ギターの音がこもっているのでEQやコンプかけまくってるけど全然よくならない。EQやコンプの設定が悪いのかな?
ギターの音がが抜けない(音がこもる)このような問題を抱えている人は多いです。
この問題を解決するために音のこもりをEQで解決しようとしている人がいますが、問題は別にある可能性についてお話します。
ギターの音作りで見直してほしいのはインピーダンスです。
これができていないと例え50万のギターを使ってもインピーダンスをバッチリ合わせた2万円のギターに負けてしまいます。
インピーダンスって何?
インピーダンスとは電気回路等における抵抗を表す複素数である。インピーダンスの虚数部は、入力に対する出力の位相の変化を表しており、交流電流等の波の入力に対する抵抗を表現することができる。wikiより[/
インピーダンスという言葉の意味は無理して理解する必要はありません。。覚えておくのはこの2つの現象だけです。
- インピーダンスが高い=電圧が高くなり「ノイズを拾いやすい」
- インピーダンスが低い=電圧が低くなり「ノイズを拾いにくい」
ギターやベースはインピーダンスが高い、「ブーン」とか「ジー」とか何も音だしてないのにノイズのりますよね。あれはインピーダンスが高いことでノイズを拾ってしまうことなんです。
あれれうっとおしいですよね。この世から滅びればいいのにと私は思っています・
そして「ロー・インピーダンス出し - ハイ・インピーダンス受け(ロー出・ハイ受)」の原則というのがあって、音をよくするための1つのお約束みたいな感じです。そしてさっき説明したようにギターやベースはハイインピーダンスだから、受ける方であるオーディオインターフェイスはギターより高ければ良いよね?って話しになります。
もしオーディオインターフェイスに入るときに、そこでインピーダンスがあっていないとノイズだけではなく、音色が変わってしまったり劣化の原因になってしまいます。
オーディオインターフェイスとのインピーダンス?ってどういう関係って思いますよね?それをこれからお話します。
オーディオインターフェイスのインピーダンスについて
最近のオーディオインターフェイスはほぼギターのインピーダンスに合わせた「Hi-z」(ハイインピーダンス)入力が可能だよ。これがあればギターの音を劣化せずに取り込むことができます。
Hi-zと書かれてなくてもギターだけのマークだけの場合もあります。インターフェイスに書いていないものでも説明欄にあったりすのでしっかりとチェックしましょう。
Motu M2の場合
2 x XLR / TRS「コンボジャック」マイク/ライン/ Hi-Zギター入力、各入力に独立したプリアンプゲイン、48Vファンタム電源、モニタースイッチ
かなり高額なオーディオインターフェイスなどにはない場合もあります。
インピーダンスがあっている音とあっていない音の違い(サンプルデモ音源)
「インピーダンスがあっていないと「音が劣化」するんでしたっけ?」という疑問が出てくるかもしれません、ちなみにインピーダンスがあっていない音はこんな感じです。
次にインピーダンスを合わせた音です。
まるでプラグインを使ったような音になったと思いますが、単純にインピーダンスを合わせただけです。
音質はオーディオインターフェイスによって違います。ですが、合わせることで、ここまで音がよくなるというか、元にもどるケースもあります。
もとに戻る?とは?
多くの人はケーブルや良いオーディオインターフェイスを使うことで元の音から良くなるという足し算で考えていますがそうではありません。音はケーブル1つ通るだけでも劣化する。つまり音は常に引き算で考えます。。だから、音がよくなったというよりは元々の音を再現している。「マイナスがゼロになった」というのが正しい表現になります。
DIダイレクトボックスについて
]ダイレクトボックスとも呼ばれているけど正式にはダイレクト・インジェクション・ボックスといいます。最初に放したインピーダンスをあわせるための道具でライブハウスには必ずあります。
ちなみにこれを考案したのはビートルズにプロデューサーであるジョージ・マーティンって言われてる。
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コンパクト・エフェクターはDIの代わりになる?
コンパクト・エフェクターはDIの代わりになるという話を聴いたことあるかもしれませんが、ギターのコンパクト・エフェクター出力がオーディオインターフェースのインピーダンスがあっている状態であれば使えますが、多くのコンパクト・エフェクターの出力はハイインピーダンスのままなのでDIとしては使えないものが多いです。
音のこもりの原因は?
インピーダンスを学術的に理解しようとすると大変だから。とにかく以下のことだけ覚えるといいですよ。
- インピーダンスが高い(ギター、ベース)=電圧が高くなり「ノイズを拾いやすい」
- インピーダンスが低い(シンセなど)=電圧が低くなり「ノイズを拾いにくい」
インピーダンスを合わせても音がよくならない場合は?
こんな使い方をしている可能性もあるので、まずはプラグインを全部はずしてみましょう。
まとめ
ミックス段階まで進んでいるのであれば、原因は色々と出てくると思います。
ただ、生楽器を取り込むときはインピーダンスには注意をした方がいいです。上記のサンプルのこもったおとに歪みをかけて、LRでふって…みたいな音を作りをしていたらそれこそモコモコになってしまう可能性がありますから