとして使うこともできます。
必要最低限のパラメーターだけで音作りが可能
上の画像の左側にあるSMARTとボタンを押すと
パラメーターの数が絞ることができます。このスマートコントローラーが実によくまとめられています。パラメーターは名前こそ違いますが、LPF レゾナンス、エンベローブのアタックとリリース サチュレーションとなっていて正直ここだけで十分かっこいい音を作ることができます。
フィルターは独立して二種類
HPF/BPFとLPFは独立しそれらのフィルターカーブも選ぶことができレゾナンスも各フィルターに独立して二種類ついています。レゾナンスが独立してついているのはかなり珍しいと思います。このあたりに「単なる色物シンセだけじゃないよ」という妙なこだわりが見えますw
CPU負荷
実はちょっと重めです。PART AとPART Bを同時に使い、通常はモノラルですが、ダブル効果を得られるダブルボタンを押すと通常5〜8%くらいが10〜15%くらいになります。そのとなりのECOボタンを押すことでCPUへの負荷は少しだけ回避できます。
音の傾向
音色としてはアナログ・シンセにサチュレーションで色付けをしている感じではありますが、
SINE波は入っていません。
左上のQUADスイッチをいれることで4つのSAW波をデチューンさせられる機能があり、これをオシレーター2つで使うと8デチューンPART AとBをすべて使うと16デチューンといったSUPER SAW的な音が作れます。(実際は8デチューンで十分だと思います)
しかしQUAD機能をすべて使うとCPU負荷が20%を超えてきます。しかしVucuum PROのSuperSAWはHyBrid3と違って温かみがある感じがあって使いやすいと思います。
惜しい点
真空管シンセというマニアックなポジションを活かして真空管を選べたりすると面白かったですね。そのぶん負荷は劇的にあがるかもしれませんが、
さいごに
パッとみた瞬間の汚さは出音とつながるところがありますが、わりかし使いやすい音源だとは思います。
Hybrild3にはデジタル的な音を担当させVucuum PROはアナログ的な音を担当させることで音色の差もわかりやすいので使用頻度がふえると思います。
Vucuum PROぜひぜひ使ってみてください。
コメント