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音がぬけない!こもる原因をとりあえずEQで簡単に認識する方法

この記事で解決できること

ボーカル録音やミックスがこもってしまう。

イヤホン等で音楽を再生するとこもって聞こえる。

スピーカーの再生音がこもる

などなど

DTMで作曲をしていると必ずぶつかる問題それが「音のこもり」です。せっかく頑張って作ったのにモコモコして聞きにくい

どうやったらかっこよく抜ける音を作ることができるのだろう。

こんな悩みを持っているならばこの記事から学べることは多いです。

この記事では音がこもる原因をイコライザーを使ってかんたんに説明しています。

なので「手取り足取り教えてほしい」という人には向かないかもしれません。ですが、ゆっくりと最後まで読み勧めてもらえれば必ず「なるほどそういうことか、じゃあ自分でもやってみよう」と思えます。

この記事は市販されているプラグインを使いこなすことに繋がります。

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作編曲家(DTMブロガー)
作編曲家/DTMブロガー&講師 /テレビ番組/CM、映画、よさこい、ゲーム、などのBGM及び効果音を作成

音がこもる理由とこもった音をクリアにする方法について

これは色々な問題を含んでいます。なので1つ1つお話してきますが、こもると同時に考えたいのは「音の抜け」です。

音が抜けると「こもらない」と考える人も多いですが、そう単純な話でもありません。例えば、高音域をイコライザー等でブーストすれば「抜けたような気がする」という感じを経験した人は多いのではないでしょうか?

しかしこれはこもっている状態を解消したのではありません。音のこもりの要因は様々ですが、一般的には中低音域に音が集まりすぎている状態です。

高音域をイコライザーでブーストすると、こもりの原因の中低音より高音域が耳につくため「音が抜けた」ように感じるわけです。

なので「音抜け=イコライザーで高音域を上げる」のではなく「音抜け=中低音息を下げる」という考え方からアプローチすることでクリアで聞きやすい音になります。

スピーカーの再生音がこもる場合

好きな曲をitunesやLineミュージックをスピーカー等で再生してこもるのは、次の2つ

セッティング

場所

スピーカーは音が前だけに向いて出ているように感じますが、実際のところは全方位に向けて音が出ています。バランスが一番大きいのがスピーカーの正面ということをまず理解しましょう。

そして、全方位に出ている音は壁など色々なところにぶつかってその反射した音を私達は聞いています。そして部屋の大きさや形などが原因でその反射した音が次の反射を作り、結果的に、音がこもりやすい周波数を増幅してしまうのがスピーカーの再生音がこもる理由です。

ではこの場合の対処の方法は次の3つです。

スピーカーを壁から離す

スピーカーの下にクッションや音を吸収できるものを挟む

スピーカーの角度を変更する

3つに共通するのは「不要な反射音を少なくする」ということです。これらはスピーカーのサイズ等によっても変わってきますが、反射音をうまくコントロールすることで音のこもりを軽減できる可能性があります。

またこれはDTM(音楽制作)で使うソフトですが、各帯域をすべてフラットにしてくれるものがあります。

モニタースピーカーでこもる理由

厳密な意味での音の濁りとは少し違いますが、スピーカーは全面からだけ音が出ていると思われていますがそうではなく全方位に音が出ています。音は部屋中を反射して耳に届きます。その結果濁った(必要以上に低音が強調されたり、左右の定位感がぼやけた)音になることがあります。

スピーカーの位置を整えることで適切な音が再生されます。結果、音がはっきり聞き取ることがでミックスや編曲にまでも大きく変わります。

ポイントはできる限り、フラットな再生環境を目指すのがポイントですが、そうは言っても、これはプロでも難しかったりします。そういう人のためにこういうプラグインがあります。

これは部屋の音響特性をマイクで計測して、スピーカーからの出音をフラットにしてくれるものです。

一部のプロの中ではこういうのに頼らず自力でルームアコースティックを(部屋の響き)を整えないと駄目だ!という人もいますが、多くのミキシングのプロの人が参考にはなるし、勝手損はない!そもそも自力でルームアコースティックなんかやったら時間もお金も飛んでいく!非生産性極まりない!という人もいるので、私も無駄なお金と時間は省けるなら省きたい方なのでこういうプラグインを使うのは賛成です。

