DTMを始めようとすると「やめとけ」の文字が目に入ってきたことはありませんか?DTMの世界は本当に大変でハードなものなのでしょうか?
「難ししすぎ」挫折した」「やめたい」などのネガティブな言葉を聞くと悪い印象が膨らみますが、実際のところどうなのでしょうか?
私は高校から音楽の成績2から初めて、現在30年以上DTMを続けていますし、ところどころで、音楽を生業とすることもありました。
そこで私の経験も踏まえて、この記事では、なぜ「やめとけ」と言われるのか、挫折しやすいケースなどを具体的に解説し、その対処方法やDTMをすることのメリット等について徹底解説していきます。
「DTMをやめとけ」と言われる主な理由と改善策
DTMを始める際に「やめとけ」と言われることがよくあります。その理由をいくつか紹介します。
コストがかかる
初期投資として、DAWソフトウェア、オーディオインターフェース、MIDIキーボード、モニタースピーカーなどを購入する必要があります。高品質な機材を揃えると、かなりの費用がかかります。そのため費用面の高さを認識したユーザーが「金がかかるからやめておけ!」という理由で反対する場合があります。
もちろん、プロと同じだけの機材を揃えればとんでもない費用がかかりますが、パソコンとDAWソフトがあればDTMは始められます。また、ギターやドラムなどの音質クオリティにそこまでこだわらないのであれば、スマホやタブレッドでもDTMは始められます。
まずは自分がどんなスタイルの音楽をやりたいのかを明確にします。例えば、ボカロ系でギターやベースなど生音をレコーディングしないのであれば、オーディオインターフェイスが必要なくなるケースもありまし、DAWによっても価格は異なります。Macの場合、Logic ProはDAWの中で一番安く、ランニングコストを抑えられるDAWです。
音楽知識がない
DTMはソフトウェアや機材の使い方、音楽理論、ミキシング、マスタリングなど、多くの知識とスキルが必要です。初心者には、この学習曲線の急さと作業量に驚き「こんなめんどくさいことしないと駄目なの?」って思ってしまう人は少なくありません。
また、よくあるのが「耳コピができない、つらい」という問題もあります。耳コピはできるに越したことはないですが、できなくてもDTMをすることは可能です。私ごとですが、私は耳コピは苦手でほとんどできませんでしたが、一時期ゲーム会社のサウンドクリエイターを努めていました。
DTMは作曲の他に、編曲、ミックス、マスタリング、など覚えることはたくさんあります。その作業量で挫折した人が「DTMやめとけ」とアドバイスしてくれているのかもしれません。
基本的な音楽理論を理解することで、より良い楽曲を作ることができます。オンラインコースや書籍を利用して、音楽理論の基礎を学びましょう。既存の楽曲を分析することも学びの一環として有効です。
音楽理論に関してはSNS上でよく話題になりますが、なくても曲は作れます。理論的に作られたクラシック曲は難しいかもしれませんが、歌もの等であれば理論は必要はありません。
作曲は音楽理論ありきで考えるのではなく、作ってから理論に当てはめるパズルみたいなものと考えながら、学習していくと音楽理論はより効率よく身に着けられます。
一度にすべてのことを覚えて理解することは難しいでしょう。しかし、これはDTMに限らず、どんなことでも同じです。例えばゲームなどで最初から完璧なアイテムを持っていないのと同じで、これらは経験によって少しずつ見に付けていくものです。
私もものすごく面倒くさがりなので、この気持ちは今だに持ち続けていますが、そのような場合は、できるだけシンプルに物事を捉えて、必要なことだけをするように心がけています。
ただ理論を知ることでより楽曲のメッセージ性等を高めたりすることができるので、いきなり最初から理論武装する必要はありませんが、少しずつ見に付けていく方がより豊かな音楽ライフを送れます。
時間と労力が必要
良い音楽を作るには、時間と労力をかけて試行錯誤を繰り返す必要があります。他の仕事や学業と両立しながらDTMに取り組むのは、バランスが難しいです。
