ここではDTMパソコンを選ぶためのポイントをまとめています。気になるCPUスペックやwindowsとMacではDTMパソコンはどう違うのか?どれがオススメになるのか。それらを状況別に解説しています。
DTMパソコンとは
DTMはデスクトップミュージックの略です。
基本的にはDTMに必要なDAWやVSTプラグイン等のソフトをインストールしたパソコンのことをいうので、どのパソコンであってもDTMパソコンになりえます。
しかし、なかにはDAWソフトやプラグインの性能を活かすために内部チューニングをした本当の意味でのDTMパソコンも存在します。詳しくはこちらの記事で触れています。
DTM専用パソコンのメリット・デメリット次の通りです。
金銭面で余裕があるならばDTM専用パソコンも検討してもよいのかもしれませんが、最初からDTM専用パソコンを購入しなければ満足なDTMができない!というわけではないので一つの情報程度に知っておいてもいいかもしれません。
DTMパソコンWindowsとMacの違いについて
DTM用途のパソコンを購入検討するときに考えるべきはWindowsかMacかのどちらにするかという問題ですが、
DTMの要となっているDAW(録音や作曲するために使うソフト)の対応は次のようになっています。
LogicであればDTMパソコンは選択肢がMacだけになりますが、それ以外であればどちらでも問題はありません。
最新のMacminiはCPUがインテルからM1チップになったおかげでインテルCPUより発熱は抑えらているとのことです。
ただ、ただ初代M1Macはメモリが最大で16GBまでというところがネックと考える人がいましたがM1Maxで32GB,M1ULTRAで64GB、M2になって24GB、になったおかげでメモリの問題は解決しつつあります。
中古でMacmini2018をオススメできるかと言われたら個人的にはオススメしません。その理由としてM1チップの方が電気代が安いからです。
Mac mini2018 | Mac mini2020(M1) | Mac Studio2022(M1 Max) | |
---|---|---|---|
CPU | intel Core i7 8700B | Apple M1 | Apple M1 Max |
クロック数 | 3.2GHz(ターボ時4.60GHz) | 3.2GHz | 3.2GHz |
電力消費 (最大/最小) | 122W/19W | 39W/13W | 15W/57W |
価格 | 148,000円〜(中古のみ) | 92,800円〜 | 278,800円〜 |
電気代については以下のようになります。
契約会社やプランにもよりますが、電気料金も26円/kWh&常時CPU最大稼働で計算してMac mini (M1, 2020)は年間9,046円なのに対し、Mac mini (2018)は28,299円程度になります。
引用元:applech2Mac mini (M1, 2020)はピーク性能時でも消費電力がMac mini (2018)の待機時電力を超えず、Geekbench 5のワークロードを3分の2時間で処理可能より
今、MacかWindowsのPCを持っているのならばそこから初めても問題ありません。ここ5年くらいのパソコンであれば、一般的なDAWソフトは動きますし、初心者ならばそのスペックでもとくに問題ないと言えます。
ですが、もし新たにDTMパソコンの購入を考えているならば次の2つを意識するのがDTMパソコンの選び方のコツといえます。
使用したいDAWソフト
年間のランニングコスト(電気代)
DTMパソコン デスクトップとノートパソコンどちらがいい?