カーオーディオでボーカルがこもる場合

スピーカーでこもる原理の延長線上として車で音楽を聞くときにボーカルがこもって困るという人もいます。車のスピーカーの位置は基本足元です。そしてスピーカ0は目の前ではなく、横に向けて装着されています。音の低音は隅にたまりやすいため、どうしても中低音域からの明瞭度が下がってしまう場合があります。

この場合も基本はイコライザーで高音域だけをブーストするのではなく、高音域は基本3dB程度の上げて、80Hz〜140Hzを3dB程度下げるだけでもこもりが改善された音になります。

イヤホンの再生がこもる理由

スピーカーのように部屋の反射が影響しないイヤホンで音がこもる主な理由は次の2つです。

イヤホンのグレードが悪い

もともとのミックスが悪い

正直な話、スピーカーにしてもイヤホンにしても安いものは再生能力に限界があるので、どうしても音が抜けきらない場合があります。とくに最近の音の隙間がないようなダンス音楽では顕著です。

iphoneに付属しているイヤホンはそれなりの音を聞かせてくれますが、それでも付属品はあくまで「音の確認用」という意識がメーカー側にあります。もしその付属のクオリティで満足できない場合は1ランク上のイヤホンの購入を検討する必要があるかもしれません。

もともとのミックスが悪いという身も蓋もない状況も考えられます。

その場合の対処こそこの記事で語るべき「音のこもりを軽減するイコライザー」の使い方になります

知っておきたいイコライザー6dBブーストの意味

イコライザーでブーストカットの単位はdBを使います。このデシベルですが、数値以上の意味があることを理解しておく必要があります。音量の世界では6dBブーストすると音量が2倍になります。

画像

音 声 研 究 に お け る ピ ッ トフ ォー ル-デ シベ ル 表1 音圧の倍率(何 倍になったか)とSPL(dB) の増加値 との関係(概 算値)より

明確で効果的な意図もないままイコライザーで6dBブーストすれば、音のかぶりはさらに大きくなります。こもる原因としてこの部分も知っておくほうがよいでしょう。

音楽鑑賞用 こもり解消のためのイコライザーカット使用方法

イコライザーを使ってこもりを軽減したい場合まず大切なのは、高音域を上げるのではなく中低音域をカットするという考え方です。

音のかぶりをイコライザーで「カット」するという考え方が大切です。しかしどこをどうカットすればよいか?というのがわかりにくいですよね。

音楽を楽しむ場合は、ドンシャリ傾向(全体的に派手にしたい)という場合は、中低音、400〜800Hz前後を3dB〜6dBほどカットしてみください。それだけでもかなりすっきりするのがわかると思います。

なぜ、その帯域をカットするとすっきりするのか、それは各楽器でよく使われる帯域がそのあたりに集中するからと思ってもらって大丈夫です。

DTMにおいて音楽を作るうえでこもらないためのイコライザー使用方法

インスタントな方法ですが、まずはマスターにイコライザーを指して500Hz以下を3dB〜5dBくらいカットしてください

画像

実はこれだけでも音のこもりはある程度解消できます。

音がこもる理由の一つは「すべてを聴かせたい」と思うことで楽器同士の音量バランスを上手く取れていないからおきます。

大切なのは、音がひしめき合っている部分の楽器をどう振り分けるかです。

ここでの対策方法は2つ

似たような音域の楽器は同じ音量にしない

パンニングで左右に分ける

例えば、ギターは右チャンネル、ピアノは左チャンネル、という考え方です。また、近い音域であれば上記のように片方だけイコライザーで削ることで音の密度を減らすことができ、その結果音のこもりを解消することができます。

音を聞いてもわからないという場合は下記記事にある「スペクトラム・アナライザー」というソフトを使って楽器の周波数を解析します。なれてくるとそれらを見なくてもある程度の予想はできるようになります。