これは、音楽を作る上でもっとも楽しく難しいシーンでもあります。気分が乗ってきたところで「あー明日は仕事(学校)で寝ないと」ってなるモチベーションは下がってしまいますよね。
今自分の時間がどれくらいあるのかをまず明らかにします。また、会社や学校がある場合、自分の時間&体力的リソースも有限なわけです
これは、音楽を作る上でもっとも楽しく難しいシーンでもあります。気分が乗ってきたところで「あー明日は仕事(学校)で寝ないと」ってなるモチベーションは下がってしまいますよね。
でも、これも、日常生活の創意工夫でやりくりできます。そのためにも後述する「目的意識」が重要になります。
さらにいくつかの点を意識するだけでも作曲時間は今より大幅に短縮することもできます。
孤独感
音楽制作は一人で行うことが多く、孤独を感じることがあります。フィードバックを得られないまま作業を続けると、モチベーションの維持が難しくなることもあります。
たしかにDTMはある意味で孤独な作業です。しかし、SNSでは似たような意識を持っている仲間は大勢います。確かにいきなり声を掛けるのは緊張するかもしれませんが、勇気を振り絞って声をかけるとそこから一気にDTM交友関係は広がります。
また、スクールに通うことで、自分の知識では見つけられなかった新しい価値観にふれることで、孤独感を感じないDTMライフを送るきっかけにもなります。
SNS等で「DTMerと繋がりたい」と検索して交友関係を広める。また、DTMスクールに通うことで、孤独感はなくなります。
期待と現実のギャップ
自分の理想の音楽を作り上げるには、多くの時間と技術が必要です。初心者は、理想と現実のギャップに直面してしまうことが多く、それが「やめとけ」と言われる理由の一つです。
若い頃から始めないといけないという気持ちを持っている人も多く、社会人がDTMを初めて自分の思い通りにならないことを「年齢」のせいにするケースもあります。
また、DTMを始めた初期段階での特有の悩みですが、数をこなすことで理想を現実に落とし込むことができるようになります。この数をこなすというのは、できなかった人からみれば「DTMやめとけ」と言いたくなるのかもしれませんが、あなたのペースで続けていいわけですから、他人の理想像に自分を縛る必要はありません。
このポストでは、それらの本質について甲本ヒロト氏がとてもシンプルに語っています。
公園の片隅でぽろっとロックンロールバンドの真理を語ってしまう甲本ヒロトがさすがすぎるんだけど
— ロックンロール備忘録 (@Applepopz) May 17, 2024
「うまいとか下手とかじゃなくてその場所で楽しいと感じてることが一番大切」
って音楽だけじゃなくて絵を描くのもカメラとかもすべての趣味において大事なことだよなあ pic.twitter.com/SiAZNZo2Xi
ネットでよくある挫折理由についてまとめてみましたが、私個人としてはこれらは本当に挫折理由でもありません。なぜなら、これらを乗り越えてでも続けられている人がいる以上、客観的な理由になるのは弱いと感じています。
では、DTMをやめておけという人の心の中はどのような状態なのかを次の章で解説します。
やめておけ!善意のネガティブキーワード
やめておけという言葉は「危険だぞ!」「無駄な時間にお金を浪費することになる!」「お前にはもっと有意義なことをしてほしい」という相手を思いやるようなイメージもありますし、実際それはゼロではないでしょう。
しかし、ここで大事なのは「やめておけ」といった人がこの言葉を受け取るであろう人の人生にはなんら関わらないという現実です。
親であれば子どもの幸せを考えることから善意のネガティブキーワードで保護したいという気持ちは理解できると思いますが、顔も名前も知らない赤の他人が本気であなたのことを心配していると思いますか?
仮に心配したとしましょう。ではその次にあなたが「DTMは無理ならギターリストになりたい!」と言った場合その人は「ギターリストやめとけ!」という言葉をあなたには投げかけるでしょうか?