ざっと違いを書いてみましたが、それらのメリットデメリットは使用者の環境によって異なるので一概にメリット・デメリットがDTMの操作性を著しく損なうものとは言えません。
個人的に気になるのはノートパソコンの方が放熱の処理が得意ではないため、高スペックなノートパソコンになるとCPUが熱で暴走するという話があります。
熱暴走が起こるとDAWソフトがフリーズしたり、または本来であれば発揮できる性能が発揮できないなどのケースがあります。そのような場合はノートパソコンの下に空冷装置を置くことで熱対策が可能になります。
DTMパソコンを選ぶときのポイント5つ
DTMパソコンにはそれぞれ必要な選択項目があります。それが次の3つです。
CPUスペック
メモリ
ストレージ
CPUスペックは数値が高いほど音源やプラグインを立ち上げられる数が多く、書き出し時の処理能力も速くなります。
メモリもまた音源の立ち上げ数とDAWの安定性にも大きく影響します。
ストレージはプロジェクトファイルの保存先や、ソフト音源の保管先に使用します。
DTMパソコンCPUスペックについて
最近のMacはCPUがintelからApple独自開発のMシリーズチップに変わりました。(現在、M1 M1Max M1Ultra M2)M1
M1チップとcore i7 ではシングルスレッドではM1チップの方が高速であるという結果が出ています。
画像引用元:AppleのM1チップがIntelのCore i7を超えるシングルスレッド性能を発揮
しかし、M1チップを搭載したimacと第8世代のCore i7使って特定のソフトでCPU負荷のテストをしてみた結果は、CPU負荷レベルはそれほど大差ない結果になりました。
第11世代のcore i7とM1チップを比較した場合次のような比較結果になっているそうです。
Intelによると、同社の第11世代CoreプロセッサであるCore i7-1185G7に16GBのメモリを組み合わせたシステムは、M1チップおよび16GBのメモリを搭載したApple MacBook Proに比べ、全体で30%以上高速だったとのことです。特に、Photo Enhancementと呼ばれるサブテストではCore i7のほうが約3倍高速であったとしています。
引用元:IntelがM1チップと第11世代Core i7の性能比較結果を公開
しかし、今後はMチップへの最適化が進むことでインテルCPUより高速で動作する可能性を秘めています。
現在windowsでDTMをする場合、CPUの選択はおそらくインテルチップになると思います。速度面から言えば、まだM1チップを活かしきれていないためDTMパソコンにM1を選ぶのは否定かと言われるとそうではありません。
M1チップの魅力は電気代金の安さにあります。
契約会社やプランにもよりますが、電気料金も26円/kWh&常時CPU最大稼働で計算してMac mini (M1, 2020)は年間9,046円なのに対し、Mac mini (2018)は28,299円程度になります。
引用元:applech2Mac mini (M1, 2020)はピーク性能時でも消費電力がMac mini (2018)の待機時電力を超えず、Geekbench 5のワークロードを3分の2時間で処理可能より
実際のところフル稼働し続けることは稀だとは思いますが、それでも年間のランニングコストはかなりの差があります。
DTMパソコンメモリについて
メモリの使用量についてはどのような音楽ジャンルをしたいかによっても決まります。オーケストラ系の曲であれば、サンプリング音源というソフト音源を使うことになり、それらは高品位な音源であればあるほどメモリを大量に使います。
もしそのような曲をしたいのであればメモリは最低でも32GBは確保したいところ、
逆にサンプル音源を使わずにEDM系でソフトシンセを多様するのであれば16GBでも問題はありません。
ただ、ブラウザはメモリを大量消費するのでブラウザを立ち上げたままDTMをする人はやはりメモリを32GBくらいは確保したいところです。
DTM ストレージ
作った曲やソフト音源の保存先はSSDがオススメです。とくに音源の保存先はSSDが一番です。ストリングスやブラス音源等を読み込むときの速さはSSDの方が何倍も速いです。
つまりそれだけ多くの時間を確保できるようになります。
私はサンディスクの2.5インチSSDを2TBを2つラトックのRS-EC22-31URというケースに入れていますが、発熱もあまりなく安定してい使いやすいです。
DTMパソコンおすすめ購入場所
windowsであればドスパラなど多くのPCショップがありそれぞれのショップが価格競争しているため、少しでも安いパーツやPCを探すことができますが、基本Macはアップルストアかアップルストア公認の大手量販店で購入することになります。
ではMacを少しでも安く購入する方法がないかと言われるとそうではありません。
安く購入する方法としておすすめの方法は整備済Macを購入する方法です。
これは何かしらの不具合があってAppleに戻ってきたものを整備済み macとして売り出しているものです。基本的には完全に問題なしと認定されたものですし、保証も新品と同じです。
2割〜3割安く購入できるのがメリットですが、当然不具合があっても戻ってきたものが整備済み macになるのでラインナップが安定することはありません。
そして多くの人が狙っているのですぐに売り切れます。
次に楽天Revates!で購入する方法です。これはアップルストアでの買い物に楽天ポイントが4%つくというポイントキャッシュバックを使った方法になります。
楽天はポイントを決済時に使えるので、少しでも安く購入したい、または楽天ポイントを稼ぎたいという人にオススメです。
最後にItunesカードを安く購入してそれを使う方法です。
現在はitunesカードでMacのパソコンを購入することも可能です。itunesカードは上記のようなショップで少しだけ安く購入できるので、それを使うことで安くMac製品を購入することが可能です。
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