VocAlign 6 Pro使い方&レビュー!プロのボーカルトラッククオリティはこれで作る!

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いっぱいボーカルを重ねればプロっぽくなるって聞いたから、やってみたけど、なんか違うんだよね。なんでだろう?

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あー、それ、多分ピッチとかタイミングがズレてるせいじゃない?ただ重ねるだけだと違和感が出るんだよ。

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えっ、そうなの?同じ歌を歌えばいいだけじゃないの?

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一見簡単そうだけど、実はめっちゃ繊細なんだよ。ピッチやタイミングが少しでもズレると、全体がゴチャっとして聴きづらくなる。

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うーん、じゃあ全部手作業で直さないといけないの?それ、すごい面倒そう。

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そこでオススメなのがVocAlign 6 Pro!これ使えば、メインボーカルに合わせてダブリングやハモリのピッチとタイミングを自動で補正してくれるんだ。

VocAlign 6 Pro!はメインメロディに対してダブリングしたトラック(またはハモリトラック)のピッチやタイミングを補正できる超便利な音声編集プラグインです。タイミングが補正されたボーカルトラックはダイナミクスエフェクトのかかり方も変わってきます。よりクオリティアップにつながります。

ここでは実際使ってみた効果およびかんたんな使い方について開設します。

Synchro Arts
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール

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VocAlign 6 Proとは

VocAlign 6 Proは、Synchro Arts社が提供するオーディオ・タイミング補正ツールです。主にボーカルやダブルトラックのタイミングを自動的に調整するために使用され、台詞、コーラス、アンサンブルなど、さまざまな場面での編集効率を大幅に向上させます。

主な特徴

  1. 高精度のオーディオ・タイミング補正
    • 入力トラック(Guide)とターゲットトラック(Dub)のタイミングを瞬時に一致させ、音のずれを最小限に抑えることができます。音声のタイミングが異なるマルチトラックのミックスやボーカルのダブリングなどで、ナチュラルな一致を実現します。
  2. フォーム・エディット機能
    • フォルマントシフト機能により、ピッチ補正後の音の自然さを維持。元の音声の特性を尊重しつつ、自然な声の響きを保ちます。
  3. 広範なDAW互換性
    • Pro Tools、Logic Pro、Cubase、Studio Oneなど、主要なDAWで動作します。DAW内でのオーディオ編集がスムーズに行えるため、プロジェクトのワークフローを大幅に向上させます。
  4. 音声のリズムやピッチの柔軟なカスタマイズ
    • タイミング、ピッチ、そして強弱を自由に調整できるため、単なるタイミング合わせを超え、表現力豊かな音声を再現できます。
  5. 新機能の強化
    • 最新のバージョンでは、処理速度や精度が向上し、より使いやすくなっています。特にコーラスやグループボーカルの調整が迅速かつ正確になりました。

VocAlign 6 proは2つのバージョンがあります。

特徴
無印VocAlign 6 への取り込みが遅い
ARAVocAlign 6 への取り込みが速い

ノーマル版(以降無印)は例えば3分のボーカルデータを取り込む場合に実時間をかけてプラグインに流し込んでいくことになります。

DAWのオンラインバウンスみたいなものだと思ってください。

一方ARAは高速に読み込めるオフラインバウンスだと思ってください。

右がARA左が無印となります。画面上での両者の違いはCaptureボタンがあるのがARAになります。

ここでは ARA版で話を進めていきます。

VocAlign 6 Proレビュー%使い方

ここでは具体的にVocAlign 6 Proを使用した例を紹介します。

VocAlign 6 Proは、複数のボーカルトラックのタイミングやピッチを自動で揃えられる便利なプラグインです。主な用途として、コーラスやハーモニーの編集があります。タイミングを揃えてバランスを整えることで、よりまとまりのあるミックスを作成できます。

また、ボーカルをユニゾンで重ねた際や、ボーカロイドやSynthesizer Vで作成したボーカルデータがイメージとズレている場合にも、簡単にピッチやタイミングを補正できるため、非常に役立ちます。

では実際ずれているボーカルとダブリングの音源を聞いてください。

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そんなに悪いような気もしないような?