つまり、あなたのことを心配しているように見えても、それは一時期の感情の結果をネットの世界で声にしただけであり、その先にあなたのことを心配しているわけでもなんでもないのです。
これからDTMを始めようと考えている人はこれらの言葉にと惑わされることなく、自分のやりたいという気持ちを強く持ってほしいです。
DTM挫折率90%の理由
また「DTMやめとけ」というキーワードと同じく、DTMを始めた多くの人々が直面する現実の一つに「挫折率の高さ」や「継続率」という言葉が同時に見受けられます。
客観的かつ統計論的な意味合いで「挫折率」「継続率」というデータは調べた限り存在はしていませんがFenderのCEOであるアンディ・ムーニー氏によれば、新しくギターを始めた人の約90%が最初の1年以内に挫折してしまうというデータがあります。
90% of beginner guitar players give up within a year, says Fender
これはギターだけの話ではありません。アスマークが2021年に実施した趣味に関するアンケート調査によると、多くの日本人が趣味を始めても続けられないことが多いとされています。特に、趣味を続けるためには家族の理解が必要だと感じる人が減少し、趣味に対する価値観が変化していることが示されています (Asmarq)。
総務省統計局の社会生活基本調査: 総務省の令和3年社会生活基本調査では、様々な趣味・娯楽活動の参加率や行動者数について詳しい統計データが提供されています。この調査からも、特定の趣味を始めたが続けられなかった人の割合を推察することができます (Statistics Japan) (Statistics Japan)。
NTTコム リサーチの調査: NTTコム リサーチの調査結果によると、近年のレジャー活動や趣味に対する参加人口の変動が示されており、多くの人が趣味を続けられない理由として「時間の不足」や「モチベーションの低下」が挙げられています (NTTコム リサーチ)。
このことから考えるとDTMの挫折率もギター同様に近い数値になっている可能性は十分に考えられ、継続率にするとDTMの継続率は10%程度になるというのは一般的な考え方でしょう。
つまり、DTMに限らず多くの人が何かを続けても続けられないことの方が多いということになります。
なぜ、そんな言葉が検索キーワード欄に表示されるのか?
「DTM挫折率」という言葉が検索キーワード欄に表示されるのは、多くの人がDTMを始める際に困難に直面していることを示しています。
初心者が最初に感じるハードルは、学習曲線の急さや機材のコスト、そして時間と労力のバランスを取る難しさです。このような悩みを抱えた人々がインターネットで情報を求め、同じような状況にある他のユーザーの経験談やアドバイスを探しているため、「DTM挫折率」というキーワードが頻繁に検索されるのです。
挫折率の真相
実際のところ、DTMで挫折する理由は人それぞれですが、挫折する理由の可能性として「DTMやめとけ」と同じく「DTMのプロセスの複雑さ」にあると思われます。
- 技術的なハードル: DTMは、ソフトウェアの使い方や音楽理論、ミキシングやマスタリングなど、多くの知識が必要です。これらを一度に習得するのは容易ではありません。
- 時間と労力の不足: DTMを本格的に取り組むには時間と労力が必要ですが、他の仕事や学業と両立するのは難しいことが多いです。
- 経済的負担: 初期投資として必要な機材やソフトウェアのコストが高いため、経済的な負担が大きくなります。
- 孤独感: 音楽制作は一人で行うことが多く、フィードバックが得られないまま作業を続けると、モチベーションの維持が難しくなります。
今まで音楽を聞くことしかしなかった人がこれらのプロセスをみたら「自分にはできない」と思い込んでも何ら恥じることはない普通の反応です。
では、DTMに挫折しない人はどういう思考でDTMと関わっているのかについて次の章で解説していきます。
DTMを挫折しない人の思考
DTMを挫折しない最もシンプルな思考は「Why」です。「なぜあなたはDTMをやっているのか?」これを常に明確にします。
明確なWhyがあるかどうか?
