コンプの使い方はスレッショルドを理解すれば簡単に使いこなせる

コンプレッサーを理解できない。こんな悩みを持っているDTMerは多いと思います。なぜなら、音の変化がわかりにくいからですね。スレッショルド、アタック、リリース、レシオどれをどういじっても効果がよくわからない。という人のために、今日はコンプのパラメーターを覚えるのではなくコンプがどのようにかかり始めるのか?というところに注目してお話したいと思います。

スレッショルド

コンプが動作するために必要なパラメーターがスレッショルドです。スレッショルドを超えた音量を潰すのでこれを超えないとコンプは動作しません。(スレッショルドがない(表示されていない)コンプもありますが、今回はそこは省きます)

アタックタイムもリリースタイムもレシオもスレッショルドを超えてから動くものなので、他のところをこねくり回しても音色の変化は理解しにくいです。

コンプの動作についてはまた次回やるとして今回は意識するのは

スレッショルド

レシオ

という順番です。

いくつかのコンプのパラメータをを同じにして6db潰すためにはスレッショルドはどのくらいの数値にするべきかを各コンプで測ってみたいと思います。

各コンプの設定は

  • レシオ4:1
  • アタック10ms
  • リリース150ms

パラメータは全部が同じでもスレッショルドの値が違えば-6dbにならないというところに注目してもらえれば、みなさんが持っているコンプで試しても「へー、同じなのにこんなに音が違うんだ」って思っていただけると思います。

まず何もかけていない状態のドラム

 

ではここから見ていきます。

WAVES C1

一昔前のコンプですが、音が素直で未だに愛用者が多いです。C1では6db潰すのにスレッショルドは-24.4でした。音色的にはマイルドになっています。500hz付近が膨らんでいるのがわかりやすいです。

WAVES R-Comp

とにかくみんな使っているコンプレッサーWAVESのCompの代名詞と言えるかもしれません。スレッショルドは-22.3で6dbに達しています。C1に比べるとR-compの方がハイハットが前に来ているのがわかると思います。アナライザーも8000〜160000あたりC1に比べ若干出ているのがわかります。

StudioOne Compressor

StudioOne標準のコンプレッサーです。6db潰すのに必要なスレッショルドは-22.5でした。R-compとスレッショルドの値は近いですが、音質はに関してはまったく別物です。

R-compよりパッと聴いた感じどちらが高級感があるか?と聞かれたらこちらを選ぶ人は多いのではないでしょうか?ちなみにR-compは有償こちらは無償付属しているCompのクオリティでも十分な音質です。

StudioOne Fat channel Comp

一応StudioOneの売りのコンプというかチャンネルストリップFat channelのコンプは数値でGRが残らないので大まかなところですが、スレッショルドは-18くらいから6dbになります。音色の傾向は標準コンプより音に厚みがありながらぬけがあります。

名前通りFatな印象です。4000hz以上にわかりやすい違いが見られます。

Izotope Ozone7comp

マスタリング品質のコンプレッサーです。スレッショルドは-28.21番深くかかっている状態です。音色的にも非常に深くかかっている音がしていますが、他のコンプで-28.2だともっと曇った音になります。さすがはOzoneですね。

Izotope Nutron Comp

AIミキシングの先駆者IzotopeのNEUTRONのコンプレッサースレッショルドは-22.6。Ozoneに比べるとNEUTRONはトラック用ということもありサクッとかける感じの用途になります。音色は明瞭度が高くとても近代的な印象を受けます。

Oxford Dynamics

スレッショルドは-25.3

音色的には華やかさ的な感じはしないながら自然なかかり方は流石OXFORDですね。Oxfrodコンプについてはこちらの記事も参考になります。

男気溢れるOxfordプラグインでミックス技術を極めよう!

さいごに

まとめると

  • WAVES C1                                       -24.4
  • WAVES R-Comp              -22.3
  • StudioOne Compressor            -22.5
  • StudioOne Fat channel Comp       -18
  • Izotope Ozone7comp         -28.2
  • Izotope Nutron Comp         -22.6
  • Oxford Dynamics          -25.3

という結果になりました。

コンプがかかり始めるスタート位置が各コンプによって違うことが一つの特色になっているように思います。今回のチェックはピークを6db潰すことにあるので、また違った計測をすれば異なった結果がでるとは思います。

コメントを残す