どうもUGです。

サウンドクリエイターにとって耳コピができるできないとでは

作品のクオリティの高さとクリエイターの成長の速さに

大きく影響することは間違いありません。

近年のトップJPOPクリエイターたちは90年代に通信カラオケのための

データ作りとして耳コピをしまくった人が多いという話を聞きます。

確かに、売れてる曲を細部まで耳コピできて、それを何百とすれば

作/編曲に必要な能力が身に付くのはわかると思います。

しかし、

耳コピができなくてもプロになれます。

今日はそんな耳コピ大嫌いな私がどうやってプロになれたかを話してみたいと思います。

とにかく耳コピが苦手

20年以上DTMで音楽を作っていますが未だに耳コピは苦手です。

まともに完コピなるものをしたことはおそらく一度もありません。

私の耳コピスキルはメロディとベースが限界

コードとかになるとかなり適当になります。

高校のときにはじめて耳コピに挑戦しましたが、

拾ったメロディは五度上で拾ってましたw

そしてその音痴な耳コピはその先数十年と続きますw

 

できないならしなくてもよい

できないことをできるようになるまでの根性を持ち合わせいなかった当時の私は

すぐに耳コピはあきらめ「デタラメ」ながらにそれっぽい曲を作り続けました。

当時は小室哲哉に久石譲にあこがれていたので、そういう音楽ばかり作っていました。

 

ただ、一曲仕上げるスキルがないので、途中でぽーいと投げ出した曲は

果たしてどれくらいか想像もできません。

でもひたすら「それっぽい」ものを作り続けました。

何故か?それが一番楽しい音楽との関わり方だったからです。





Bzの会社がフロムAでクリエイター募集

 

それっぽい曲を100曲作ったある日

友人がフロムAを持ってきて

「君、音楽作れるんやったらこんなんに送ってみたら?」

と言って差し出されたフロムAには

「作編曲、募集 ルームズレコーズ」という項目がありました。

 

ビーイングとBMGビクター(当時)の共同出資によってできたレコード会社です。

面白い時代です。バイト広告にクリエイターを募集するのですからw

とりあえずその会社がどんなものかさっぱりわからなかったのですが、

音源を送ってみたら楽曲選考の一次選考を通過しました。

 

こういう話をしたら「さぞかしすごい音源を作ることができたのだろう」と

思う人がたくさんいるかもしれませんが、

どこがメロディかわからないトラックにミックスもぐちゃぐちゃですから

何が評価されたのかわかりませんが、今なら分かります。

 

それは「それっぽい匂いがする」というところだったと思います。

楽曲のクオリティなんて数をこなせばどうにでもなります。

私はそれっぽいものを作ることに時間と量を割いていたので

その部分が実ったと思いました。

残念ながら面接時では相手の希望にかなうタイプのクリエイターではなかったので

その先に進むことはありませんでした。

 

ここからさらに「よしもっとそれっぽいものを作ろう」と思い

さらにはそれっぽいものを作り続けました。

そうしてネットで細々と活動し続けていると、

いろんな所から声がかかるようになり、

運も味方してゲーム会社のサウンドクリエイターになることができました。

結果も嬉しかったのですが、

「それっぽいものを作り続ける」ことが間違っていなかった

という自分のプロセスを評価できたのが何よりの喜びでした。

会社では自分の個性で勝負しようとする先輩がうまく結果が出せないなか

私はそれっぽいことが好きだったのでそこを特化したサウンドばかり作っていたので

先輩からは「個性がないなー」と言われながら社外コンペで仕事を取れる人になっていました。

「それっぽい中にいかに自分の個性を出せるかがサウンドクリエイターの力」と再認識しました。

 

見識を広めるためにたくさんの曲を聴いた方が良い?

よく見識を広げるためにたくさんの曲を聴いた方がよい!

という話もなりますが、私はそうは思いません。

むしろ同じ曲を100回聴けるが大切だと思っています。

 

だって100回も聴いていたら必ずあきますw

同じことを続けられるのはそれだけ魅力を感じ

何かしら新しい刺激をくれるから100回も出来るんです。

同じことを飽きずに何度でもできる人はサウンドクリエイターの資質があると思います。





おわりに

私はプロになるまでのプロセスは

  1. 耳コピはしていない(完コピはもってのほかw)
  2. できることしかしない
  3. それっぽいものをたくさん作る
  4. 作ったものはネットにすぐにアップする
  5. クリエイター募集やそういう案件がないか暇があればチェックする

こんな感じでした。

 

サウンドクリエイターを目指している人はとりあえず真似から入るべきだと思います。

どんな好きな曲でもいいです。それっぽいものを目指しましょう。

でもどこまで言ってもオリジナルを抜くことはありません。

作ったものは「それっぽい」ものにしかなりませんがそれで大丈夫です。

量より質と言われてた時代にひたすら量にこだわっていたおかげで

プロとしてやっていけています。

今後はその質と量のバランスがうまい具合にとれた人が抜け出てくる時代になると思います。