「音楽家は耳で勝負だ!」という話をする人もいるかもしれませんが、スペクトラム・アナライザーはプロでも普通に使っているものです。よりよい音楽を作るためにプロは目や耳使えるものはすべて使い切るわけですから、

「耳だけで勝負!」という考えは逆にプロフェッショナルとはいいにくいですね。

そしてこれらの考え方はミックスでありながら同時に「アレンジ」であるということの気がつけるとイコライザー等に頼らなくても音のこもりはかなりコントロールできるようになります。

楽器の音域と周波数帯域これはDTMをするえで音のこもりを防ぐためにどうしても覚えておきたいところです。

「なんだかめんどくさそう」と思うかもしれませんが、なれてしまえば「そりゃそうか・・」と思えるほどシンプルなものですので、あせらずしっかりと楽器の周波数と音域について覚えておきましょう。

ちなみに次の動画ではベース、ギター、ピアノ、ドラム(キックとシンバル)を同時に鳴らした瞬間をアナライザー表示したものです。

画像にするとこうなります。

画像

使っている音はギターはオーソドックスなEメジャーコード、

画像

ピアノはベース音+コード

画像

ベースは4弦開放(4弦エレキベースで一番低い音)

画像

ドラムは、シンプルな8ビート

画像

おそらく、この音だけ聴いて「音がこもっている」と思う人はまりいないかもしれません。

わりと低音と高音のバランスがよいので「ギター、ポップ・ロック」というジャンルであればここがあまり派手にイコライザーを通す必要はないと考えてもいいです。(このあたりは自分の好きなジャンルの曲をしっかりと聴き込むことで身についてくる感覚です)

いろんな音が重なっているのがわかると思います。この重なっている中でどれ聴かせたいか?を考える。

そのために他の楽器の重なっている部分をカットする方向で考えるとイコライザーを使って音がこもることは軽減されます。

「じゃあカットカットっていうけどどれくらいカットするの?」って思うかもしれません。

目安は3dB程度を目安にするのがよいでしょう。

なぜ3dB

6dB上がると音量が2倍になる、逆を言えば、6dB下がると音量は半分以下になるからです。

ギターの音域と周波数

画像

この表を見たときに「思っていたよりも狭い感じがした」という人もいらっしゃいます。

よくギターで「5kHzをブーストしてー」みたいな話はすでにギターの実音を超えて音の倍音部分である周波数を調整していることになります。

さて、実音周波数は82Hz〜1245Hzですが、イコライザーを使っての音作りの帯域は主に次のようになるのが一般的です。

画像
  • 60〜120Hz ミュート奏法時の低音弦のリズムが太くなる帯域
  • 200〜600Hzギターのボディの鳴りが出る帯域。暖かいサウンド
  • 600〜1.2kHz アタック音を大きくできる帯域。メリハリのあるサウンドに
  • 8kHz〜12kHz 上げると明るいサウンドにになる。アンプ・ノイズも多い帯域