理由は人それぞれで「プロになりたい」「自分の曲をネット配信したい」などでも構いません。
さらに「なぜプロになりたいのか?」という目標にさらに「なぜ」をつけて深堀りをすることで、やることの意味が明確になります。
人は楽を選びます。これは脳の恒常性という機能がそうさせているのであって、「やる気が起きない」などはすべてこれです。なので、あなたの意思が弱いとかそういう話ではなくすべての人に共通している健全な機能です
何かを始めるときにはこの恒常性の外側にいかないといけなくなります。挫折する人はこの恒常性の内側にいるため「思っていたようにできないからやめる」という流れになります。
明確な目的を持たずに行動している場合、その行動が途中で中断されても「挫折」とは言いません。この場合は、単に興味を失ったり、他のことに注意を向けたりすることが原因です。
例:
- 目的: なし。趣味で気軽にDTMを始める。
- 過程: 好きな時に曲を作り、楽しむ。
- 中断: 他の趣味に興味が移り、DTMをやめる。
私が30年間DTMを続けられている理由
私は高校の時にDTM(当時はパソコンで音楽を作るという時代ではなかったのでシンセサイザーのシーケンサーを使って作曲)を始めました。
楽器の経験もなければ音楽の知識もない、まさに超平凡人です。始めた当初からうまくできたわけではなく、1曲を完成するのに1年、音楽理論に関してはAm7を理解するのに3年かかりました。
では、その時の私の目標は知人にお前が音楽なんてできるわけないという決めつけによる反骨心だったように思います。しかし、年がら年中その言葉を意識していたかと言われたらそうではありません。
しかし、なんとなく、その知人の一言から30年を超える音楽人生のきっかけになりました。
当然、少しずつですが、できることが増えてくると楽しくなり、いつ頃からか「音楽でメシを食べたい!」と思うになりました。
他の人のように最初から「プロ意識」ではなく、一つずつ階段を上がった先に見えた目標、こういうアプローチもまたアリだと思ってください。
ちなみに私は過去にこんな生活をしていました。よかったら読んでください。
この経験をしても「やめたい」とは思わなかったのは、私の中で音楽がある生活に幸せを感じていたからです。
よく「挫折しないためにはスクールや動画を見たほうがいい!」という話をしている人もいます。それを否定するつもりはありませんが、目的意識があって初めてスクールやDTM書籍の類の内容を理解したいと思うようになるわけです。
なので、最初はこの記事をよんで最初にしてほしいのは「なぜ」やりたいと思ったのか?というポイントを考えてください。
DTMを続けることで得られるメリット
DTMを続けることで得られるメリットは多岐にわたります。
自分の感情やアイデアを音楽に反映させる楽しさ
音楽制作は、自分の感情やアイデアを音として具現化するプロセスです。喜びや悲しみ、興奮や落ち着きといった感情を音楽を通じて表現することで、自分自身の内面を深く理解し、他者に伝える手段となります。例えば、楽しい出来事があった日には明るくリズミカルな曲を作り、悲しい気持ちの時には哀愁漂うメロディを生み出すことができます。
無限の創造力を発揮できるツール
DTMは、無限の音色やリズムを組み合わせることができる強力なツールです。ソフトウェアシンセサイザーやエフェクトプラグインを駆使して、自分だけの独自のサウンドを作り上げることができます。自分のアイデアを具現化するための道具が揃っているため、思い描いた音楽を自由に創り出すことができます。
自己満足と他者との共有
音楽制作は自己満足だけでなく、他者との共有を通じてさらなる喜びを得ることができます。自作の曲をSNSや音楽配信プラットフォームで発表し、リスナーからのフィードバックを受けることで、自分の作品が誰かに感動や影響を与える喜びを感じることができます。こうした経験は、クリエイティビティをさらに刺激し、新たなインスピレーションをもたらします。
副収入も見込める
近年ではストックビジネスと呼ばれる作った音楽使用ビジネスがあります。これは、使用権を購入するとその時点で使用料が支払われるというシステムで、近年ではテレビ番組やCMなどもこのストックビジネスによるBGMが使われることがあります。
中には会社員の給料以上を貰えるケースもあり、副収入としては魅力的です。もちろんすぐに収入が発生するわけではありませんが、そのようなケースもあるのがDTMの魅力です。
「DTMをやめとけ」という言葉がどのようにして生まれたのか?