わかりやすい違いとしてはダブリングの方が長くなっています(もちろんその部分以外にもタイミングや音の長さが異なっています)

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本来であれば、このようなケースは歌い直すことが多いわけですが、どうしても歌い直しができないケースもあると思います、そういうときにVocAlign 6 proが役に立つわけです。

では実際VocAlign 6 proを使用してみます。

使用方法はかんたんで、メインとなる音声データにVocAlign 6 pro ARA版を立ち上げます。この時大事なのは、画面右上のチェインボタンをクリックして紫色に点灯させます。これをしないとメイン音声用のVocAlign 6 proとダブリング用のVocAlign 6 proが連動しません。

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キャプチャーボタンを押せば、メインの音声データが読み込まれます。これがガイドとなります。

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つぎに、ダブリング用のトラックにもVocAlign 6 pro ARA版を立ち上げます。するとすでにガイド用のメイン音声データが表示されています。

ダブリングトラックを読み込む前に、プリセットから任意の設定を選んで読むこむことが可能ですが、わからない場合はそのままでも問題ありません。

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ここで、DUBトラック(画面中央)のキャプチャをクリックするとダブリングトラックが読み込まれます。

読み込まれたものはガイドトラックを参考にしてタイミング等を補正したものがOUTPUT(画面一番下)に表示されます。下記画像でみれば、ダブリングトラックで音が伸びすぎていた部分が補正されているのがわかります。

で補正された音声データが以下のものになります。

VocAlign 6 pro使用
VocAlign 6 pro使用前

音のタイミングがジャストになったことでダブリングを含んだボーカルトラックがより洗練されたのがわかると思います。

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確かに全然違う!

プリセットを変更することでOUTPUTの情報も変わるのでイメージものになるまで色々と選んでみるのが良いと思います。

上記ではメインとダブリングの2トラックですが、ハモリトラック入っていた場合ではどうなるのか?

基本的な使い方は同じで、使用したいトラックだけVocAlign 6 proを立ち上げガイドにメイン音声データを読み込ませた後、取り込みたいトラックの分だけVocAlign 6 proを立ち上げます。

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あとは、ハモリトラックであってもデュアルトラックであってもどちらでもいいのでDUBトラックのキャプチャーボタンんを押すだけです。

DUBトラックに取り込まれたファイルの名前が目的とするファイル名になっていれば問題はありません。

VocAlign 6 pro off
VocAlign 6 pro on

ダブリング+ハモリトラックそしてガイドとなる3つのボーカルトラックであってもかなりの精度でタイミング等を補正してくれます。

Synchro Arts

VocAlign 6 proにはタイミング以外に簡易の自動ピッチ修正機能があります。ただ、注意したいのはMelodyneのような完全にマニュアルでピッチを修正するようなものではなく、ガイドまたダブリングトラックにたいしてピッチ補正をかけるというものです。

それでもこの機能が搭載されていることでよりボーカルトラック全体のクオリティはさらに上がるわけですが、Melodyneのような機能や大きくピッチが外れてしまったボーカルを自動で修復はできないので、そこだけは注意しておきたいところです。

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システム

Mac

  • macOS 10.11 or higher
  • Intel Processors of Apple Silicon (M Series) Processor
  • AU, VST3, or AAX 64-bit host

*Apple Silicon Version of Logic does not support ARA plugins

Windows

  • Windows 10 or higher
  • Intel or AMD Processor
  • VST3, or AAX 64-bit host

VocAlign 6 ProとVocAlign 6 Standardの違いについて

VocAlign 6 ProとVocAlign 6 Standardの主な違いを開設します。

機能/特徴VocAlign 6 ProVocAlign 6 Standard
タイミング調整
Smart Align
フォルマントシフト
トランスポーズ
ピッチ補正
Smart Pitch
プロセスグループ
価格(セール価格$383.90 $229.90$163.90$97.90

VocAlign 6 Proは、より高度な機能を備えたプロフェッショナル向けのバージョンです。フォルマントシフト、トランスポーズ、ピッチ補正、Smart Pitch、プロセスグループなどの追加機能が含まれています。

一方、VocAlign 6 Standardは基本的なタイミング調整とSmart Align機能を提供する、よりシンプルで手頃な価格のバージョンです。価格に関しては、販売元によって若干の違いがありますが、VocAlign 6 Proの方が明らかに高価です。ただし、プロフェッショナルな機能を必要とするユーザーにとっては、その追加機能の価値に見合う価格設定となっています

このことからすでにピッチ修正ソフトを持っていてタイイング補正だけをしたい場合はVocAlign 6 Standardでも目的に近づけるかもしれませんが、よりよいボーカルトラックをより早くクオリティの高いものにしたい!プロのようなボーカルトラックを作りたい場合はVocAlign 6 Proがおすすめです。

まとめ

VocAlign 6 pro便利です。これを使用したものとしていないものとではボーカルトラックのクオリティはまったく別次元です。特にコーラス(ダブリングトラック)を多様することが多い昨今の曲ではMelodyneのようなピッチ修正ソフトと同レベルで必要不可欠といっても言い過ぎではないかもしれない。

ただ、これらを使うあまりにピッチ修正と同じく「あとで修正すればいいや」という部分が作品のクオリティを下げてしまう可能性だけは考えておいたほうが良い気がします。

ピッチ修正、タイミング補正はいわば時代の再生フォーマットの一つとして考えながらも、神は細部にやどるという言葉を忘れずにいたいですね。

Synchro Arts
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