参考文献 すぐに使えるEQレシピ より「エレキギターの音色の特徴

画像ではノーマライズしている状態なので音量はかなり大きくなっていますが、この画像からみてもわかるように

音作りの参考になる周波数帯域の音量が出ていることがわかります。この状態でむやみにイコライザーでブーストすると

当然他の楽器との重なりが大きくなり結果音がこもることになります。

ここでのイコライザー処理は全体をイメージしたうえで「曲を軽くして疾走感を出したい」のであれば

ベースな

ちなみに画像の音は6弦開放E2(82Hz)の音です。これにクランチ系エフェクターを通しています。

ギターに限らず楽器の多くは倍音を発します。

この倍音が他の楽器と重なることで音楽としての響きが生まれるわけですが、かさなりすぎるとごちゃごちゃとした音になっていきます。

勘違いしてほしくないのは「重なることが駄目」ということではありません。音は必ず重なります。大事なのはその中で

「一番何が聴こえてほしいのか?」ということを決めることが大切です。

このギターの動画を参考に、他の楽器をアナライザーで確認することで、「楽器Aと楽器B」を比較したときに「どちらをより大きくしたいか?」を考えたときに

必要最低限のイコライザー処理が可能になり、こもらないミックスクオリティを確保できます。

アナライザーに関してはこちらの記事は参考になります。私も多用していますが、とてもわかり易く、初心者が周波数同士の音のかぶりを認識するのにおすすめです。

ミックス ベース 音量音圧が理解できるMMultiAnalyzerの使い方

ボーカルミックスで音がこもる理由

ボーカルミックスで音がこもる理由は次の3つが考えられます。

マイクの使い方

音の棲み分け

エフェクトプラグインの使い方が間違っている

音をこもらせないためのボーカル録音方法として大切なマイクとの距離

大切なのはマイクの距離と反射音です。

よく「ダイナミックマイクよりコンデンサーマイクの方が音が抜ける(こもらない)という話をきくかもしれませんが。それは正しくありません。コンデンサーマイクの方が感度が高いため、同じ音量にすればダイナミックマイクは小さくなります。そのため、「こもる」印象を受けてしまいますが、ダイナミックマイクをしっかりとした音量で鳴らした場合は音は抜けてきます。

まず基本的にマイクとボーカルの距離はこぶし2つ分(20cm)くらい話取るのが一般的です。

近づきすぎると近接効果といってマイクに近い距離のものは低音が強調されがちになる傾向があります(これはコンデンサーマイクよりダイナミックマイクの方が近接効果の影響をうけます)

また、部屋の残響感をへらすためのツールとしてリフレクションフィルターと呼ばれるものがあります。

マイクのすぐ後ろに吸音材を貼り付けることでマイクに入る残響を減らすというものですが、これが原因で音がこもるケースも実際はあります。なので、もしリフレクションフィルターを使っていて「音がこもる」という場合は一度取り外して録音してみると音抜けを実感できる場合があります。

音の棲み分け

これは上記の各楽器の周波数帯域の話のおさらいでもありますが、聞かせたい帯域を確保することです。ボーカルミックスで音がこもる場合のほとんどはボーカルの帯域に外の楽器がごちゃごちゃと入っている場合です。

この場合、効果的な方法はアレンジの見直しになりますが、ミックスでバランスを整えるのであれば、ボーカル以外のトラックの音量は下げるという方法、また伴奏トラック(ギターやピアノ)などをイコライザーでボーカルの帯域を3dBカットして居場所を作ってやるという方法があります。

エフェクトプラグインの使い方

ボーカルを良くしようとコンプやイコライザー、リバーブを多様することがあります。しかし、あくまでそれらはより良くするためのもので「悪いを良いものにする」というわけではありません。

またボーカルミックスでエフェクトプラグインを使って「音がこもる一番の理由」はコンプレッサーです。コンプは最大音量と最低音量の差を縮めるエフェクトです。しかし設定を間違えると音の頭が潰れてしまったり余韻が聞こにくくなります。

コンプの使い方はに関しては星の数ほどあります。ですが、まず基本的な使い方として「スレッショルドで3dB程度の圧縮を意識する」これが音がこもらない基本的な方法です。

つまり深くかけすぎない、音像を潰しすぎないということを目的とした数値が-3dBの圧縮というわけです。

これさえ守ればコンプのプリセットを使っても音が破綻するようなことをさけることができます。

まとめ

音楽を楽しむ場合

イコライザーは高音域を上げるのでは中低音(400Hz〜800Hz)をカットする。

スピーカー等のセッティング及び反射音の影響を考える

音楽を作る(DTM)の場合は

各楽器の音量感を意識、できる限り楽器の周波数をかぶらないように音量、パンニング等を意識する。

ボーカルミックスの場合は

マイクの使い方と距離(リフレクションフィルターの使い方)

エフェクトプラグインを正しく理解して使う

基本的に作る場合は音の棲み分けを意識することで音のこもりは改善しはじめます。

音楽を聞く場合は低音と高音をブーストするのではなく、中音域をカットする方向で心地よいバランスを考える

というのが1つの考え方と思ってください。

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