にたようなネガティブキーワードで「#DTM作曲をなめるな」というクエリがあります。
これについては明確な出どころが存在しているものの、キーワードがもつネガティブなパワーが独り歩きをして「まるでDTMなんかするんじゃない!」みたいなイメージで捉えられている人も多いかもしれませんが、実際のところは初心者に対しての言葉ではなく「音楽業界に対しての警鐘」としての言葉でした。
詳しくは以下の記事で解説しているので気になる方はご覧いただければと思います。
では、「DTMをやめとけ」というキーワードはどこから出たのか、これに関しては明確な出どころはわかりませんが、少なくてもこのキーワードは10年近くみている気がするので、かなり古参のDTMネガティブキーワードといえます。
このキーワードがアフィエイト抜きで考えた場合、そこには、この言葉を発したユーザーの心の叫びにも似たものがあったと推測します。
それらは、次のようなものです。
失敗によるトラウマ: 過去に同様の挑戦や試みで失敗し、それがトラウマとなっている場合、同じ失敗を他人が繰り返すことへの恐怖から、ネガティブなアドバイスをしてしまうことがあります。このような経験は、その人の自尊心や自己効力感にも影響を与え、他人に対しても悲観的な見方を促すことにつながります。
自己防衛のメカニズム: 自分が選んだ道を正当化するために、他人が異なる道を選ぶことを否定することは、一種の自己防衛のメカニズムとして働くことがあります。自分の選択や価値観が最も正しいと感じるために、他の選択肢を低く評価する傾向があるかもしれません。
羨望や妬み: 他人が新しい挑戦や冒険を始めることに対して、無意識のうちに羨望や妬みを感じることがあります。これらの感情は、相手に対して否定的なアドバイスを与える形で表れることがあります。自分ができなかったことを他人も成功させたくない、という心理が作用することがあります。
環境や文化的圧力: 社会的、文化的な背景によっては、「リスクを避け、安定した道を歩むべきだ」という価値観が強い場合があります。このような環境で育った人は、リスクを伴う選択をする人に対してネガティブな意見を持ちやすくなります。
おそらく、今の自分を変えたかったのか、挑戦した先に、思い通りいかない結果にたいして、このような言葉でなんとか自分の気持ちを落ち着かせようとしたのかもしれません。
この言葉のユーザーにとってこれが善意であってのか、それとも嫉妬的な部分であったのかはわかりません。しかし。やめておけという言葉を出す必要はあるのか?というのが私の考えです。
DTM初心者あるある
ここではDTM初心者のあるあるについて解説します。「DTMやめとけ」と何が関係しているのって思う人もいるでしょう。ところで大いに関係があり、この「あるあるをやってしまう=DTM初心者=成長できない、だからやめとけ」という流れに陥ってしまうケースがあります。
DTM初心者あるあるの主なパターンは次の2つ
「パクリ」と「音のショボさ」です。
DTM初心者の音がしょぼい問題について
音がしょぼいというは実は最初は誰でも100%通る道であって、そこは才能ではなく知識面でかんたんに解決できます。
DTM初心者の音がしょぼい理由は、目的にあった打ち込みができていないためです。一例を出すとベロシティの(強弱)付け方がないと人間ぽくないという理由から「ベロシティをつける」ことの意味を解説していることが多いのですが、例えば強弱を限りなくつけない人の演奏方法も存在します。
そのため、強弱をつけることの意味を正しく理解することが重要になります。これは強弱に限らずすべての打ち込みの基本的かつ本質の考え方なので、この部分を意識するとしないとでは作品のクオリティの深みが変わります。
意識していないのに似てしまうパクリ問題について
パクリに関しても実はカンタンな方法で回避することができます。
詳しくは作曲初心者のためのパクリを回避する5つの作曲アプローチについて記事で書いているのですが、ポイントは次の5つ
- メロディ(譜割と音程)の類似点
- コードの類似性
- 音色の類似性
- 構成
- リズム(ビート&テンポ)類似性
これらを少しずらすだけで実はパクリ感は軽減できます。これらを知っておくだけでも初心者あるあるからは脱却できます!
まとめ
DTMを始めることには多くの障害や困難が伴いますが、それを乗り越えることで得られるメリットは非常に大きいです。初期投資のコストや急な学習曲線、時間と労力の必要性など、挑戦を理解し、適切な対策を講じることで、DTMの世界で成功する可能性が広がります。
DTMを通じて、自分だけの音楽を作り上げる楽しさや自己成長を感じることができます。成功体験談からも分かるように、DTMは挑戦する価値のある素晴らしい世界です。多くのDTMerがその道を歩んでおり、あなたもその一員となることで、新たな可能性を発見できるでしょう。
それでもときに「もうやめたい」と思うこともあるかもしれません。そういうときは少し休んでもいいのです。
もちろんプロになる!という思いであれば人が寝ていないときにやる!という気持ちくらいは必要ですが、今目の前にある新しい可能性にワクワクしはじめているのならば、自分らしい楽しみ方で続けることを私は応援しています。